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  • 自分用SSまとめ
  • 岸辺露伴は動かない-雛見沢- その⑰

自分用SSまとめ

岸辺露伴は動かない-雛見沢- その⑰

最終更新:2011年06月11日 20:46

meteor089

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岸辺露伴は動かない-雛見沢- その⑰

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37 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:04:08.50 ID:tp8tHGA10

『ザザ・・・鶯2より鶯1。車両が一台停車。
 3人降りました。・・・おそらく刑事・・・いえ、あれは・・・。
 ・・・1人は岸辺露伴です。残りは刑事だと思われます。
 そちらへ接近中、一分未満で接触します。』

「了解。全隊員注意せよ。鶯2~5はグリーンライトを持て。
 鶯7~8は前後100mのクリアを確認せよ。」
『待機了解。鶯4,5,聞こえたな。』
『鶯4了解。』
『鶯5了解。』
『鶯7了解。』
『鶯8了解。』
「・・・鶯より本部、鶯より本部。電話設備工作中にトラブル。
 私服警官2名の職質と思われる。例の岸辺露伴も同行。発砲許可を申請。」
『本部了解、許可を待て。』

39 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:05:18.20 ID:tp8tHGA10

露伴たちはまったく気づかないが、すでに露伴たちには2つの銃口が向けられている。
それぞれまったく別の方向から、茂みの中から露伴たちの頭部に照準を定め続けている。
露伴たちには目の前の数人の男しか見えていないが、実際には違った。
狙撃班が観測手と狙撃手それぞれ二人づつ。露伴たちが車から降りてくるのを確認した隊員も茂みに隠れている。
それに加え、少し興宮に寄った場所にもう一台のワゴンで待機する隊員もいた。
露伴たちは山狗の一小隊に完全に包囲されているのだ。

大石「どうもぉ。こんばんは。」
「スイませェん。作業中なんで入らないでもらえませんか。」
大石「お仕事中お邪魔してすみませんねぇ。警察のものでございます。」

大石と熊谷が職務質問を続ける。
露伴はそれを観察するつもりで来たのだが、それよりもなにか心に引っかかるものがあった。

露伴「(なんだ・・・なにか引っかかる気がする。胸騒ぎ・・・?)」
大石「おや、岸辺さん、どうかしましたかぁ?」
露伴「いや、なんでもないよ。」

40 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:05:56.50 ID:tp8tHGA10

そうこうしているうちに熊谷は彼らから電話番号を聞きだし、
それをメモして車へと走り出していった。
大石と男たちは険悪なムードでお互い黙りあっている。
露伴も何かが気になり、言葉を発する気にはならなかった。

まるで時間が止まっているかのように、誰も口を開かない。
時は止まっているのだろうか?大石はそんな錯覚を覚えた。
だが、時は動き出す。

『本部より鶯1。発砲許可。』
『鶯7,クリア。』
『鶯8,クリア。』
「鶯1より狙撃班・・・」

この瞬間。全ては決着した。
露伴と熊谷は頭を撃ち抜かれ、大石は鶯1の拳銃で心臓を撃ち抜かれる。

41 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:07:39.36 ID:tp8tHGA10

そうなるはずだった。鶯1がひとつのミスを犯さなければ。
普通の人間相手ならばミスとも言えないような、ほんの些細な隙を。
だが、それを露伴は逃さなかった。

露伴は、大石との会話に加わらず後ろに控えていた男の異変に気づいた。
その男は、悟られないようさり気なく作業着の胸ポケットへと手を伸ばした。
ここまでは間違っていなかった。ここまでは彼は、鶯1はミスを犯していない。

だが、次の瞬間。ほんの一瞬。時間にすれば0.何秒の世界。ここにミスが起こる。
彼は、彼の部下に狙撃を命じるよりほんのちょっぴりだけ早く・・・拳銃を見せてしまった。
だから、彼の命令とほとんど同時に露伴が叫んだ。

鶯1「オールグリーン。」
露伴「伏せろぉぉおーーーーッ!!
   (天国への扉ッ(ヘブンズ・ドアー)!!!!)」

42 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:08:52.52 ID:tp8tHGA10

さすが警察官と言うべきか、いや、若さのおかげだろうか?
熊谷は露伴の掛け声に機敏に反応し、しゃがみこんだ。
熊谷を狙った銃弾は彼の頭上を通過する。

一方、露伴を狙撃しようとしていた山狗はその引き金を引くことなく、気を失った。
露伴が頭の真横で指をかなりの速さで動かしたあと、何か少年の顔のようなものが見えた気がした。
彼の意識に残ったのはここまでだった。

他の山狗も露伴の天国への扉(ヘブンズ・ドアー)が視界に入り、バタバタと倒れる。
大石を撃とうとした鶯1も意識を失った。だが、彼は意識を失う直前に引き金を引く。
彼が拳銃を出すのが早かったため、なんとか意識を失う前に引き金を引くことができたのだ。

パァン

ここまで、鶯1が拳銃を見せてから1秒と経っていない。
一瞬で全てが決まった。熊谷を狙撃した狙撃手と観測手以外は、
天国への扉(ヘブンズ・ドアー)の餌食となった。

43 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:09:43.07 ID:tp8tHGA10

露伴は気づいた。雛見沢大災害前日・・・大石の部下、熊谷が失踪している。
それが、自分がさっきから引っかかっていたことなのだと気づいた。
これに気づいたのとスタンドを発動したの、どちらが先だったか、
後で振り返っても露伴にはわからなかった。

