【上田明也の探偵倶楽部21~こんな夢を見たのさ~】
~前回までのあらすじ~
Y県の番屋町に最近現れているという殺人鬼、拝戸直と対決した名探偵上田明也。
戦闘中、上田は朝比奈との戦いで負傷していた為にわずかに拝戸に対して後れを取る。
しかしサンジェルマンの仲裁もあって、二人は無事に和解?したのだ。
上田明也は探偵事務所に帰ってくると溜まりに溜まった依頼をこなすことになる。
戦闘中、上田は朝比奈との戦いで負傷していた為にわずかに拝戸に対して後れを取る。
しかしサンジェルマンの仲裁もあって、二人は無事に和解?したのだ。
上田明也は探偵事務所に帰ってくると溜まりに溜まった依頼をこなすことになる。
だが満身創痍の上田明也が事務所で見たのは、
傷ついた所長をガン無視して某カードゲームに興じる助手達であった。
傷ついた所長をガン無視して某カードゲームに興じる助手達であった。
怒りに燃えた上田明也は自慢のスーパーロボットデッキで助手達の使うHEROデッキと対決することを決めたのである。
うなれ、スーパーロボット!
いまこそ私怨をはらすのだ!
うなれ、スーパーロボット!
いまこそ私怨をはらすのだ!
~あらすじ終わり~
つー訳でこんにちわ。
お休みもしくはおはようございます。
上田明也です。
笛吹丁と名乗った方が伝わりやすいかもしれません。
あらすじ通りです。
事務所に帰ると橙と明日がカードゲームに興じていました。
ここは真面目な探偵事務所であるからして、決してその中で遊ぶようなことがあってはならないのです。
お休みもしくはおはようございます。
上田明也です。
笛吹丁と名乗った方が伝わりやすいかもしれません。
あらすじ通りです。
事務所に帰ると橙と明日がカードゲームに興じていました。
ここは真面目な探偵事務所であるからして、決してその中で遊ぶようなことがあってはならないのです。
「さて二人とも、何をやっているのかな?
笛吹お兄さんが大けがしている状況でずいぶん楽しそうじゃないか。」
「いや、子供に遊んでとせがまれたら遊ばないと駄目かなーっと……。」
「明日貴様、私のせいにして逃げるつもりか。」
「ハッハッハ、何のことだかまったく解らないな!」
「ていうかお前らがキャイキャイやってる状況のせいで眠れないんだよ!」
「所長、まだ昼の十二時だぜ?」
「徹夜だったんだよ!」
「うわやめてその顔ですごまれると怖い。」
「もっと寝ないと顔が治らないんだ!眠らせろ!」
「明也、そうカリカリするな。」
「え、アキナリって?」
「あ、やっべ。」
「レモオオオオオオオン!」
「レモンって言うな!」
笛吹お兄さんが大けがしている状況でずいぶん楽しそうじゃないか。」
「いや、子供に遊んでとせがまれたら遊ばないと駄目かなーっと……。」
「明日貴様、私のせいにして逃げるつもりか。」
「ハッハッハ、何のことだかまったく解らないな!」
「ていうかお前らがキャイキャイやってる状況のせいで眠れないんだよ!」
「所長、まだ昼の十二時だぜ?」
「徹夜だったんだよ!」
「うわやめてその顔ですごまれると怖い。」
「もっと寝ないと顔が治らないんだ!眠らせろ!」
「明也、そうカリカリするな。」
「え、アキナリって?」
「あ、やっべ。」
「レモオオオオオオオン!」
「レモンって言うな!」
一応、俺はけが人です。
しかもだいぶ弱っています。
もしやこいつらは鬼なのでは無いでしょうか?
しかもだいぶ弱っています。
もしやこいつらは鬼なのでは無いでしょうか?
