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龍虎の拳
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龍虎の拳 ◆MjBTB/MO3I
名簿は確認した。武器も確認した。最初に言われた事は何も間違っていない。
ここが殺し合いの場所である事も、自分がこんな場所にいること自体のおかげで掴めている。
だが、そんな事はどうでもいい。今起こっている事が現実ならば、それでいい。
今最重要視すべきな事実。それは涼宮ハルヒがこの時空間に存在しているという事だ。
ここが殺し合いの場所である事も、自分がこんな場所にいること自体のおかげで掴めている。
だが、そんな事はどうでもいい。今起こっている事が現実ならば、それでいい。
今最重要視すべきな事実。それは涼宮ハルヒがこの時空間に存在しているという事だ。
朝倉涼子の結論、ここまで。
さて、ではそんな中自分はどうすればいいのか。
過去の行動の何が間違っていたのだろうかと反省会を執り行う事か。違う。
自分よりも強い存在の長門有希が名簿に存在しているという事実を悲観する事か。違う。
では何か。答えは単純、いたってシンプル。"観測対象である涼宮ハルヒの死亡を回避するよう動くだけ"である。
彼女は人類の進化の可能性を一心に担った身。情報統合思念体は涼宮ハルヒの死を望んではいない。
しかしながら当然、あの存在が生き延びる事が出来るという絶対の保障はないだろう。
この生存競争の中で、他人を淘汰する存在は自分の他にも現れるのは間違いない。
過去の行動の何が間違っていたのだろうかと反省会を執り行う事か。違う。
自分よりも強い存在の長門有希が名簿に存在しているという事実を悲観する事か。違う。
では何か。答えは単純、いたってシンプル。"観測対象である涼宮ハルヒの死亡を回避するよう動くだけ"である。
彼女は人類の進化の可能性を一心に担った身。情報統合思念体は涼宮ハルヒの死を望んではいない。
しかしながら当然、あの存在が生き延びる事が出来るという絶対の保障はないだろう。
この生存競争の中で、他人を淘汰する存在は自分の他にも現れるのは間違いない。
しつこいが、情報統合思念体は涼宮ハルヒの死を望んではいない。
そうなれば涼宮ハルヒの死の可能性を極限まで押さえ込むしかない、というのが当然の流れ。
しかしここは自分が作成した情報制御空間では無い為、多少の苦労はするだろう。
この空間では、"物体の情報を改竄させて武器として振るう"という自分の能力も、大きくその力を制限されているらしい。
対象を"手の届く範囲までにある支給品以外の物体"というルールに縛られるという不可解な現象が起こっている。
そうなれば涼宮ハルヒの死の可能性を極限まで押さえ込むしかない、というのが当然の流れ。
しかしここは自分が作成した情報制御空間では無い為、多少の苦労はするだろう。
この空間では、"物体の情報を改竄させて武器として振るう"という自分の能力も、大きくその力を制限されているらしい。
対象を"手の届く範囲までにある支給品以外の物体"というルールに縛られるという不可解な現象が起こっている。
だが、それでも、やらねばなるまい。決めた。今この瞬間から、自分は涼宮ハルヒ以外の全ての存在を刈り取る。
武器は既に確認している。シズとかいう人間が使っていたらしき刀に、あと二種類のモノ。大丈夫、やれる。
武器は既に確認している。シズとかいう人間が使っていたらしき刀に、あと二種類のモノ。大丈夫、やれる。
朝倉涼子の決意、ここまで。
◇ ◇ ◇
さて、ここまで考えて朝倉涼子はどこに行くべきかと思案していた。
涼宮ハルヒの行くべき場所というものが、正直全くつかめない。SOS団と名乗る集団に混じっていなかったのを多少後悔。
長門有希のバックアップであり、クラスメイト上の付き合いという視点であった彼女にとって
涼宮ハルヒに関する推測は困難であった。こういった部分においてはやはり長門有希が一歩リード、と言ったところか。
涼宮ハルヒの行くべき場所というものが、正直全くつかめない。SOS団と名乗る集団に混じっていなかったのを多少後悔。
長門有希のバックアップであり、クラスメイト上の付き合いという視点であった彼女にとって
涼宮ハルヒに関する推測は困難であった。こういった部分においてはやはり長門有希が一歩リード、と言ったところか。