大石「ぐぁぁあああッ!」
熊谷「お、大石さん!」

銃弾は大石の左肩を貫いた。
露伴の叫びでなんとか致命傷を免れたというところだろうか。
熊谷は大石の叫びを聞き、すぐに駆け寄ってくる。

44 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:10:39.61 ID:tp8tHGA10

小此木「おい、応答しろ、鶯1。おいッ!!
    鶯、誰でもいい!!応答しろッ!!」
『こちら鶯10、もう一台のワゴンに待機しています。』
『こ・・・こちら鶯7。鶯1~5、倒れています。
 もうひとつの狙撃班も応答がありません。
 無事なのは自分たちの狙撃班だけです。
 狙撃は失敗、何が起こったのかわかりませんッ!』
小此木「くそッ!なんだってんだッ!?
    鶯10以下、後方で待機してる連中は全員出ろッ!
    狙撃班ッ!クリアが確保できんなら狙撃は中止だ。
    時間稼ぎでもなんでもいい、力ずくで止めろッ!!」
『鶯7了解。』
『鶯10了解。』
小此木「三佐を呼べッ!!緊急事態だとな。」
「了解しました。」
小此木「岸辺露伴・・・なんだってんだ・・・、糞ッ!!」

45 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:11:37.42 ID:tp8tHGA10

熊谷「大石さんッ!!大丈夫っスかッ!!」
大石「ん・・・んっふっふっふ。このくらいじゃあ死にませんよぉ・・・。
   それより・・・拳銃を回収してください・・・、熊ちゃん。」

大石が痛みに顔を歪めながら熊谷に答えた。
熊谷は倒れている男の手元から拳銃を拾うと、
大石の撃たれていないほうの肩を持とうとする。

熊谷「歩けますか?と、とりあえず車に乗ってください!!
   応急処置を!!」
大石「1人で大丈夫です・・・。
   岸辺さん・・・無事ですかぁ?」
露伴「・・・。」

露伴は何も答えず、目を閉じて険しい表情をしていた。
大石もその反応を読んでいたのか、特に気にせずに続ける。

大石「岸辺さん・・・どういう手品か知りませんが、助かりましたよ。
   あなたが何かしたんでしょう・・・?」
熊谷「大石さん、はやく車にッ。」

47 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:12:36.26 ID:tp8tHGA10

少しの間の後、露伴が目を開き、大石に答える。

露伴「・・・どうやら僕の予定通りに事が進まなくなったようだ。」
大石「それは困りましたねぇ。んっふっふっふ・・・・・。」
露伴「古手梨花が、殺される。おそらく、もう時間がない。」
大石「古手さんが・・・ですか?」
露伴「神社に向かう。車を借りれないか?」
大石「私も・・・同行させてもらいますよ。」
露伴「好きにしろ、はやくしないと間に合わなくなる。」
大石「好きにさせてもらいます。・・・ん?」

大石が視線をまったく別の方向へとやる。
その視線の先には、茂みを駆け抜けてくる二人の男があった。

大石「ちぃ・・・まだお仲間がいたんですねぇ。」
露伴「(く・・・、時間がない。
    これ以上使いたくないが、天国への扉(ヘブンズ・ドアー)を使うか?)」

48 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:13:45.28 ID:tp8tHGA10

大石と露伴はその男たちへどう対応するかを考え、一瞬動きが止まる。
だが、熊谷は止まらなかった。大石たちと男たちの間に立ちはだかる。

熊谷「大石さん!ここは俺に任せて行ってください!!」
大石「しかし、熊ちゃん・・・。」
熊谷「大石さんはオヤシロ様の祟りを暴くんじゃないんスか!?
   だったら、俺にかまわず行ってください!!」
大石「熊ちゃん・・・、頼みます・・・ッ。」
熊谷「岸辺さん。大石さんを頼みます!!」
露伴「・・・。」

大石と露伴は車へと駆け出す。
熊谷は車とは逆方向に。男たちへと向かっていった。

熊谷「うおぉおおおおーーッ!!!」

59 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 18:31:30.34 ID:tp8tHGA10

鷹野「何があったの!?」

仮眠を取っていた鷹野は寝癖のついた髪を手で梳かしながら指揮車へと入ってくる。
だが、彼女が返答を求めた男は、彼女にかまう暇もないのかマイクに向かって怒鳴り続けていた。

小此木「電波妨害装置はそっちのワゴンにあるんだろうッ!?
    絶対に無線を入れさせるなッ!!そうだ!!かまわんからやれ!!
    発砲は許可しないィィィーーーッ!!と言っているだろうが!!」
『ザザ・・・鶯10了解。』
小此木「くそぉッ!!」

そう言ってマイクを床に投げつけると、やっと彼は鷹野に気づいたようだった。

鷹野「小此木・・・これはどういうこと?」
小此木「三佐、いらしてたんですんね。」
鷹野「えぇ、起こされたわ。何があったの?」
小此木「・・・最初は電話設備の工作中のトラブルだったんですんがね。
    すったらん、ちょいと面倒なことになってきよったんですわ。
    おいッ。」

