新マドレーヌ 全13話

第01話:ぬすまれたかんむり

マドレーヌたちは、フランスと関係の深い小さな都市国家モナコ公国の王子で、王室で開催されるパレードへの出席のためスペイン大使館に滞在しているピエール少年と知り合います。
女の子たちはピエールがかぶっている金の冠を羨ましがります。けれど、ピエールは王子であるがゆえに不自由な暮らしを強いられることに辟易して悲観的になっていました。マドレーヌは彼が自由な時間を過ごせるように、学校の朝の散歩の時間にピエールを参加させてあげてほしいと従者のフェリペを説得します。
その後、ピエールは大使館の金庫に王冠をしまい、マドレーヌたちの案内でパリの街を散策して、王子ではなく極普通の子供として自由な時間を過ごします。
ところが、戻ってきて金庫を開けてみると、しまわれていたはずの王冠が無くなっていました。国家的大事件に繋がりかねない一大事を前に、マドレーヌは女の子たちと共に王冠探しを始めます。

第02話:オリエント急行 だいじけん

トルコの首都イスタンブールで行われるスペリング・ビー*1に出場することになった女の子たちは、パリとイスタンブールを結び、世界中から人々が乗り込むオリエント急行に乗り込みます。
旅路の最中、インドのヘビ使い大会に出場するため乗り込んでいたインド人の男性のヘビが行方不明になるという事件が発生します。
現場の状況から、何者かがヘビを盗んだのだと推察したマドレーヌは、スペリング・ビーを観戦するために乗り込んでいたぺピートと共に犯人探しを始めます。

第03話:巨大な きょうりゅうのホネ

ジェネビーブがお屋敷の庭をほじくり返して発見した、一本の巨大な骨。発掘調査隊の博士によると有名な恐竜の骨の化石で、大変な大発見だと驚きます。
その翌日。完全な化石を発掘しようと、お屋敷のお庭にブルドーザーが乗り込んできて、次々と庭に穴を開けていきます。ミス・クラベルの抗議に対しても「科学のためです」の一点張り。おまけに調査隊の食事のためにパンを取り上げられ、授業中にはブルドーザーの音がやかましく、歯ブラシを勝手に使われて……。一本の骨のために、みんなの生活はめちゃめちゃです。
さすがに我慢の限界を超えたクックフェイス卿の抗議で引き上げた調査隊ですが、せっかく掘り当てた骨を持っていかれてしまったジェネビーブはガッカリ……。

第04話:空とぶまほうのジュータン

マドレーヌたちは世界中から外交官を招いて行われるスペイン大使館でのパーティーに出席します。
ゲストとしてペルシャから招かれた語り部が語るアラビアのおとぎ話に夢中になったぺピートは、屋根裏部屋にあるランプで魔人を呼び出そうと試みますが、マドレーヌにあれはおとぎ話に過ぎないと否定され、いとこのパンチートにも馬鹿にされてしまいます。怒ったぺピートがて放り捨てていったランプを気にしつつそのまま放置してマドレーヌはお屋敷に戻ります。
その日の夜。誰かが自分を呼ぶ声に目覚めたマドレーヌは、床の下にぺピートの家の屋根裏部屋に合った1枚のじゅうたんが落ちているのを見つけます。じゅうたんは邪悪な魔術師によってランプに閉じ込められてしまった友だちの精霊ジャネットの救出を手伝って欲しいと懇願します。じゅうたんにのって空に飛び出したマドレーヌは、ぺピート、パンチートと合流し、ゴミ収集車に持っていかれてしまったランプを探しにいきます。

第05話:大さわぎの宝さがし

地理の授業の参観にやってきていたクックフェイス卿は、女の子たちが外国はおろかフランス国内の地理についてすら全く理解できていないことにご立腹。ミス・クラベルに対して教師としての力不足を指摘し、理事会に現状を報告しなければならないと厳しく言い渡します。ミス・クラベルは叱責を謙虚に受け止めて改善するよう努めると約束し、女の子たちに一生懸命勉強するように言いつけるのですが、春のパリの暖かな日差しに集中力散漫な女の子たちの頭は、勉強よりも楽しく遊ぶことでいっぱいです。
そんな時、ぺピートが「パリ市内の新聞社が宝探しのイベントを開催している」という知らせを持ってやってきます。地理の勉強の一助になると考えたミス・クラベルは女の子たちにイベント参加の許可を与え、共に町へ宝さがしに出かけます。

