第5-111章.
ガルーダは言った、「ブラフマナたちよ、この四分の一は罪から救い、人はここで救いに到達するので、北(ウッタラー)と呼ばれるのはこの言い伝え(ウッタラーナ)の力のためである。そしてガラヴァよ、北のすべての宝の住処は東と西に向かって一直線に伸びているので、北は時に中央領域(マディヤマ)と呼ばれる。そして、二度生れた者たちの中の雄牛よ、すべてに優るこの領域では、不真面目な者、奔放な情熱の持ち主、不義を行う者は誰も生きることができない。ここ、ヴァーダリという名で知られる庇護の中に、ナーラーヤナの自我であるクリシュナと、すべての男性の存在の中で最も高貴なクリシュナ、そしてブラフマン(創造主)が永遠に住んでいる。ここ、ヒマーヴァットの胸には、常にマヘスワラが宿り、ユガの終わりに燃え上がる火の輝きを放っている。プルシャとして、彼はここでプラクリティ(普遍的な母)と戯れる。奈良とナーラーヤナ以外には、ムーニ、ヴァーサヴァを頂点とする神々、ガンダルヴァ、ヤクシャ、シッダといった様々な階級には見ることができない。マヤに覆われてはいるが、千の頭と千の脚を持つ永遠のヴィシュヌだけが見ることができる。チャンドラマ(月)が全再生秩序の主権に据えられたのは、この地方であった。梵天に精通するすべての者の中で最も優れた者よ、マハデーヴァが最初に彼女を頭上に迎え、その後、(聖なる流れである)ガンガーを天から人の世に降らせたのはこの地であった。女神(ウマ)がマヘスワラを(自分の主として)得たいという願望から、禁欲的な苦行を行ったのはこの地であった。カーマ、(シヴァの)怒り、ヒマーヴァット、そしてウマが共に燦然と輝いたのはこの地であった。ガラヴァよ、クヴェーラがラクシャ族、ヤクシャ族、ガンダルヴァ族の主権を握ったのは、このカイラサの胸の上であった。クヴェーラの庭園と呼ばれる)チトララタがあるのはこの地方であり、(ムーニーと呼ばれる)ヴァイカナーサたちの隠れ家があるのはここである。マンダキニと呼ばれる天の流れとマンダラ山が見えるのはここである。サウガンディ・カナカと呼ばれる庭園がラクシャによって常に守られているのもここである。ここには草の緑に覆われた多くの平原があり、オオバコの森やサウタナカと呼ばれる天空の木々がある。ガラバよ、この地域にこそ、魂が常に支配下にあり、常に気の向くままに遊戯するシッダたちが、あらゆる享楽の対象に溢れた、ふさわしい住処がある。7人のリシとアルンダティが見られるのもここである。スワティ星座が見られるのもここであり、最初に視界に入るのもここである。ヤジュナ(生贄の具現化)の近辺に大いなるブラフマンが宿るのはこの地域である。太陽、月、その他の光明が規則正しく回転しているのが見えるのは、この地方である。
ブラフマーナの第一人者よ、ダルマの名で呼ばれる輝かしい真実を語るムニたちがガンジスの源を守るのはこの地域である。これらのムニたちの出自や身体的特徴、禁欲的な苦行は、誰にも知られていない。ガラヴァよ、これらのムニによって守られた地点を越えて通過する者は、ブラーフマナの最たる者よ、滅びに会うことは確実である。ブラフマナの中の雄牛よ、神聖なナーラーヤナと、ジシュヌとも呼ばれる永遠の奈良を除いて、このように守られた地点を越えて通過することに成功した者はいない。アイラヴィラ(クヴェーラ)の住処であるカイラーサの山々があるのはこの地域である。ヴィディユートプラバという名で知られる十体のアプサラスが生まれたのもこの地である。ブラフマナよ、ヴァリ(阿修羅王)の犠牲の際に、ヴィシュヌは3つの世界を3つの階段で覆い、この北方一帯を覆った。ヴィシュヌパダと呼ばれるこの場所は、その際にヴィシュヌがつけた足跡にちなんでそう呼ばれている。ここでは、この四半期では、黄金の湖の側で、ウシラヴィジャと呼ばれる場所で、マルッタ王は、ブラーフマナの第一人者、犠牲を行った。ヒマーヴァトの燦然と輝く金鉱が、輝かしい再生者リシ・ジムタにその姿を見せたのはここである。そしてJimutaはBrahmanasにその富の全体を手放した。そしてそれを手放した偉大なリシは、自分の名前にちなんでそれを呼ぶよう彼らに懇願した。それゆえ、その富はジャイムタの黄金という名で知られている。バーラタ族の中の雄牛よ、この地方では、諸世界の執政官たち、ガラヴァよ、毎朝毎晩、『どのような人のどのような仕事をしようか』と宣言する。 ブラフマナの最たる者よ、北方地方があらゆる方面より優れているのは、これらのためであり、その他の出来事のためである。そして、この地域がすべてに優れている(ウッタラー)ので、北(ウッタラー)と呼ばれる。このように、主よ、四つの地域は、次から次へとあなたに詳細に説明されてきた。では、あなたはどの方角に行きたいのか?ブラーフマナの第一人者よ、汝に大地のすべての四方を示す用意がある!』」。