小此木はそう言って他の隊員の肩を叩き、状況の説明を促す。
自分は置いてあったコーヒーに口をつけ、落ち着きを取り戻すよう努めた。

60 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 18:33:17.09 ID:tp8tHGA10

「電話工作中に警官による職務質問がありました。
 隊長の判断で発砲許可を出したのですが、狙撃に失敗。
 現在、後方に待機していた隊員が追跡中です。」
鷹野「狙撃が失敗!?あなた達、プロでしょう?」

コーヒーを飲み干し、空になった紙コップを投げ捨てた小此木が答えた。

小此木「例の岸辺露伴とかってぇ漫画家が一緒にいたんですわ。
    何が起きたのかはわからんですが、
    その場にいた隊員が全員気絶させられてますんね。」
鷹野「岸辺露伴・・・あの男が何かしたっていうの?」
小此木「やつが何者なのかはわかりませんわ。
    今はやつと警官1名が車で逃走中なんですが・・・
    その方向っちゅうのが問題でして。」
鷹野「どこに向かってるのよ。」
小此木「こっちに向かってるんですわ。
    興宮の街に戻らんでこっちに向かっとるんがどうも妙なんですんね。」
鷹野「・・・何が言いたいわけ?」
小此木「こっちの作戦がバレてることはないと思いますんがね。
    時計の針をちょっと進めたほうがいいんじゃあないんかっちゅうことですわ。」
鷹野「大丈夫なの?予定の時間より1時間以上早いわよ?」
小此木「村の子供が何人か来とるようですがね。
    そっちを始末するのは簡単なこってす。
    岸辺露伴っちゅうのが何者かわからん以上、それが最善かと思いますんね。」
鷹野「わかったわ・・・。」
小此木「よし、Rの確保の準備を始めろ。
    監視中の鳳の隊員はそのままだ。待機してるやつらは準備をしろ。」


61 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 18:34:17.85 ID:tp8tHGA10

キキキィイイイイイ!!!

タイヤが悲鳴をあげながら、車はカーブを曲がっていく。
露伴たちが乗る車の後ろには、すでに山狗のワゴンが見えていた。
大石は右手だけで必死に運転するが、その差はジリジリと縮まっていく。


大石「く・・・追っ手みたいですねぇ。
   やっぱり、無線は通じませんか?」
露伴「あぁ、変な音しか聞こえないよ。
   ・・・やはり僕が運転したほうがよかったんじゃないのか。」
大石「んっふっふっふ。青免持ってないと、パトカー運転させるわけにはいきません。
   で、やつら何者です?園崎家の連中ですか?」
露伴「・・・。」
大石「やっぱり教えてくれませんか・・・。

   ・・・タバコ、吸わせてもらえませんかねぇ?」
露伴「こんなときになんだよ。」
大石「いえ、そのほうが集中力が増すんですよ。」

62 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 18:35:16.03 ID:tp8tHGA10

露伴は、大石がどうして突拍子もなくそんなことを言うのかわからなかった。
だが、彼の質問に答えない代わりにタバコの火をつけてやることにする。
大石の胸ポケットからはみ出した。すこし血が滲んだタバコの箱を取り出し、吸わせてやる。
そして車の中に転がっていたライターで火をつけてやった。
大石はタバコを咥えたまま話し始める。

大石「岸辺さん、私は思ったんですがね。
   私らが、このまま古手さんところに行くとですね。
   後ろのワゴンも古手さんのところに着いちゃいます。」

大石は一息、タバコを吸い、煙を吐き出す。

大石「敵を連れてっちまうのは、どうなんですかねぇ?」
露伴「しょうがないだろ。
   それとも後ろのやつらを倒してから行くってのかい?」

露伴の文句に大石はニヤリとしてみせた。

大石「この先にけっこう急なカーブがありますよねぇ。」
露伴「・・・?」

63 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 18:36:06.74 ID:tp8tHGA10

大石「そこからは、古手さんのところまではなかなか近い。
   走って行ってもそこそこの時間で着くと思います。」
露伴「降りろって言うのか?」
大石「飛び降りてください。
   あのカーブなら、後ろの車には岸辺さんの側は死角になります。
   飛び降りてから、その場に伏せてやりすごしてください。」
露伴「そうしたら、あんたは・・・。」
大石「私が古手さんのところに行っても、多分役には立ちません。
   むしろ怪我人がいて邪魔になるだけですからねぇ。
   だったら、敵を分散させたほうがいいんじゃあないですか?」
露伴「・・・。」
大石「ほら、もうカーブに着きますよッ!!」

64 名前: ◆rp2eoCmTnc [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 18:36:50.49 ID:tp8tHGA10

キィイイイィイイイイイイ!!

車がカーブに差し掛かったところで、露伴は助手席から飛び出した。
大石はハンドルをクッっと動かし、反動でドアを閉める。
だが、そのせいで車は少し道から逸れた。

ドンッ!ガガッ!!

