ガレッサ

概要

「我々軍事正常化委員会は、貴殿らの尊厳を傷つけるつもりはございません。何卒ご理解下さいますよう、よろしくお願い申し上げます」
「近頃の若いMAID共はゴテゴテ繕ってばかりで、人間様を敬う事を知らん。“お行儀”と云う言葉は何処に遣っちまったのやら」

 Garressa。軍事正常化委員会(黒旗)に身を置くMAID。
 六年間と云う稼動年数とそれに伴う豊富な戦闘経験を買われ、1945年現在は専ら同組織所属の外交官の護衛を務める。
 かつては皇室親衛隊に所属し、教育担当官のミヒャエル・ザンベンドルフ中佐*1と共に昨今におけるMAIDの運用思想について周囲に意見していたが、
 ことごとく握りつぶされた為に「もはや外部から告発するほか道は無い」として、黒旗武装蜂起の際に担当官の後を追って古巣を見限った。

 MAIDが一般的でなかった時代に生まれた為、その頃の価値観*2を好み、稼動年数も相まって懐古主義的な面を多分に覗かせる。
 その性格が軍人気質な連中のハートをガッツリ掴み、難物フィルトルからも厚い信頼を獲得。
 一方で非合理的な迷信といった類のものを嫌い、一部のジークフリート崇拝はあくまでボーダーライン維持のためのシステムと見做している。*3
 また、目下のMAIDに対して年上ぶった態度を取る上、ひとたび情が移ると公平性が欠けてしまうのが玉に瑕。

 ちなみに嫌煙家かつベジタリアン。好きな野菜はキャベツと人参とジャガイモ。


憂国 ★★★★
安定性 ★★★★★
柔軟性
身内びいき ★★★★

MG34K-38M「メードカービン(MAIDs' Carbine)」

 要人護衛用装備として、兵器管理課から支給された大型自動小銃。
 いかつい見た目もあって威嚇効果は高い上に、原型のMG34が未だに各所で流通しているので部品調達も容易となっている。
 フィルトルのものとは異なり旧型のため、セミオートのみで三点バースト射撃は出来ない。

種別 自動小銃
製造 Bachauser-Werke AG
口径 7.92mm
使用弾薬 7.92mm×57mm
装弾数 75発(ドラム給弾)
作動方式 反動回転閉鎖式
全長 825mm
重量 10.5kg
初速 685m/s
有効射程 500m

拳銃「ファウガーP.08」

 サイドアームとして親衛隊時代から持ち歩いてきた、年代物の軍用拳銃。
 P.38或いはその後継機のP.39への更新を申請しなかったのは、ひとえに彼女の懐古的な趣味によるもの。
 親衛隊の頃と違い野戦に赴く事が無いので、作動は極めて良好。

種別 自動拳銃
製造 Bachauser-Werke AG
口径 9mm
銃身長 102mm
使用弾薬 9mm×19mm(9mm Parabellum)
装弾数 8+1発
作動方式 トグルアクション式ショートリコイル
全長 220mm
重量 870g
初速 320m/s
有効射程 50m

MAID用軍刀

 誕生当初から愛用し続けている、量産品の軍刀。
 対G戦闘を想定しているため肉厚で重量があり、防弾アーマーを貫くだけの剛性を確保している。

防弾ケース

 貴重な書類を入れて置くための、金属性ブリーフケース。
 耐火性、防弾性を重点的に強化しており、狙撃銃を以ってしても穴を開けることは難しいとされる。
 ただし胸元に抱えるなどしてシールド代わりに用いた日にはキツいお叱りを受けることになるので注意が必要。

関連、所感

  • 303作戦 間接的に聞かされているので知識はあるが、表向きには存在しない作戦なので口外しない

「やれやれだ……」

「幾つかの体制はザンベンドルフ中佐が作り上げたものだ。私は静かにそれを守り、そして武器にしたい」

「この人について頼む事があれば只一つだ。煙草は離れて吸って欲しい」

  • フィルトル - 直属の上司。部下との緩衝材が居ないとほぼ確実に場が荒れるので、目が離せない

  • マーヴ - 付加スペック主義を快く思わないという点では、おそらく気が合う

  • エーアリヒ - 決断力や行動力など、後輩である事を抜きにして見習うべきところが多い

  • シリル - 近頃のキレやすい手合いではあるが、しっかり教育すれば育つ筈。人事部に教育担当官の手配を上申したい

  • マーシャ - か細い補給ラインの一端を担う、貴重な存在
「いつも世話になるな」

「彼女が存命なら争いは起きなかったという意見を度々耳にしていたが、その妄信的な体質こそが今日の歪みを生み出したのでは」

「組織としては何かと入用なので死なれては困る。個人的には彼女を切り口に親衛隊側への梃入れを行いたい」

  • アースラウグ - 迷信じみた軍神崇拝によって生み出されたプロパガンダ人形
「個人的な恨みは無いが、先方から彼女の話題が出ると必ず話がこじれる」

  • アドレーゼ - 老害の操り人形。しかもド特定なので組織としては非常に邪魔な存在
「歪みの具現化とはお前の事だ、アドレーゼ

「見逃せ、バルドル。私は振り払うべき“火の粉”なんかじゃない」

「語る口を持たず武力でねじ伏せるというのなら、私はお前を遠慮無く潰してやる。後はヴァルハラなりニヴルヘイムなり、何処へでも行けばいい」

登場作品



最終更新:2009年12月06日 04:48
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*1 Michael Zambendorf。 1944年10月に死去

*2 戦争の主役は未だに戦車や飛行機、歩兵であり、MAIDは歩兵の延長線上に過ぎないという価値観

*3 MAIDとしてのジークそのものは尊敬している為、フィルトルの逆鱗には触れていない

*4 古参である事と、服の色や職務内容を揶揄して

*5 Zen-Goose