【上田明也の探偵倶楽部50~エピローグ2~】
戦闘を始めると同時に少し早い雪が降り始める。
風も強い、どうやら今夜は寒くなりそうだ。
夕暮れの光の差す向こう側に気の早い月が高く昇っていた。
遠慮無く明日真の顔面に正拳突きを決める。
拳に痛みが走る。
明日はとっさに俺の拳を何かで受け止めたらしい。
戦闘を始めると同時に少し早い雪が降り始める。
風も強い、どうやら今夜は寒くなりそうだ。
夕暮れの光の差す向こう側に気の早い月が高く昇っていた。
遠慮無く明日真の顔面に正拳突きを決める。
拳に痛みが走る。
明日はとっさに俺の拳を何かで受け止めたらしい。
「おいおい、なんだそれ?」
「俺の尊敬してた人の形見だ!」
「俺の尊敬してた人の形見だ!」
見覚えの有る髑髏の仮面、壊れかけだ。
人知れず戦う正義の象徴。
悪への無慈悲の象徴。
あれは恐らく
それを明日真は顔に装着した。
人知れず戦う正義の象徴。
悪への無慈悲の象徴。
あれは恐らく
それを明日真は顔に装着した。
「今から俺は正義の味方だ!」
「成る程な、良いセンスだ。」
「成る程な、良いセンスだ。」
俺は車のカギを開けて中から赤いコートを取り出す。
メルと一緒に欲望のママに暴れていただけの頃、こいつの友達を殺した時に着ていたコート。
メルと一緒に欲望のママに暴れていただけの頃、こいつの友達を殺した時に着ていたコート。
「じゃあ俺は悪の変人だ!」
風を受けて翻る赤いコート。
都市伝説と契約してからはこれを着て闘い続けていた。
相手も解らぬままがむしゃらに。
都市伝説と契約してからはこれを着て闘い続けていた。
相手も解らぬままがむしゃらに。
「今度はこっちからだ、いくぞ!」
「おう!」
「おう!」
俺はコートの中から銃を取り出す。
無論、殺す気で撃った。
だがそれが明日に一瞬先の行動を予測することを許してしまう。
彼は銃弾の軌道を先読みして俺の動きを躱した。
都市伝説による肉体強化で明日は俺との距離を一気に詰める。
俺の腕に突き刺さる掌底。
喰らった後から肉体の内側が痛み始める攻撃だ。
無論、殺す気で撃った。
だがそれが明日に一瞬先の行動を予測することを許してしまう。
彼は銃弾の軌道を先読みして俺の動きを躱した。
都市伝説による肉体強化で明日は俺との距離を一気に詰める。
俺の腕に突き刺さる掌底。
喰らった後から肉体の内側が痛み始める攻撃だ。
「強くなったな、明日真!また今度バイトに来いよ!」
「お前が悪人止めて、ちゃんと反省したらな!」
「お前が悪人止めて、ちゃんと反省したらな!」
俺は銃を捨てて明日の腹に膝蹴りを決めた。
明日はそれをあえて受け止めて俺を真上に投げ飛ばす。
成る程、親父の言うとおり強化系のセンスも中々有るようだ。
俺は村正の能力で地面と自分の間に強力な引力を発生させる。
そしてそれに身を任せてかかと落としを明日に放った。
しかし彼はそれを平手で受け止めて受け流す。
今度は正宗の力を使って明日との間に斥力を発生させる。
俺があえて吹っ飛んだ直後、俺のいた場所に鋭い手刀が打ち込まれた。
明日はそれをあえて受け止めて俺を真上に投げ飛ばす。
成る程、親父の言うとおり強化系のセンスも中々有るようだ。
俺は村正の能力で地面と自分の間に強力な引力を発生させる。
そしてそれに身を任せてかかと落としを明日に放った。
しかし彼はそれを平手で受け止めて受け流す。
今度は正宗の力を使って明日との間に斥力を発生させる。
俺があえて吹っ飛んだ直後、俺のいた場所に鋭い手刀が打ち込まれた。
「危ないなあ、おい。」
「ハーメルンの笛吹きの能力は使わないのかよ?」
「ああ、あれか?あの能力は色々トラブルがあったから捨てたよ。」
「はぁ?」
「そもそも人間を操るなんて偉大な俺にはそぐわんからな。」
「ハーメルンの笛吹きの能力は使わないのかよ?」
「ああ、あれか?あの能力は色々トラブルがあったから捨てたよ。」
