さようなら、またいつか ◆p8ZbvrLvv2



――――それでは、六時間後、また生きていたら、あいましょう。



そんな言葉を残して、放送が終わる。
輿水幸子は座ったまま膝を抱えて、ばんやりとその声を聞いていた。
また新たな禁止エリアが増えて、何人かの人間が死んで。
そのことが恐ろしくもあり、悲しくもあった。

(蘭子さんと……ゆかりさん……)

二人の名前が呼ばれることは当然のことだった。
けれど呼ばれた瞬間、やっぱり身体の震えが止まらなかった。
肌で感じた死が、無機質な何かに決定付けられるようなおぞましい感覚だった。

(死んで、しまった)

(あの二人が死ぬことの無かった道が、あったのかもしれないのに……)

(それでも、死んでしまった)

(少なくとも、蘭子さんは死ななくても済んだはずなんです)

(ボクが、逃げたりしなければ……)

事実、幸子すらしっかりしていれば神崎蘭子が命を落とすことはなかったのかもしれない。
分岐点はたった一度きりではなく、二度あった。

一つ目は、不用意な発言で蘭子と決裂してしまったとき。
あのときにすぐ謝っていれば、彼女も立ち去るまではしなかっただろう。
なのに臆病な少女はその怒りを直視することができなかった。
ただ、目を背けてやりすごすことを選んでしまった。

二つ目は、水本ゆかりに危うく殺されそうになったあのとき。
確かに直接救うなんて大それたことは難しかっただろう、それでもチャンスはあった。
せめて銃で牽制を続けていれば、蘭子が異変に気付いたかもしれない。
ゆかりに対して、せめて立ち向かう覚悟を固める時間を稼げたかもしれない。

幸子がもう少し周りを見ることさえ出来ていれば、この状況に早く向き合ってさえいれば。

(ごめんなさい……ごめんなさい……)

(もう、救えない、もう、償うこともできない)

(こんなボクに、何ができるって言うんですか……)

もう涙すらも出てこない。
さっきは自分らしく生きると、そう宣言したはずなのに。
ここから一歩も動ける気がしなかった。
罪悪感が、幸子自身をがんじがらめに縛りつけていた。






罪の意識に縛り付けられた輿水幸子へ、一人の少女が様子を窺っている。
少女の名前は、星輝子
先程は水本ゆかりの襲撃に立ち向かい、そして相手を殺害することでこれを退けた。
しかし今は、極度の興奮状態がもたらしていた高揚感は嘘のように消え去っている。
それは、単純に自分の行った行動に対して冷静になっただけではない。

(し、死んじゃった……美優さん、まで)

また、大切なトモダチを失ってしまったから。
このことが、より死というものの重みを思い出させたから。
自分は人を殺してしまった。
輝子が美優の死を嘆くのと同じように、ゆかりの死を嘆き悲しむ人間はきっと居る。
その気持ちが分かるから、共感できてしまうから。
仇を討った満足感なんて、消え失せてしまった。

(け、けど……後悔はしてない、よ)

(だ、大事なトモダチに、あんなヒドイことした、から)

けれど、だからこそ、ゆかりが蘭子を殺めたことは許せなかった。
死んでしまえば多くの人間が悲しむというのに、そんな酷いことをするなんて。
自分自身の取った行動がその考えに矛盾していることは分かっている。
だからこそ、それが輝子の偽らざる本音だった。

(幸子……お、落ち込んでる……声、掛けられない、な……)

しかしそんなこともあって、今の輝子はすっかり変身?が解けてしまった。
今もこうやって物影からコソコソと観覧車の下を窺うことしか出来ない。
実際のところ、放送が始まる前に余裕をもって合流は出来たはずなのに輝子はそれをしなかった。
逆を言うならばそれは、彼女自身の本質が変化したわけではないという証明でもあった。

(け、けれどこのままじゃ……また危ない人が来るかもしれない)

(と、とりあえず仇討ちの報告、しなきゃ)

いくつもの強い悲しみを抱えながら、輝子は手元にあるツキヨダケの鉢植えを抱きしめる。
もう、これ以上トモダチを失いたくないから。
だから輝子は、物陰から一歩を踏み出した。






