荒木の旅 #1-5

(投稿者:A4R1)


AM 11:21

ケケのお色なおしを済ませて指定されたと思しき店に入ると、
小村親子、鋼鐵親子、ホホ、クク、ヌヌ、後藤さん…と。
さっきホホの店にいた何人かが同じ席に着いていた。
「おっ!ケケお久しぶりじゃない!!」
「仲間か?」
訪ねた後藤さんに答えたのはヌヌだ。
「えぇ!ある日突然妙な色したGのフライを見つけて追っていったきり音沙汰無しだったけどね。」
「あのフライどうしたの?」
美味カったワー。」
「た、食べたのか?」
「あ…レストランの中デ言うヨうな話題じャナいよね。ゴメンね。」
「クロッセルからここまで一人とか、寂しくなかった?」
「大丈夫だったワよ。キノってイう子と知り合っタし。同ジ戦場のGを食べル仲に…ア…。」
そこまで言うと口をつぐみ、不安そうにあたりを見回してため息をついた。
「そこまで神経質にならなくても…。」

久しぶりの再会で話を弾ませる子達はともかく、
バンダナを巻いたモヒカンはホホの手に掛かってしまったのか姿が見当たらない…。
いや、店でお袋に何かされている可能性もあるな…。
…まぁ、なんにせよ、成仏してくれよ…。



一度に20人分の料理を乗せられるだけの卓にその人等が着いていたが、
その中に意外な人もいるね。
「マリー!」
「こんにちは。」
どっかの国の食堂の主のマリー・ウィルソンさんじゃないか!
「アー、ローランゴハ、ダイジョウブデスカ?」
「アンタがカタコトになんの!?」
「大丈夫ですよ。楼蘭のお客様ともお話しますからね。」
マリーさんがヌヌのツッコミに、子供のイタズラを見る母ちゃんのようなちょっぴり困っているような笑顔を見せた。
「一度お会いしていますでしょう?それほどお忙しい事が多いのでしょう。」
「そう…でしたっけ…あいやはっは、久方ぶりでその事まで忘れちゃって申し訳n「私に座ろうとしてない!?」
「うわっ、ごめんなさい!!」
座ろうとした椅子に、いや、椅子に先に座っていた方に咎められた。
膝で尻を軽く蹴られたです。



「座る所の確認もしないの!?技師なのによくわからない神経の人ね…。」
「いやぁ、すいません。」
謝りつつ席に着くと、ヌヌに袖を引かれて席を少し移動させられた。
「コラ!ラウンドスターズの方にまで妙な事するんじゃないわよ!!」
四角い枠の眼鏡に暗緑色の衣類、目の前の卓には分厚い本が数冊積まれていた。
焦げ茶の後ろ結いに、気難しそうにしている眼つき。あぁ、思い出した。
ミザリーさんもうしけございません。人付き合いに進歩の無い技師で…。」
ケケがミザリーちゃんとオイラの間に割って入った。
「籐十郎さん…担当の子は真面目なのに何故あなたは…。」
「ほんの茶目っ気だよ。あっはっは。」
「ソウいうコトを初対面の人にモかまスからヒヤヒヤスんのよ!!」
「初対面じゃないんだよね。これが。」
「だからって軽々しく行うなッ!!」
オイラから少し離れた右手側に座るヌヌも怒鳴る。
「お嬢ちゃん!人付き合いにもまた力強さは大切だぞ!!」
「おっ!オヤジもいいコトいうじゃん!!」
「それはそうかもしれませんが、あまりにも我を押し付けるのは得策では無いと思います…。」
「12歳の女の子に気を遣わせるってアンタ…。」
「ミザリーさん…。」
「ん?あ。」
微笑ましく今までのやり取りを見守っていたマリーさんに対し、ミザリーちゃんは…。
「目を見開いて呆然としている…。」
「私のお店の子が砂糖と塩を間違えて料理の中に大量にこぼした時にこういう顔になるのをよく見ますよ。」
「ついテコれてるようデは無いワね。」

