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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • All the king's horses,

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

All the king's horses,

最終更新:2008年05月28日 22:24

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だれでも歓迎! 編集

All the king's horses,◆CFbj666Xrw


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カラン、と。思いの外に軽い音を立てて、拳銃が転がった。
「……なんだ、それは」
とても不機嫌そうな声が聞こえる。
トリエラは最初、それが誰の声か判らなかった。
のび太の声ではなく、リルルの声でもなかった。聞いたことの無い声だった。
「随分とつまらない運命ね」
その声に釣られ、低空を飛び去っていくリルルが一度だけ振り返った。
偶然、トリエラと目が合った。唇が動いた。
読唇術なんてやった事ないのに、はっきりと読みとれた。
それとも本当はトリエラに届くほど大きな声で叫んでいたのだろうか。
――イエローノトキトオナジネ。
リルルはそれっきり逃げていってしまった。トリエラの望んだ通り。
だけどトリエラには判らなかった。一体何があったのか。
彼女が姿を見せるまで。
「それで、おまえがそいつの代わりに楽しませてくれるのかしら?」
のび太の射線上、リルルへと続く線の途中。
そこに有った暗がりから、彼女が姿を表した。トリエラが見た事も無い、誰かが。
「……あんた、誰?」
鼻で笑われた。
「レミリア・スカーレット。運命を操る程度の能力を持った吸血鬼さ」
彼女は信じがたいほどの速さでトリエラの目の前まで跳躍し、空中でぴたりと動きを止めた。
蝙蝠のような黒い羽で宙に静止している。
「叩き潰す方が趣味だけれどね」
レミリアは手に持ったハンマーをトリエラへと突きつけた。

彼女があんな所に居たのが何を意味するのか、考える間も無かった。
拳銃を構え、撃つ。
「その玩具は見飽きたよ。単発の自機狙いなんて誰が当たるものか」
トリエラにとっては意味不明な呟き。
その言葉通り当たらない。引き金を引いた時、レミリアはもう射線上に居ないのだ。
(ヤバイ、こいつ化け……)
踏み込みは神速。それでも避けられたのはトリエラの判断が速かったからだ。
ハンマーがぶんと風を切って外れる。
後ろに跳んで避けたトリエラは、反撃なんて考えずもう一歩跳んだ。
後ろ向きの跳躍に追いついたレミリアの蹴りがトリエラのガードの上から叩き込まれた。
吹き飛ばされた先には足場が、無い。屋根の外まで飛ばされたのだ。
落下が始まる。眼下に有った窓枠が迫る。
銃を持たない左手で窓枠の上を掴む。そのまま振り子の原理で落下エネルギーを横へとねじ曲げる。
ガラスを突き破って家の中へと飛び込んだ。
割れたガラスの上でできるだけ刺さらないように受け身を取ると痛みを無視して振り返る。
構えた銃口。その先に現れるレミリア・スカーレット。
(これなら――!)
連続して二度、引き金を引いた。ハンマーがぶれて見えたかと思うとギンという音がした。
トリエラは凍り付いた。
義体の常人離れした動体視力にはその瞬間が映っていた。ハンマーが何か小さい物を弾いた瞬間が。
生憎と義体は飛来中の銃弾を目視できるほど出鱈目ではなくて、つまりこれが意味する所はそういう事だ。
「この化け物!」
「さっきの男の方が面白そうだったな。その弾も速いけどなんだか遅い」
(ダメだ、火器が足りない!)
トリエラの持つSIG SAUER P230は良い銃だ。対人戦を想定するなら。
しかし人の枠外にある相手を殺すには弾速も連射速度も、もしかすると威力も足りないらしい。
あるいは撃ち方も。
相手の動きの隙を狙って、動きを読んで、移動する先に、追い込むために撃ち込む技が足りていなかった。
(どうすれば……)
視界の端で戸棚が落ちた。ハンマーに弾かれた跳弾で蝶番が壊れたらしい。
今居る場所は厨房だった。
個人経営の喫茶店なのだろうか。
戸棚の中に山と積まれていたホットケーキミックスが袋の破け目からその中身を撒き散らした。
レミリアはうざったそうに舞い散る粉へと目をやって――。

トリエラは近場にあった椅子を蹴り上げた。
そのまま厨房の出口に向かって走る。
「遅いと言ったでしょう」
跳躍したレミリアは空中に蹴り上げられた椅子に着地する。更にそこからもう一跳躍。
トリエラの背中に蹴りを叩き込んだ。
「かはっ」
前方からではなく後方から脊髄越しに肺の中の空気を纏めて押し出すほどの衝撃。
トリエラは為す術もなく蹴り飛ばされ厨房の出口まで滑っていき。
後ろ手に、蹴り飛ばされてもなお大まかな狙いを維持し続けた銃口が火を噴いた。
レミリアが見当違いの銃弾を嘲笑った次の瞬間。
厨房を大きな爆炎が包み込んだ。

