ガラス、水、鏡、光を反射し映し出す鏡面世界の中には異質の怪物達が潜んでいた。
人を食らうその怪物達と契約を交わした者は強大な力を手に入れる事が出来る。
彼はその力を金儲けの役に立つと考え承諾して力を手にした。
人を食らうその怪物達と契約を交わした者は強大な力を手に入れる事が出来る。
彼はその力を金儲けの役に立つと考え承諾して力を手にした。
だけどもうお金を心配する必要は無くなった。
父親の遺産である会社を継いだ彼は社長になり裕福な生活が約束された。
だから契約は破棄して戦いを降りたかった。
なのにどうして?なんでダメなんだ?
願いが叶ったんだから願いの為に戦う必要なんて無いんだ。
こんな事になるなら契約なんてしなければよかった。
父親の遺産である会社を継いだ彼は社長になり裕福な生活が約束された。
だから契約は破棄して戦いを降りたかった。
なのにどうして?なんでダメなんだ?
願いが叶ったんだから願いの為に戦う必要なんて無いんだ。
こんな事になるなら契約なんてしなければよかった。
――――契約者になる前の頃に戻りたい――――
その瞬間、世界は反転して意識が闇の中へと沈んだ。
安アパートの一室で彼は目を覚ました。
安物の家具、玄関傍にあるゴミ袋、無造作に置かれた雑誌、ペットの文鳥、自宅と何一つ変わらない光景だった。
意識を失っている間に家に送ってもらったのか?……違う、そうじゃない。
見た目は全く同じだが、ここは自分が住んでいる場所とは違う。
安物の家具、玄関傍にあるゴミ袋、無造作に置かれた雑誌、ペットの文鳥、自宅と何一つ変わらない光景だった。
意識を失っている間に家に送ってもらったのか?……違う、そうじゃない。
見た目は全く同じだが、ここは自分が住んでいる場所とは違う。
「痛っ!?……何だこれ?」
右手の甲に激痛が走り痣が浮かび上がると、頭の中に新しい情報が滝のように流れ込んだ。
……令呪……サーヴァント……そして聖杯戦争。
自分の意思とは裏腹に、この世界のルールが記憶として脳内に焼き付いていく。
彼は理解した『やり直したい』という意思が自分をこの場に引き寄せられたのだと。
……令呪……サーヴァント……そして聖杯戦争。
自分の意思とは裏腹に、この世界のルールが記憶として脳内に焼き付いていく。
彼は理解した『やり直したい』という意思が自分をこの場に引き寄せられたのだと。
ルールを一通り記憶した直後、目の前で金色の光が現れる。
光の中から少女が現れると自分の方を向いて―――微笑んだ。
光の中から少女が現れると自分の方を向いて―――微笑んだ。
「貴方が私のマスターね」
一目見て理解した、彼女はサーヴァントだ
クラスはアサシン、こんな無垢な見た目をしているが生前で人を殺し続けたのだろうか?
彼女は自分のパートナーになる相手だ。
とにかく仲良くしていこう。
名刺を用意しながら仕事がら身についた営業スマイルで取り入らなければ。
クラスはアサシン、こんな無垢な見た目をしているが生前で人を殺し続けたのだろうか?