では現在地はどうだろう。自分は今、地図によれば水族館にいるとのことだった。
自身が立っている受付らしき席から体を乗り出して見れば、巨大な水槽がその存在を主張している。
今いるこの部屋は休憩用や待合のスペースなのか、小さな椅子や長椅子にテーブル等が規則正しく設置されていた。
かなり巨大な施設だ。自分が飛ばされたのが入り口近くの受付で助かったと思う。奥に入っていたら少々もたついていた。
話が少々脇道に反れた。そもかくこの場所は娯楽施設として十分過ぎるレベルだ。
長門有希からの情報による、"涼宮ハルヒは楽しい事が好き"という性格からして、可能性はある。
だがやはりこれ以上の推測は不可能だ。うまく立ち回ってさっさと終わらせなければ――――
自身が立っている受付らしき席から体を乗り出して見れば、巨大な水槽がその存在を主張している。
今いるこの部屋は休憩用や待合のスペースなのか、小さな椅子や長椅子にテーブル等が規則正しく設置されていた。
かなり巨大な施設だ。自分が飛ばされたのが入り口近くの受付で助かったと思う。奥に入っていたら少々もたついていた。
話が少々脇道に反れた。そもかくこの場所は娯楽施設として十分過ぎるレベルだ。
長門有希からの情報による、"涼宮ハルヒは楽しい事が好き"という性格からして、可能性はある。
だがやはりこれ以上の推測は不可能だ。うまく立ち回ってさっさと終わらせなければ――――
突如、出入り口付近から殺気を感じた。
思考を止め、その方向に振り向くと自動ドアがその口を開いていく。
そしてそれが閉じていくのを見る暇も与えぬ程のスピードで、謎の女性が黒い髪を激しく靡かせながら突撃してきた。
その腕には特殊な形状の物体が納められている。素人が見れば変な玩具に見えるだろうが、幸運にもその正体は知っている。
あれは突撃銃の威力を持ったまま小型化された、特殊部隊専用の物騒なマシンガンだ。名は"FN P90"というもので、1980年代末に開発さ
そしてそれが閉じていくのを見る暇も与えぬ程のスピードで、謎の女性が黒い髪を激しく靡かせながら突撃してきた。
その腕には特殊な形状の物体が納められている。素人が見れば変な玩具に見えるだろうが、幸運にもその正体は知っている。
あれは突撃銃の威力を持ったまま小型化された、特殊部隊専用の物騒なマシンガンだ。名は"FN P90"というもので、1980年代末に開発さ
朝倉の脳が、自身への解説を止めて回避を選択した。
受付のテーブルに伏せ、銃口の先から姿を消す事に勤めた刹那に轟音が響く。
後ろを振り返ると、丁度頭があった位置に幾つもの弾痕が出現していた。
あのまま回避を選択していなければ、あっという間に消滅させられていた。
銃声は消えている。相手は対策を練っているのか動きはない。よし、まず第一波は避けた。
後ろを振り返ると、丁度頭があった位置に幾つもの弾痕が出現していた。
あのまま回避を選択していなければ、あっという間に消滅させられていた。
銃声は消えている。相手は対策を練っているのか動きはない。よし、まず第一波は避けた。
だがこのまま伏せていても同じだ。やられる前にやる、を実践するためにデイパックから刀を取り出す。
進行方向を右に設定し、隠れ家にしていた机から脱出した。だがそれを見逃さずに敵の放つ銃弾が襲い掛かってきた。
銃口はぶれずにこちらを向いている。走る速度は並の人間レベルではない筈の自分が、P90の照準内に納められてしまっている。
並の人間ならこのままお陀仏だ。体を穿つ小さな穴が体中に出現し、あっという間に死へと誘われるであろう。
だが自分はそんな脆弱な存在ではない。ただの有機生命体とは訳が違う事は一番よく理解している。
進行方向を右に設定し、隠れ家にしていた机から脱出した。だがそれを見逃さずに敵の放つ銃弾が襲い掛かってきた。
銃口はぶれずにこちらを向いている。走る速度は並の人間レベルではない筈の自分が、P90の照準内に納められてしまっている。
並の人間ならこのままお陀仏だ。体を穿つ小さな穴が体中に出現し、あっという間に死へと誘われるであろう。
だが自分はそんな脆弱な存在ではない。ただの有機生命体とは訳が違う事は一番よく理解している。
走行時の瞬発力のみで、死を運ぶ銃弾共をどうにか回避し方向転換。リロード中を狙って肉薄し刀で袈裟斬りを叩き込む!
