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GV-HDRECの使い方 / 2020年06月13日 (土) 20時56分23秒
GV-HDRECの詳しい使い方と、注意点
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ゲームレコーダーのなかで、きわめてコスパに優れているGV-HDRECGV-HDREC
(リンク先 : Amazon)
- 1080p/60fps完全対応
- ゲームを1080p/60fpsで録画することができます。ゲームレコーダーとしては珍しいです。
- マイク入力搭載
- マイクを接続できるようになっているので、自分の声を動画に入れてゲーム実況ができます。
- TVリモコンで操作できる
- TVがHDMI CECに対応していれば、TVリモコンで本製品を操作できます。たとえば、録画を開始・終了したり、録画した動画を再生したりという操作は、TVリモコンで可能です。
- コマ送り再生ができる
- 録画した動画は、1フレーム単位でコマ送り再生できます。格闘ゲームやアクションゲームで、決定的な瞬間を見つけるのに役だつでしょう。もちろん、そのままスクリーンショット撮影も可能です。
- 簡単な編集が可能
- TV画面上でカット編集ができます。不要なシーンがある場合は、削除してしまいましょう。複数の動画を1個にまとめたり、アフレコで声を入れることも可能です。
目次
製品仕様

GV-HDREC |
GV-HDREC |
ビデオ入力端子 |
HDMI端子 |
最大入力解像度 |
1080p/60fps |
最大録画解像度 |
1080p/60fps |
1ファイルあたりの最大録画時間 |
10時間(HDD使用時) |
ストレージ |
別売り(詳細は後述) |
PCなしでゲームを録画するための製品
- GV-HDRECは、PCを使わずにゲームプレイを録画するための製品です。
- 気をつけたいのですが、PCに接続しても動作しません。また、あくまでも「録画」のための製品なので、ライブ配信はできません。GV-HDRECはゲームレコーダーであり、キャプチャーボードとは性質が異なります。
接続可能なゲーム機の例
- GV-HDRECは、HDMI端子またはコンポジット端子を搭載したゲーム機と接続できます。ゲーム機の具体的な接続方法については後述します。
|
HDMI端子による接続
 |
コンポジット端子による接続
 |
備考 |
PS4 |
○ |
× |
PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく(詳細) |
PS3 |
× |
○ |
HDMI接続したい場合の方法は後述 |
PS2 |
× |
○ |
|
Switch |
○ |
× |
|
Switch Lite |
× |
× |
|
Wii U |
○ |
○ |
|
Wii |
× |
○ |
|
Xbox One |
○ |
× |
|
Xbox 360 |
○ |
○ |
|
PSP-3000 |
× |
○ |
|
PSP-2000 |
× |
× |
PSP-2000はコンポジット非対応 |
PS Vita TV |
× |
× |
HDMI接続したい場合の方法は後述 |
iOSデバイス |
○ |
× |
|
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付属品
- GV-HDRECには以下のものが付属されています。
|
説明 |
1.本体 |
|
2.ACアダプター |
|
3.HDMIケーブル |
約1.5m |
4.AV入力変換ケーブル |
ゲーム機とGV-HDRECをコンポジット端子で接続する場合に使う |
▲画面の上へ
用意すべきストレージについて
- 録画するためには、ストレージが必要です。しかし、ストレージはGV-HDRECに付属しないので、別途用意しましょう。使用できるストレージは、SD/SDHC/SDXCカード(最大128GBまで)、USBメモリ、USB接続のHDD(最大2TBまで)となっています。いちばん無難なのはHDDです。
USB HDDを接続する場合の注意点
- 見落としやすいところですが、2TBを超えるHDDを接続しても2TBとして認識されます。したがって、たとえば3TBのHDDを接続した場合、1TBは無駄になります。
- 2TBを超えるHDDを接続した場合、およびNTFS形式のストレージを接続した場合、exFAT形式にフォーマットされます。つまり、保存されているデータはすべて削除されます。必要に応じてデータをバックアップしておいてください。
SD/SDHC/SDXCカード、USBメモリを使用する場合の注意点
- SD/SDHC/SDXCカードを使用する場合、フルHDの最高画質・高画質で録画したいのであればClass 6以上のものを用意しましょう。スピードクラスが遅いと、正常に録画できないことがあります。
- フォーマット形式がFAT32である場合、4GB制限に注意してください。これは1個の動画ファイルが最大4GBまでという制限のことで、最高画質だと18分程度しか録画できません。SDカードやUSBメモリを使用中、録画が止まる(切れる)原因になることがあります。GV-HDRECのメニューからexFATにフォーマットすれば対処できるので、覚えておきましょう。
▲画面の上へ
ゲーム機とGV-HDRECを接続する
PS4、Switchなど
- PS4やSwitchなどのゲーム機の場合は、そのままHDMIケーブルで接続します。
PS3
- 他方、PS3をコンポジット端子で接続する場合は、HDCP対策は必要ありません。用意するものは、GV-HDREC付属のAV入力変換ケーブルと、PS3付属のAVコンポジットケーブルです。ただし、当然ですがHDMI接続よりも画質は落ちます。
PSP-2000
iPhone
▲画面の上へ
ゲーム画面をTVに映す