残念ながら目の前に居る明日真の姉である明日晶も、
橙・レイモンの保護者であるサンジェルマン伯爵も、
それぞれの用事が有る為に事務所を訪れることは出来ません。
というか日本を訪れることが出来ません。
橙・レイモンの保護者であるサンジェルマン伯爵も、
それぞれの用事が有る為に事務所を訪れることは出来ません。
というか日本を訪れることが出来ません。
「とりあえずもうちょい静かにしろダブルヒーロー共…………!」
「えー、仕方ないなー。」
「解ればいい、じゃあもうそろそろ俺は寝るぞ。」
「お休み所長ー。」
「依頼人が来たら起こせ。」
「はーい。」
「えー、仕方ないなー。」
「解ればいい、じゃあもうそろそろ俺は寝るぞ。」
「お休み所長ー。」
「依頼人が来たら起こせ。」
「はーい。」
ぶつくさと言いながらも俺は寝室に向かい、そのままぐっすり眠りについたのである。
ふと、気がつくと俺は何故か荒野のど真ん中に立っていた。
どうやら俺は夢を見ているようだ。
どうやら俺は夢を見ているようだ。
「聞こえるかウエダアキナリよ。」
なんだこの主人公が死にそうになった時に聞こえる声みたいなの?
俺は死にかけても何もしていないぞ。
…………ていうかこれサンジェルマンの声じゃね?
俺は死にかけても何もしていないぞ。
…………ていうかこれサンジェルマンの声じゃね?
「だ、誰だお前!?」
「上田明也、平行次元の貴様は今、とてつもないことになっている。」
「へ、平行次元!?」
「ざっくばらんに言うとポケモンが現実にいる世界とアニメ版遊戯王みたいな世界だ。」
「なんじゃそりゃあ……。躱せ!で何でも住む世界とヤンデレがラスボスの世界に俺居るの?」
「ちなみにどちらも全裸の筋肉男に追い詰められている。」
「イヤアアアアアアアアアアアアアアア!」
「上田明也、平行次元の貴様は今、とてつもないことになっている。」
「へ、平行次元!?」
「ざっくばらんに言うとポケモンが現実にいる世界とアニメ版遊戯王みたいな世界だ。」
「なんじゃそりゃあ……。躱せ!で何でも住む世界とヤンデレがラスボスの世界に俺居るの?」
「ちなみにどちらも全裸の筋肉男に追い詰められている。」
「イヤアアアアアアアアアアアアアアア!」
それは、嫌だ。
真剣に、嫌だ。
真剣に、嫌だ。
「だからお前は平行世界の自分を救わねばならぬ。」
「解った、救う!平行世界でも自分が掘られるのは嫌だ!」
「そうか、君の決意はしかと聞き届けた。
ならば君にはこれから己を超えてもらおう。」
「解った、救う!平行世界でも自分が掘られるのは嫌だ!」
「そうか、君の決意はしかと聞き届けた。
ならば君にはこれから己を超えてもらおう。」
どうやらジャンプ漫画で言うところの修行タイムのようだ。
「君にこれから手に入れてもらうのはクリア・マインドの境地。
心を0にする修行だ。」
「はい、質問。」
「なんだね?」
「あんたの声が俺の知り合いに似ている気がするんだけど。
名前聞かせてもらって良いかな?」
「私の名前はサンジェロマンだ。サンジェルマンなどでは決してない!」
心を0にする修行だ。」
「はい、質問。」
「なんだね?」
「あんたの声が俺の知り合いに似ている気がするんだけど。
名前聞かせてもらって良いかな?」
「私の名前はサンジェロマンだ。サンジェルマンなどでは決してない!」
所詮、夢だ。
これくらいはっちゃけていても良いのかもしれない。
これくらいはっちゃけていても良いのかもしれない。
「解ったサンジェロマン、それじゃあその修行とやらの内容を聞かせてくれ。」
「ああ、その内容は簡単だ。
君が無意識の内に秘めている欲求を解放するだけだからな。
それに気づきさえすれば君はクリア・マインドの境地にたどり着ける。」
「え、俺ってこれ以上秘めたる欲望有るの?!」
「ああ!」
「ああ、その内容は簡単だ。
君が無意識の内に秘めている欲求を解放するだけだからな。
それに気づきさえすれば君はクリア・マインドの境地にたどり着ける。」
「え、俺ってこれ以上秘めたる欲望有るの?!」
「ああ!」
なんということだ。
俺はまだ変態を極められるらしい。
俺はまだ変態を極められるらしい。
「修行内容もまたシンプルだ。
君は平行世界の自身と戦ってもらう。
第一回戦は平行世界でデュエルキングとして君臨している君だ!
勝負の内容はもちろんデュエル!」
君は平行世界の自身と戦ってもらう。
第一回戦は平行世界でデュエルキングとして君臨している君だ!