相手はその一連の流れと速度に少しだけ驚いた顔をしていたが、予め持っていたであろうナイフでそれを受け止めて見せた。
だが勢いばかりは殺しきれない。怪我こそ負わせられなかったが、その体は衝撃で少し後ろに下がる。
破った。均衡状態を破る事が少しでも出来た。朝倉は自分に運が向いてきた事をじわじわと感じ取り始めていた。
相手はその一連の流れと速度に少しだけ驚いた顔をしていたが、予め持っていたであろうナイフでそれを受け止めて見せた。
だが勢いばかりは殺しきれない。怪我こそ負わせられなかったが、その体は衝撃で少し後ろに下がる。
破った。均衡状態を破る事が少しでも出来た。朝倉は自分に運が向いてきた事をじわじわと感じ取り始めていた。
朝倉涼子は、人間ではない。
人間なのは見た目だけであり――その体は人間離れした力を秘めている。
それはひとえに地球外で作られた存在である故の事なのだが、それはまた一旦脇に置いておこう。
朝倉涼子が人間ではないのは説明した通り。だが、相手の女はそうであろうか。
答えは否。先程の一瞬の鍔迫り合いなどから察するに、敵はただの人間だ。自分と同じ存在ではない。故に勝てぬ道理などない。
長門有希の介入が無かった状態での"彼"との戦闘を思わせる、種族差での圧倒的有利。それを確かに噛み締めていた。
人間なのは見た目だけであり――その体は人間離れした力を秘めている。
それはひとえに地球外で作られた存在である故の事なのだが、それはまた一旦脇に置いておこう。
朝倉涼子が人間ではないのは説明した通り。だが、相手の女はそうであろうか。
答えは否。先程の一瞬の鍔迫り合いなどから察するに、敵はただの人間だ。自分と同じ存在ではない。故に勝てぬ道理などない。
長門有希の介入が無かった状態での"彼"との戦闘を思わせる、種族差での圧倒的有利。それを確かに噛み締めていた。
だがそれと同時に、その高慢さと油断を抱いたままでは敗北も必至である事も感じ取っていた。
種族差による有利は先程感じたとおり。だがそれ以上をひっくり返す何かを相手が持っている事は確実なのだ。
理由は三つ。
一つ、最初の時点でかなり危うかった。奇襲をかけられたことを相手の殺気によってようやく気付かされた。
二つ、受付の机から走って脱出する際に、この自分が"どうにか避ける"という選択肢しか選べなかった。
三つ、これが最も解せぬ事実だが……自分があれ程人間離れな力を見せてあげたというのに――あの女は全く動じていない。
種族差による有利は先程感じたとおり。だがそれ以上をひっくり返す何かを相手が持っている事は確実なのだ。
理由は三つ。
一つ、最初の時点でかなり危うかった。奇襲をかけられたことを相手の殺気によってようやく気付かされた。
二つ、受付の机から走って脱出する際に、この自分が"どうにか避ける"という選択肢しか選べなかった。
三つ、これが最も解せぬ事実だが……自分があれ程人間離れな力を見せてあげたというのに――あの女は全く動じていない。
P90というマシンガンが人間工学に基づいて造られた良品であると言えど、ここまで使いこなせるものか。
最初の奇襲で確実にヘッドショットを決めようとし、走る自分を捉えるばかりか回避しか選択できぬ状況にまで追い込む緻密な動作。
そう、ただ自分は人間ではないから有利であると言うだけ。戦闘の力量に関しては敵の方が少しばかり上回っている。
種族差をいとも簡単に埋めるその銃の腕前。相手の行動に対する瞬時の判断。力押しだけでは勝てぬ相手だ。
異常なまでの身体能力と情報改竄の力を持ち、弾幕を創り波状攻撃を行う自分が所謂"パワータイプ"であるとするならば
相手はこの極限まで磨き上げた戦闘技術と戦略に戦術、環境適応能力で相手から勝利をもぎ取っていく"テクニックタイプ"だ。
最初の奇襲で確実にヘッドショットを決めようとし、走る自分を捉えるばかりか回避しか選択できぬ状況にまで追い込む緻密な動作。
そう、ただ自分は人間ではないから有利であると言うだけ。戦闘の力量に関しては敵の方が少しばかり上回っている。
種族差をいとも簡単に埋めるその銃の腕前。相手の行動に対する瞬時の判断。力押しだけでは勝てぬ相手だ。
異常なまでの身体能力と情報改竄の力を持ち、弾幕を創り波状攻撃を行う自分が所謂"パワータイプ"であるとするならば
相手はこの極限まで磨き上げた戦闘技術と戦略に戦術、環境適応能力で相手から勝利をもぎ取っていく"テクニックタイプ"だ。
今の自分は、度し難い程のテクニックを持つ相手を仕留める事が出来ない。
だが相手は、理解し難い程のパワーを持つ自分を仕留める事が出来ない。
だが相手は、理解し難い程のパワーを持つ自分を仕留める事が出来ない。
何が"均衡を破った"だ、馬鹿らしい。勝負はこれからであり、そのこれからが大事かつ難儀ではないか。
自分は刀を右手だけで正眼に構えて動けない。だが相手もP90を構えたまま動かない。
戦闘に使える支給品は刀がひとつ。けれど相手にはまだ腰に挿したナイフがある。
武具に関する有利不利は明らかになった。さて、ならばどうする。
自分は刀を右手だけで正眼に構えて動けない。だが相手もP90を構えたまま動かない。
戦闘に使える支給品は刀がひとつ。けれど相手にはまだ腰に挿したナイフがある。
武具に関する有利不利は明らかになった。さて、ならばどうする。
簡単だ、武器を増やせば良い。
朝倉は空いた左手を、近くにあった休憩用の小さな椅子に掲げた。そして、念じる。
最初に確認した通りにやれば良い。自分の制御空間ではないものの、それでも近くの物質ならば!