車体が路肩の岩か何かにぶつかるが、アクセルを踏み続け、無理やり走り抜ける。
後方のワゴンからは、急カーブで大石が運転を誤ったようにしか見えなかった。

大石「熊ちゃんだけにいい格好はさせられませんからねぇ。
   さぁて、地獄の淵まで鬼ごっこといきましょうかッ!!」

露伴だけを残し、2台の車はカーブの先へと消えていった。
他に追跡している車がないことを確認すると、露伴は立ち上がる。

車が行った道を行くのが最も早く古手神社へとたどり着く方法に思える。
だが、なぜか露伴は林を突っ切るべきだと、直感的に感じた。

露伴「スタンド使いは惹かれあうってやつか・・・。」

露伴はその直感に任せ、林の中へと走っていった。


5 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:46:42.76 ID:RGGpyKaB0

現実と駒遊びは違う。
交互に手を指しあうなんてことはない。アレが動けばコレも動く。
駒遊びと同じなのは、最後に結末があるということだけ。
結末が生か死なのか、まだわからないけれど。

だから、ここでは少しだけ時間をさかのぼりたい。
露伴と大石が分かれる数十分前に。
露伴と山狗が出会う少し前に。

古手家では、部活メンバー達が夕食を終えていた。夕食は入江が全員に出前をとった。
彼らは夕食の準備の時間も惜しんで作戦を練っていたのだ。
作戦と読んでいいのかはわからないが、彼らなりに梨花を救う方法を悩んでいるようだった。

6 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:48:02.35 ID:RGGpyKaB0

圭一「ふぃー、寿司なんて久しぶりに食べたぜー。」
魅音「まぁ、うちもお客さんが来たときしか食べないねぇ。」
レナ「監督のお財布の中身は大丈夫かな。かな・・・。」
入江「は、ははは。幸い例の東京からお金はたくさん頂いてますので。
   これくらいなら・・・大丈夫ですよ・・・。」
詩音「なんでも好きなものを頼んでいいなんて言うからこうなるんです。」
沙都子「だから、おそばでいいと言いましたのに。」
梨花「子供は遠慮しないのが礼儀なのですよ。みー。」
魅音「いやいや、遠慮して特上はやめといたよー?」
レナ「魅ぃちゃん・・・。」

子供達はわいわいと出前の食器を片付ける。
その部屋の片隅で、羽入がわさびの刺激で気絶していた。

圭一「それで、さっきの続きなんだけどさ。
   園崎家の力でなんとか、梨花ちゃんが48時間前に死んだってことにはできないのか?」
魅音「うーん。警察にコネがないってわけじゃあないんだけど、
   今すぐにそれを実行しろって言うのはどうも難しいかなぁ。」
詩音「たしかに園崎家がコネを持ってるのはお偉いさんばっかりですからねぇ。
   偽装の為に、末端の職員まで懐柔するには時間が必要です。」
圭一「くっそー、何か今すぐできる作戦はないのかぁ?」
沙都子「十分な効果を持つトラップにはそれ相応の準備が必要ですわよ。」
レナ「何か、他に相手の隙を見つけないと・・・。監督、他には何か・・・。」
入江「私が知る情報はかなり話したと思うのですが・・・。
   まだ何かあったですかねぇ・・・。」

7 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:49:14.70 ID:RGGpyKaB0

彼らが悩んでいると、部屋の隅に寝ていた羽入が飛び起きる。

梨花『羽入ッ!起きていたの?何か思いついた?』
羽入『あぅあぅ・・・。これは・・・。』
梨花『どうしたのよ?』
羽入『露伴が・・・。』
梨花『露伴がどうしたの?』
羽入『露伴の身に何かが起きたようなのです。能力を使いました。』
梨花『この前、入江に使ったと言っていたわね。
   わざわざ能力を使ったということは、鷹野を見つけたのかしら。』
羽入『違うのです。今までとは違う能力・・・。
   敵意を感じますです・・・。露伴の身に何かが・・・。』
梨花『何が言いたいのよ?はっきり言って頂戴。』
羽入『露伴はおそらく何らかの敵と戦ったのです。』
梨花『まさか・・・。』
羽入『もう黙っていてもしょうがないのです。
   今日、梨花は殺されますです。そして露伴が敵と戦った。
   これ以上は、言う必要もないのです。』
梨花『あんた、そういえばいつも私が死ぬ日にはどこかに行っているものね。
   やっぱり、私が死ぬ日がわかっていたのね。』
羽入『僕は、梨花の死ぬ姿を見たくなかっただけなのです・・・。』
梨花『まぁ、いいわ。まずは事態に対処するほうが先よ。』
羽入『抗おうというのですか・・・。』
梨花『あら、自分が殺されるとわかって逃げようとするのは当然じゃあないかしら?』
羽入『当然、ですか。』
梨花『えぇ、信号が青なら進むのと同じくらい当然よ。』
羽入『・・・。(梨花、信号の青は進めではなくて、進んでもよいなのです・・・。)』

8 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:50:11.01 ID:RGGpyKaB0

バッ。梨花が立ち上がる。
皆、新しい作戦はないものかと悩んでいたので、
立ち上がった梨花に自然と注目が行った。

圭一「梨花ちゃん、どうしたんだ?なんか思いついたのか?」
梨花「僕を殺す人間が来ますです。」
魅音「ど、どぅいうこと?」
梨花「オヤシロ様のお告げなのです。僕は、今夜殺されますです。
   多分、敵はすぐ近くまで来ているのです。」
入江「梨花さん、急に何を・・・。」
沙都子「どうしたんですの?梨花・・・。」
梨花「うまく説明できないのです・・・。でも、本当なのです。」