勝負の内容はもちろんデュエル!」
どうしよう。
ふざけるなと言うべきなのだろうか?
いや、どうせこれは夢だ。
行けるところまで行ってやろう。
ふざけるなと言うべきなのだろうか?
いや、どうせこれは夢だ。
行けるところまで行ってやろう。
「―――――――よう、俺。」
赤いコートを風にたなびかせ、男が一人荒野に立っている。
それは間違いなく自分だ。
だが少し違う。
彼は腕に円盤状の籠手をつけている。
それは間違いなく自分だ。
だが少し違う。
彼は腕に円盤状の籠手をつけている。
「なんだ、こっちの俺はデュエルディスクも持っていないのか。
ほら、一つくれてやるよ。」
ほら、一つくれてやるよ。」
拳銃型のデュエルディスクとやらを渡された。
どうやらこれで勝負せねばならないようだ。
どうやらこれで勝負せねばならないようだ。
「ルールはお前の世界と俺の世界で違いはない。
ただしこの夢の世界において、デッキにはお前の本当の心が映る。
それでも、俺と勝負するか?」
「くそ、日本語で話せ……!」
「俺だって禿頭のデュエリストに掘られる寸前でこっちに意識が飛んでいるんだよ!
お前も俺なら修行とやらを手伝いやがれ!
お前と違ってこっちは貞操がかかってるんだ!」
「あ、ごめんなさい……。」
ただしこの夢の世界において、デッキにはお前の本当の心が映る。
それでも、俺と勝負するか?」
「くそ、日本語で話せ……!」
「俺だって禿頭のデュエリストに掘られる寸前でこっちに意識が飛んでいるんだよ!
お前も俺なら修行とやらを手伝いやがれ!
お前と違ってこっちは貞操がかかってるんだ!」
「あ、ごめんなさい……。」
成る程、遊戯王世界の住人とはあまり会話が成立し辛いらしい。
むこうが真剣でもこちらには冗談としかとらえられないからだ。
むこうが真剣でもこちらには冗談としかとらえられないからだ。
「そこのディスクに挟まっているデッキを使え!
ほら、さっさとやるぞ!
流石に妻子有る身でそっちに目覚めたくない!」
「お、おう……。」
ほら、さっさとやるぞ!
流石に妻子有る身でそっちに目覚めたくない!」
「お、おう……。」
結婚しているのか平行世界の俺よ……。
どんな物好きか気になるがまあ質問は後に取っておこう。
どんな物好きか気になるがまあ質問は後に取っておこう。
「それじゃあ行くぞ、デュエル!」
「デュ、デュエル……。」
「デュ、デュエル……。」
なんだかんだで勝負が始まった。
俺はすばやく手札を確認する。
どう見てもいつも俺が使っているデッキではない。
幸運の笛吹きの入ったパーミッションエンジェルでもないし、
極悪極まりないライトロードでもない。
今、俺の手の中にあるデッキは間違いなくHEROデッキだった。
俺はすばやく手札を確認する。
どう見てもいつも俺が使っているデッキではない。
幸運の笛吹きの入ったパーミッションエンジェルでもないし、
極悪極まりないライトロードでもない。
今、俺の手の中にあるデッキは間違いなくHEROデッキだった。
「もう一人の俺、それがお前が無意識に望んでいるデッキだ。」
「悪いが俺、HEROって柄じゃないぞ?
むしろHでEROみたいな……。」
「悪いが俺、HEROって柄じゃないぞ?
むしろHでEROみたいな……。」
お父様お母様、ロリコンになってごめんなさい。
少しばかりセンチメンタルになる俺。
だが平行世界の俺(以下キング)は俺を無視してデュエルを始めた。
少しばかりセンチメンタルになる俺。
だが平行世界の俺(以下キング)は俺を無視してデュエルを始めた。
「そんなことはどうでも良い!
先攻は俺がもらうぞ。
デッキよりカードを一枚ドロー。
俺は愚かな埋葬を発動。
墓地にBF-鉄鎖のフェーンを送る。
さらにデブリドラゴンを召喚。
効果により墓地から攻撃力500以下のモンスターである鉄鎖のフェーンを蘇生。
レベル4のデブリドラゴンとレベル2のフェーン、この二体をシンクロ!
