Resurrectionなどの限定品を除き、LDDの植毛は全体的に薄い傾向にある。ポニーテールやツインテールを解けば一部分にしか植毛されていなかった、なんてことは常にあり髪質も日本製のものと比べてしまえば決して良いとは言えない。
だが逆に言ってしまえば、繊細な作りではないからこそ手入れするときに気を張りすぎる必要は無いということでもある。

LDDの髪質を大雑把に分けるなら次のようになる。
  • ストレート(黒髪)
  • 縦カール
  • 細かいパーマ
以下、それぞれの特徴と共に手入れ方法について書いていく。手入れ方法については管理人が普段やっていることを書いただけなので、もっと良い方法や他の方法をご存知の方はコメント欄にてご指摘くださると助かります。

ストレート

ストレートの髪を更に分けると、黒髪、白髪、他の色、というようになる。
黒髪→手触りがしっとりとしている。しっとりを通り越してベタついていることも。抜けやすい。
白髪→手触りがさらさらとしている。恐ろしいほどよく抜ける。
他色→しっとりともさらさらとも言えない手触り。上二つに比べれば抜けにくいものが多い。
つまりどれも抜けやすいのである。LDDの特徴として受け入れよう。

【手入れ方法】
基本的に人間と同じ。まずは髪を梳かして絡まり部分を極力減らす。人間の髪でも同様だが、この工程があるとないとでは出来上がりが大分違ってくる。
次に髪の毛全体をお湯で濡らしてからシャンプー(ボディソープでも可)を指先につけ、手櫛で梳かすように毛先から上部へと徐々に指を進めていく。絡まった部分にぶつかったらそこを解消してから上へ進まないと、後々絡まりが解けなくなることがある。
最後に髪の毛に付着したシャンプーを全て綺麗に洗い流し、タオルで拭いて乾かす。ドライヤーは傷む可能性があるので極力使わない方が良い。
※ヘアアイロンを使うとLDDの髪は溶けるので絶対に使ってはいけない。→【訂正】100℃くらいの低温ヘアアイロンなら使っても問題無し。
完全に乾いたらもう一度梳かしてお手入れ終了となる。梳かす前にボークスのヘアオイルスプレーをかけるとツヤツヤのさらさらが長く保たれるが、かけないから劣化するかと言われればそんなことはない。

縦カール

本国でパッキングされ日本へ輸送されるまでの間に最も崩れやすい髪形である。カールがゆるく解けてしまっているということは往々にしてある。

【手入れ方法】
『人形 髪の毛 手入れ』で検索してみると大体目に入ってくる言葉、「お湯パーマ」の出番だ。簡単に説明するとお湯パーマというのは「お湯の熱でウィッグの形を固定する」作業のことである。
まず解けかかっている縦カールを束ごとにまとめておいて、一度綺麗に整える。このときにお湯パーマを駆使して真っ直ぐにしてもいいし、櫛で軽く梳かすだけでもいい。とにかくボサボサではない状態にしよう、ということだ。
綺麗にしたらストローを芯として髪の毛を巻き付ける。髪の毛の巻き終わりはティッシュで包んだ上から輪ゴムをかけるか、ストローの内側と髪の外側を挟むように上下部分をピンで留めればいい。
沸騰する直前くらいのお湯を頭頂部から静かに(まとめた髪が崩れない勢いで)かけていき、かけ終わったら人形の全身をラップで強く覆う。そのまま自然乾燥するまで待ち、乾いたらラップやストローなどを外す。これで完成となる。
なお、ストレートにするためのお湯パーマは縦カールを作るよりも簡単である。綺麗に梳かしたら静かにお湯をかけ、そのままラップを巻いて自然乾燥させれば良い。

細かいパーマ

人間で例えるなら天然パーマといえる、ふわふわとした手触りの髪形。
この髪形のお手入れ方法は無い。ピンなどを芯として細かくお湯パーマをすれば良い……とは思うが、恐らくLDDの抜けやすい髪の毛が次々とお釈迦になっていって終わることになる。
しかしこの髪形は他のものに比べて滅多に崩れることが無い。というか、崩れたとしても見た目があまり変わらないのである。ある意味で手入れが楽な髪形とも言える。
最終更新:2017年03月25日 22:20