片手を掲げられた椅子が瞬時にその形を歪め、遂に原形を留めぬ槍と化す。
椅子という物体の持つ質量はそのままに、生物一体は難なく貫ける凶暴な獲物が姿を現す。
冷静な女もこればかりは面食らったようで、目を見開く。だがそんな事をする時間は彼女にとって致命的であった。
その間に近くにある椅子の情報を次々に改竄。近くにあった椅子の四台全てが同じ形の槍へと変化を遂げる。
計五本の槍を宙に浮かせ、朝倉涼子はにっこりと微笑んだ。
最初に確認した通りにやれば良い。自分の制御空間ではないものの、それでも近くの物質ならば!
片手を掲げられた椅子が瞬時にその形を歪め、遂に原形を留めぬ槍と化す。
椅子という物体の持つ質量はそのままに、生物一体は難なく貫ける凶暴な獲物が姿を現す。
冷静な女もこればかりは面食らったようで、目を見開く。だがそんな事をする時間は彼女にとって致命的であった。
その間に近くにある椅子の情報を次々に改竄。近くにあった椅子の四台全てが同じ形の槍へと変化を遂げる。
計五本の槍を宙に浮かせ、朝倉涼子はにっこりと微笑んだ。
「じゃあね♪」
別れの言葉。それは死への合図。
同時に五本の槍が一斉に敵へと刃を向け、超スピードで飛び掛った!
狙いは四肢と頭。一本ずつでそれぞれの部位を使えなくしてやる!
同時に五本の槍が一斉に敵へと刃を向け、超スピードで飛び掛った!
狙いは四肢と頭。一本ずつでそれぞれの部位を使えなくしてやる!
「……!」
ガン! という大きな音を立てながら、女は近くにあったテーブルを蹴り飛ばした。
現在は槍と変化を遂げている小さい椅子よりも大きな質量を持つそれは、前二本の足でバランスをとりながら倒れこむ。
計算された力具合によって即席のバリケードと化したテーブルが、女の代わりに二本の槍の犠牲となる。
だが無理矢理に脚を護った女にはまだ三本の槍が襲い掛かっている。頭、右腕、左腕。銃を構えた女はこのどれかが潰されるはずだった。
けれど、されど、それでも女には当たらない! 瞬時に低い姿勢へと体勢を変え、残りの三本すらも回避したのだ!
現在は槍と変化を遂げている小さい椅子よりも大きな質量を持つそれは、前二本の足でバランスをとりながら倒れこむ。
計算された力具合によって即席のバリケードと化したテーブルが、女の代わりに二本の槍の犠牲となる。
だが無理矢理に脚を護った女にはまだ三本の槍が襲い掛かっている。頭、右腕、左腕。銃を構えた女はこのどれかが潰されるはずだった。
けれど、されど、それでも女には当たらない! 瞬時に低い姿勢へと体勢を変え、残りの三本すらも回避したのだ!
相手越しに自動ドアの割れる音が響く。テーブルに、そしてガラス製の扉に刺さったままの槍。これは"異能が敗北した"証だ。
だがまだ諦めない。こうなれば至近距離ででも……と構えを治そうとするが、今度は女がそうはさせまいとこちらに飛び掛る!
その姿、まるで雌豹。
だがまだ諦めない。こうなれば至近距離ででも……と構えを治そうとするが、今度は女がそうはさせまいとこちらに飛び掛る!
その姿、まるで雌豹。
「なんなの……!?」
跳躍によって懐に入ってきた相手は、舌打ちする朝倉の首をナイフで掻き切ろうとする。
朝倉は再び防御か回避のみの選択しか許されぬ状況を強いられ、仕方なく刀の腹で受け止める。
だがこれは拙い、やられた。このままでは相手を斬る事も適わない。とにかく懐にいる相手の体を剥がさなければ。
ここまで追い詰めてくる宿敵の体を痛めつけてやろうと朝倉は中段蹴りを、しかも所謂ヤクザキックを放つ。
腹部に決まるはずだったそれは両腕でガードされ、お返しにとハイキックが朝倉に襲い掛かってきた。
目前に迫らんとする靴底は目視出来た。避けなければ、と体を仰け反らせて回避するが、その動きは一瞬遅くなってし
朝倉は再び防御か回避のみの選択しか許されぬ状況を強いられ、仕方なく刀の腹で受け止める。
だがこれは拙い、やられた。このままでは相手を斬る事も適わない。とにかく懐にいる相手の体を剥がさなければ。
ここまで追い詰めてくる宿敵の体を痛めつけてやろうと朝倉は中段蹴りを、しかも所謂ヤクザキックを放つ。
腹部に決まるはずだったそれは両腕でガードされ、お返しにとハイキックが朝倉に襲い掛かってきた。
目前に迫らんとする靴底は目視出来た。避けなければ、と体を仰け反らせて回避するが、その動きは一瞬遅くなってし
痛い。顔を蹴られたのは初めてだ。一瞬だけだが思考が止まった。
あの時長門有希に蹴られた"彼"もこうだったのだろうか。あれは膝蹴りだったが、差があるとは思えない。
彼が吹っ飛ばされて暫く呻いていたのを思い出す。あれはきっと動く気も失せる様な当たりだっただろう。
だがしかし自分は違う。こんな蹴り一つを喰らった程度で決定的な隙を生み出す様なか弱い存在ではない。
あの時長門有希に蹴られた"彼"もこうだったのだろうか。あれは膝蹴りだったが、差があるとは思えない。
