読み
種別
別名
解説
麻雀を行うに当たっての、4人の座席の決め方。次のようなものがある。
簡略な方法
つかみ取りと言われる簡略な方法。
- 4人がとりあえず適当な席に座る。
- 誰か一人が東南西北を一枚ずつ、裏返しにかき混ぜる。
- 混ぜた人以外の3人が、それぞれ1枚ずつ牌を引く。残った1枚は、混ぜた人が引いたものとする。
- 東を引いた者が好きなところに座り、以下反時計回りに南西北と座る。
風牌の他に白も使う方法もある。この場合、白を引いた人は、もう一枚牌を引く。また、白を引いた人がいた席に東を引いた人が座る。他は通常通り。
Mリーグでは、2019-20シーズンまではすべての試合でこの方法で場決めが行われていた。審判が事前にかき混ぜた東南西北を対局する選手4人が引き、東を引いた選手が決められた場所に座る。東を引いた選手が起家となり、残り3人は反時計回りに南西北とそれぞれが引いた牌と同じ席に座る。
正式な方法
奇数と偶数の数牌も使う正式な(?)方法。奇数と偶数なら何でもいいようなものだが、慣習的に一筒と二筒を使うことになっているようなので、以下決め打ちで一筒と二筒を使うものとする。
- 4人がとりあえず適当な席に座る。
- 誰か一人が東南西北一筒二筒を一枚ずつ、裏返しにかき混ぜ、横一列に並べる。
- 他の3人のうち誰かがサイコロを2つ振る。出た目の位置に座っていた人が仮東となる。
- 出た目の位置というのは開門時と同様、5と9が自分、2と6と10が下家、3と7と11が対面、4と8と12が上家である。
- サイコロを振るのは前半荘の最終和了者とか、混ぜた人の対面とか、という取り決めもあるようだ。
- 仮東がサイコロを振る。
- 伏せていた6枚を表にし、一筒と二筒を両端に移す。
- 仮東の振ったサイコロで、奇数なら一筒の側から、偶数なら二筒の側から、出た目の位置に当たる人から順に風牌を1枚ずつ配っていく。
- ここで東をもらった人が仮東のいた場所に座り、以下反時計回りに南西北と座る。
白を含めた7枚を使うバリエーションもある。この場合、白が配られた人には次の風牌も一緒に配る。白を使うときは、東をもらった人が仮東のいた場所に座るのではなく、白をもらった人が任意の位置に移動する。
アバウトな方法
適当な席に座り、その場所のままゲームを開始するという方法もある。
フリー雀荘の場合、この方法が取られる場合が多い。
その他
パッコロが使える場合、パッコロで決めるという方法もあるようだ。詳細は不詳。
Mリーグでは2020-21シーズンから、対戦スケジュール決定と同時にほとんどの試合における席順を決める。東家、南家、西家、北家でスタートする試合が1チームにつきそれぞれ均等になるよう振り分ける。ただし一部の試合では場決めを行う。またファイナルシリーズ最終試合では、その前の試合が終わった時点のスコアが4位のチームが東家、3位のチームが南家、2位のチームが西家、1位のチームが北家となる。
神域リーグでは、スケジュールを決定すると同時にレギュラーステージにおける席順を決める。5チーム制となった2023からは、レギュラーステージで1チームにつき東家、南家、西家、北家でスタートする試合が6試合ずつになるよう振り分ける。セミファイナルステージでは、レギュラーステージ5位のチームが東家、4位のチームが南家、3位のチームが西家、2位のチームが北家となる。ファイナルステージの第1・第2・第3試合では、セミファイナルから勝ち上がった3チームのうち、レギュラーステージのスコアの半分が最も少ないチームから東家、南家、西家となり、レギュラーステージ1位のチームが北家となる。
成分分析
- 場決めの75%は犠牲で出来ています。
- 場決めの25%は電波で出来ています。
採用状況
オンライン・オフラインを問わずコンピューター麻雀では通常ソフトウェア側で勝手に決めてくれるため、特に気にする必要がない。この稿の内容は、主に手積みや自動卓など実際に牌に触れるような麻雀での話であるが、オンライン麻雀を利用した大会においては、主催者が席順を決める。
参照
最終更新:2024年07月20日 12:30