第06話:名たんていマドレーヌ

パリの街は謎の泥棒怪盗キャットの話でもちきり。そんな中、間もなくミス・クラベルのお誕生日が近づいてきます。
マドレーヌたちは何がプレゼントに良いかと思案した末、今朝の散歩の道中にミス・クラベルが呟いた一言から、彼女が豪華でキレイな帽子を欲しがっていると考えて、プレゼント代の捻出のために探偵学校を開いて入学金を集めることにしました。
噂を聞いて来た近所の子供たちを集め、怪盗キャットを捕まえるために行動を起こすマドレーヌたちでしたが、なかなか足取りをつかめません。
そんな中、ミス・クラベル当てに、美術館から盗まれた美術品や動物園から盗まれた動物などの盗品が次々と送りつけられるという怪事件が発生します。なんと、送り主の名は怪盗キャット!モロー警部を読んで調べてもらいますが、容疑者としてミス・クラベルが逮捕されることに……。

第07話:ノートルダム・ド・パリ

マドレーヌたちはぺピートを誘い、ミス・クラベルが大好きな小説「ノートルダム・ド・パリ」のお芝居を演じることにします。
主役をやりたいとせがむぺピートを主人公カジモド役に抜擢しますがぺピートは醜い姿のカジモド役を嫌がり、マドレーヌにカジモド役を押し付けてカッコいい近衛兵隊長の役を選びます。
そしてお話の舞台となるノートルダム寺院で出会った有名な俳優ジェラルド・ディピティドゥーさんも招いていよいよ迎えた本番当日。みんなは一生懸命がんばりますが、緊張して思うように演技が出来ません。
そして夜。失敗して恥をかいてしまい、しょんぼりとうなだれるぺピートの下に、ディピティドゥーさんがやってきて……。

第08話:おいしいチーズはどこに

ある日の朝食の時間にクックフェイス卿が大きなチーズを持ってやってきました。
すてきな贈り物を期待していた女の子たちがガッカリする様子を見てムッとしたクックフェイス卿は、チーズがいかにフランスにとって重要な食べ物なのかをひとしきり教え、お昼はいっしょにこのチーズでチーズフォンデュを食べようと言いました。
その後、彼は車の運転免許のテストのためミス・クラベルを連れて外へ出ていきます。
しかし、テストを終えた2人が戻ってきた時、お昼の準備のためにキッチンに置かれていたチーズがお屋敷に住むネズミたちに食べられて無くなっていました。
マドレーヌとぺピートはクックフェイス卿が居眠りしている内に彼が持ってきてくれたチーズと同じものを調達するため、ミス・クラベルの運転する車で出かけていきます。でも行く先々で車にトラブルが起きてしまいます。果たしてクックフェイス卿が起きる前にチーズを見つけて帰れるのでしょうか……。

第09話:あやうしジェネビーブ

若い学生のために開催された科学展にやってきたマドレーヌたちは、様々な研究の展示に混じって、自分たちで調べた熱気球についての研究を掲示します。
そんな時、気球付きのバスケットの中で居眠りをしていたジェネビーブが、すぐ近くでふくらまされた熱気球の熱のあおりを受けてバスケットごと宙に浮きあがり、開いていた天窓から外に飛び出して行ってしまいました。
マドレーヌとぺピートは会場の近くに住む科学者で、熱気球を所有しているウィンドバック教授に助けを求め、ジェネビーブを助けるべく気球に乗って追跡を始めます。