ACアダプターを接続します。

GV-HDRECとTVをHDMIケーブルで接続します。GV-HDRECの「IN」と「OUT」をまちえがないようにしましょう。
TVとつなぐのは「OUT」のほうです。

ストレージを接続します。USB接続のHDDやUSBメモリの場合は、
背面のUSB端子に接続します。また、SD/SDHC/SDXCカードの場合は
前面のスロットに入れてください。

TVの電源を入れ、TVリモコンで「入力切替」ボタンを押してビデオ入力を切り替えます。

ゲーム機の電源を入れます。

GV-HDRECの「電源」ボタンを押します。初回使用時のみ、本製品の底面にあるテープを取り外して日時の設定をします。
コンポジット端子でゲーム機を接続している場合にかぎり、「メニュー」ボタンを押して「システムメニュー」→「ビデオ入力」で「コンポジット」を選択してください。

TVにゲーム画面が表示されます。ゲームの音も聞こえてきます。
OSD(オンスクリーンディスプレイ、画面上に表示される情報のこと)を表示したくない場合は、GV-HDRECの「決定」ボタンを押せば消すことができます。
▲画面の上へ
ゲームを録画する
- ゲーム画面をTVに映したら、つぎは録画しましょう。動画に声を入れて録画する方法は後述します。