王者の軍勢の先触れを務めるは、古今無双の破魔の槍!
疾駆せよ、ドラグニティナイトーガジャルグ!
ガジャルグの効果を発動。
デッキからレベル4以下の鳥獣族もしくはドラゴン族のモンスターを一体手札に入れる。
そしてその後、手札から鳥獣族もしくはドラゴン族のモンスターを一枚捨てる。
俺が選択するのは霞の谷の幼怪鳥。
そして捨てるのもまた霞の谷の幼怪鳥。
ここで霞の谷の幼怪鳥の効果発動!
こいつは手札から捨てられた時に場に特殊召喚される。
さらにこいつはレベル2のチューナーだ。
こいつとガジャルグをシンクロ!
集いし魂が暗雲晴らす王者の凱風となる、光輝せよ!
スターダスト・ドラゴン!
さらにデブリドラゴンと鉄鎖のフェーンを除外!
王者の凱風は暗黒すら従えてより高みへと飛翔する!
君臨せよ、ダークシムルグ!
俺は手札から光の護封剣を発動してターン終了だぞ。」
先攻は俺がもらうぞ。
デッキよりカードを一枚ドロー。
俺は愚かな埋葬を発動。
墓地にBF-鉄鎖のフェーンを送る。
さらにデブリドラゴンを召喚。
効果により墓地から攻撃力500以下のモンスターである鉄鎖のフェーンを蘇生。
レベル4のデブリドラゴンとレベル2のフェーン、この二体をシンクロ!
王者の軍勢の先触れを務めるは、古今無双の破魔の槍!
疾駆せよ、ドラグニティナイトーガジャルグ!
ガジャルグの効果を発動。
デッキからレベル4以下の鳥獣族もしくはドラゴン族のモンスターを一体手札に入れる。
そしてその後、手札から鳥獣族もしくはドラゴン族のモンスターを一枚捨てる。
俺が選択するのは霞の谷の幼怪鳥。
そして捨てるのもまた霞の谷の幼怪鳥。
ここで霞の谷の幼怪鳥の効果発動!
こいつは手札から捨てられた時に場に特殊召喚される。
さらにこいつはレベル2のチューナーだ。
こいつとガジャルグをシンクロ!
集いし魂が暗雲晴らす王者の凱風となる、光輝せよ!
スターダスト・ドラゴン!
さらにデブリドラゴンと鉄鎖のフェーンを除外!
王者の凱風は暗黒すら従えてより高みへと飛翔する!
君臨せよ、ダークシムルグ!
俺は手札から光の護封剣を発動してターン終了だぞ。」
…………どうしてこうなった。
「じゃあ俺のターン。ドロー。」
残念ながらHEROデッキは明日に完成済みの物をくれてやっただけで使い方がほとんど解らない。
とりあえず融合すれば良いのは知っているが……。
とりあえず融合すれば良いのは知っているが……。
「俺は場にE・HEROプリズマーを召喚。
プリズマーの効果を発動する。
俺はお前にE・HEROマッドボールマンを見せることで、
デッキよりE・HEROバブルマンを墓地に送る。
そしてこのターンの間だけプリズマーをバブルマンとして扱うぜ。
更に手札から超融合を発動。
手札からカードを一枚捨てて、この場合はE・HEROアナザーネオスだな。
相手フィールドのモンスターも素材として融合を行うぜ。
バブルマン扱いのプリズマーとを融合。
E・HERO The Great TORNADOを召喚。
さらにミラクル・フュージョンを発動。
墓地のバブルマン扱いのプリズマーとバブルマンを除外してE・HERO アブソルートZEROを召喚。
残り手札は二枚。
ここで大嵐を発動だ。
光の護封剣を破壊する。
ここで天使の施しを発動!」
プリズマーの効果を発動する。
俺はお前にE・HEROマッドボールマンを見せることで、
デッキよりE・HEROバブルマンを墓地に送る。
そしてこのターンの間だけプリズマーをバブルマンとして扱うぜ。
更に手札から超融合を発動。
手札からカードを一枚捨てて、この場合はE・HEROアナザーネオスだな。
相手フィールドのモンスターも素材として融合を行うぜ。
バブルマン扱いのプリズマーとを融合。
E・HERO The Great TORNADOを召喚。
さらにミラクル・フュージョンを発動。
墓地のバブルマン扱いのプリズマーとバブルマンを除外してE・HERO アブソルートZEROを召喚。
残り手札は二枚。
ここで大嵐を発動だ。
光の護封剣を破壊する。
ここで天使の施しを発動!」
って、え……?