誰もが瞬時には梨花が言うことを理解できなかった。
入江は、梨花が精神的不安定から発症したかと疑いさえした。
だが、圭一は、圭一は違った。

圭一「梨花ちゃん。冗談じゃあないんだな?」
梨花「はい。こんな冗談は言わないのです。」
圭一「よし、わかった。みんな、今すぐ梨花ちゃんを連れて逃げるぞ。」
入江「ちょっと待ってください、前原さん。」

9 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:51:29.69 ID:RGGpyKaB0

圭一「いや、待たない。俺は仲間の言うことを信じる。
   だから、梨花ちゃんを信じる。、敵がすぐ近くに来ているって言うなら、
   話し合ってる時間なんてないぜ。」
レナ「・・・そうだね。圭一くんの言うとおりだよ。
   私達は梨花ちゃんを信じる。なら、話し合ってる暇なんてないよね。」
詩音「そうですね。これも山狗の件と同じです。
   梨花ちゃまの勘違いならそれに越したことはありません。
   みんなで夜の鬼ごっこでもしたと思えばいいんですから。」
沙都子「おーっほっほっほ、それは楽しそうですわね。
    闇夜に潜む私のトラップがかわせますかしら。」
梨花「みんな・・・。」
魅音「決まりだね!逃げ込むのは園崎家の地下祭具殿が最適だと思う。
   とりあえずは祭具殿の中でまた作戦を考えよう。本家に電話を入れておいたほうがいいね。」
詩音「監督、ここまでは車で来てますよね?
   とりあえず梨花ちゃまとおねぇ、それから沙都子を乗せて行ってもえますか?」
入江「・・・わかりました。逃げることには反対しません。
   ですが、車は・・・難しいかもしれません。電話も控えてください。」

11 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:52:59.63 ID:RGGpyKaB0

圭一「監督ッ、協力してくれるんじゃないのかよ?」
レナ「そういうことじゃないよね、監督。
   なにか理由があるんだよ・・・ね?」
入江「えぇ。私が思うに、もし山狗が敵で、すぐ近くに迫っているとしたら、
   私の車はもう押さえられていると思います。
   山狗は富竹さんの事件以来、梨花さんの周辺を厳重に監視しているはずです。
   ですから、私の車がある神社の入り口は確実に山狗に押さえられていると思います。
   また、電話も山狗に盗聴されている可能性があります。」
魅音「たしかに、ここから道に出るには神社の入り口を通るか、林を抜けるしかない。
   林が安全だとは限らないけど、入り口は確実に押さえられてることになるね・・・。」
沙都子「それでしたら、林を抜ければいいだけですわね。」
圭一「でも、林が安全だとは限らないんだろう?」
魅音「うん、園崎家へ向かう方角が安全かはわからないね・・・。
   林にも何人か山狗が配置されてると考えるのが妥当だよ。」
沙都子「あら、私の家の周りがただの林だと思いまして?
    既にいくつかのトラップが仕掛けてありますわ。
    林の道も全て把握してますもの、園崎家までくらいならなんとかなりますわ。」
圭一「はははっ、おもしろくなってきたぜ!
   よし、沙都子に先導を任せる!まずは全員で園崎家へ行くぜ!!」

12 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:55:11.03 ID:RGGpyKaB0

「隊長。突入班の準備整いました。
 装備は、テイザーのみでかまいませんね?」
小此木「Rを殺しちまったらどうしようもないからな。Rへのテイザーの使用は許可しない。
    万が一のために出力は最小にしておけ。電話線のほうはどうなってる?」
「切断後の偽装の準備もなんとか間に合っています。」

小此木はここで一度鷹野の顔を伺う。
最後の許可を問うつもりだったが、焦る鷹野は小此木の視線に気づきもしなかった。

小此木「よし、突入班は移動を開始。突入待機位置で待て。
    監視中の隊員も突入時の配置へ移動。全隊員の配置が終わり次第突入する。」
『突入班了解。配置に着きます。』
『監視班了解。突入班の到着を待ちます。』

13 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 20:55:39.04 ID:RGGpyKaB0

鷹野「・・・小此木。」
小此木「は、はい?」
鷹野「あなたは出なくていいの?」
小此木「本当は突入班の指揮をとっとる予定だったんですがね。
    刑事と漫画家のほうがありますんで、こっちに残りますわ。」
鷹野「そう。大丈夫なのね?」
小此木「えぇ、突入班の鳳7,8,9は俺の直の後輩ですんね。指揮をとる鳳2は、」
『こちら鳳4、R含む子供達が家から飛び出してきました!!
 林の中に駆け込んでいきます!!入江所長もいます!!』
小此木「なッ!?」
鷹野「どういうことッ!?」
小此木「作戦がばれてやがるッ!!鳳13,14はそのまま入江の車を押さえておけ。
    鳳4はR宅内に突入、電話を押さえろッ!!残りは全員Rを確保だッ!!」
鷹野「小此木ッ!!」
小此木「大丈夫ですんッ!!」
鷹野「クッ・・・。」