後ろから足音がした時、輿水幸子は少し驚いた。
もう、とっくに見捨てられたものだと思っていたから。
けれど自分はさっきもまた、酷い言葉をぶつけてしまっていて。
だから合わせる顔もなく、俯いたままだった。

「…………ぅ」

流石にこの光景は星輝子にとってもかなりの衝撃だったらしく、息を呑む気配が伝わってきた。
自分の横まで歩いてきて、そしてそこで立ち止まった。
幸子は声をかけられた時どう反応すればいいのだろうと迷っていた。
けれど、その考えは無用だった。

「ら、蘭子……仇討った、よ」

「助けられなくて、ごめん、ね」

「――蘭子。
 もう、今更だけど。
 こ、こんなことに、意味なんてないって、わ、わかってるけど。


 それでも――これで、蘭子のこと、『トモダチ』って呼んで、いいですか――」

そう言って、輝子は寂しそうに笑う。
それが、なによりも幸子の心を抉った。

(ボクさえ……ボクさえ足手まといにならなかったら)

(きっと輝子さんも蘭子さんも今頃二人で強く生きてたんだ)

(それを……全部台無しにしてしまうなんて)

幸子はとうとう、組んだ腕に顔を突っ伏す。
責められてしまうんじゃないかと、怖くて仕方なかった。
結局何一つ変わらない自分に、少し嫌気が差していた。

「さ、幸子……あの、さ」
「…………!」

とうとう来たか、と思う。
せめて耳だけは塞がずに最後まで聞こう。
それが怒鳴り声だろうと、冷ややかな失望に満ちた声であろうと。
何も出来ない自分の、せめてもの償いなのだから。

「さ、幸子が望むなら、もう私はついていかない、から」
「……え?」

思わず顔をあげて輝子の顔を見る。
その表情は、幸子の想像していたものとはいずれも違うものだった。
普段と変わることのない気弱で、どこかぎこちない笑み。

「どう……して?」
「フヒ……だって、私……人殺した、から」
「それは……」

確かに、許されないことだと思う。
アイドルである以前に、人間として当たり前のことだから。
けれど幸子は、言葉ほど輝子を責めていたわけではなかった。
それは結局、自分の弱さが言わせた八つ当たりに近いものなのだ。
元を辿ればほとんど全てが幸子の招いた結果であり、輝子はその尻拭いをしたに過ぎない。
その結果として殺人を犯したというのは正しい行いではないけれど、
自分にそれを咎める権利があるとも思えないから。

「だから……もう幸子が嫌なら、ぼ、ぼっちに戻ってもいいかなって……」
「あ……」

駄目だ。
それじゃあ、自分は堕ちていくだけだ。
責任を全部他人に押し付けて、ただ悲しむだけ。
それじゃ、駄目なんだ。
だって、その行きつく先にある現実逃避と言う忌まわしい行いの果てに、蘭子は死んでしまったのだから。

――――また意気地のない自分の所為で大切なファンまで失う、そんなのは嫌だ。

「そんなわけ……ないですっ!」
「えっ……あっ……さち、こ?」

気付いたら輝子を引き寄せて思いきり抱きしめていた。
かなり不意を突かれたらしく、輝子は目を白黒させながらされるがままになっている。
けれど幸子はそんなことも気に留めず、ただ感情のままに叫んだ。

「むしろアナタの方がボクを責めるべきでしょう!?」
「えっ……な、なんで、殺したのは私なの、に」
「原因を作ったのはボクなんですよ!全部ボクが居たから……」
「幸子……」
「ごめん……ごめんなさい……許して……許してぇ……」

枯れてしまったはずの涙が再び溢れてくる。
ただ子供のように輝子に縋って、嗚咽を漏らす。
そうすることしか、出来なかった。

「幸子……それは……違う、よ」
「えぐっ……ううっ……ああっ……」
「だって、あの人に襲われたとき……私だって逃げちゃった、から」
「ひぐっ、うっく」
「だから……お、おあいこ、だよ」
「…………おあい……こ?」
「う、うん、だから悲しいのも……苦しいのも、半分こ」

