夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

蓮見琢馬&ランサー

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匿名ユーザー

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■■■■はなぜ生まれてきた・・・?

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

父に復讐を。それだけを考えて生きてきた。
終業式の夜、父の家の門を潜り、長年かけてきた復讐を遂に完了させた。
父の愛娘を、彼女の視点から見れば恋人の関係であっただろう千帆を利用して。
自分がこの町で為すべきことはすべて終え、未練はもはやなかった。
杜王町から出ることを予定し、図書館で千帆の執筆していた小説を読んでいたところ、俺を追っていた虹村億奏に邪魔をされた。
厄介なスタンド使いであったが、如何にか奴を打ち倒すことに成功した。
しかし、奴が扉を封じたせいで図書館から出ることがかなわなくなってしまった。
図書館から出る方法を模索して、屋根の上から出るという結論を発見した。
茨の館からでるべく螺旋階段に足をかけた。一段一段と急な階段を昇りながら、今までの人生を回想した。
生まれてから今に至るまでの人生は、今まで食べたパンの枚数から、俺に投げかけられた罵倒の内容まですべて覚えている。
傍らに浮かぶTHE BOOKにすべて書かれている。
THE BOOKの最初の方のページには、当然生まれたばかりの記憶が、母の姿が描かれていた。
そのページを読み返すことで初めて温もりという感情を体験することができた。
螺旋階段の半ばの踊り場で一端立ち止まり、母の記述を読み返した。
この復讐は母のために為した。本の中だけで再会できる母のために。
僅かに懐かしさを感じたところでTHE BOOKを閉じ再び階段を昇り、ようやく最上階へ到達した。

___今までの支えであった復讐を終えた今、明日から何のために生きよう。

ふと浮かんだ疑問を振り払い、俺は目の前の扉を開けた。

そしてTHE BOOKのどこにも書かれたことのない街に俺はいた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

一体何が起きているのか。一体ここはどこなのか。
目の前の景色から検索を行う。
________該当文0。
THE BOOKを読み返しても、今までいた図書館から場面転換を挟むことなく見知らぬ街に俺は移動していた。
頭がどうにかなりそうな奇妙な事態であったが、深呼吸を何度か行い平常心を取り戻した。
取り乱した奴から死ぬ。先の億奏との戦いから学んだ教訓だった。
何らかのスタンド攻撃であるのだろうか。そう考えた時、後ろに何者かの気配がした。
振り返ると女の姿があった。

「問おう。おまえがわたしのマスターか?」

冷たい、爬虫類のような眼をした女だった。とても人間であるなんて思えなかった。

「・・・母さん?」

それなのに俺の口から出たそれは、その女を見たとは思えないような言葉だった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「…なるほど、サーヴァントを召喚し己の願いのために殺し合う聖杯戦争。お前はそのサーヴァントの一人で、おれはお前を召喚したマスターということか」
「そうね。理解が早いようで助かるわ」

狭いアパートの一室、俺はサーヴァントと向き合いながら対話をしていた。

「それでお前は槍兵のサーヴァント、名前は…田村玲子でよかったのか。」
「ええ、今回はその名前でいいわ。最も、聖杯戦争を真剣に勝ち残る気があるのなら無暗にわたしの名前を撒き散らさない方が賢明だと思うけど」
「わかったランサー。しかしお前の姿を見るととても槍をぶん回して戦うようなヤツには見えないがな」
「その点だけど、わたしの宝具、寄生生物《パラサイト》が生成する触手が槍に該当するということでランサーに振り分けられたみたいね」
「ふうん、英霊っていうからどんなものかと思ったが随分と適当な割り振りなモンだな」
「まあそのことはどうでもいいわ。それで?聖杯戦争に来たのなら、あなたにも願いがあるんでしょ」

ランサーに問いかけられ、少し返答を考えた。
長年の願いであった復讐も既に叶ってる。願いなどないと答えようとしたとき、一つの疑問が浮かんだ。
時計の秒針が数週回る程度の時間が経過して、漸く返す言葉を見つけた。

「母に会う。死んだ俺の母親に」
「…ほお、それがおまえの願いか。人間というのはどうしていつだって死人に会いたがるものなのか。」
「…そうかもしれないな。だが俺は答えを出すために母に会う」
「…答え?」
「そうだ。今まで復讐のためだけに生き、その復讐もついさっき終わった。
ならばこれから俺はこれからはなんのために生きるのか。その疑問の答えを出すために母に会いに行く」

俺の人生にはいつも母が関わっていた。
母の願いを無意識に受け取り、【忘れない】という能力を得た。
ビルの隙間で母の骨を見つけ、父に復讐を誓った。
母が自分の命と引き換えに俺を産んだことで俺は生きている。
始まりはすべて母だった。ならば終わりも、そして再生も母に会うことが必要なのだろう。
この聖杯戦争は試練と受け取った。俺の人生の新しい幕を上げるための試練だ。