彼女は自分のパートナーになる相手だ。
とにかく仲良くしていこう。
名刺を用意しながら仕事がら身についた営業スマイルで取り入らなければ。
「よろしくお願いします!!俺こういう者です。
いや~こんな可愛くて素敵な女の子が俺のサーヴァントだなんて凄く幸せだな~」
「そ、そんな……いきなり可愛いだなんて……」
「謙遜しないでください!しかも可愛いだけじゃなくて
清くて優しい心を持った気品を持っている事も一目で分かりますもの」
「……ありがとう。マスター」
いや~こんな可愛くて素敵な女の子が俺のサーヴァントだなんて凄く幸せだな~」
「そ、そんな……いきなり可愛いだなんて……」
「謙遜しないでください!しかも可愛いだけじゃなくて
清くて優しい心を持った気品を持っている事も一目で分かりますもの」
「……ありがとう。マスター」
アサシンは顔を赤くしながらうつむいた。
照れているのだろう、おだてられて喜ばない女性はいない。
ファーストコンタクトは大成功のようだ。
照れているのだろう、おだてられて喜ばない女性はいない。
ファーストコンタクトは大成功のようだ。
「私、マスターの為だったら何だって頑張るから……その、マスターのこと……」
「どうしたの?」
「マスターのこと……『お兄ちゃん』と呼んでもいいかな?」
「どうしたの?」
「マスターのこと……『お兄ちゃん』と呼んでもいいかな?」
もじもじしながらアサシンの出した告白に一瞬ドキリとした。
一人っ子である自分は何度か弟や妹が欲しいと思った事もある。
こんなかわいい娘が妹になるなら男として悪い気になるはずが無かった。
うん、とうなづくとアサシンは、ぱあっと笑顔になり俺の胸に向かって抱き着いた。
一人っ子である自分は何度か弟や妹が欲しいと思った事もある。
こんなかわいい娘が妹になるなら男として悪い気になるはずが無かった。
うん、とうなづくとアサシンは、ぱあっと笑顔になり俺の胸に向かって抱き着いた。
「ありがとうお兄ちゃん!ずっと一緒にいようね、約束だよ」
「あ、ああよろしく頼むよ」
「そうだ。お兄ちゃんお腹空いてるでしょ?ご飯作ってあげる」
「あ、ああよろしく頼むよ」
「そうだ。お兄ちゃんお腹空いてるでしょ?ご飯作ってあげる」
そう言うとアサシンはエプロンを付けて台所へと向かった。
彼が一息付こうとする間もなく、キィーン……キィーン……と鏡の中から金切り音が響く。
鏡の中の世界、ミラーワールドからモンスターが近づいた時の音だ。
ズボンのポケットの中を調べると契約の証であるデッキが入ってる。
この聖杯戦争の舞台においても契約は解除されていないらしい。
まるで呪縛のようにゼール達も彼を追って聖杯戦争に引き寄せられたのだ。
鏡の中の世界、ミラーワールドからモンスターが近づいた時の音だ。
ズボンのポケットの中を調べると契約の証であるデッキが入ってる。
この聖杯戦争の舞台においても契約は解除されていないらしい。
まるで呪縛のようにゼール達も彼を追って聖杯戦争に引き寄せられたのだ。
鏡の中から次々と映りだすゼール達がぐるるる……と唸り声をあげている。
仕草からして明らかに敵意を表している。
仕草からして明らかに敵意を表している。
「待て!待ってくれ!餌なら後で――」
「あんた達……だれ?もしかして私のお兄ちゃんを奪おうとしてるのかな?」
「あ、アサ……!?」
「あんた達……だれ?もしかして私のお兄ちゃんを奪おうとしてるのかな?」
「あ、アサ……!?」
彼は静止の言葉を投げかけようとするがアサシンの顔を見て思わず言葉を失う。
アサシンの瞳は血のように真っ赤に染まり、殺意と狂気をむき出しにしていた。
ゼール達もまた、アサシンに睨みつけられ怯えていた。
アサシンの瞳は血のように真っ赤に染まり、殺意と狂気をむき出しにしていた。
ゼール達もまた、アサシンに睨みつけられ怯えていた。
「私とお兄ちゃんの仲を邪魔するなら例え相手が神でも殺してみせるんだから……ね!!」
アサシンは手に持つ包丁を鏡に向かって振り下ろして突き刺した。
鏡に亀裂が走るのと同時にゼール達は悲鳴をあげながら一目散に逃げ出した。
鏡に亀裂が走るのと同時にゼール達は悲鳴をあげながら一目散に逃げ出した。
「えへへ、これでお兄ちゃんを脅かす怪物はいなくなったよ」
「ああ……ありがとね……」
「ああ……ありがとね……」
彼に笑顔を向けるアサシンは既に狂気が消えており普段の調子に戻っていた。
きっとマスターである自分を守ろうと必死になってくれたのだろう。
忠義に厚く信頼できるサーヴァントで良かった。
きっとマスターである自分を守ろうと必死になってくれたのだろう。
忠義に厚く信頼できるサーヴァントで良かった。
でもゼール達は聖杯戦争では貴重な戦力になるから
あとでアサシンにミラーモンスターの事を教えてあげないと……と思うのであった。
あとでアサシンにミラーモンスターの事を教えてあげないと……と思うのであった。
◇
彼の前に現れたゼール達は餌をねだりに来たのではなかった。
野生の怪物である彼らは本能でアサシンの危険性を理解して契約者に知らせようとしていたのだ。
ライダーバトルをやめる為に別の戦いに身を投じる事となったアサシンのマスター 佐野 満
本人の望みとは裏腹に更なる戦火に巻き込まれるのであった。
野生の怪物である彼らは本能でアサシンの危険性を理解して契約者に知らせようとしていたのだ。