喪失感も、罪悪感も二人で分け合う。
幸子にとってそれは救いでもあり、思ってもみない提案だった。
けど、不思議と抵抗はない。
だって輝子とはずっと一緒に居たから、信頼できると思えるから。
けれど。
本当にそんなに甘えてしまっていいのだろうかと少し躊躇いがあった。

「輝子さんはっ……それで……いいんですか?」
「べ、別にいい、だって、だって……」
「輝子、さん?」

「私だって……悲しいから……苦しいから……!
 ら、蘭子が死んじゃって、人を殺しちゃって……!
 トモダチの美優も居なくなって……!
 も、もうやだ……幸子まで、居なくなっちゃヤダ……!」

いつのまにか、輝子も泣いていた。
幸子は当たり前のことを忘れていたのを思い出す。
輝子だって、辛いんだ。
一人で抱え込むことなんて出来ない、だから誰かと気持ちを分け合いたい。
そんな簡単なことにすら、気付けなかった。

「だったら……一緒に泣きましょう」
「え……?」
「もうこんな思いをしないように、蘭子さんのことを思って泣くんです!」
「あ……」
「そうすれば……この悲しさも無駄にならないから……きっと蘭子さんも喜んでくれるから……っ!」
「さち、こ……さちこぉ!」

輝子と幸子は抱き合って、声をあげて涙を流す。
救うことの出来なかった少女のために。
それが一番の弔いになると信じて。

異国の地に、こんな風習がある。
大切な人が亡くなってしまったとき、大声で泣き声をあげるのだ。
きっとそれは、死んだ人が寂しくならないように。
絶対にその人を忘れないという気持ちを込めて、最後の別れを告げているのだろう。
そうやって、人の生きてきた時間や想いを背負っていくのだろう。

だから二人は、蘭子のことを絶対に忘れてしまわないように。
彼女の生きてきた時間を無駄にしないためにも。
ただ、力の限り泣き続けた。






それから、しばらくして。
泣き止んだ二人は改めて蘭子に懺悔と報告をした。
それが届くのか、分からないけれど。
今の二人に出来る限りの気持ちだった。

その後、少し迷ったけれど血の河はそのままにしておくことにした。
申し訳ない気持ちはあったが、こういった時の専門的な作法は二人の知識にはなかったから。
だからせめてと思い、原型を留めている部位は二人で拾い集める。
なんとか服を汚さずには済んだが、靴に血が染み込んでしまった。
そして輝子がどこからか見つけてきた緊急搬送用のストレッチャーにそれらを乗せて、運んでいく。
少し前まで居たスタッフ用のエリアの特に誰も立ち入らなそうな部屋まで。
そこに下ろすと、布を被せて誰にも見られないようにした。

「終わった……ね」

「……そう、ですね」

虚しく、物悲しい作業だった。






「しっかし……前から思ってたけどアナタ結構抜け目がないんですね」

「フヒ……こ、この状況なら仕方、ない」

いたたまれなくなったのもあり、二人は休憩スペースまで移動していた。
ようやく少し調子を取り戻した輿水幸子が、腫れぼったい目で呆れたように星輝子を見やった。
輝子の手には、返り血に染まったデイバック。
無論それは輝子のものではなく、蘭子の血であった。

「あのゴンドラが来た時にスッと居なくなったと思ったら、こんなもの持ってきてたんですか」

「ら、蘭子の残したものは……無駄に、したくないから」

「確かに……そうですね」

幸子が吐き気を堪えながら死の河に踏み入っている時、輝子は血染めのゴンドラに向かっていた。
そして、見当たらなかった蘭子のデイバックを回収して今に至る。

「そういえば……ボクもこんなものを見つけましたよ」

「……?そ、それ……首輪?」

「ええ、ほぼ間違いなく、蘭子さんのものでしょうね」

そう言って幸子は首輪を掌に乗せてよく見えるように示した。
いつの間にかポケットに入れていたそれは、幸子にとっては戒めでもあると言う。
だから、これからも持ち歩いていくつもりらしい。

「そ、そういえば……これがこんな風になってるのも、それが原因?」

「それは……蘭子さんの?」

「フヒ……分かんないけど、光、映らなくなった」

「確かに……」

輝子の方も端末を取り出して、差し出す。
持ち主を示していた筈のポインタが、消えてしまっていた。
どうしてだろうと二人は考え込む。
首輪が壊れたのか、端末が壊れたのか、それとも。