「俺は聖杯を獲る。せいぜい手伝ってもらうぞランサー。」

そう言い終えるとランサーに背を向け早々にかび臭い部屋を出た。
ランサーの冷たい眼にじっと見られるのが厭だったのも部屋を出たわけの一つである。
しかしそんなチンケな好き嫌いよりも別の理由がほかにもある。
なぜ俺はランサーに母の面影を見たのか。
母とランサーにはなんら共通点は見えない。
加えて話を聞くにランサーは人食いの怪物であった。
どう考えようが母なんぞと呼べる存在ではない。
それなのに俺はどうして母さんと呼んだのか。
いくら考えても答えが出ない。
ましてやTHE BOOKに答えが書かれているわけもない。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「…似ているな」
彼が部屋から出た後で、不意にそんな言葉が出た。
彼の願いはわたしの抱いた疑問に似ている。
寄生生物《われわれ》はなぜ生まれてきた……?
その答えを出すために考えを巡らせ、いくらかの実験も重ねてきた。
一つの答えを出せばまた新たな疑問が湧いてくる。
わたしが死ぬ間際に泉新一と会い、また一つ疑問の答えを出すことができた。
そして彼もわたしの同類なのかもしれないということに気づいた。
復讐の完了という一つの答えを出して、また新たな疑問に直面している。
ふと思いついた。
彼を観察し続け答えを出すさまを目撃すれば、また新たな疑問の答えが出せるかもしれない。
目下の方針がとりあえずまとまったというところか。
「…ククク」
ふと笑っていたことに気づいた。
この笑いはいったいどのような気持ちから漏れ出た笑いなのだろうかと考えてみた。
彼を観察することへの楽しみなのか、答えを出せるかもしれない嬉しさなのか。
折角なので高らかに笑ってみることにした。
「フフフ…ホホホホ…ハハハハハハ、アハハハハハ アッハハハハハ アーハッハハハハハ!!!」
やっぱり、笑うと気分がよいということを発見した。


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傍らに立って寄りそい…生命の生まれた答えを見つけるまで……



【クラス】
ランサー

【真名】
田村玲子(田宮良子)@寄生獣

【パラメーター】
筋力C 耐久D 敏捷C 魔力E 幸運C 宝具E

【属性】
混沌・中庸

【クラススキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

【保有スキル】
本能:C
寄生生物としての本能。この種を食い殺せという与えられた命令。
人間以上に冷酷に合理的な判断をすることが可能であり、同ランク以下の精神干渉スキルを無効とする。

ラーニング:B
物事を短時間で理解する学習能力と適応能力。僅かな時間で言語を理解する程度の知能を有する。

捕食:B
NPC、マスター、サーヴァント関係なく肉体を捕食する事で魔力を得られる。
ランサーにとっては魂喰いよりも魔力を良く供給出来る。

母:B
母として子を守る、生物としての行動。
自らの子供、もしくは子と同等の存在と見なしたものを守る際に有利な補正が与えられる。
生前、自らの命を賭して自らの赤子を守ったことから付与されたスキル。

【宝具】
『寄生生物(パラサイト)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ1~20 最大捕捉:30人
人間の頭部に寄生し、人を捕食して生きるか弱い生物。
寄生部位である頭部を自由に変形・変身・硬化させ操ることが可能であり、また寄生した人間部の力を150%引き出す。
また寄生部位を変形させての攻撃時にはその部位に限り、筋力B、耐久B、敏捷A相当のパラメーターを得る。


【weapon】
なし
【人物背景】
寄生生物の一匹。
寄生生物同士でセックスし生まれた赤ん坊を観察材料に使ったり、大学の講義に出席するなど、非常に知的関心の高い一体。
寄生生物はなぜ生まれてきたのか。その疑問を抱き答えを求めた。
最期は人間たちの弾丸から赤ん坊を守るため身を挺して庇い、ある少年の胸の穴を埋めて息絶えた。

【サーヴァントとしての願い】
蓮見琢馬を観察して疑問の答えを見つける

【マスター】
蓮見琢馬@The Book jojo's bizarre adventure 4th another day

【weapon】
スローイングナイフ

【能力・技能】
スタンド能力『THE BOOK』
射程距離は約30m。
自分の生まれてから今に至るまでの記憶全てが書かれた本のスタンド。
本の記述を読ませることで琢馬の記憶を追体験させる。
旨いイタリア料理を食べた記憶を読めばその味が舌に蘇り、交通事故に会った記憶を読めばその傷が再び体にきざまれる。
『THE BOOK』の文字が見えない程度にまで離れすぎては効果がなく、『THE BOOK』から2m程度まで近づかせる必要がある。
また、『THE BOOK』の記述を再読することでの反復練習により、投げナイフの技能を身に着けている。

【人物背景】
『忘れない』という力を持ったぶどうヶ丘高校の2年生。
幼少の頃その能力ゆえに苦しい生活を送っていたが、ある日スタンド能力に目覚める。
スタンド能力を得て母の死の原因たる父の存在を知り復讐を誓う。
父の娘であり、彼の妹でもある双葉千帆と恋仲となり、彼の復讐の完成型を仕込む。
復讐を終え、これからの人生で何をなすべきかを疑問に思ったとき、聖杯戦争に呼ばれる。

【方針】
聖杯を獲る
そして母に再会し、答えを出す

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