概要
A&S制度(Adominister and Servant)とは、
軍事正常化委員会が1945年に制定したMAID専用の階級制度である。
アドミニスターと呼ばれる支配階級のMAIDが、下位に位置するサーヴァント階級のMAIDに対して(名目上ではあるが)人事権を発動できるというもの。
この階級制度の効力はあくまでMAID同士に限定され、当然ながらアドミニスタークラスであろうと
人間の兵士の命令は絶対服従が原則とされる。
また正規軍に存在する役職の教育担当官とは方向性が異なり、あくまでMAID戦力のより強固な監視に主眼が置かれている。
同組織に所属するMAIDの数は正規軍に比べかなり少なく、本来ならばこのような階級を定める必要は無い筈である。
にも関わらずこの制度を実施したのは、
- 上下関係を意識させ、現場レベルでの秩序を与える事による作業能率向上
- 先天的獲得能力格差の相対的な是正(生まれた時から絶対的な能力差のあるMAIDにおける「エースであれば偉い」という風潮に異を唱える)
- 将来的に各国の軍隊に採用させる事で、いずれ膨大な数になるであろうMAIDの制御に関するインフラ整理を効率化する
統制のとれた制服の様式美、その素晴らしさをもっと各国に知らしめる
という、主にこの三つ(四つ)の効果への期待が背景にある。
ちなみに瑛語である理由は、1945年の大規模な人事拡大政策による構成員の多国籍化に対応するため。
我々の世界に置き換えると、サーヴァント階級がアルバイト、アドミニスターは正社員に位置付けられる。
アドミニスタークラス(Administer class)
「管理者」と訳される、同組織のMAID間における支配階級。機密書類の閲覧や人事権など、様々な権限や保障が得られる。
最高管理者、上級管理者、中級管理者、下級管理者の四つに大別される。
指定の制服の着用が義務付けられるが、中級管理者以上はある程度のカスタマイズが認められている。
この階級を得るには高い忠誠心、事務処理の経験や取得資格、それなりの実力と稼動年数(最低でも三年以上)などが条件となる。
最高管理者(ベースキーパー/Base Keeper)
所属MAIDの全てを管理できる他、対象の射殺許可が与えられている。
また相部屋ではなく個室が割り当てられ、食事も個室でとることが許される。
機密書類はレベルAまでの全てが閲覧可能。
制服は臙脂色ライン付紺色ワンピースに、赤斜線付純銀製六角階級章。
エプロン、ヘアバンドは黒。
人間に当てはめると大将に相当し、実質的に
フィルトル専用の特権階級。
上級管理者(チーフ・メード・オフィサー/Chief MAID Officer)
指定のサーヴァントクラスの管理権限、および中級や下級管理者への発言権を持つ。
管理対象の変更、兵員の増減、および射殺が許可されている。機密書類はレベルBまで閲覧可能。
通常の制服はベージュ色ライン付茶色ワンピースに、青斜線付純銀製六角階級章。
エプロン、ヘアバンドは黒。
主なMAIDは
ガレッサ。
中級管理者(メード・オフィサー/MAID Officer)
指定のサーヴァントクラスを管理できるほか、下級管理者への発言権を持つ。
管理対象の変更は可能だが、射殺許可は与えられていない。機密書類はレベルCまで閲覧可能。
通常の制服は白ライン付黒色ワンピースに、黄斜線付銅製三角階級章。
エプロン、ヘアバンドは暗灰色。
主なMAIDは
ゲルセミナ、
レオーネ。(後者は兵士用の制服に階級章を付けている)
下級管理者(ベースメード/Bace MAID)
指定のサーヴァントクラスを管理する階級。アドミニスタークラスの大半はこの階級に属す。
管理対象の変更は行えず、また射殺許可も無い。機密書類はレベルDまで閲覧可能。
制服はグレーライン付ダークシアン色ワンピース。階級章は無い。
エプロン、ヘアバンドは灰色。
主なMAIDは
エーアリヒ。
サーヴァントクラス(Servant class)
「従属者」と訳される階級で、服装の自由はあるものの、他のMAIDに対する管理権限や機密書類の閲覧権限は皆無。
アルトメリア支部に所属するMAIDは全てこの階級となる。
イレーネのように、
グライヒヴィッツ内務大臣直属の護衛という重要な役職であってもサーヴァント扱いの場合もある。
とりあえず制服を着用していないMAIDは基本的にサーヴァントクラスと見て問題ない。
ただし、サーヴァントクラスでも制服を所望するMAIDが居た場合、暗灰色のワンピースの上に兵士用ジャケットを着用させる。
この制度に対する批判
ただの道具に階級を与える意味はあるのか (さる連合軍所属の兵士より)
【この批判に対する回答】
人間の兵士もある意味では為政者にとっての道具である。MAIDも兵士の延長上に過ぎないと考えるべき。
階級的に上になったMAIDが増長した時、どう対処するのか (さる黒旗兵士より)
【この批判に対する回答】
そうならない為にも、管理階級は適切かつ厳密な審査に基いて選定されている。。
人間とMAIDの二重監視体制でストレスを与えてしまうのではないか (さる連合軍所属の兵士より)
【この批判に対する回答】
人間にも同質の監視体制がありながら、今日までそのストレスが噴出したという例は見られない。監視側が最善を尽くせば良いだけの事。
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最終更新:2010年07月29日 00:15