概要
「立身栄達蹴りつけて、目剥き舌剥き性を剥き、あかんべえしてさようなら。覚えましたは自由の味──、あなたも一口、ご賞味いかが?」
門隠大社に属する隠密役。かつては
阿倍野誠明に仕えていた楼蘭メヱド。
大社によって造り出され、しかし
黒百合のそれに代表されるような特殊能力の発現には至らなかった粗製の一人。以前は阿倍野子飼いの隠密役にあてがわれていたが、黒百合が誕生したことで元々蔑ろであった配偶が輪を掛けて辛辣になり、改めの機会を得ない不遇な扱いに堪えかねて身一つで出奔した。
国外を流浪するうちによほど世間擦れしたのか、口が巧く嘘つきで他力本願、損得勘定が早く悩み事をしない小悪人。顔に扇をかざして涼しい表情を装う癖があるが、根が小心者のため、隠した口元は大抵恐怖や焦りで引きつっており、追いつめられると地の口調が出る。
西洋かぶれで赤い色が好き。高下駄代わりのハイヒヰルとブラウスでハイカラ趣味を気取るが、いずれも盗品である。
半ば絶縁状態にある主に対しては、しかし父親に向けたそれのような複雑な感情を抱いており、阿倍野から与えられた扇を今なお手放さず大切にしている。一方で彼の寵愛(?)を一身に受ける黒百合に対しては、強い嫉妬心と劣等感があるようだ。
- 通称:「楼蘭蒼天最速(自称)」「蟲憑天狗」「不覚悟百貨店」
- 出身:楼蘭皇国
- 所属:門隠大社・阿倍野誠明直属
- 装備:扇、渡世指南書「葉隠帖」
- 身長:155cm(ハイヒヰル含:166㎝)
- 年齢:外見17~19歳(実年齢4歳)
- 教育担当官:阿倍野誠明
従者たち
葉隠丸の従者が一匹。楼蘭原生種と呼ばれるGの一種。「ツバメガ(燕蛾)」。
体長は50㎝前後とGの分類上では最も小さく、そして数ある飛行型Gを凌いで
空戦メヱドに匹敵する飛行速度を誇る。葉隠丸が自身を楼蘭蒼天最速と嘯くのはこのことに由来するが、事実自力で飛んでいないので嘘八百である。
程良い体温が心地いいのか、普段は葉隠丸の背中に取り付いていることが多い。
葉隠丸の用心棒。非常に珍しい、巣から逃れ出た
バストン・アマゾネスの雄。
"女王"から産出された個体で、発達した四肢による二足歩行形態を取る。体長は2m未満と小さく同種固有の鎌も持たない奇形であるが、知能は非常に高いようで、人語を理解し、人間に擬態し、刀剣の類を器用に扱うことができる。
どうやら雌型動物恐怖症であるらしいが、唯一、葉隠丸だけは例外のようだ。
関連
登場作品
最終更新:2009年06月17日 01:05