     * * *

トリエラは近くの民家で息を潜めていた。
少し待つと、喫茶店から現れた小さな人影が羽を広げて飛び去っていった。
それを見送ってから、ようやく安堵の息を吐く。
「……死ぬかと思ったわ」
トリエラの全身にも無数の火傷が浮かんでいるが、大した物ではない。
粉塵爆発。空気中に漂った粉塵が高速で燃焼し爆発を起こす有名な現象である。
反応の大きな金属粉末による被害が最も多いが、燃えやすい穀物粉末によっても発生する。
例え小麦粉でも、歴史上最大規模の物では七階建ての上四階ほどが吹き飛び二十名近い死者を出している。
だがそれは製粉工場など膨大な量の粉末がある場合だ。
たかだか喫茶店に置いてある分量では厨房いっぱいを一瞬炎で包むのがせいぜいだろう。
飛び去ったレミリアもなんらかの手段で身を守ったのか、大して怪我をした様子は無かった。
それでもトリエラが逃げる目眩ましとしては十分だったのだが。

(だけどあんな奴があそこに居た、それってつまり……)
落ち着いて思考を整理する。
(順序立てて考えよう。まずは状況だ)
警察署から助けを呼ぶ念話が届いた。
警察署に行ってみた所、館内放送でシャナの声がした。少し甘ったるい話し方で猫を被っていた。
その後、シャナの炎が警察署を破壊し崩落させてしまった。
シャナは嘘を吐いてトリエラを誘き寄せ、建物ごと殺しにかかったのだ。
(……あれ? 声を知られているのにどうして館内放送で……いや、妙な話し方はしていた。
 疑われても確証までは与えず騙しきれるつもりだったんだろう)

状況の整理を進める。
その後、そこにのび太と小太郎というシャナの仲間が現れた。
しばらくそこで話をしていたが、やがて二人は旅館へと走っていった。
どういう理由で別行動をしていたのかはどんな理由でも有り得るだろう。
トリエラは屋根の上を通るルートで旅館に向かった。
全速力で急いだが一歩間に合わず、旅館は目の前で粉砕されてしまった。
それでもククリは生きていたらしく、電話があった。
犬上と名乗る少年に助けられたらしい。金糸雀という少女と共に。
「犬上……そうだ、犬上ってまさか」
慌てて参加者名簿を開く。先頭から順になぞっていくとその名前があった。
犬上小太郎。
(どういう事? 警察署跡に訪れたのび太の仲間じゃない)
混迷は更に度合いを増す。
これまでの推測から考えれば、ククリの殺害は彼による仕業と思えた。
どこか民家に逃げ込み隠れて、そこからトリエラに電話が掛かってきたのだ。
それがすぐに見つかって殺されるなんて偶然が過ぎる。
ククリがトリエラに電話したから、隠れて見ていた小太郎が予想外の連絡手段に慌てて殺害した。
そう考えるのが一番筋が通るように思えた。

電話が鳴った。
「え…………?」
ククリが恐らく殺された今、誰がトリエラに電話をするのか。考えられるのは一人だ。
(……リルル?)
それを期待して電話を取った。
「もしもし、リルル?」
しかし帰ってきた声は予想だにしないものだった。
『もしもし。あなたがトリエラさん?』
「な……シャナ!?」

『シャナ? それ、誰のこと?』
「…………え?」
困惑した声。動揺するトリエラ。
『もしかして、私と声の似た子が居るの?』
「似た……声……?」
『そうよ。ごめんなさい、やっぱり救援を呼んだ時に名前を教えておくべきだった。
 私の名前はヴィクトリア。ヴィクトリア=パワードっていうの』
最初はまさかと思った。そんな出鱈目、有るわけが無いと。
すぐに思い直した。有るのかも知れない、そのくらいの偶然は捜せば見つかる。
でもやはり信じられないと思った。他の状況だっておかしすぎる。
混乱する。思考が纏まらない。真実と嘘が判らない。
「……この電話番号は、どこから?」
『ククリちゃんが電話番号のメモを持っていたから、その番号に掛けてみたの』
「それはつまり……」
それが意味する事を確認する。
『ごめんなさい。私も急いで駆け付けたけど、間に合わなかったわ』
「……ククリは、やっぱり殺されたのね?」
あなたに殺されたのか、という言葉を呑み込む。そう聞いたって答えるはずが無い。
受話器の向こうから答えが返ってきた。
『ええ。金糸雀という人形に殺されてしまったの』
その名前は、ククリの話にも有った。