20 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:15:18.49 ID:RGGpyKaB0

子供達は沙都子を先頭に林を駆け抜ける。
沙都子より大柄な圭一達や入江は木の枝や草にぶつかるが、そんなことは関係ない。
ただ、必死に走り続ける。

パパパパンッ

圭一「なんだッ!?」
沙都子「癇癪玉のトラップですわッ!!
    おばかさんがひっかかったようですわね。」
詩音「やっぱりッ、敵がいたいみたいですね!!」
魅音「くッ!追いかけてきてるやつもいるよ!!」
レナ「みんなもっと早くッ!!」
入江「く・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
沙都子「こっちですわよ!!早くッ!!」






梨花「ッ!!」

21 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:17:13.73 ID:RGGpyKaB0

梨花の体が林の中の斜面を転がった。
梨花は木の根を踏んだ。その木の根は梨花の右足を見事に受け流したのだ。
梨花は足をひねり、体勢を崩す。
そのまま地面へと転がっていった。

レナ「梨花ちゃん!!」
詩音「梨花ちゃまッ!!」
沙都子「へ?」

沙都子が後ろを振り返る。
梨花が倒れ、梨花より後続の人間は梨花に走りよっていくところだった。

圭一「大丈夫か!?梨花ちゃん!!」
梨花「大丈夫なので・・・あぅッ!」

梨花は自力で立ち上がろうとするが、右足に体重を任せたとたんによろける。
そのまま走り寄った圭一にもたれかかった。

22 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:18:40.05 ID:RGGpyKaB0

入江「見せてください!!」

入江が梨花の右足首を手に取る。
その瞬間も梨花は苦痛に顔を歪めた。
入江が触診をしようと右足の靴下を下げる。
だが、触診をするまでもなく梨花の右足はどんどん膨らんでいく。

入江「これは・・・骨折しているかもしれません。
   折れていなくとも・・・この捻挫では・・・。」
沙都子「り、梨ぃ花ぁぁああッ!!」
梨花「逃げてッ!!みんな、私を置いて逃げて!!」
圭一「そんなことできるかッ!!」
魅音「私がおぶるよ!さ、梨花ちゃん掴まって!!」
入江「いえ、大人の私が!!」

梨花「私を連れて逃げるのは無理よ!!みんな殺されちゃう!!」
詩音「でも、梨花ちゃまが殺されるわけにはいかないんです!」
梨花「私は神社で腹を割かれて殺される!!露伴が言っていたわ!!
   だから、逃げて!!私が殺される前に助けてくれればいい!!
   いま捕まれば全員殺される!今は逃げて!!」

23 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:19:44.07 ID:RGGpyKaB0

この極限状態では誰も露伴のことに質問はしなかった。
ただ、梨花の言うことを信じ、どうすべきか考えた。
もっとも早く結論を出したのは圭一だった。

圭一「梨花ちゃんはここに置いていく。」
沙都子「そんなッ!?」
詩音「でも、神社はすぐ近くですよ、ここに置いていったら!?」
圭一「いいから、みんなこっちだッ!!」

圭一は皆を怒鳴りつけ、沙都子を無理やり引っ張り進んでいく。

魅音「みんな、圭ちゃんに従おう。迷ってても全員捕まるだけだ!」

魅音の言葉のとおり、山狗が草木を掻き分けてくる音がもうすぐ近くに迫っていた。
誰もが納得はできず、だが、他の案が思いつかずに圭一に従った。

仲間達が去り、残された梨花は山狗と対峙する。
いや、梨花はこの時点まで敵が山狗だとわかっていなかった。
そして彼らの作業着姿を見て、初めて敵が山狗だと理解するのだった。

24 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:24:33.19 ID:RGGpyKaB0

梨花「く・・・あいつの予想通りってわけね・・・。」
鳳7「こちら鳳7、Rを発見。負傷している模様。歩けそうにありません。」
『ザザ・・・本部了解。Rを確保せよ。他の子供達と入江所長はどうした?』
鳳7「R以外は見当たりません。」
『本部了解。残りの隊員は子供達と入江所長の確保へあたれ。
 Rはワゴンまでお連れしろ。』
鳳7「鳳7了解。
  そういうことだ、大人してくれよ。手荒なことはするなと言われてるんだ。
  面倒なのは嫌いなんでね。」

目の前の三人の山狗は拳銃のようなものを持っている。
もちろん、梨花に対してそれを使うことはないと思うが、抵抗すればどうなるかはわからない。
梨花は抵抗しないことを決意した。

梨花「黒幕は・・・鷹野?」
鳳8「お喋りは、しないでください。
  仲間に見捨てられたのは気の毒ですが・・・。」

そう言って鳳8が梨花の体を持ち上げようと近づく。

25 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:26:25.50 ID:RGGpyKaB0

そのとき、鳳8の横を鳳7の体が横切る。
とっさに鳳8は後ろを振り返った。

そこには、鳳7に全力の蹴りを入れ終えた圭一の姿があった。
鳳9も既に地面に寝転がっている。その傍にはスタンガンを持つ詩音の姿があった。

梨花「圭一ッ!どうしてッ!?」
圭一「へへ、梨花ちゃんはここに置いていったぜ。囮としてなッ!!」
鳳8「くっ!!」

鳳8は瞬時に銃を圭一へと向ける。

鳳8「ぐぁっ!」

しかし、鳳8の手に何か金属のような、とてつもなく硬い塊がぶつかってきた。
持っていた銃を弾き飛ばされる。

まずいッ!!