「はぁ?」
「そもそも人間を操るなんて偉大な俺にはそぐわんからな。」
俺は天を指さして高らかに叫ぶ。
「そもそも、この世界にすげぇ!って思える奴なんてそんなに沢山居ないじゃん。
そしてすごくもない奴操っても全然楽しくないんだよな。
でさ、すげぇ!って奴操っても全然楽しくないんだよな。
結論として他人を操作するなんて面白くないんだよ。
自分を操作するのはやりがいがあるけどな。」
「そっか、訳解らん!」
「構わん!」
そしてすごくもない奴操っても全然楽しくないんだよな。
でさ、すげぇ!って奴操っても全然楽しくないんだよな。
結論として他人を操作するなんて面白くないんだよ。
自分を操作するのはやりがいがあるけどな。」
「そっか、訳解らん!」
「構わん!」
刀を抜けばその隙に攻撃される、それに何よりこれはあくまで殴り合いだ。
さっき銃を使った人間が言うのもあれだが武器なんて不要だ。
俺は地面を蹴る度に斥力を発生させて明日に詰め寄る。
都市伝説の能力で重力を無視しての大ジャンプ。
俺自身を操るとは即ち、俺が本当に思うままであるということ。
重力からすらもフリーであるということ。
赤いコートが雪と共に学校町の空で揺れる。
カウンター気味に俺の突っ込んでくる予定だった位置に蹴りを入れた明日が驚いた顔でこっちを見ている。
さっき銃を使った人間が言うのもあれだが武器なんて不要だ。
俺は地面を蹴る度に斥力を発生させて明日に詰め寄る。
都市伝説の能力で重力を無視しての大ジャンプ。
俺自身を操るとは即ち、俺が本当に思うままであるということ。
重力からすらもフリーであるということ。
赤いコートが雪と共に学校町の空で揺れる。
カウンター気味に俺の突っ込んでくる予定だった位置に蹴りを入れた明日が驚いた顔でこっちを見ている。
「どうだ、これが自らを操る、自由であるということだ。」
「いや、都市伝説の力で飛んだだけじゃねえか。」
「その程度のことすら人間は自力でできないんだよ!」
「いや、都市伝説の力で飛んだだけじゃねえか。」
「その程度のことすら人間は自力でできないんだよ!」
明日に向けて急降下気味に跳び蹴りを当てた。
「そう言えば……、昔飛行機のパイロットになりたかったんだっけ?」
「ああ、お前の姉に奪われた夢だ、でもそのことを後悔はしていない!
「ああ、お前の姉に奪われた夢だ、でもそのことを後悔はしていない!
明日はそれを受けても尚その場に踏みとどまる。
それどころか逆に俺の足にも掌底を喰らわせてきた。
それどころか逆に俺の足にも掌底を喰らわせてきた。
「過去を取り戻そうとか、やり直したいとか思わないのか?」
「ああ、思わないな。」
「ああ、思わないな。」
地面に降り立った俺と明日はまたも単純な殴り合いを始める。
明日は平手で手刀で、俺は握り拳で。
明日は平手で手刀で、俺は握り拳で。
「なんでさ?そんなにお前は幸せなのか?」
「俺は今まで常に全力を尽くしてきた。
だから過去の俺も全力で生きている。
それを俺は否定したいとは思わない。
だからこそ過去の俺の行ったことへの責任はとろう。
それが自らに対する誠意という物だ。」
「他人のことは……?」
「知らん、俺は俺という人間一人に向き合うことが精一杯だ!人間皆そうだろ?」
「でもお前はもっと他人と向き合え!」
「俺は今まで常に全力を尽くしてきた。
だから過去の俺も全力で生きている。
それを俺は否定したいとは思わない。
だからこそ過去の俺の行ったことへの責任はとろう。
それが自らに対する誠意という物だ。」
「他人のことは……?」
「知らん、俺は俺という人間一人に向き合うことが精一杯だ!人間皆そうだろ?」
「でもお前はもっと他人と向き合え!」
明日の手刀が額に直撃する。ちょっと視界がぐらついた。
「解った、そうする!でも過去を変えるのは間違ってるだろ?