ライダーバトルをやめる為に別の戦いに身を投じる事となったアサシンのマスター 佐野 満
本人の望みとは裏腹に更なる戦火に巻き込まれるのであった。
【クラス】
アサシン
アサシン
【真名】
野々原渚@ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD
野々原渚@ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD
【パラメーター】
筋力D++ 耐久E 敏捷D++ 魔力E 幸運D 宝具D
筋力D++ 耐久E 敏捷D++ 魔力E 幸運D 宝具D
【属性】
混沌・悪
混沌・悪
【クラススキル】
気配遮断:A
自身の気配を消す能力。
完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
自身の気配を消す能力。
完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
【保有スキル】
精神異常:A++
精神を病んでいる。
バーサーカー化による狂化ではなく、周囲の空気を読めなくなる精神的なスーパーアーマー。
精神を病んでいる。
バーサーカー化による狂化ではなく、周囲の空気を読めなくなる精神的なスーパーアーマー。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。
陣地作成:E
密室を作り上げ、愛しい人間を監禁する。
その部屋から逃げ出す事も外部から見つける事も非常に困難である。
密室を作り上げ、愛しい人間を監禁する。
その部屋から逃げ出す事も外部から見つける事も非常に困難である。
【宝具】
『嫉憎紅眼』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:1人
大切な人を奪おうとする者への憎しみから魔眼へと昇華した宝具。
視界に映った対象の人物に呪いをかけ、幸運を2ランクダウンさせる。
同時に複数の人間を対象に出来ないが、効果の続く限り戦線を離れていても対象の位置が把握可能となる。
憎しみの上昇に応じて効力を増し、自力による解除が困難となる。
『嫉憎紅眼』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:1人
大切な人を奪おうとする者への憎しみから魔眼へと昇華した宝具。
視界に映った対象の人物に呪いをかけ、幸運を2ランクダウンさせる。
同時に複数の人間を対象に出来ないが、効果の続く限り戦線を離れていても対象の位置が把握可能となる。
憎しみの上昇に応じて効力を増し、自力による解除が困難となる。
【weapon】
「包丁」
一般家庭に置いてあるごく普通の包丁だったが誤った用途として使い続けられた為に
人を切り殺す為の凶器として効力を発揮するようになった。
「包丁」
一般家庭に置いてあるごく普通の包丁だったが誤った用途として使い続けられた為に
人を切り殺す為の凶器として効力を発揮するようになった。
【人物背景】
ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDに登場するヤンデレの女の子
お兄ちゃんを愛するが故に恋敵の命を奪うだけでなく
愛するお兄ちゃんを自分の物にしようと監禁するなど
アサシンだけでなくバーサーカーの適性も持っている。
ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDに登場するヤンデレの女の子
お兄ちゃんを愛するが故に恋敵の命を奪うだけでなく
愛するお兄ちゃんを自分の物にしようと監禁するなど
アサシンだけでなくバーサーカーの適性も持っている。
【サーヴァントとしての願い】
お兄ちゃん(佐野 満)とずっと一緒にいたい
お兄ちゃん(佐野 満)とずっと一緒にいたい
【マスター】
佐野 満@仮面ライダー龍騎
佐野 満@仮面ライダー龍騎
【マスターとしての願い】
ライダーとして契約する前の時間に戻りたい。
ライダーとして契約する前の時間に戻りたい。
【能力・技能】
仮面ライダーインペラーに変身出来る。
多数のモンスターを使っての策略。
仮面ライダーインペラーに変身出来る。
多数のモンスターを使っての策略。
【人物背景】
大企業の御曹司だったが勘当されてから駐車場の警備員をしながら一人暮らしをしている。
金儲けをして楽に生活するために契約をして仮面ライダーになった。
報酬目的で他のライダーと手を組むが、都合が悪くなる度に鞍替えする佐野は信用を失い孤立していく。
その後、父の死亡により、莫大な遺産を手にした佐野はライダーの契約の破棄を求めるが
一度ライダーになった人間の途中棄権を認められず、自らが生き残る為に戦うことになる。
大企業の御曹司だったが勘当されてから駐車場の警備員をしながら一人暮らしをしている。
金儲けをして楽に生活するために契約をして仮面ライダーになった。
報酬目的で他のライダーと手を組むが、都合が悪くなる度に鞍替えする佐野は信用を失い孤立していく。
その後、父の死亡により、莫大な遺産を手にした佐野はライダーの契約の破棄を求めるが
一度ライダーになった人間の途中棄権を認められず、自らが生き残る為に戦うことになる。
【方針】
強者のマスターに取り入って生き残る。
強者のマスターに取り入って生き残る。