門隠大社

(原案:オルサさま 代筆・投稿:ushi)
ushi オルサ 楼蘭 組織 門隠大社

概要

 阿倍野家や葛神家を始め、九の退魔士一族を擁して成立する特務機関。九頭竜の紋をその象徴とする。
 神社の名を称するが、門隠(とがくれ)とは、すなわち社が存在しないという意味であり、組織の存在を民草から隠匿すべく称された仮の名前である。由緒正しき陰陽師集団として楼蘭皇国の政府中枢に古来から関係する権威ある機関であるが、昨今は権力の衰退著しく、皇国政府からメードの創出と運用を担うことで辛うじてその権限を保っているに過ぎない。
 現在は虎の子である黒百合を利用し、専ら国外における功績を得て、かつての権威を糾合することを目論んでいるようだ。


門隠九家

阿倍野(アベノ)

 退魔士として、また政事において常に有能であり続けた大社の中堅的家系。
 伝承に名を残す陰陽師の末裔であり、近代に移りゆくにつれて陰陽師としての力こそ衰退の一途を辿っていたが、その血の退勢を差し引いても九家の権威に相応しい功績を築き上げてきた。
 しかし4年前、とある事故によって一族は壊滅。現在の阿倍野家は、現当主である阿倍野誠明を残すのみである。

以磨川(イマガワ)

 組織の財力を司る一門であり、他の八家に比べると幾らか民に関する茶飯事に精通する。
 元来は高貴な血筋だったという自負からか、傲岸不遜な人柄で公家口調が目立つ。
 また現当主である以磨川義元は、昨今に於いて政治的弱体化の著しい門隠大社を解体して他国に売り渡そうと画策しており、阿倍野家打倒の為に葛神家を利用するのみならず、同じく対立関係にある久月家をも排斥せむとして、楼蘭赤軍の動員までに至った。
 既にこの動きは阿倍野家当主である阿倍野誠明にも察知されており、正面衝突こそ無いものの、両家は複雑な緊迫関係にある。
 直属の配下に闊徒団とMAIDの八恵を従えている。

嘉藤(カトウ)

 旧大陸系の血を引き、主に外交とその延長としての軍事・戦略に携わる一門。呪部( カシリベ )、後に屠部( ホフリベ )として天皇家に仕えてきた。
 政府中枢に深く根を張り、諸外国との交渉及び戦争行為によって国益の拡大、ひいては大社の利益に貢献する。
 西洋思想の強い影響を受けているためか大社の組織的近代化を推し進めようとしており、
 また楼蘭の退魔師家系としては異端な事に、諸外国の魔術的技法を学び、積極的に取り込んでいる。
 急進的な思想のために伝統を重んずる他家と意見の相違を見る事も多く、皇国政府からの厚い信用の反面、大社内での信頼は薄い。
 現当主嘉藤保憲は永核及び素体の取引、あるいは技術供与などのために新旧両大陸を飛び回っており、滅多に帰国しない。
 なお、一家の血縁者はいささか楼蘭人離れしたバタ臭い風貌と長身のために容易に識別できる。
 直接の戦力としては凍月を皇国陸軍籍において保有し、場合によっては陸軍各部隊からの動員も行いうる。

九鬼(クキ)

 獄窩と呼ばれる亜人の一門。
 武功に置いては葛神家にも勝るとも劣らないが、世俗的な野心は希薄で、表舞台には余り出たがらずもっぱら雑事や要人の身辺警護などの裏方に甘んじている。
 独立自尊の気風が強く、時の権力には逆らわないがしかし唯々諾々としたがうことも良しとせず、常に朝廷や他家と付かず離れずの等距離外交方針を採っている。
 現当主は通称九鬼与差右衛門こと本性スクナカビラノヌシは獄窩のオオカシリでもあり齢三百を超える大鬼。久月深悟の後見人。

葛神(クズガミ)

 特に武功において誉れ高い、大社の象徴的戦力の座を担う一家。
 亜人の血統を末代に受け継ぐ稀有な一族。大社の発足当初は「葛(九頭)」の当て字が組織の紋にあしらわれるなど、九家を代表する立場にあったが、大社の役割が退魔士本来のそれからメードの創出と運用に変遷していく中で次第にその象徴性は色褪せ、かつての権威は失われた。
 当家の十三代当主である葛神白々朗が御身を供し、大社が象徴の任を得た今となっても、葛神家は他の八家の政治手腕によって使役される、図体ばかり大きなお飾りの走狗に過ぎない。

+ 分家

罰神(バチガミ)

 葛神家が分家を謳う、子細不確かな謎の一門。
 罰点印の家紋を冠する。門隠が門内における異端の粛清役を担うとされ、大社、引いては皇国に謀反する輩が非業の死を遂げる様は、罰神の祟りと称される。その実体は紙上に記されず、ただ口伝てに畏れられるのみ。唯一、門隠九家が化身の姿をしたためた御伽絵巻の末尾には、鮫のようなあぎとを持つ、黒尽くめの獣として描かれる。

緋上(ヒカミ)

 古くから星読みとして他の八家や時の為政者の政事に対して助言を行ってきた一族。
 家としての規模は九家の中では小さいが、その能力をもって発せられる言葉には説得力があり、その助言をもって過去幾度となく国政や大社を助けてきた。
 しかし、近代化が進むにつれその言葉の力も薄れ、現在では、天気予報よりは信頼できる程度のものとしか思われていない。
 星読みによって大社の現状を見越してはいたのだが、他の八家にはあえて告げずにいた。
 現当主は緋上威夜が務めており「如何なる時でも中庸であれ」と言う家訓により中立静観を決め込んでいる。

久月(ヒサヅキ)

 大社の知識と謀略を司る、体質のきわめて閉鎖的な学者の一族。
 聴覚によって他人の意識を知覚する異能を持った亜人の末裔で、大社の門の内にありながら他の八家からひどく疎まれ、恐れられている。
 元来は学術を専門とし、特に自然学や蟲類学に精通する学会の権威であったが、政界に介在する「検人使」の役割を与えられてからは内外に変質が及び、度重なる謀殺と血統の閉塞により、異能の継承者も現当主、久月深悟のそれを残すのみとなった。

森叢(モリムラ)

 鳥類の亜人の流れを汲む、東北の地方豪族出身の一門。
 暗殺、密使等の汚れ仕事や、それに関連する機密事項の管理などを行ってきた。
 門隠大社の権力確立と隆盛に裏で深く貢献した一族ではあるが、その立場上内部での発言率は弱い。
 大社の権力確立以降は機密の保持のために内部対立が多発、結果として最も早く衰退の道を歩み始めることとなり、一族も十六代森叢隠斎の兄妹を残すのみとなっていたが、8年前に妹の森叢光が兄を殺害し蒸発、そのまま壊滅している。
 現在は別家にあたる森叢千景(旧姓葦屋)が跡継ぎとして選抜され、名を「森叢衆」と呼ばれる傭兵集団へとかたちを変えて大社に再び組み込まれる。
 大社の一員として名前こそあるものの、現他家のあごで使われる私兵集団と成り果てているのが現状である。
 つい最近になって、本家の滅亡によって衰えた忍道の復活のため、海外から帰国したジンナイを教育係として迎え入れてる。



 ※九家の枠が埋まりましたので混ざりたい方は分家ですとかうまい言い訳でこじつけてください。


関連項目




+ タグ編集
  • タグ:
  • 楼蘭
  • 組織
  • 門隠大社
  • オルサ
  • ushi

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2010年01月16日 22:07
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。