「蘭子さんが死んでしまったから、でしょうか」

「く、首から外れたから……かな?」

情報量が少ないだけに、判断が難しかった。
色々と頭を捻った結果、どちらかが故障した可能性と言うのは片方否定された。
流石に地図はちゃんと表示している以上断定は出来ないが、端末が壊れたということはないだろう。
だったら消えた理由があるはずだ。

「いずれにせよ、この首輪が関係してるんでしょうね」

「き、機械に詳しい人が居れば、分かる……かも」

「アイドルで機械の詳しい方なんて……そんなマニアじゃあるまいし」

「け、けど……こ、これがあれば私たちのも外せる、かも」

「……流石に難しいと思いますけど、首輪が無いよりは可能性があるでしょうね」

双方これからどうするかと迷っていたのもあって、この話題は貴重だった。
もしかすると、この首輪が何かの役に立つのかもしれない。
とりあえずは襲い掛かってこなさそうなアイドルを探して慎重にアテを探ろうということになった。
輝子はともかくとして、幸子は機械に詳しいアイドルが居るかについては半信半疑の様子だったけれど。

「って言うか、アナタいつまでそんな恰好してるんですか」

「フヒ……いざという時に備えて、もうこのままでもいい……かな」

「……まあ、それならもう何も言いませんけど」

また襲われるようなことがあるかもしれないからと、輝子の恰好は変身後のままだった。
流石にテンションは既にいつも通りだけど、これなら上げていけないこともないだろう。
と思う輝子であったが、幸子は溜息をつきながら呆れ混じりな様子で苦笑していた。

(よ、良かった……幸子、なんとか元気になってくれた)

けどそんな幸子を見ながら、輝子は密かに安堵していた。
物陰に潜んでいたときはもう立ち直れないようにも見えたからだ。
けれど今は気を取り直して、前に進もうとしているように見える。

(これで……ずっと心配しなくても、済んだ、かな)

幸子についていかないと言ったのは、半分嘘だった。
もし拒まれたときは離れるフリをして、こっそり後からつける予定だった。
トモダチを傷つける奴は許せないから。
だからもし誰かに襲われそうになったときは飛び出して庇うつもりだった。
そうせずに済んで、ほっとしている。

だから、これからも守っていきたいと、思う。






「ふう……これで、よしっと」

「フヒ……や、やっぱり、大変だった、ね……」

外に出ようとした二人であったが、まだやらなければいけないことがある。
入口近くのメリーゴーランド付近に、もう一人の少女が居るから。
輿水幸子と星輝子は水本ゆかりの死体をすぐ傍の死角へと運んでいた。
その傍らには場に残っていた刀などの武器や支給品もある。
流石にこちらは五体満足で運ぶには労力が必要で、裏方用のエリアも遠かったからあらかじめ相談済みだった。
そして用意していた布で彼女をすっぽりと覆う。
やっぱり、虚しい気分だった。

「蘭子さんのことはボクも許せませんけど……今はゆっくり眠ってください」

「……幸子と、お、同じ」

二人で、手を合わせる。
手段は認められなくとも、ゆかりとて生き残りたい理由があったのだろう。
だから責めるだけじゃ可哀想だと幸子は思う。
輝子は自分が殺したと言っているけれど、結局は自分も加担したようなものなのだ。
悲しみも苦しみも分け合うのなら、罪も半分負わなければいけない。
今度からは、そう在りたいと思う。

「それじゃあ行きます……っと、ちょっと待っててください」

「え……幸子?」

「……あった……ボクもなんだかんだで、抜け目はないんですよ」

「あ……フヒ……」

輝子を呼び止めて、メリーゴーランドの中へ幸子が入っていく。
少しして出てきた幸子の手には、かつて自らが投げ捨てた拳銃が握られていた。
何もこれを使おうというわけではない。
ただ、万が一誰かが拾ったときにまた悲劇が起こってしまうのは嫌だから。

