2023年03月10日 (金) 03時47分18秒




キャプチャーボードの役割を理解しよう!おすすめ商品も!

  • キャプチャーボードは、TVゲーム機の映像・音声をPCに出すための周辺機器です。Switchや、PS4/PS5といったゲーム機の画面をPCに映したり、録画・ライブ配信(生放送)ができるようになります。



  • 下図をご覧ください。ゲーム機はキャプチャーボードと接続します。すると、PCにゲーム画面が表示され、同時にゲーム音声もPCから出るようになります。基本的にTVは必要ありません。PCの画面を見ながらTVゲームをプレイできるからです。



  • この記事の解説は、あくまでもTVゲームの場合の話です。

  • PCゲームの録画・ライブ配信の場合、キャプチャーボードは必要ありません。なくてもゲーム画面をPCに映せるからです。

目次


キャプチャーボードでできること


ゲーム画面をPCに映してプレイ


  • キャプチャーボードを使用するとゲーム機の画面がPCに表示され、ゲームの音もPCから聞こえてきます。つまり、PC上でゲームをプレイできるようになります。



  • たとえば、ゲーム画面がPCに映っている状態をイメージしてください。ひとつの画面内でYouTubeで動画を見ながらゲームをプレイできます。PCで好きなBGMをかけたり、Discordでフレンドと通話しながらプレイするのもよいかもしれません。



実況動画の作成、生放送でゲーム配信


  • YouTubeやTwitterに動画を投稿したいという人も多いでしょう。そのためにはキャプチャーボードを用意してゲームを録画します。ゲームを録画するには、キャプチャーボードに付属されているアプリの録画ボタンをクリックするだけです。もちろん、自分の声を入れることもできます



  • 生放送のゲーム配信でもキャプチャーボードが活躍します。ゲーム配信では、キャプチャーボードを用意したうえでゲーム機の画面をPCに映しています。そして、そのゲーム画面を別途用意したアプリ(配信ソフト)で配信しているのです。つまり、キャプチャーボード + 配信ソフトがあればゲーム配信ができます。



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解説対象となるゲーム機について


  • 解説対象のゲーム機は、基本的に据え置き型ゲーム機をさしている点に注意してください。据え置き型であればキャプチャーボードと接続できるからです。最初に下表を確認しておきましょう。

名称 解説対象か 備考
据え置き型ゲーム機 PS5
PS4
PS3
PS2
PS Vita TV 「Vita」でなく「Vita TV」のほう
Switch
Switch Lite × 仕様上、キャプチャーボードと接続できない
Wii U
Wii
GC
Xbox Oneシリーズ
Xbox 360
PS1/SS/N64/SFC
FC NEW FCは解説対象*1
携帯型ゲーム機 PSP PSP-3000/2000が解説対象
PS Vita × キャプチャーボードとは接続できない
3DS × 3DSの画面を録画・配信する方法を参照のこと
GBA/GBC/GB × 通常の方法ではダメ*2

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キャプチャーソフト


キャプチャーソフトとは


  • キャプチャーボードを使用するときに必要になるのがキャプチャーソフトです。キャプチャーソフトを起動することで、はじめてゲーム機の画面がPCに映り、またゲーム音がPCから出ます。したがって、キャプチャーボードとキャプチャーソフトは、つねにセットで考えましょう。

        キャプチャーソフトについて録画・ライブ配信で知らないと損すること


▲キャプチャーソフトの例

  • キャプチャーソフトの入手方法ですが、メーカーの公式サイトからキャプチャーソフトをダウンロードできます

プレビュー・キャプチャー機能


  • プレビュー機能は、ゲーム機の映像をキャプチャーソフト上に表示し、またゲーム機の音声をPCから出すための機能のことです。難しく考える必要はありません。



  • キャプチャー機能は、録画機能のことです。キャプチャーソフトの録画ボタンをクリックすると、PCに動画が保存されます。できあがった動画は、動画編集ソフトで編集しましょう。