彼が吹っ飛ばされて暫く呻いていたのを思い出す。あれはきっと動く気も失せる様な当たりだっただろう。
だがしかし自分は違う。こんな蹴り一つを喰らった程度で決定的な隙を生み出す様なか弱い存在ではない。
浴びせられたクリーンヒットを耐え、すぐさまお返しにと腕を振り上げる。
女の方もまさかすぐに反撃されるとは思わなかったのだろう。放った拳はその右頬に無事到着した。
衝撃の所為で回転するように空中でこちらに背を向ける。だがそれでも見事に受身を取り、こちらに顔を向けた。
女の右頬は赤くなっていた。笑ってあげたいところだが、それは出来ない。きっと自分の顔も妙な事になっているだろうから。
相手は自分の顔が壊れていない事を確認すると、再びP90を構える。隙を伺っているのか、攻撃を仕掛けようとしない。
こちらも鼻血が出ていない事を確認して再び刀を構え、負けじと相手の隙を伺う。
女の方もまさかすぐに反撃されるとは思わなかったのだろう。放った拳はその右頬に無事到着した。
衝撃の所為で回転するように空中でこちらに背を向ける。だがそれでも見事に受身を取り、こちらに顔を向けた。
女の右頬は赤くなっていた。笑ってあげたいところだが、それは出来ない。きっと自分の顔も妙な事になっているだろうから。
相手は自分の顔が壊れていない事を確認すると、再びP90を構える。隙を伺っているのか、攻撃を仕掛けようとしない。
こちらも鼻血が出ていない事を確認して再び刀を構え、負けじと相手の隙を伺う。
また、拮抗状態なんだろうな。朝倉はここまでで理解し……大きく息を吐いた。
突然とんでもない相手と出会ってしまった。まさかこんな人間がいるとは。
まさか自分が知らないだけで、他にも彼女と同等の力を持つ者がいるのだろうか。これは計算外だ。
まさか自分が知らないだけで、他にも彼女と同等の力を持つ者がいるのだろうか。これは計算外だ。
だが、チャンスでもある。
ロビーは酷い有様。まるで敵同士の軍人が何往復もしたかと錯覚する有様だ。
そんな修羅場の中で、互いに一撃喰らいながらも女は立っている。自分はともかく、"ただの有機生命体も立っている"。
なんだこの女は。はっきり言ってオニだ。まさか人間にここまで"してやられる"とは。きっと長門有希でも容易くは行かないはず。
この力、利用したい。この力と自分の身一つさえあれば容易く自分の目的を達成させられる。
そんな修羅場の中で、互いに一撃喰らいながらも女は立っている。自分はともかく、"ただの有機生命体も立っている"。
なんだこの女は。はっきり言ってオニだ。まさか人間にここまで"してやられる"とは。きっと長門有希でも容易くは行かないはず。
この力、利用したい。この力と自分の身一つさえあれば容易く自分の目的を達成させられる。
――――交渉、してみよう。きっと相手も、同じ事を考えているだろうから。
「ねぇ、あなた。私のことをどう思う?」
まずは軽く質問だ。
内容に少々アバウトの気があるが、滑らかな対話を望むならばこれくらいが丁度良い。
内容に少々アバウトの気があるが、滑らかな対話を望むならばこれくらいが丁度良い。
「強い、と思いますよ。会うのは初めてですからね……私を殴る人とは」
乗った、乗ってくれた。その回答は実力を買っているという内容だ。
それが確認出来た朝倉は、嬉しそうに「私もそう思うわ……同じ理由で」と返す。
さぁ、ここからが勝負だ。どうにか味方に引き入れなければ……。
それが確認出来た朝倉は、嬉しそうに「私もそう思うわ……同じ理由で」と返す。
さぁ、ここからが勝負だ。どうにか味方に引き入れなければ……。
「そう、あなたと私は今のところは互角。そう思わない?」
「そうですね」
「そうですね」
もう一度確認。やはり考える事は同じだ。ここまでは。
「だからここは一つ……」
「手を組まないか、というご相談ですか?」
「話が早いわ」
「手を組まないか、というご相談ですか?」
「話が早いわ」
やはり来た。だがまさか相手から仕掛けてくるなんて。やはりこのオニ女、ただのメスゴリラではない。
強かに敵を狩り、戦場に生き続ける雌豹なのだ。と朝倉は再確認し、同時に再評価する。
この雌豹が地球外生命体に好かれているのを見れば、涼宮ハルヒは羨ましがるだろうか。
まぁそんな事はどうでも良い。話の続きだ。
強かに敵を狩り、戦場に生き続ける雌豹なのだ。と朝倉は再確認し、同時に再評価する。
この雌豹が地球外生命体に好かれているのを見れば、涼宮ハルヒは羨ましがるだろうか。
まぁそんな事はどうでも良い。話の続きだ。
「私はね、涼宮ハルヒという存在を生かす為にここに居座る事を決めたわ。
彼女は進化の可能性を秘めた大事な生命体。ここで死という概念に飲み込まれるのは惜しいの」
「そうですか。だからこんな変哲もないロビーで殺気を放っていたと」
「あら、漏れ出てた?」
「ええ。あなたが私と近しい人種であるとは理解出来ました。思想や、方法はまさにそうでしょう?