彼がそう思ったときには、彼の体は宙に浮いていた。
彼の視界が地面だけになる前に、ほんの少しだけ緑髪の少女を見た気がした。
そして地面に叩きつけられると、さきほど彼の銃を弾き飛ばした鉈が彼の目の前に突き刺される。
鉈の裏側では圭一の蹴りに悶絶する鳳7がスタンガンを浴びせられていた。

27 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:27:21.37 ID:RGGpyKaB0

レナ「梨花ちゃんちの鉈は使い慣れてないから、動くと危ないかな。かな。」
魅音「梨花ちゃんは置いていくって言ったけど、私達が逃げるとは言ってないんだなー、これが。」
入江「はぁ・・・はぁ・・・ははは、てっきり逃げるんだと思ってましたよ。」

息を切らした入江が、鳳8を組み伏せた魅音とレナに近づいていく。

入江「ここがですね、いわゆる頚動脈というやつです。
   よい子は真似しちゃいけませんよ?」

そう言って入江が鳳8の首に手を当てると、10秒も経たないうちに鳳8の体は急に力が抜け、ぐったりとした。

入江「ほら、今のうちに縛っちゃってください。私が手を離すと復活しちゃいますからね。」
梨花「みんな・・・。」
沙都子「梨花だけを置いて逃げたりはしませんわ。」
圭一「あぁ、説明してる時間がなかったんでな。」
詩音「私もてっきり置いて逃げるのかと思っちゃいました。」
魅音「ほらほら、無駄口叩いてないで手を動かすー。」

魅音「よし、縛り終わったね。」
圭一「よっしゃ、それじゃあ梨花ちゃんを連れて逃げるぜ!!」

梨花を魅音が背負う。沙都子の誘導に従いながら、彼らはその場を後にした。

29 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:32:17.29 ID:RGGpyKaB0

彼らが目指していた森の中の砂利道が視界に入った。

ズザザザザァァアアッ!!!

圭一達が目指していた砂利道に車が急ブレーキで止まる。
車がしっかりと止まるのを待たずに扉が開かれ、中から山狗たちが降りてくる。
その数は6人。

詩音「6人・・・。こっちは5人しか・・・。」
梨花「もう大丈夫なのです。逃げ回ることくらいはできるのです。」

そう言って梨花は魅音から降りる。
足の痛みは大きかったが、なんとか逃げ回れることを皆にアピールして見せた。

魅音「よし、梨花ちゃんが囮として逃げ回れば、こっちは7人で1人多い!
   ぶちのめして車をいただくよ!」
沙都子「おーっほっほっほ。そろそろ監督が走るのも限界のようでございますしねぇ!」
入江「ははは、車になると・・・はぁ・・・はぁ・・・ありがたいですねぇ。」
圭一「よっしゃあ、行くぞ!!1人で突っ込むなよ!!仲間と連係するんだ!!」

32 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:34:18.75 ID:RGGpyKaB0

レナが先頭になり飛び出していき、山狗を鉈で叩き伏せようとする。
その背後を梨花の家から持ってきた鉄パイプを振り回す圭一が守った。

沙都子が小柄さを生かして敵を撹乱しながら隙をつくらせる。
その隙を詩音のスタンガンが狙う。

梨花は囮として逃げる。
入江はトンカチを振り回して自分の身を守るのに必死だった。
この時点で6対6。

そして魅音が全体を把握し、
最も隙のある山狗を狙い次々と合気道のようなもので投げ飛ばす。

乱戦になり、組み伏せた山狗を縛り上げるということはできなかったが、
誰の目にも有利なのは圭一達に見えた。
圭一達は冷静に戦い、自分達はまったくダメージを追わずに山狗を追い詰めていく。
山狗たちは混乱し、ダメージを受け、自分達が後続の到着まで持たないであろうことを感じた。

39 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:54:28.72 ID:RGGpyKaB0

周囲から駆けつけてくる山狗の気配を魅音が感じとる。
だが、目の前の敵はもう2人。残りの4人は今すぐには動けそうにない状態だった。

魅音「後続が来るよッ!!」
詩音「私が運転しますッ!車に乗ってくださいッ!!」
沙都子「梨花ッ!?」
入江「こ、この距離くらいなら梨花さんを抱えて走ってみせます・・・ッ!!」

入江がそう言って、全力疾走はできないであろう梨花を抱えた。
全員が敵を突破できる状態であることを確認した圭一が叫ぶ。

圭一「いっくぜぇぇぇえええええーッッ!!」
梨花「(いけるッ!!)」













パァン

40 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:55:24.75 ID:RGGpyKaB0

魅音は万が一の場合、後続が自分達に追いついた場合。
自分が囮になってでも仲間達を逃がすつもりでいた。
だから車に対して最も後方にいた。
全員が自分より前に駆け抜けるのを確認してから走り出していた。