スクリーンショット機能


  • スクリーンショット機能は、ゲーム画面を静止画像としてPCに保存する機能です。サムネイルにしたり、Twitterなどに画像を掲載したいときに使います。



その他の機能


  • キャプチャーソフトによっては、ほかに以下のような機能が搭載されている場合があります。これらの機能がなくても問題はありません。あれば便利という程度です。

説明
動画編集機能 ・簡単なカット編集ができる(切り出し)
・本格的な編集はできない
YouTubeアップロード機能 ・付属ソフトから直接、動画をYouTubeに投稿できる
・YouTubeにアクセスする手間が省ける
ライブ配信機能 ・TwitchやYouTubeでゲーム配信できる
・配信ソフトは不要
映像遡り再生・保存機能 ・数時間まえの映像でも見返して録画できる機能
・録画を忘れていても対処できる

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キャプチャーボードの選び方


  • ひとくちにキャプチャーボードといっても、さまざまなものがあります。あまりにもたくさん種類がありすぎて、どれを選べばよいかわからない、不安だという人もいるでしょう。じつはキャプチャーボードによっては、ノートPCでは使用できなかったり、特定のゲーム機を接続できないという場合があるのです。



  • そこで、キャプチャーボードを購入するさいはいくつかの事情を考慮しなくてはいけません。下記リンク先の解説をしっかりと読むようにしましょう。とても重要です。脅すわけではありませんが、めんどうくさがって解説を読まないまま製品を購入し、後悔する人が必ずいます

        より踏み込んだ内容については、キャプチャーボードの選び方を参照

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商品の選択に迷ったら-PS4、Switchなどの場合-


  • HDMI端子(HDMI入力)を搭載したキャプチャーボードを選ぶのが基本です。

GV-USB3/HD GC550 PLUS AVT-C878 PLUS Game Capture HD60 S
価格
商品画像のリンク先
接続方式 USB 3.0 USB 3.0 USB 2.0 USB 3.0
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード ソフトウェアエンコード ハードウェアエンコード ソフトウェアエンコード
対応ゲーム機 ・PS5、PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
・PS5、PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
・PS5、PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
・PS5、PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
1080p/60fps 対応 対応 対応 対応
パススルー出力 対応 対応 対応 対応
こちら こちら こちら こちら
備考 ・編集ソフト付属 ・ゲーム実況向き
・編集ソフト付属
・おすすめ
・PCレス録画可能
・編集ソフト付属
・低遅延
・HD60 S+は上位モデル

GV-USB3/HD(GV-USB3HD/E)


  • GV-USB3/HDは、製品自体に大きな特長はありません。ただ、価格が安めでコスパがよいため、購入候補にはなるでしょう。付属のキャプチャーソフトは少し難があります。OBSの使用をお勧めします。 GV-USB3HD/E(リンク先 : Amazon)は、配信ソフトであるXSplitの全機能を2か月間、完全無料で使えるライセンスが付属されているモデルです。



        製品の使い方・筆者によるレビューは、GV-USB3/HDの使い方を参照

GC550 PLUS


  • GC550 PLUSも覚えておいてください。便利なのが、リプレイのようにリアルタイムで過去の映像を見返して保存できる機能です。数十時間まえの映像ですら遡って再生できます。ライブ配信機能もあるので、手軽にゲーム配信したいという人はこの機能を使いましょう。初心者は、これ1台購入すれば困ることはありません



        製品の使い方・筆者によるレビューは、GC550を参照

AVT-C878 PLUS


  • AVT-C878 PLUSは、PCがなくてもゲームを録画できる機能が搭載されているのが大きな特長です。PCを起動するのが億劫な人や、PCが苦手な人であってもゲームを録画できます。これ以外の点については、GC550 PLUSと基本的な機能は共通しています。



        製品の使い方・筆者によるレビューは、AVT-C878を参照

Game Capture HD60 S


  • Game Capture HD60 Sは、海外でも人気が高い製品です。遅延低減機能(インスタントゲームビュー)を搭載しており、PCに映っているゲーム画面を見ながらでもゲームをプレイできるのが大きな特長です。ほかにもいろいろな機能を搭載しているのですが、それらはGC550とよく似ています。