オイラにゃ聞こえるんだ。
「わけがわからないわけがわからない――」
ミザリーちゃんのうわ言が…。


ひとまず、ついてこれるだけの知識を「ミザりん」に与えると、
店に一人の女の子が駆け込んできた。
「おや?」
髪は黒くて後ろで結んでて、眼は茶色…楼蘭の子だ。
ミザりんと違い、前髪は切りそろえられて、後ろ髪は短い。
「あ、あああぁぁ!!」
オイラを見るなり一目散にこっちに駆け寄ってきた。
「な、なに!?なに!?」
涙目で白眼が赤くなっちゃってるよ。
「荒木どのでゴザルか!?」
そんでこのしゃべり方…。
「かざまちゃんかい?」
「かざマちャん?」
「楼蘭から海外にかざまちゃんが出るなんて珍しいわね。雨でも降るんじゃないかしら?」
「あ、あぁ…この地で久しぶりに楼蘭の人と出会えたでゴザルよォォォ!!」
そう言って、オイラ達が囲む卓の前に崩れた。
かざま君どうした!?」
「姫様の願いで外国に来たはいいものの、はぐれてしまったでゴザルー!!
 師匠と手分けして探しているけど、全然見つからないでゴザルよー!!」
「あぁ、もう、涙と鼻水が…うおぉ!?見てみりゃ服がボロボロじゃねぇか!?」
忍び装束の一部とかぱあーふぃるど君の一部に、刃物で破かれたかのような傷がある。
「頬に軽い痣があるけど…他にけがをしたとかは?」
「転んだ時にひざを打ったでゴザル…。また痛むでゴザルが、怪我をしているかどうかは…。」
「よし、オイラが見てあげよう。」
「よセ!!」
ケケの裏拳に沈んだ。


ヌヌ


籐十郎がもだえているうちにかざまちゃんの怪我の具合を見たけど、かすり傷より深い傷は無いみたいね。
「はい、もう大丈夫よ~。」
「消毒すれば十分ね。…もう、そこまで泣かなくてもいいでしょ?」
手当てを終えたけど、まだかざまちゃんの目の潤めが留まらない。
「傷のせいではないでゴザルよ…。」
ボロボロのカッパのぬいぐるみを膝に抱えて俯いた。
「かっぱーふぃるどんくんのことだな…かざまちゃん、すごく愛着しているんだよ…そのカバン。」
痛みがひいた男の言葉にその子は小さく頷いた。
「怪しい集団におっかけられて逃げた時に、何かに引っかかってしまったと思うでゴザル…。」
中身の包みが見えるだけならともかく、それがはみ出そうなほどの穴が…。
見るだけでも痛々しい事になっちゃってる…。
「友からの大事なもらい物なのに、面目も…。」
ホホに肩を叩かれ、かざまちゃんが目を丸くした。
「私に任せなさい!」
「え?」
目の前に裁縫道具箱を構え笑みをのぞかせた。
「な、直せるでゴザルか!?」
「伊達に裁縫屋さんやって無いのよ!」
「お、お願いしていいのでゴザルか!?」
「はぁーいよー!」
縋るようにお願いするかざまちゃんからかっぱくんを受け取ると、
手際良く裁縫道具を展開していく。


「あら~裁縫屋さんの方でしたか~。」
「Bear Touch …可憐なデザインと優れた強度を兼ね揃えていると隠れた評判を持ったお店らしいわね。」
マリーさんが、可愛らしい熊のマスコットをあしらった、糸巻きのケースを手にとって眺めている。
箱にお店の名前を書いているとは、ぬかりはないね。
「ダウンタウンに近い位置にあるお店だからかもしれないけど、客足はそんなに多くは無いのよ。」
『はぎれ』とかっぱくん自身を馴染ませるように縫いこみながら小さく笑った。