「開始/停止」ボタンを押せば録画が開始します。TVリモコンの場合は、赤色のボタンを押します。

録画中、「開始/停止」ボタンを押すと録画が停止します。

「モード」ボタンを押して動画を確認してみましょう。TVリモコンの場合は、青色のボタンを押します。

動画の再生中は、早送り・早戻し、コマ送り・コマ戻し、およびスロー再生ができます。操作方法は、
詳細ガイドを参照してください。TVリモコンでも操作可能です。

動画を削除したい場合は、「メニュー」ボタンを押します。TVリモコンだと緑色のボタンです。そして、「消去」→「選択消去」で動画を選択して「決定」ボタンを押します。

録画画質については、ゲーム画面を表示した状態で「メニュー」ボタンを押し、「記録モード」から変更できます。基本的に「フルHD 高画質」で問題ありません。高画質であるほどファイルサイズが大きくなります。
▲画面の上へ
パススルー機能について
- ゲーム画面の遅延が気になる場合は、パススルー機能をONにしましょう。「メニュー」ボタンから「システムメニュー」を選び、「HDMIパススルー」で「ON(録画時パススルー)」または「ON(常時パススルー)」を選択します。
- パススルー機能は「OFF」でもかまいません。というのも、パススルー機能はOFFであっても遅延はほとんど発生していないからです(AV Watchの記事参照)。しかも、「ON(録画時パススルー)」または「ON(常時パススルー)」を選択すると、モード切り替え時に暗転があります。となると、必ずしもパススルーを使わなくてもよいわけです。
- 「ON(常時パススルー)」については、GV-HDRECの電源がOFFの場合でもゲーム画面をTVに表示できるというメリットがあります。必要に応じて使うとよいでしょう。録画できているかどうか画面ではわかりづらいというデメリットがありますが(OSDが表示されないので)、本体の電源ランプが赤色に点灯していれば録画できています。
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自分の声を動画に入れる(ゲーム実況)
- 実況動画を作る方法は簡単です。マイクをGV-HDRECに接続して録画を開始するだけです。
3.5mmステレオミニプラグ(4極タイプ)のマイクを用意する
- 自分の声を動画に入れたい場合はマイクを用意します。使用できるマイクは、4極タイプの3.5mmステレオミニプラグです。たとえば、PS4に付属されていたヘッドセットがこれに該当します。4極タイプのミニプラグは、先端が4つに区切られています。
- では、PC用マイクの3.5mmステレオミニプラグはどうでしょうか。これは3極タイプです。そのままではGV-HDRECに接続して使えません。3極を4極に変換する必要があるので、変換アダプター(リンク先 : Amazon) を別途用意しましょう。
マイクを本製品に接続した場合の注意点
- ヘッドセットを本製品に接続すると、ゲーム音がヘッドセットとTVの両方から聞こえる状態になります。つまり、ゲーム音が二重に聞こえますが、これを避けたい場合はTVの音量をミュートにしてください。ゲーム音はヘッドセットを着用して聞きます。
- また、もし自分の声がTVから聞こえるのを避けたい場合は、TVの音をミュートにするか、またはパススルー機能を使用する設定にしましょう。
- 録画した動画を確認してマイク音量が小さいと感じたときは、録画するまえに「→」ボタンでマイク音量を上げます。録画中はマイク音量を調整できません。ゲーム音量については、録画するまえに「↑」ボタンや「↓」ボタンで調整できます。
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カット編集をする
- カット編集を行うには、再生モードに切り替える必要があります。同モードにするのを忘れないようにしましょう。
- ゲーム画面を表示した状態で「モード」ボタンを押す。
- 再生モードに切り替わる(動画がサムネイル表示された状態)。
- 「メニュー」ボタンを押して、「動画編集」→「カット」の順に選択する。
- 動画を選択して「決定」ボタンを押す。
- カット編集では、残したい部分を決めて動画を保存します。たとえば、A・B・Cという場面があって、AとCが不要である場合は、Bの最初の部分と最後の部分を設定して保存します。
▲緑色の部分が残る部分です。黒色の部分はカットされます。黄色のマーク(トリム)を使って、残したい部分の最初と最後の部分を設定しましょう。
- 詳しい操作方法については、詳細ガイドを参照してください。TVリモコンでも操作可能です。
- なお、カット編集で動画を再生すると動きが省略されるかたちで早送りされます。カクカクしますが、不具合ではありません。
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その他
- スクリーンショット撮影を行うには、まず録画した動画の再生中に決定ボタンを押して一時停止します。そしてメニューボタンを押してください。TVリモコンを使用する場合は、メニューボタンの代わりに緑色のボタンを押します。
- ゲーム機をコンポジット端子で接続している場合、16:9のアスペクト比(縦横比)で録画されます。したがって、場合によっては横長の映像になるかもしれません。これを回避するには、ゲーム機側でアスペクト比を16:9に変更してから録画する必要があります。PS3であれば、「設定」→「ディスプレイ設定」→「映像出力設定」から変更できます。ゲーム機側でアスペクト比を変更できない場合は、動画ファイルをPCに移したうえでAviUtlなどの動画編集ソフトで修正するしかありません。
- GV-HDRECの電源を切るには、「電源」ボタンを2秒以上押します。
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筆者がGV-HDRECを使用した感想
よい点
- PCレスで1080p/60fpsで録画できる製品としては、確実にコスパに優れている。1080p/60fps対応のキャプチャーボードを購入するのが予算的に厳しい場合は、GV-HDRECを購入するのもあり。
- TVリモコンの方向キーをポチポチ押すだけで1フレームずつ再生でき、細かい検証が可能。従来のように、わざわざ動画をPCに移してコマ送り再生する必要がない。
- SDカードとUSB HDDの両方に対応している。このため追加でストレージを購入せずとも、すでに所有しているストレージを使える可能性が高い。
- マイク音量とヘッドホン音量を調整できるだけでなく、それぞれ別個に調整もできる。自分の声とゲーム音のバランスを取りやすい。
- ゲームレコーダーとしては、現在のところいちばんお薦めできる製品。
悪い点
- 動画再生を一時停止にしているとき、画面を戻ろうとしてTVリモコンで「戻る」ボタンを押すとスクショ撮影になってしまう。スクショ撮影は緑色のボタンで可能なので、「戻る」ボタンに同機能を割り当てててほしくなかった。まちがえて撮影してしまった静止画像を毎回削除するのがめんどう。
- カット編集は少し難がある。とくに、上下の方向ボタンで前後のカーソルを切り替えるのは、取扱説明書を読まないと気づきにくい。
- コンポジット端子でゲーム機を接続する場合は、少し注意が必要かもしれない(上述)。
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関連ページ
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最終更新:2020年06月13日 20:56