禁止カードじゃねえか。
なんでこんな物がデッキに入っているのだ。
禁止カードじゃねえか。
なんでこんな物がデッキに入っているのだ。
「メタグロス大爆発!」
――――――――チュドォン!
突然、俺が普段使う手榴弾の数十倍の爆発が辺り一帯を襲う。
今度は何だというのだ?
今度は何だというのだ?
「おいおい、お前ら、俺を差し置いて楽しそうじゃねえか!」
「お、お前は!」
「そうだよ、俺もお前らだ。
しかしおかしいなあ?
俺のメタグロスの大爆発を受けていて無事なわけが……」
「甘いぞ俺!俺はすでにスターダスト・ドラゴンの効果を発動させている!
ヴィクティム・サンクチュアリ!
こいつは自らを生け贄にして相手のカードの破壊効果を無効にする!
まぁ、ここの俺まで守っちまったのが残念だったがな!」
「ナイス俺(キング)!」
「はっはっは、キングたるこの俺を褒め称えよ!」
「キング?こっちはジムリーダーだぞ!すごいんだぞ!」
「なにぉう!」
「お、お前は!」
「そうだよ、俺もお前らだ。
しかしおかしいなあ?
俺のメタグロスの大爆発を受けていて無事なわけが……」
「甘いぞ俺!俺はすでにスターダスト・ドラゴンの効果を発動させている!
ヴィクティム・サンクチュアリ!
こいつは自らを生け贄にして相手のカードの破壊効果を無効にする!
まぁ、ここの俺まで守っちまったのが残念だったがな!」
「ナイス俺(キング)!」
「はっはっは、キングたるこの俺を褒め称えよ!」
「キング?こっちはジムリーダーだぞ!すごいんだぞ!」
「なにぉう!」
にらみ合う俺(キング)と俺(ジムリーダー)
解ったぞ。
俺って馬鹿だ。
解ったぞ。
俺って馬鹿だ。
「だいたいなんだよメタグロスって!
聞いたこともないモンスター使ってるんじゃねえぞ!
大爆発とかとんだインチキ効果だぜ!」
「うるせー、そっちこそ強そうなドラゴンタイプのポケモン使ってるんじゃねえか!」
「あぁ?ポケモンってなんだよ。」
「いや、ポケモンはポケモンだろ。
そっちこそモンスターってなんだよ?」
「いや、デュエルモンスターズに出てくるモンスターだろ。」
「「くそっ、日本語で話せ……!」」
聞いたこともないモンスター使ってるんじゃねえぞ!
大爆発とかとんだインチキ効果だぜ!」
「うるせー、そっちこそ強そうなドラゴンタイプのポケモン使ってるんじゃねえか!」
「あぁ?ポケモンってなんだよ。」
「いや、ポケモンはポケモンだろ。
そっちこそモンスターってなんだよ?」
「いや、デュエルモンスターズに出てくるモンスターだろ。」
「「くそっ、日本語で話せ……!」」
見事にハモる俺(キング)と俺(ジムリーダー)
うん、それは俺が今一番お前らに言いたいことだ。
うん、それは俺が今一番お前らに言いたいことだ。
「ていうかなんだよ、キングって。
こっちの世界のチャンピオンみたいな物か?」
「ハッハッハ!良いところに気がついたな、よくわからないがその通りだ。」
「チャンピオンか、嫌な思い出しか無いぜ。」
「何かあったのか俺(ジムリーダー)?」
「いや、ガチムチアニキの禿頭チャンピオンに掘られかけたトラウマが……」
「おお、お前もか俺(ジムリーダー)。
俺もキングになるまえに大変なことが…………。」
こっちの世界のチャンピオンみたいな物か?」
「ハッハッハ!良いところに気がついたな、よくわからないがその通りだ。」
「チャンピオンか、嫌な思い出しか無いぜ。」
「何かあったのか俺(ジムリーダー)?」
「いや、ガチムチアニキの禿頭チャンピオンに掘られかけたトラウマが……」
「おお、お前もか俺(ジムリーダー)。
俺もキングになるまえに大変なことが…………。」
え、何これ。
意気投合し始めた。
意気投合し始めた。
「お前ら、ちょっと質問良いか?
