概要
「馬鹿者!私の尻を舐めろ、交信終了!」
Jericho。
エントリヒ帝国皇室親衛隊の下部組織である
帝都防空飛行隊の飛行隊長を務める
空戦MAID。
第一小隊ロッテ1のリーダーでもあるが、ウィングマンが戦死しているため単独あるいはロッテ2との協働で行動する。
近接航空支援任務を果たすために並み居るGと味方の激しい砲撃の中をかいくぐってきた猛者である。
部隊の性質上ルフトヴァッフェに比べて被害率が高く、イェリコ自身も幾度となく負傷してきた。
稼動六年目にして右脚と眼、さらに空戦MAIDの生命線である飛翔翼の片方をも失っているが、
常軌を逸した戦意と不屈の精神により最前線に残留、現在も義翼を装備する事で飛び続けている。
本来の飛翔翼の色は黒だが、負傷による後遺症か義翼の作用か、右側は白く脱色されてしまった。
高速域での飛翔能力には劣るが命知らずとも言える急降下や低高度の地形を利用した戦術機動を得意とし、
急降下時に義翼が立てる激しい共鳴音と徹底した屠殺ぶりから『ジレーネ』なるあだ名を冠されている。
元の性格かあるいは経歴ゆえか女性らしさとは縁がなく、さながら一兵卒のような乱暴な言葉遣いをし、
また真の意味で戦線を支えているのがMAIDではなく人間である事を理解しているという、珍しいタイプのMAIDである。
通称 |
「飛鉄塊」、「阿修羅爵」、「イェリコ・ジレーネ(Jericho das Sirenengeheul)」 |
出身 |
エントリヒ帝国 |
所属 |
帝都防空飛行隊 |
装備 |
義翼及び義足、FlaK18 3.7cm高射機関砲 / Si110V、GAU-8 |
身長 |
176cm |
誕生 |
1939年7月2日 |
年齢 |
外見22歳前後(実働六年) |
教育担当官 |
ウルリッヒ・フォン・バウアー |
飛翔力 |
★ |
急降下爆撃 |
★★★★★ |
MAI度 |
- |
戦争狂 |
★★★★ |
義翼
何らかの理由で飛翔翼を失った空戦MAIDが使用する形成補助具。
光剣に用いられている技術をそのまま転用したものである。
生来の飛翔翼に比べ性能は明らかに劣るが、少なくとも飛べなくなるよりはよいとしてイェリコはこれを使用している。
飛翔翼の放出能力を持たないMAIDが使用しても無意味だが、現在SS技術部では一般MAIDも使用可能な義翼を研究している。
義足
何の変哲もない義足。機械式ですらない。
FlaK18 3.7cm高射機関砲
カバラメタル製の車載/陣地用機関砲。イェリコはこれに銃把を取り付けて可搬式にしている。
六発装填の保弾板を砲の両側に備え、セレクタにより左右どちらの弾薬を使用するか目標の硬軟に合わせて選択可能。
本来地上用のため砲弾を含めれば重量は300kgから500kgに達し、また3m超のサイズは取り回しを困難なものとした。
これはMAID用という事を考えても凄まじい重装備であり、戦闘機にすら劣るイェリコの飛翔力低下の一因ともなっている。
しかし威力は折り紙つきで、充分な弾数があれば
センチピード級や
ヨロイモグラ級の撃破も不可能ではない。
モデルは
Ju87G-1搭載砲、FlaK18BK。
種別 |
機関砲 |
製造 |
Qabbarahmetall AG |
口径 |
37mm |
砲身長 |
2112mm(57口径) |
使用弾薬 |
37mm×263B(榴弾/徹甲弾) |
装弾数 |
保弾板式:12発 |
作動方式 |
ガスオペレーション式 |
全長 |
3270mm |
重量 |
273kg |
発射速度 |
毎分80-100発 |
初速 |
870m/s |
有効射程 |
1700m(高射時) |
1945年春以降の追加装備
義足
β系チタン合金の軽量・高強度義足。機械式ではない。
Si110V ヴァールトーク
Warthog。空戦MAIDのペイロードを増すために設計された内燃機関式義翼。設計は
シルガイリスによる。
飛翔補助用の義翼に加え
ノインのFo227にも採用されているSil006Aターボジェットにファンを追加したSil006HURターボファンエンジンを二基装備。
高いバイパス比のために最大速度を犠牲にしつつも、低速域の推力を大幅に増強する事に成功した。
これにより(装備する本人の身体さえ保てばの話ではあるが)最大3900kg程度の離昇能力が得られる。
義翼フレームはシンプルで剛性に優れた直線翼であり、備え付けられたパイロンに各種航空爆弾を懸垂する事も可能。
しかしMAIDとて4トン近い質量を御しうるものは少なく、またそれほどのペイロードも不要であるため、本装備は試作のみで終わった。
1945年以降唯一の試作品を、油圧及び電力をアヴェンジ・ガントに供給する航空用パワープラントとしてイェリコが運用している。
制式名称 |
Si110V Warthog |
種別 |
義翼 |
発動機 |
シルガイリス Sil006HUR 軸流式ターボファン推力110kgf×2 |
本体重量 |
379kg |
全備重量 |
3889kg |
最高速度 |
520km/h |
航続距離 |
1300km |
実用上昇限度 |
8000m |
武装 |
アヴェンジ・ガント30mm機関砲(全備1830kg)×1 |
爆装 |
最大1565kgまでの各種爆弾及びロケット弾 |
製作会社 |
Silgailis AG |
GAU-8 アヴェンジ・ガント
Avenge-Gaunt。瑛語で「報復手甲」の意。
ガリング・エレクトリック(GE)社から皇室親衛隊が買入れた回転式多砲身機関砲で、SS技術部による小改修が加えられている。
これはいわゆるガリング手甲の拡大版であり、使用弾薬は30mm機関砲弾とGE社製品でも最重量級である。
威力は申し分なく……と言うよりも常識外であり、GE社における試射では7km先から戦車を撃破したという記録が残されている。
しかし全長6m超、全備重量は2tに届こうかという巨大機関砲はMAIDによる運用を前提としても論外の規模であり、
最初の一門が試作されたきりGE社の倉庫で埃を被っていた。
あわや水子兵器となるかと思われた本砲であるが、運用適性ありとしてイェリコに預けられる事となった。
なお、彼女には回転砲身を駆動するための操作系能力適性はないため、別途動力の供給が必要である。
ペイロードの限界に挑み、もはや空戦MAIDなのか空飛ぶ機関砲なのかわからないほどの姿は馬鹿馬鹿しくも圧巻。
モデルはジェネラル・エレクトリック
GAU-8/A Avenger機関砲。
まかり間違ってこれを指して『ヴァルカン砲』などと抜かそうものならば問答無用で七砲身鉄拳を叩き込まれる。要注意。
種別 |
ガリング式機関砲 |
製造 |
Garring Erectric Company(原型)、ShutzStaffel Ingenieure Korps(改修) |
口径 |
30mm |
銃身長 |
2299mm |
使用弾薬 |
30mm×173mm(徹甲弾/榴弾) |
装弾数 |
1174発 |
作動方式 |
油圧モーター式 |
全長 |
6400mm |
重量 |
281kg/1830kg(本体/全備) |
発射速度 |
毎分1800発/4200発(選択式) |
初速 |
1067m/s |
有効射程 |
4572m |
関連
登場作品
外部リンク
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最終更新:2009年11月21日 22:47