第10話:エジプトのミイラ

古学者の叔父パブロに会いにエジプト旅行に出かけるぺピートに同行することになったマドレーヌたち。ワクワクに胸躍らせるみんなをよそに、ニコルだけは浮かない顔。
ラクダに砂漠の砂嵐、お腹をすかせたナイル川のワニにピラミッドのミイラと、恐ろしいものがいっぱいだから……。
エジプトに到着した一行をパブロ博士が出迎え、かつて女の子たちを散々な目に合わせたソンブレロの三兄弟、パンチート、パンキード、パブリートの3人も加わって、エジプト探検がスタートします。
行く先でハプニングが起こる度に、パンチートたちは臆病なニコルをからかい、ニコルは「ミイラの呪いだ」と戦々恐々……。そんなニコルを見て、マドレーヌは「ミイラなんてふーんだ!」と元気付けます。
ところが、クライマックスのピラミッド探検の最中、パンチートたちが行方不明に……。

第11話:きょうふのハロウィン

マドレーヌたちは映画撮影のためにフランスにやって来たシュガー・ディンプルと再会します。久しぶりの再会に喜ぶみんなは、フランスの街へシュガーを案内しておもてなしすることにしました。でもシュガーはフランス独特の文化になじめず、文句を言ってばかりいます。親と離れて独りで異国にやってきていたシュガーは次第に淋しさを募らせ、ホームシックにかかってしまいます。
そんな中、映画のロケ地に向かうために町外れに出かけた一行は、突然の豪雨に降られて古びた無人のお城に雨宿りすることになります。暖を取るためのたきぎを探しにミス・クラベルと6人の女の子たちが外へ出ていき、マドレーヌたちはお城に残ります。
マドレーヌはシュガーから聞いたハロウィンのお祭りの話を思い出し、我がままな彼女にお灸を据えようと、シーツを被ってお化けの振りをしてシュガーをおどかします。シュガーは彼らのいたずらをあっさりと見破りさらに不機嫌になります。みんなが気遣っていることも露知らない彼女のわがままぶりにマドレーヌも腹を立て、「あなたみたいにわがままな子、見たことないわ!」と言い返してしまいます。険悪なムードが漂う中、雨はますます激しくなり、お城に取り残されてしまったみんなは次第に心細さを募らせていきます……。

第12話:マドレーヌはカウガール

アメリカからやって来たロデオショーのポスターを見たマドレーヌたちは、ミス・クラベルに小さな牧場に連れて行ってもらい、かわいい子馬たちに乗せてもらいます。
自分の様に体格な小さな子馬に乗ったマドレーヌは身軽で素早い子馬を自在に乗りこなします。ところが、興奮するあまり子馬は牧場の柵を飛び越えて町の方へと走り去ってしまいます。ロデオショー一座の団長さんは見事な馬捌きを見せるマドレーヌの姿を見て感心し、駆けつけてきたミスクラベルと女の子たちをロデオの本場アメリカへと招待します。そしてワイオミング州シャイアンで開催される世界最大のロデオ、シャイアン・フロンティア・デイズに、マドレーヌがギャロップという名の子馬と共に参加することになります。ところが、本番を前にしてギャロップが行方不明になってしまいます。

最終話:グランプ先生とクリスマス

クリスマスの時期を迎えたある日。ノートルダム寺院の近くに住むミス・クラベルの叔母が病気になったという知らせが入り、お世話のためにミス・クラベルがしばらくお屋敷を離れることになりました。
彼女の代理として、厳格な規律で有名な男子校からグランプという男の先生がやってきます。グランプ先生は厳しい規律で女の子たちを管理しようとし、反発するみんなを高圧的な態度で叱りつけます。女の子たちはせっかくの休日が台無しだと不満を募らせ、マドレーヌの提案でこっそりお屋敷を抜け出してしまいます。猛吹雪の中、一晩の間だけみんなと過ごすために戻って来たミス・クラベルと再会してお屋敷に戻って来た女の子たちですが、彼女たちが姿を消したことに気づいたグランプ先生が外に出て行ったまま戻ってこないと知らされます。マドレーヌは自分のせいでグランプ先生が雪の中に置き去りになってしまったことに後ろめたい気持ちを抱きます……。
最終更新:2023年02月20日 13:31

*1 英語のつづりの正確性を競い合う大会のこと。発祥地はアメリカでその歴史は古く1808年にまでさかのぼると言われていて、英語圏の様々な国で世界規模のコンテンストが行われている。