(考えろ、考えろ私……!)
ククリからの電話でその場に金糸雀という少女も居たことは判っていた。
ならば金糸雀もククリ殺害容疑者の一人だ。それはそれで筋が通る。
だけど勿論、別の誰かがククリと金糸雀を殺して金糸雀に罪を擦り付けている可能性も有る。
例えば犬上小太郎とシャナが。
『順序立てて話すね。まず警察署をレミリアに壊された後……』
「待って。レミリア? レミリア・スカーレットが警察署を破壊したの?」
『ええ、そう。あなたも遭遇したのね。私は必死に逃げたけど旅館の上空で撃墜されてしまったわ。
 それで旅館に居たククリ達も巻き込んでしまったの……本当にごめんなさい』
トリエラは押し黙る。
トリエラが戦った時、レミリアは警察署を破壊した遠距離攻撃の類を一切行わなかった。
証拠は何もかも不十分だ。信じがたい。
このヴィクトリアと名乗る少女……シャナかもしれない電話の相手は。
だがトリエラも、自分の推論には一つ重大な証拠が抜けていた事にようやく気がついた。
トリエラは一度も実行犯の姿を見ていないのだ。
警察署と旅館を破壊し、今電話で話している筈のシャナも。
のび太と小太郎がトリエラ達を殺そうとする所も。
『私が逃げ込んだせいで旅館もレミリアに……ようやく逃げたククリも金糸雀に……』
「…………その金糸雀っていうのは、誰?」
『言ったでしょう? 人形よ。黄色い服を着た女の子の人形。眼鏡も掛けていたわ。
 片腕がなんだか変で足も砕けていたけど、ククリを殺して三人殺しのご褒美で治してもらっていたわ』
どくんと心臓が脈打った。
慌ててランドセルからそれを引きずり出す。
昼間に学校で、ネギという少年を殺した時に、少年に追われていた少女。
子供という事を考えても1m足らずしか無いように見えたやけに小さな少女。
居なくなった後にどうしてか人形の腕が落ちていた少女。

「……その服の、袖の部分はどんな形をしているか判る?」
『死体の有った場所は危なそうだから離れてしまったけど、大雑把になら覚えているわ』

腕の大きさも腕を包む服の袖口も、正確だった。

『トリエラさん、気を付けて。小太郎くんはネギという子の仇を狙っているらしいわ。
 それでその金糸雀が、ネギを殺したのは貴方だって言ってて……わ、私は信じてないよ、もちろん。
 ……トリエラさん? どうしたの、トリエラさん』
「……なんでも……無いわ…………」
呻くように声を漏らす。
全てが作り話なのかも知れない。
あるいは。
全てが真実なのかもしれない。
(もしもこの電話の話が全て真実だったとすれば)

回想する。
昼の学校裏で金糸雀を殺そうとしていた、ネギ・スプリングフィールドを殺した時の事。
(金糸雀がご褒美を求めていた人殺しだったなら。あの場面における悪人も金糸雀でネギがそれを追っていただけなら)
ヴィクトリアは言った。
――小太郎くんはネギという子の仇を狙っているらしいわ。

回想する。
リルルに銃を向けていたのび太を撃ち殺した時、リルルとの間にレミリアが居た時の事。
(この街で暴れていたのがシャナではなかったなら。のび太はリルルを守ろうとしていただけなら)
リルルの言葉が甦る。
――イエローノトキトオナジネ。

回想する。
昼の森でイエローを襲っていた少年を殺した時の事。
(あの時に撃ち殺した少年も同じだったなら。リルルが私に気を使って言わないでいただけなら)
イエローの無言を思い起こす。
――言葉にならない茫然とした表情で何を想っていたのか。

(私は、だれを撃ってきたのだろう)

『本当に大丈夫なの? トリエラさん、声が震えているわ』
「……ううん…………大丈夫。ありがとう。それで、あなたは何処?」
声の震えを抑え込む。
『無理しないで、今は会わない方が良さそうだもの。後で会いましょう、こちらから電話するわ』
「……そうね。そうしよう」
それで通話は終わった。
トリエラの心に動揺と混乱を残して。