        製品の使い方・筆者によるレビューは、Game Capture HD60 Sを参照

  • 上位モデルとして、2019年11月に Game Capture HD60 S+(リンク先 : Amazon)も発売されました。型番に「+」が入っています。4K/30fps対応のモデルですが、4Kに興味がない場合は「S」の購入を推奨します。こちらのほうが価格が安いからです。

どうしても悩んでしまう人へ


  • どれを買えばよいか、どうしても決心がつかないという人もいるでしょう。キャプチャーボードは高い買い物ですし、いろいろな人がいろいろなことをいいます。迷うのは当然です。

  • もし悩んでしまう場合は、GC550 PLUSGame Capture HD60 Sの2商品を推しておきます。

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商品の選択に迷ったら-レトロゲームの場合-


  • GV-USB2は、安くてスタンダードな定番製品です。使用者が多く、あれこれ迷いたくない、旧世代のレトロゲーム機を接続したいという人ならこれが最適でしょう。たとえば、PS2、PS1、Wii、GC、N64、SFCなどのレトロゲーム機です。ほかにも、PS3やWii Uと接続することもできます。逆に、PS4やSwitchとは接続できません。

        製品の使い方・筆者によるレビューは、GV-USB2を参照



  • GV-USB2の上位モデルとしてGV-USB2/HQ(リンク先 : Amazon)がありますが、おもに編集機能を強化したものと考えてください。ほとんどの場合、GV-USB2/HQは必要ありません

  • 念のため書いておきますが、上で紹介したGV-USB3/HDとは別製品です。GV-USB3/HDは、PS2やWiiなどのレトロゲーム機を接続できません。

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動画編集、ライブ配信のポイント


  • キャプチャーボードを購入後は、動画編集またはライブ配信に取り組む人が多いでしょう。そこで、簡単にポイントをまとめておきます。

動画編集する場合


  • 動画編集を無料で行いたいなら、AviUtlを覚えておきましょう。導入の段階で少し手間がかかりますが、私たちがゲーム実況でよく見かけるような、おなじみの編集が可能です。ただ、初心者にはAviUtlは難しい面があります。

        AviUtlの使い方



  • より効率よく動画編集したいなら、有料の編集ソフトを購入してください。たとえば、PowerDirectorが人気です。こちらは動画編集ソフトとしてはオーソドックスで、初心者でも使えます。

        PowerDirectorの詳しい使い方(新サイト)

ライブ配信する場合


  • Switchなどのゲーム配信の場合、キャプチャーボードに加えて配信ソフトを用意します。配信ソフトには、ゲーム画面を視聴者に見せたり、ゲーム音と自分の声を同時に流せる機能が搭載されています。



  • 配信ソフトとして定番なのは、OBS Studioです。

  • もしOBSの設定が難しそうだと思った場合は、もっと簡単な方法もあります。RECentralというキャプチャーボード付属のソフトを使うのです。上で述べた製品で言うと、GC550 PLUSAVT-C878 PLUSが対応しています。この場合、配信ソフトは必要ありません。数分あれば設定できます。

        RECentral 4だけで、OBSを使わずにゲーム配信する方法

  • Game Capture HD60 SなどのElgato製品も、付属のキャプチャーソフトで配信できます。RECentralの配信機能よりはできることが少ないですが、やはり簡単に配信ができるという点は特筆すべき事項でしょう。

        Elgato Game Capture HD ソフトウェアだけで、OBSを使わずゲーム配信する方法

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関連ページ







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最終更新:2023年03月10日 03:47

*1 FCが解説対象でない理由は、通常の方法ではキャプチャーボードと接続できないからです。NEW FCであれば可能です。

*2 GBシリーズのゲームは録画・配信できないというわけではありませんが、特殊な方法になります。GBシリーズの場合は、SFC+スーパーゲームボーイ2(SFC用の周辺機器)+キャプチャーボード、GC+ゲームボーイプレイヤー(GC用周辺機器)+キャプチャーボード、レトロフリークまたはRetroN5(どちらもレトロゲームをHDMIでプレイできるゲーム機)+キャプチャーボード、というような組み合わせでゲームを録画・配信できます。ゲームタイトルによってはうまくいかないことがあるでしょう。難度は高めです。