「ダウンタウン近くに店を構えているとは驚いたわ…。」
「店長が、『この位置が一番売り上げがいい!』って言ってたのよ。
 私は別に文句は無かったけど、他の働き手の子たちはやっぱり最初は怖がってたわよ。」
話しながらも、手の動きがおろそかになる気配が一切ないわ…。
「まぁ、昔は犯罪者の溜まり場として嫌われていた区域だったから、怖がるのも無理はない。しかし…。」
後藤さんがおもむろに鞄を取り出し、一冊の本らしきものをテーブルの上に取り出し開いた。
新聞の記事が切り貼りされたものが並んでいる。あぁ、スクラップね。内容はアルトメリアで起きたもので統一されてる。
「最近、V4師団と名乗る集団も出没しているという情報が入っている…。」
「暗い色の下地に赤い模様が特徴の服を着た集団のこと?」
「あぁ。」
「この間、その集団だと思われる集団に薬局が襲われたらしいのよ。」
「やっきょくってなんだ?」
「薬屋さんのことですね…。」

「盗まれたのは鎮痛剤や止血剤と言った物がほとんどだと思われていたが、
 それ以上に、調合前の薬品が大量に奪われていたのが明らかになった…。」
後藤さんの持ちだしたスクラップを眺めながらミザリーがうーんと唸る。
「いけないわね、薬と毒は分量などの違いで如何様にもなるものよね。
 毒として悪用されるのは言語道断よ。」
毒という単語に表情を曇らせるまゆちゃんを見て眉をひそめながら後藤さんが話を続ける。
「しかし、襲撃者の身柄の拘束には成功したものの、肝心の調合前の薬品が見つかっていないらしい。」
「何?他の誰かがドサくさにまぎれテっモッてっちャッたってコト?」
「充分考えうることだ。同業者が回収したという可能性も十分あるが、
 如何せん決め手となる証拠も足取りもつかめていない。」
「調査中ってことなのね。」
「あぁ。ちなみに、襲撃した集団をとらえたのは、この周辺に住む走り屋らしい。」
「まことでゴザルか!?」
「このあたりの子たちは、走るのは好きだけど、ウソや盗みは大嫌いなのが多いのよ。
 半端な泥棒は、大体あの子らが御用してるわ。」
「それは意外だったわ…。」


「マリーさん…こんな物騒な時勢でここまで一人で来るなんて…。」
「いえいえ、同伴の子もいるんですよ。今は他のお店に立ち入っているのでここにはいないんですけどね~。」
「食材の買い出しのついでに、お友達が経営しているこのお店に立ち寄ったらしいわ。」
ミザリーちゃんも事情を言った。このお店でマリーさんと最初に会ったのはミザリーちゃんだったのかね?
「やっぱり食材は自分で選ぶと格別なものが出来上がるものですよ~。
 お客さまにお出しするなら、いいものをお出ししたいですからね~。」
「その意気で本当に来るたぁえらいもんだ!!」
「お店が繁盛しているというのもうなずけるわね!…はい!完成したわよ!!」
話に集中している間にかっぱくんを直し終えたみたい。
「あ、ありがとうでゴザル!!」
「涙はおさまったけど鼻水が顔を出してるわよ。」
「め、面目ないでゴザル…。」
…しかし…ホホがすぐにかっぱくんを返す気配がない…気がする…。

「気にしなくていいのよ。あ、そうだ、お近づきの印にこの子におまじないをかけてあげたわよ。」
「おまじない?」
「本当にお姉ちゃんって感じねぇ。」
私が鼻を拭いてあげてるかざまちゃんが目を丸くする。
「ん?気にいらない出来か?」
藤十郎もケケもククも、それが何の事なのかのおおよその検討はついたわね。
…ホホが一度収めた裁ちバサミをまた手にした所を見た時に…。