今の人間の感情で過去を変えるなんて許されない。
それは秩序を乱すことだ。」
「よし、そうしろ!まあ過去を変えるのは間違いだけどな!
そう思う人間の弱い心までお前が勝手に否定するんじゃねえ!」
「解った!否定はしない、でも行動したら邪魔するからな!」
「それは勝手にしろ!」
「オッケィ!」
今の人間の感情で過去を変えるなんて許されない。
それは秩序を乱すことだ。」
「よし、そうしろ!まあ過去を変えるのは間違いだけどな!
そう思う人間の弱い心までお前が勝手に否定するんじゃねえ!」
「解った!否定はしない、でも行動したら邪魔するからな!」
「それは勝手にしろ!」
「オッケィ!」
俺の右ストレートが明日の鳩尾を捉える。
捉えたのに明日は顔色一つ変えずに俺と殴り合いを続けている。
捉えたのに明日は顔色一つ変えずに俺と殴り合いを続けている。
拳と掌がぶつかる。
裏拳と掌がぶつかる。
俺の攻撃一つ一つを明日は柔らかく受け止める。
裏拳と掌がぶつかる。
俺の攻撃一つ一つを明日は柔らかく受け止める。
「はぁっ……、はぁっ……!」
「バテてきたかこの野郎め。」
「お前と違って俺は身体鍛えたことがないんだよ。」
「ちょっとは鍛えろよ。」
「その間に俺は別の物を鍛えていたからな。」
「なんだよ。」
「秘密。」
「バテてきたかこの野郎め。」
「お前と違って俺は身体鍛えたことがないんだよ。」
「ちょっとは鍛えろよ。」
「その間に俺は別の物を鍛えていたからな。」
「なんだよ。」
「秘密。」
実はない。
適当にグータラ過ごしてきただけだ。
運動は俺は嫌いなのだ。
でも、俺は生まれながらに強い人間だ。
だから目の前のこいつに負ける気はない。
明日の攻撃できしみ始めた身体が憎い。
もっと鍛えていれば父のように筋肉の鎧でこの攻撃を防げたのか?
あるいは彼方のようにすばやく身を躱したりできていたのか?
単純に肉体的な面では俺は弱いのだ。
でも、その程度のことで俺の心はひるまない。
適当にグータラ過ごしてきただけだ。
運動は俺は嫌いなのだ。
でも、俺は生まれながらに強い人間だ。
だから目の前のこいつに負ける気はない。
明日の攻撃できしみ始めた身体が憎い。
もっと鍛えていれば父のように筋肉の鎧でこの攻撃を防げたのか?
あるいは彼方のようにすばやく身を躱したりできていたのか?