そして、だからこそ今こうして相談を持ちかけたのだということも解りました。"真意は見え見えです"が」
彼女は進化の可能性を秘めた大事な生命体。ここで死という概念に飲み込まれるのは惜しいの」
「そうですか。だからこんな変哲もないロビーで殺気を放っていたと」
「あら、漏れ出てた?」
「ええ。あなたが私と近しい人種であるとは理解出来ました。思想や、方法はまさにそうでしょう?
そして、だからこそ今こうして相談を持ちかけたのだということも解りました。"真意は見え見えです"が」
話に乗ってきたおかげか、相手はやっと自ら口を開き始めた。
「私の力を利用する為……互いに協力しないかとでも言うのでしょうが、それは無理です。
私は自分自身の為に戦っている。私自身が生き残りたいから戦っている。残念ながら"それだけ"です。
誰かを生かそうとかいう考えの一切などは持ち合わせていませんから、その場凌ぎの交渉は無駄ですよ」
私は自分自身の為に戦っている。私自身が生き残りたいから戦っている。残念ながら"それだけ"です。
誰かを生かそうとかいう考えの一切などは持ち合わせていませんから、その場凌ぎの交渉は無駄ですよ」
銃を構えたまま、交渉は全否定された。やはり上手くは行かないか。
「うん、自分だけが生き残りたいからそれ無理♪」という旨の回答は、決して予測していなかったわけではない。
だがこちらは生存させるべき存在を持つ身であり、こうもきっぱりと言われてしまうと少々厳しい。
「うん、自分だけが生き残りたいからそれ無理♪」という旨の回答は、決して予測していなかったわけではない。
だがこちらは生存させるべき存在を持つ身であり、こうもきっぱりと言われてしまうと少々厳しい。
「別に私を利用しても良いのよ? ミッション内容は、互いに利用し合って涼宮さんと互いを残せばいいだけ。
そして最後に涼宮ハルヒの命を賭けて決闘をするだけで良い。私を殺せたなら涼宮ハルヒの処遇も自由。
問題は最後にあなたが勝利を手にする事が出来るかどうか……その一点だけ。とてもシンプルだと思わない?」
「シンプルだとは思いますが、それでは私へのメリットがほぼ皆無です。恩恵は費やす時間の短縮だけとは何事ですか?
背中を狙われながら行動する事への報酬としては少なすぎます。ここでこの私を動かしたければ、何か金品を用意しなさい」
そして最後に涼宮ハルヒの命を賭けて決闘をするだけで良い。私を殺せたなら涼宮ハルヒの処遇も自由。
問題は最後にあなたが勝利を手にする事が出来るかどうか……その一点だけ。とてもシンプルだと思わない?」
「シンプルだとは思いますが、それでは私へのメリットがほぼ皆無です。恩恵は費やす時間の短縮だけとは何事ですか?
背中を狙われながら行動する事への報酬としては少なすぎます。ここでこの私を動かしたければ、何か金品を用意しなさい」
自分の背中を近しい者に狙われながら行動する。そんな緊張状態が起こるから嫌だ、というのは確かにそうだ。
もう少しそれらしいものを用意すべきだ、というのも納得が行く。ああ、これでは普通は交渉は無理だ。
だがその言い分を納得したからこそ、朝倉涼子は微笑んだ。デイパックに片手を突っ込む。
二つ目の支給品を取り出す為に。
もう少しそれらしいものを用意すべきだ、というのも納得が行く。ああ、これでは普通は交渉は無理だ。
だがその言い分を納得したからこそ、朝倉涼子は微笑んだ。デイパックに片手を突っ込む。
二つ目の支給品を取り出す為に。
「じゃじゃーん……ふふ、これ何か解る?」
「……なるほど、よく解っているじゃないですか。よこしなさい」
「まぁまぁ、焦らないで。今から説明が始」
「よこしなさい」
「だからちょっと待っ」
「よこしなさい」
「……」
「よこしなさい」
「……なるほど、よく解っているじゃないですか。よこしなさい」
「まぁまぁ、焦らないで。今から説明が始」
「よこしなさい」
「だからちょっと待っ」
「よこしなさい」
「……」
「よこしなさい」
取り出した二つ目の支給品。それはずっしりとした金の延棒だった。
しかも一つきりではない。贅沢な事にそれが十本で一セットで支給されていたのだ。
一本に付き日本円にして数百万円を超えるといったところか。それが十本。しつこいが、十本で一セット。
その内の半分を受付専用のデスクにそっと置く。そして残り五本は自分のデイパックに。
きらきらと光る黄金色の棒がそこにはある。この魔性の輝きは、人の欲望を増幅させるものだ。
そして幸運にも女は欲望に忠実だった。P90を構えたまま受付へと早足で歩み寄り、デイパックへ素早くしまう。