「さて……それじゃあ今度こそ行きましょうか」

「う、うん……ゴートゥーヘル?」

「ま、まぁ地獄と言えば地獄ですけど……縁起悪いしやめてくださいよ」

グロック26の様子を確認しながら、幸子は顔をしかめる。
二人は今でこそ安全なこの世界を抜け、再び危険へと身を投じる。
輝子は鼓舞するつもりで言ったのだろうが、やっぱり何処かズレていると思った。
そして幸子は、そんな彼女に言わなければいけないことがある。






「……輝子さん、もうアナタに人殺しなんて絶対させません」

「幸子……?」

出入り口の門に差しかかった時、幸子は輝子にそう宣言した。
まず、最初にやるべきことだと思ったから。

「ゆかりさんを殺したのは、ボクの罪でもあるんです」

「そ、それは違う、よ」

「いいえ、だってボク達は悲しみも苦しみも……罪も、半分こなんでしょう?」

「それ……は……」

「ボク自身の罪を重ねないためにも、これ以上殺人なんて繰り返しちゃいけないんです。
 だから、もう軽々しいことはしません。
 これからは目を背けたりせずに、ちゃんと相手を見極めようと思います。
 だから、人を傷つけるのはやめましょう」

「…………うん」

輝子はそう頷いたけど、納得したようには見えない。
今はそれでもいいと思う。
大切なのは、抵抗せざるを得ない状況を避けることだ。
それを自分に言い聞かせるための宣言だった。

(蘭子さん……ゆかりさん……ごめんなさい)

(ボクの所為で二人は……死んでしまった)

(だけど、このまま嘆いてても何も変わらないんです)

(それは、二人の生きてきた時間を無駄にすることだから)

(輝子さんと泣いて、やっと気付くことが出来ました)

(だから、ボクはボクに出来ることをやろうと思います)

まだ支え合ってくれる友が、ファンが居る。
だから、輿水幸子はもう一度立ち上がって、進んでいく。
もう間違えない、もう現実から目を背けたりはしない。
それが、過ちを犯してしまった己への償いだから。



幸子はもう一度だけ、後ろを振り返った。



絶対に、忘れない。



カワイイ自分でいるのと同じくらい、大切なこと。



命を、生きてきた時間を、背負っていくこと。



(……さようなら、またいつか)



そして、前を向いた幸子は、もう二度と振り返らなかった。






――――――歩んでいく二人の姿を、堕天使の少女が少し寂しそうに。






――――――けれど、とびきりの笑顔で見送っていた、かもしれない。





【F-4 遊園地入場門/一日目 日中】


【星輝子】
【装備:鎖鎌、ツキヨタケon鉢植え、コルトガバメント+サプレッサー(5/7)、シカゴタイプライター(0/50)、予備マガジンx4】
【所持品:基本支給品一式×2(片方は血染め)、携帯電話、神崎蘭子の情報端末、
     ヘアスプレー缶、100円ライター、メイク道具セット、未確認支給品1~2】
【状態:健康、いわゆる「特訓後」状態】
【思考・行動】
 基本方針:トモダチを守る。トモダチを傷つける奴は許さない……ぞ。
 0:幸子が元気になって……良かった。
 1:機械に詳しい人……だれかいないかな。
 2:マーダーはノーフューチャー! ……それでも幸子が危ないなら、しなくちゃいけないことなら私がするよ。
 3:ネネさんからの連絡を待つ。


【輿水幸子】
【装備:グロック26(11/15)】
【所持品:基本支給品一式×1、スタミナドリンク(9本)、神崎蘭子の首輪】
【状態:胸から腹にかけて浅い切傷(手当済み)】
【思考・行動】
 基本方針:かわいいボクを貫く。 自分に出来ることをやる。
 0:機械に詳しい人を探す……って、ホントに居るんでしょうか?
 1:もう輝子さんには、人殺しなんてさせません。
 2:今度からは、他の人をちゃんと警戒しましょう。
 3:……もう、現実から目を逸らしたりはしませんよ。




 ※神崎蘭子の死体の原型を留めている部分は、スタッフ用エリアの部屋に布を被せて安置されています。
  なお、集める際に幸子と輝子の靴底に血が染み込んでいてそのままです、そのため遊園地内に靴跡が多少残っています。

 ※水本ゆかりの死体と散らばっていた残りの所持品は、メリーゴーランド近くの物陰に蘭子と同じようにして安置されています。


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最終更新:2013年06月19日 06:41