単純に肉体的な面では俺は弱いのだ。
でも、その程度のことで俺の心はひるまない。
「うおおおおおおおおおお!」
親父が一度だけやって見せたように全身の力を使って体当たりを決める。
明日がもの凄い勢いで吹き飛んで俺の車にぶつかった。
修理代が高くなりそうだ。
明日がもの凄い勢いで吹き飛んで俺の車にぶつかった。
修理代が高くなりそうだ。
「結局、契約者の戦闘とは精神の問題だ。
他ならぬ俺自身の俺自身を信じる心が最強の武器。
この俺の精神が負けないと吼えている以上、この俺に負けはない。」
他ならぬ俺自身の俺自身を信じる心が最強の武器。
この俺の精神が負けないと吼えている以上、この俺に負けはない。」
仁王立ちで啖呵を切る。
「でも正義は勝つっていうぜ。だったら俺の勝ちだ。」
明日は静かに立ち上がる。
そう、奴は何度だって立ち上がる。
そう、奴は何度だって立ち上がる。
「いいや、俺こそが正義なんだよ。」
夕暮れの太陽と月の光を背に受けて、俺はハッキリと言い放つ。
一点の迷いもなく、曇りもなく。
俺を後ろから照らす二つの光のように俺は正しい。
俺こそが光だ。
だから常に負けずに輝き続ける。
それが俺の人生だ。
俺は全力で走って明日にまた真っ直ぐ拳を打ち込む。
躱された。
一点の迷いもなく、曇りもなく。
俺を後ろから照らす二つの光のように俺は正しい。
俺こそが光だ。
だから常に負けずに輝き続ける。
それが俺の人生だ。
俺は全力で走って明日にまた真っ直ぐ拳を打ち込む。
躱された。
「今度はこっちの番だ!」
明日が俺に肘打ちを決めた。
俺は思わず膝をつく。
俺は思わず膝をつく。
起き上がりざまにアッパーで明日を吹き飛ばす。
拳が割れるように痛い。
拳が割れるように痛い。
「そういえばさぁ。俺なんか子供できるらしいんだよね!」
「へぇ、そりゃ良かったな!
皮肉なことに誰かさんの姉はついさっき婚約者に殺されかけたのにな!」
「ああ、本当に皮肉だよな!」
「へぇ、そりゃ良かったな!
皮肉なことに誰かさんの姉はついさっき婚約者に殺されかけたのにな!」
「ああ、本当に皮肉だよな!」
斥力操作で明日と距離をとる。
呼吸を整えて腰を深く落とす。
呼吸を整えて腰を深く落とす。
「でも、姉ちゃんのあれは自業自得だ。
あいつだって子供じゃないんだからもうちょっと男を見る眼があっても良いと思うわ。」
「辛辣だな。」
「仲悪いから。」
「そうだったな。」
あいつだって子供じゃないんだからもうちょっと男を見る眼があっても良いと思うわ。」
「辛辣だな。」
「仲悪いから。」
「そうだったな。」
何故こんな事をしているのかは解らない。
だが俺が明け日に向けて真っ直ぐ拳を突き出すと遠くにいたはずの明日が吹き飛んだ。
そうか、正宗の力で直接あいつを弾き飛ばしたのか。
だが俺が明け日に向けて真っ直ぐ拳を突き出すと遠くにいたはずの明日が吹き飛んだ。
そうか、正宗の力で直接あいつを弾き飛ばしたのか。
「良いお父さんになれよ!多分無理だけど!」
「言ったなこの野郎、俺は周囲の期待と信頼を裏切り続けることで有名なんだぞ!」
「言ったなこの野郎、俺は周囲の期待と信頼を裏切り続けることで有名なんだぞ!」
明日がマイクロ波を放つ。
コートでそれを防いでいる間に明日がまた近づいてきた。
コートでそれを防いでいる間に明日がまた近づいてきた。
「一人の子供として言うけど言っておくけど親が傍に居ないと子供って寂しいもんなんだぜ!」
「ああ、そういえばお前の家って両親がなかなか帰って来ないんだってな。」
「ああ、そういえばお前の家って両親がなかなか帰って来ないんだってな。」
それにしても殴り合いの最中に何を話しているんだろう。
これでは相当親密な友人みたいじゃないか。
これでは相当親密な友人みたいじゃないか。
「そうだよ!」
「でもそれって親はなくとも子は育つってことじゃね?」
「なんでだよ、俺はすっげえ寂しかったんだ!」
「だってほら、お前は立派に育ってるじゃねえか。」
「でもそれって親はなくとも子は育つってことじゃね?」
「なんでだよ、俺はすっげえ寂しかったんだ!」
「だってほら、お前は立派に育ってるじゃねえか。」
明日の掌が俺の頬を捉える。
俺の拳が明日の頬を捉える。
その一撃で互いによろめいて、倒れる。
俺の拳が明日の頬を捉える。
その一撃で互いによろめいて、倒れる。
「…………。」
まずい。身体が動かない。
これでは負けを認めたみたいじゃないか。
これでは負けを認めたみたいじゃないか。
「…………。」
あれ?