ドスッ

「ひえーーー!!」


次の瞬間にはハサミがカッパくんのお腹のど真ん中を突いた。
あまりのショックに固まるかざまちゃんの目の前で2突き3突きと繰り返された。
「な、何やってるの!?やめなさいよ!!」
そのミザリーの反応が真っ当よね。ホホもその一言でハサミを置いた。
それを見届けた皆々が目を丸くした。
「え?きずがぜんぜんない!?」
「つっついた跡も見あたらない…!」
「え…ぶ・無事でゴザルか!?」
持ち主が二人の子供の声に恐る恐るかっぱくんを目をやり、また自分の目を丸くした。
「…え?」
「ふふふ~。これがおまじないの力よ!」
修繕直後に散々弄ばれたかっぱくんを受け取り、満遍なく全身の確認をした。
「ほ、本当でゴザル…!あんなに刺されたのになんとも無いでゴザルよ!!」
涙を目に溜めたままホホに対して驚きをあらわにした。
「この『マックラ』は一つにつき2000錬!!」
「お金とるでゴザルか!?」
「じょーだんよ!」

ホホがケラケラ笑っていると、店員が注文を聞きに来た。
「何食べるか決めた?私はチャレンジメニューの『マウンテンバーガー・10インチ(大体25cmぐらい)』で。他は?」
聞くと、ちらほら返事が返ってきた。
「チャレンジメにゅーノ『XL(エクストララージ)2ステーキ』!!牛の肉喰いタいわ…!!」
おぉ、ケケが早速食いついたわね。いや、メニューに本当に食いつかないでよ。
「私はローズマリーティーから頂きますね~。」
「お?マリーさん、食べるのは後回しですかい?」
「えぇ。食前のお茶もいいものですよ。」
…明日やってみようかしら。
「嬢ちゃん!ワシがいっちょ支払いしようか!?」
「うぉお!オヤジ、ふとっぱらだな!!」
「お気持ちだけで十分ですよ。」
「ガッハハ!そうかそうか!無理語いもよくないな!!」
横から見ると、父さん、見た目もこれまた太っ腹…。
そんな、りんちゃんの親子とは対照的なまゆちゃんの親子は…。
「……。」
「……。」
…メニューを目の前にして、凍てついたかのように微動だにしない。
二人の表情をうかがおうとして、視点を下げてみたら…あまりにも無表情なものだから、胸像じゃないかと錯覚したわ…。


「オイラはちゃれんじめにうの…『牛肉の超大判焼き(スーパーハンバーグ)』いってみっかぁー!
 かざまちゃんとミザりんは決めた?」
「まだおなかは減って無いから私はいいわ。…というか、その呼び方やめて!!」
顔を赤くして訴えるミザリーに対し、かざまちゃんは直したてのかっぱくんを抱いてメニューをちらっとみて首を横に振った。
「姫を探さないといけないのに、ゆっくりとご飯を食べている訳には「あ、かざまちゃん!」
「え?」
店に入ってきたばかりと見受けられる女性がかざまちゃんに声をかけた。

「ひ、姫様ぁ!!!!」

賑やかな店内のざわめきをかき消すほどの叫びを発して、女性に飛びついた。
「ここにいたでゴザルかあぁあぁ~…探しに探したでござるぅうぅう~…。」
「愛理香ちゃん!九条院さんちの愛理香ちゃんじゃないか!!」
かざまちゃんに抱きつかれた時にずれた青いヘッドバンドを直した女の子に、藤十郎が近づこうと席を立った。

「かざまちゃん、その傷は…!?まさかあなたが…!!」
手当てしてあげた個所を確認すると、近づいてきた藤十郎を睨んだ。
「へ?いや、オイラはかざまちゃんをほg「その上で泣かせるだなんて非道い事を…!!」
藤十郎に見返ると、怒りを秘めた視線を向けた。
「泣かせたのはオイラじゃn「報いを受けるべきです…。」
釈然としない藤十郎の声にも耳を貸さない…。
相当血が頭に上ってそうね…。
「いや、何で『ないふ』を向け「かざまちゃんの敵、覚悟!!」
テーブルに置かれていたステーキナイフを手にして、藤十郎に向き合った。
「やめるでゴザル!!」というかざまちゃんの言葉が届く前に、藤十郎の眼に前の空を突いた。
「弱っちゃうなぁもう…。」
ぼやいた時には、再びナイフを突きだされていた。