正直ちょっとヒく朝倉。だがとにかく受け取ったという事は、つまり。
しかも一つきりではない。贅沢な事にそれが十本で一セットで支給されていたのだ。
一本に付き日本円にして数百万円を超えるといったところか。それが十本。しつこいが、十本で一セット。
その内の半分を受付専用のデスクにそっと置く。そして残り五本は自分のデイパックに。
きらきらと光る黄金色の棒がそこにはある。この魔性の輝きは、人の欲望を増幅させるものだ。
そして幸運にも女は欲望に忠実だった。P90を構えたまま受付へと早足で歩み寄り、デイパックへ素早くしまう。
正直ちょっとヒく朝倉。だがとにかく受け取ったという事は、つまり。
「……それが前金よ。残りは最後、私との決闘に勝利してからって事で」
「了承しました。ですが私が今……いえ、これからの三日間の間にあなたを裏切って奪い取ろうとするかもしれませんよ?」
「それは大丈夫。私を相手にして"それを簡単に出来るとは自分でも思ってない"でしょ?」
「逆にあなたが逃げないという保証もありませんが」
「"それが簡単に出来ない事も私は知ってる"わ」
「……なるほど。確かにそうです、そうでしょうね」
「了承しました。ですが私が今……いえ、これからの三日間の間にあなたを裏切って奪い取ろうとするかもしれませんよ?」
「それは大丈夫。私を相手にして"それを簡単に出来るとは自分でも思ってない"でしょ?」
「逆にあなたが逃げないという保証もありませんが」
「"それが簡単に出来ない事も私は知ってる"わ」
「……なるほど。確かにそうです、そうでしょうね」
互いの力関係は既にはっきりしている。だからこそ、関係は揺るぎ難くなる。
こんな拮抗状態の中でトラブルを起こせば、互いの為にならなくなってしまうだろうからだ。
別に朝倉は相手のことが好きで信用しているわけではない。相手の力が欲しいだけだ。
しかしそれはお互い様。自分もそう思われているし、力関係についても理解している。
こんな拮抗状態の中でトラブルを起こせば、互いの為にならなくなってしまうだろうからだ。
別に朝倉は相手のことが好きで信用しているわけではない。相手の力が欲しいだけだ。
しかしそれはお互い様。自分もそう思われているし、力関係についても理解している。
「やっぱり、下手に生温い信頼関係で結ばれるよりも……」
「互いに手出しし難い敵同士の方が遥かに良い……という事ですか」
「互いに手出しし難い敵同士の方が遥かに良い……という事ですか」
二人は同時に武器をデイパックにしまいこんだ。同盟締結と試合終了の合図だ。
「さて、と。これだけ派手に暴れても誰も来なかったわけだし……移動するべきかな。どこに行く?」
「医薬品が調達出来そうですし、診療所に行きましょう。少し遠いので難儀ですが……」
「ああ、それなら大丈夫よ。良いものがあるから」
「医薬品が調達出来そうですし、診療所に行きましょう。少し遠いので難儀ですが……」
「ああ、それなら大丈夫よ。良いものがあるから」
◇ ◇ ◇
「どう? 私と組んで助かったでしょ?」
「まぁまぁです」
「まぁまぁです」
朝倉涼子と女は、水族館の出入り口からあるものに乗って疾走してきた。
それはただの民間用でもない頑丈な軍用サイドカー。朝倉に支給された最後の品である。
迷惑な事にヘルメットはついていなかったが、そんな事は一切構わず二人は既に発進中。
運転席には腰に刀を差した朝倉が、側車に女がP90を持ったまま乗り込んでいる形だ。
因みに朝倉は蒼い髪を、女は黒い髪をそれぞれポニーテールにしている。風でぐしゃぐしゃになるのを抑えるための策だ。
軍用サイドカーを運転する美少女と同伴する美女。髪型が同じである事も相まって、傍目には仲の良い姉妹か何かに見えるだろう。
本来はそんな平和な関係ではないのだが。
それはただの民間用でもない頑丈な軍用サイドカー。朝倉に支給された最後の品である。
迷惑な事にヘルメットはついていなかったが、そんな事は一切構わず二人は既に発進中。
運転席には腰に刀を差した朝倉が、側車に女がP90を持ったまま乗り込んでいる形だ。
因みに朝倉は蒼い髪を、女は黒い髪をそれぞれポニーテールにしている。風でぐしゃぐしゃになるのを抑えるための策だ。
軍用サイドカーを運転する美少女と同伴する美女。髪型が同じである事も相まって、傍目には仲の良い姉妹か何かに見えるだろう。
本来はそんな平和な関係ではないのだが。
「ところで、師匠」
「なんですか?」
「なんですか?」