…………足音が聞こえた。
「この家に誰か居るの?」
「うん。バルディッシュでサーチしたら誰か居るみたいだったよ」
「――っ!?」
息を呑む。
がちゃんと玄関のドアを開けて、一人の少女と人形が姿を見せた。お揃いの服を着た一組だ。
「こんばんは。ボク達……は…………」
少年のような人形の視線が、トリエラの持つ物に向いていた。
「え……あ!」
トリエラは気付く。電話の話と照合する為にランドセルから取りだしていた、金糸雀の腕に。
瞬時に少女の瞳が敵意に染まる。
「……そうか。金糸雀を壊したのは、キミなんだね」
「待って、話を……」
聞く耳持たなかった。
「姉妹の仇、討たせてもらうよ」
人形の少女は手に持っていたバイオリンを弾き鳴らした。
音波が暴風を生み、狭い家の中を吹き荒れた。

     * * *

家の中で、レミリアはヴィクトリアを見下ろしていた。
袈裟切りに切り裂かれた断面からは機械仕掛けの組織が覗いている。
それだけで、ヴィクトリアはもう動かなかった。
「こんなにも脆いのね」
レミリアは茫洋とした表情で呟いた。
「……レイジングハートと言ったわね」
『なんでしょう?』
どこか突き放すようで、それを出来ない中途半端な口調。レミリアは気にもせず続けた。
「フランは最後まで遊んでいたかしら?」
『――Yes』
続けて聞いた。
「フランは油断して遊びに負けたのね?」
『――No』
レミリアの眉がぴくりと動く。
「正面から負けたとでも?」
『いいえ。フランは弾幕ごっこに勝ちました』
困惑する。
「じゃあどうしてこいつが生きていた? あいつは手加減なんて知らない。壊すことしか出来ないのに」
『No』
返ってきたのは強い否定だった。
『フランは約束し、受け容れてくれました』
「約束? 何を受け容れたっていうの?」
レイジングハートは答えた。
『私とトモダチになる事を』

レミリアは沈黙で続きを促す。
『私は、フランが私を使った非殺傷設定の魔法で“遊ぶ”事を求めました。
 そうすれば私はフランが人を壊してしまうのを止める事ができます』
レミリアは尋ねた。
「フランはおまえを使ってこいつと遊んだのか?」
『いいえ。私は、ヴィクトリアに奪われました』
「………………」
レミリアは再び沈黙する。
『それでもフランは勝ちました。自らの力に頼らずとも、勝利しました』
そしてレイジングハートは、その後の事実を告げた。
『ですが彼女、ヴィクトリアにフランと遊ぶつもりは有りませんでした』

レミリアは言った。
「なんだ。フランはおまえと遊んで死んだのね」
『………………Yes』
変えようのない事実を、レイジングハートはただ認める。
それでも伝えたい意志があったから。
『私はヴィクトリアを好きにはなれませんでした。彼女を恨んですらいました。ですが』
視線など無い赤い宝石が、何故かレミリアを見透かそうとしているように見えた。
『フランは人を殺さない道を選んでくれました。
 私は、フランの姉であるあなたによって誰かが傷つき命を奪われるのを、悲しく思います』
「……フン」
レミリアはレイジングハートを拾い上げ、ヴィクトリアに背を向けて歩き出す。もうここに用は無い。
次の獲物を捜しに行くのだ。
『……レミリア』
「フランの選択はもう関係無い。フランがこの島でどう在ったのかもね。おまえのする事は一つよ」
レミリアは言う。
「おまえには見届けてもらうよ。私が、何も恐れる物の無い最強である事を」
『何故、そんな事を?』
レミリアは嗤う。
「私は既に確定した運命だってねじ曲げて見せる。ありとあらゆるものを破壊する能力さえ。
 おまえはただそれを見ていれば良いのよ」
街路に出て周囲を見回す。獲物を捜して。

レミリアの目的の根幹は既に失われていた。
フランドール・スカーレットは自らの力と折り合いを付けて生きる道を見つけようとしていた。
レミリア・スカーレットはフランドールの力に負けない力を求めた。
レミリアとフランドールは擦れ違っていた。
だけどレミリアはもう止まれない。
レミリアは誓ったのだ。自らの最強を証明する事を。
自らとの約束。吸血鬼は嘘こそ吐いても、約束を破る事はない。破る事ができない。
少なくともレミリア自身からは。

レミリアの手段の一つは半ば崩壊していた。
フランが自らの力を否定した結果として死んだならば、フランを殺した者を殺しても最強は証明できない。
この島の誰に勝とうとも、フランドールのありとあらゆるものを破壊する程度の能力を超えた証明はできない。
それでもレミリアは代替物を捜す。
例えばこの島に居る全てを殺したらそれは最強ではなかろうか。
あるいは――。

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