藤十郎

「ていっ…!!」「ぅおっ!!」
弁明の暇も無く開戦ですかお姫様。
力いっぱい肉切り小刀を振るったり突きだしたりしているけど、
振りが大きくて避け易いですよ。
しかし、むやみに手を上げるのは避けたい。かといって、小刀で切られると痛そうだ…どうしたものか…。
刀が当たるか当らないかの距離を保って、うまいこと落ち着かせる方法を考えるが…。
かざまちゃんの呼びかけも通じないだなんてそんな、怒りすぎよ。
刺す気満々だ…突きを主に放ってくる…ッ!?
鞄が!?
「ふぐあッ!?」
小刀を持つ手に鞄の取っ手が引っ掛かり、射程が増したか…!!
鞄の中に何が詰まっているのかは分からないけど、ちょっとした鈍器としては申し分ない衝撃が、右の頬を捕らえた!
よろめきで堪え切れずに尻餅をついてしまい、追加で顎を蹴り上げられた。
想像より鋭く淀みない一撃だ。やはり…白か…。
外野は…見物ね…。道理で止めに来ない…。
やんややんやと騒ぐまいど衆に、店内を駆け回りオイラ達のたたかいをカメラに収めんと奮戦する方。
はやし立てる親子に見る親子。飯屋の御嬢は茶の時間。
いや、お披露目の時間じゃないんですが。

…とうとう馬乗りの体制に持ちこまれてしまいました、ご婦人がた。
「かざまちゃんの…邪魔しないでよ……。」
この子殺気が増してきている気がする…。
「だ、だぁかぁらぁ!!」
小刀を逆手持ちでオイラの顔を刺しに来たが、みすみす刺される訳にはいかん!!
「ふっ!」
「ぬぅッ!」
身をよじられるだけ捩ると、後頭部の方から木の床に刃物が突きたてられる音がした。
引き抜かれる音を確認し、身を戻し再び向き合った。
この子が手にしている刃物を何とかするのが一番かもしれん…けど。
生涯、白羽取りなんて成功した事例が無いんだが!!
でも、ここで決めねば俺に未来がない気がしてきた…。
一度で決める、決めて見せる!!

「やあっ…!!」

「ッ!?」


果たしてオイラの手に留まったのは刃物ではなかった。
「かっぱくん!?」
かざまちゃんの愛用しているかっぱーふぃーるどくんが、代わりに背で刃を受け止めてくれていた。
「やめて…。」
「か、かざまちゃん…。」
「もうやめてほしいでゴザル…。藤十郎殿は悪くないでゴザル…。」
ついさっき泣きやんだというのにまた泣き出してしまった…。
「それは…本当に…?」
「本当さ。かざまちゃん、ボロボロでオイラたちに駆け寄ってきたんだよ。
 このかっぱくんもズタボロだったんだぞ。」
『クワッ!』
「おぉ、本当に鳴いたぞコイツ。」
その声を聞いて、小刀を手放し茫然としたな…。愛理香ちゃん…。
「わ…私…なんて事を…。」
お、おいおい、大粒の涙をこぼれだしちゃったぞ…。
「怪我もしなかったからそこまで気にしなくてもいいと思う!」
「まぁ、藤十郎の雰囲気が、そうさせても無理は無いものだからね。」
「ちょうどいいショック療法になったと思うし、あれぐらいでよかったと思うわ。」

オイラ…悪い事したのかな…。
みんなが愛理香ちゃんを慰めてるから、大きな声で言えないよ…。


手拭いで涙を拭いてあげるぐらいが 精いっぱいだ。



 ・ 次


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最終更新:2010年09月03日 21:35
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