答えてくれたら一応俺が知っている限りでポケモンやデュエルモンスターズについては話そう。」
「許可しよう。」
「何でも良いぞ。」
「お前ら、女性の好みは?少なくともホモじゃなくて俺は安心している。
ちなみに俺は年下が好きな感じだ。」
「「「本当にホモだけは勘弁だ。」」」
答えてくれたら一応俺が知っている限りでポケモンやデュエルモンスターズについては話そう。」
「許可しよう。」
「何でも良いぞ。」
「お前ら、女性の好みは?少なくともホモじゃなくて俺は安心している。
ちなみに俺は年下が好きな感じだ。」
「「「本当にホモだけは勘弁だ。」」」
またハモった。
此処まで来るといっそ爽快である。
俺(キング)から答えを始めた。
此処まで来るといっそ爽快である。
俺(キング)から答えを始めた。
「まず、俺の場合は先ほど話したとおり妻帯者だ。
故に強いて言えば奥さんであるという大変くだらない惚気になるな。」
故に強いて言えば奥さんであるという大変くだらない惚気になるな。」
案外ノーマルだ。もしかして俺ってノーマルな人間なのか?
「俺は、…………お姉さんだ。」
良かった、こいつは俺だ。
ってお姉さん?
ってお姉さん?
「え、何そのインモラル?」
俺(キング)が急にどん引き始める。
お前が言うなお前が、いや俺じゃないけどさ。
お前が言うなお前が、いや俺じゃないけどさ。
とりあえずお互いの境遇を三十分ほど話し合う。
成る程、どの世界の俺も苦労しているようだ。
成る程、どの世界の俺も苦労しているようだ。
「とりあえず一つ解ったことがある。」
「なんだ俺(仲介役)?」
「ああ、少なくとも俺たちは全員上田明也という人間だ。」
「まあ、そうだろうな。
そこの失礼なキングも含めて全員俺だよ。」
「んだとぅ!?姉萌えとかどう見ても犯罪者じゃねえか!」
「やるってのか?」
「おう!」
「なんだ俺(仲介役)?」
「ああ、少なくとも俺たちは全員上田明也という人間だ。」
「まあ、そうだろうな。
そこの失礼なキングも含めて全員俺だよ。」
「んだとぅ!?姉萌えとかどう見ても犯罪者じゃねえか!」
「やるってのか?」
「おう!」
だからお前らは喧嘩やめようぜ。
うわっ、モンスター出すなよ。
ポケモン呼ぶなよ。
ちょ、待て!
メタグロスもう一体居たのかよ!
うわっ、モンスター出すなよ。
ポケモン呼ぶなよ。
ちょ、待て!
メタグロスもう一体居たのかよ!
「オーゥ!こんな所に居ましたか!」
「お、お前は!」
「お、お前は!」
話が終わると荒野の向こうに一塊の筋肉が立っていた。
「禿!」
「先代キング!」
「チャンピオン!」
「くっ、ここは一旦休戦だ。奴に協力しなければ掘られるぞ!」
「ああ、そうだな。どんな人間でも俺もお前も全員俺だ。ここで協力しない手は無い。」
「まぁ、俺も俺になら手を貸してやって良いぜ。」
「先代キング!」
「チャンピオン!」
「くっ、ここは一旦休戦だ。奴に協力しなければ掘られるぞ!」
「ああ、そうだな。どんな人間でも俺もお前も全員俺だ。ここで協力しない手は無い。」
「まぁ、俺も俺になら手を貸してやって良いぜ。」
「気づきましたねアキナリ、貴方たちに必要なのは単に戦うだけではなくわかり合うこと。
今の貴方たちならクリア・マインドに至ることも可能な筈です。
さぁ、三人の力を合わせて悪夢を打ち破るのです!」
今の貴方たちならクリア・マインドに至ることも可能な筈です。
さぁ、三人の力を合わせて悪夢を打ち破るのです!」
「「「解ったぜ!」」」
俺たちの勇気が俺たちの貞操を救うことを信じて……!
【上田明也の探偵倶楽部21~こんな夢を見たのさ~fin】