師匠、と呼ばれた女が振り向いてきた。綺麗な顔立ちと大きな瞳がこちらを見てくる。
"師匠"という言葉に正直馴染みが無く、慣れないが仕方ない。水族館を出る前に「私のことは師匠と呼びなさい」と言われたのだ。
何故師匠なのかわからなかったが、いくら問い詰めても「どこかで悪用されては困りますから」と頑なに本名を名乗ろうとしない。
改めて名簿を確認してみれば、確かに"師匠"という名前で記載されており、もうそう呼ぶしかなくなってしまったのだ。
敬語を使わないのがせめてもの抵抗か。
"師匠"という言葉に正直馴染みが無く、慣れないが仕方ない。水族館を出る前に「私のことは師匠と呼びなさい」と言われたのだ。
何故師匠なのかわからなかったが、いくら問い詰めても「どこかで悪用されては困りますから」と頑なに本名を名乗ろうとしない。
改めて名簿を確認してみれば、確かに"師匠"という名前で記載されており、もうそう呼ぶしかなくなってしまったのだ。
敬語を使わないのがせめてもの抵抗か。
「診療所に行った後はどうするの? 何か当てはある?」
「温泉に行きましょう。それなりの娯楽施設でしょうし、人が集まる可能性は期待出来る筈です」
「なるほど、一理あるわね。それからは辺りを回っていけば良いか……」
「そうですね……ああ、それと一つお訊ねしたい事が」
「温泉に行きましょう。それなりの娯楽施設でしょうし、人が集まる可能性は期待出来る筈です」
「なるほど、一理あるわね。それからは辺りを回っていけば良いか……」
「そうですね……ああ、それと一つお訊ねしたい事が」
そうした簡単な会話だけでしばらくの指針をも決定すると、今度は師匠の方から話しかけてきた。
取り出したナイフを眺めながら「あなた、"両儀式"という人間を知っていますか?」と朝倉に問う。
朝倉が「ううん、全然。何かあったの?」と問うと、師匠は「このナイフの持ち主だそうです」と答えた。
まるで宿敵同士とは思えぬ程、会話のキャッチボールは進んでいく。
最終的に殺し合う運命だというのに、二人の姿は至って自然。そして普通だ。
取り出したナイフを眺めながら「あなた、"両儀式"という人間を知っていますか?」と朝倉に問う。
朝倉が「ううん、全然。何かあったの?」と問うと、師匠は「このナイフの持ち主だそうです」と答えた。
まるで宿敵同士とは思えぬ程、会話のキャッチボールは進んでいく。
最終的に殺し合う運命だというのに、二人の姿は至って自然。そして普通だ。
そう、本当に"普通"。
故に二人は"ごく普通に人を殺す"のだろう。
近い未来、獲物が現れたその瞬間に。
故に二人は"ごく普通に人を殺す"のだろう。
近い未来、獲物が現れたその瞬間に。
普通に、さも当然の様に。
【F-5/水族館付近/一日目・深夜】
【師匠@キノの旅】
[状態]:健康・ポニーテール・サイドカー乗車中
[装備]:FN P90+予備弾薬(弾数残り98%)、両儀 式のナイフ@空の境界
[道具]:デイパック、支給品一式、金の延棒×5
[思考・状況]
基本:朝倉涼子と協力して皆殺し。朝倉涼子と涼宮ハルヒも最後に殺す。
1:まずは診療所に行き、それから温泉へ向かう。
2:残りの五本もよこしなさい、朝倉涼子。
[状態]:健康・ポニーテール・サイドカー乗車中
[装備]:FN P90+予備弾薬(弾数残り98%)、両儀 式のナイフ@空の境界
[道具]:デイパック、支給品一式、金の延棒×5
[思考・状況]
基本:朝倉涼子と協力して皆殺し。朝倉涼子と涼宮ハルヒも最後に殺す。
1:まずは診療所に行き、それから温泉へ向かう。
2:残りの五本もよこしなさい、朝倉涼子。
【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康・ポニーテール・サイドカー運転中
[装備]:シズの刀@キノの旅
[道具]:デイパック、支給品一式、金の延棒×5、軍用サイドカー
[思考・状況]
基本:師匠と協力して涼宮ハルヒ以外を皆殺し。師匠も最後に殺す。
1:まずは診療所に行き、それから温泉へ向かう。
2:ちゃんと仕事してからね、師匠。
[状態]:健康・ポニーテール・サイドカー運転中
[装備]:シズの刀@キノの旅
[道具]:デイパック、支給品一式、金の延棒×5、軍用サイドカー
[思考・状況]
基本:師匠と協力して涼宮ハルヒ以外を皆殺し。師匠も最後に殺す。
1:まずは診療所に行き、それから温泉へ向かう。
2:ちゃんと仕事してからね、師匠。
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