明日も動いてないな。
これは先に立った方が勝ちなのか?
それならばと、俺は全力で立ち上がる。
だがそれと同時に明日も立ち上がる。
良いぞ、それでこそ明日真、正義の味方。
明日も動いてないな。
これは先に立った方が勝ちなのか?
それならばと、俺は全力で立ち上がる。
だがそれと同時に明日も立ち上がる。
良いぞ、それでこそ明日真、正義の味方。
「なあ上田明也、俺はお前がよくわからん。」
「俺は……悪人だ。」
「さっきまで自分を正義って言っていたじゃねえかよ。」
「ほら、人間って相反する二つの面を持つっていうじゃん。」
「ったく…………。」
「俺は……悪人だ。」
「さっきまで自分を正義って言っていたじゃねえかよ。」
「ほら、人間って相反する二つの面を持つっていうじゃん。」
「ったく…………。」
俺が正宗と村正に残る全ての力を注ぎ込むと駐車場の車が宙に浮かんだ。
明日は全身にオーロラのような物を身に纏ってふわりとジャンプした。
明日は全身にオーロラのような物を身に纏ってふわりとジャンプした。
「――――決めるか。」
「――――悪くない。」
「――――悪くない。」
明日は落下の勢いを利用した跳び蹴りで七色の光とおびただしい熱を放ちながら俺を真っ直ぐに狙う。
間に幾つもの車を挟んで蹴りの勢いを弱めるがそれでも奴はまだ止まらない。
俺が正宗を抜いて俺と明日の間に斥力を発生させてもまだ止まらない。
間に幾つもの車を挟んで蹴りの勢いを弱めるがそれでも奴はまだ止まらない。
俺が正宗を抜いて俺と明日の間に斥力を発生させてもまだ止まらない。
ああ、正義の味方ってやっぱりいるんだ。
これだけ熱いのに顔がにやけているのが解る。
そう思って、俺の意識は潰えていった。
そう思って、俺の意識は潰えていった。
目がさめると茜さんが俺の顔を心配そうに覗き込んでいた。
「…………ああ、良かった。」
「おいおい、ここはどこだよ?それと、服は?」
「おいおい、ここはどこだよ?それと、服は?」
いや、聞くまでもない。
ここは赤い部屋だ。そして俺の服はさっきの攻撃で……。
ここは赤い部屋だ。そして俺の服はさっきの攻撃で……。
「急に部屋に落ちてくるからびっくりしたんですよ!
あと服は燃え尽きてましたよ。」
「そうだったの?」
あと服は燃え尽きてましたよ。」
「そうだったの?」
限界を悟って無意識に赤い部屋に逃げ込んだのか……。
そんなことできるなんて改めて思うけど俺すごいな。
そんなことできるなんて改めて思うけど俺すごいな。
「何してきたのか知らないですけど無茶はもうしないでくださいね?」
「ん、解った。」
「解れば良いんです。」
「あーしまった、車取りに行かないとな。」
「どこで戦ったのか知らないですけど身体ボロボロですよ?」
「ちょっとね、悪の変人として正義の味方に倒されてきた。」
「ちゃんと倒されましたか?」
「おう、これからは心を入れ替えて真面目に生きていくよ。」
「…………良かった。」
「ん、解った。」
「解れば良いんです。」
「あーしまった、車取りに行かないとな。」
「どこで戦ったのか知らないですけど身体ボロボロですよ?」
「ちょっとね、悪の変人として正義の味方に倒されてきた。」
「ちゃんと倒されましたか?」
「おう、これからは心を入れ替えて真面目に生きていくよ。」
「…………良かった。」
そうだ、本当に良かった。
これから先は正義という物を信じて生きていける。
明日をありがとう、明日真。
【上田明也の探偵倶楽部50~エピローグ2~fin】
【上田明也の人生~To be continued】
これから先は正義という物を信じて生きていける。
明日をありがとう、明日真。
【上田明也の探偵倶楽部50~エピローグ2~fin】
【上田明也の人生~To be continued】