だから、魅音が一番最初に何が起こったのかを理解した。
後ろから数えたほうが早い位置にいたから。彼が、前原圭一が。

魅音「け、・・・圭ちゃんッ!?」

魅音のその声に、圭一より前に居た仲間達もそれを振りかえる。
そこには、既に地面に横たわり咳をする圭一の姿があった。
いや、咳ににしては不自然に体を動かしている。

圭一「がッ・・・ぐ、ぐ、ごはッ・・・。」
魅音「圭ちゃんッ!圭ちゃぁんッ!!圭ちゃぁぁあーーんッ!!」

41 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:56:25.90 ID:RGGpyKaB0

魅音が圭一に駆け寄る。

レナ「け、圭一くん・・・・?」
詩音「嘘・・・圭ちゃん・・・。」
沙都子「圭一さんッ!」
梨花「圭一ッ!?」
入江「前原さ・・・、ど、どいてくださいッ!止血をッ!!」

入江も圭一に駆け寄り、圭一の胸に開いた風穴をどうにかしようと考える。
だが、医師である入江は、ここにいる誰よりも彼の命が助からないことを理解していた。

入江「は、あぁ・・・これは・・・止血を・・・。
   いや・・・診療所に・・・。」
魅音「圭ちゃんッ!!嘘だッ!!圭ちゃん、返事をしてッ!?」
圭一「・・・。」

圭一は声も出せずに、死ぬ寸前の金魚のように時折口をパクパクとしてみせた。
その様子に仲間達は呆然とし、駆け寄ることさえ躊躇った。

42 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:57:57.76 ID:RGGpyKaB0

そうこうしているうちに後続の山狗が彼らのもとに駆けつけた。
入江と魅音を除く4人は抵抗をしようとするが押さえつけられる。

とても医療と呼べるものではないが、できる限り処置をしようとする入江。
そして圭一に泣きつき、とても抵抗するようには思えない魅音。
山狗の隊員もこれを押さえつけていいものか、彼女の顔を伺った。
圭一を撃った張本人を。彼らの指揮者を。鷹野三四を。

鷹野は何も返答をせず、ただゆっくりと圭一のもとへと歩いていく。
入江は鷹野に気づきもせず、圭一に処置をするのに必死だった。

鷹野「あらあら、入江先生。こんばんは。月の綺麗な夜ね。」
入江「た、鷹野さん・・・。やはりあなたが・・・。
   いえ、そんなことより、彼を診療所にッ!すぐに処置をッ!」

パァン

43 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 21:58:51.53 ID:RGGpyKaB0

入江「あ・・・が・・・。」

入江の胸に。圭一とほとんど違いのない場所に。
もうひとつの風穴が開いた。

鷹野「傷の処置なら、お好きなだけ自分の傷を処置してください。
   入江先生。くすくす・・・。」
魅音「監督ッ!何してるの、圭ちゃんを、圭ちゃんを助けてよッ!?
   圭ちゃんが死んじゃうッ!!圭ちゃんを助けてよぉぉぉおおーーーーッ!?」

パァン

魅音を魅音たらしめている最も重要なものが飛び出す。
無傷の魅音の体は、ビクビクとありきたりな動きをしたあと動かなくなった。

鷹野「五月蝿いわよ。静かになさい、魅音ちゃん。
   頭首代行が取り乱しちゃあだめよ。くすくす・・・。
   あははは・・・あーっはっはっはっは!」

45 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22:01:05.81 ID:RGGpyKaB0

鷹野「鷹野より本部へ。制圧したわ。予定通り、死体袋と水を持ってきてもらえるかしら。
   えぇ・・・そう。あぁ、やっぱり死体袋は6つね。所長にも弾が当たっちゃったのよ。
   ふふふ、しょうがないじゃない。えぇ、頼むわ。」

鷹野「さぁて・・・誰からがいいかしら・・・?」

鷹野は、組み伏せられ手足を縛り上げられた残りの部活メンバーを見渡す。
その中で、最も強く鷹野を睨み付ける彼女に鷹野の注意は向けられた。
鷹野を睨み付けるレナに。

鷹野「怖い顔ねぇ・・・レナちゃん。おねぇさん、泣いちゃうわぁ。くすくす・・・。」
レナ「鷹野さんが連続怪死事件の犯人なんですね・・・。
   梨花ちゃんはうまく誤魔化そうとしていたけれど、薄々気づいていましたよ。」
鷹野「あら、2年目と4年目は私じゃあないのよ?
   偶数の年は北条家が祟りを下してくれるの。
   来年はもう北条家もいないけどね。くすくす・・・。」
レナ「5年目で、村が滅ぶからですか?」
鷹野「そうよ、よく知ってるじゃない。
   そして私は神になる。私がオヤシロさまになるのよ。
   まぁ、あなたには何の話かわからないでしょうけれどね。」

46 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22:02:00.90 ID:RGGpyKaB0

レナ「・・・あははは。無理だよ。
   鷹野さんが何をやってもオヤシロさまにはなれない。
   所詮、ごっこ遊び。あなたには無理だよ。」
鷹野「・・・なれるわ。これからなるもの。」
レナ「あはは。あははははッ。」
鷹野「何がおかしいのかしら・・・。」
レナ「そんなの無理無理。だってオヤシロさまは"居る"んだもの。
   それに、今年はオヤシロさまの使いも来てるんだよ?
   鷹野さんに罰を与えに来たんじゃないかな。かな。あははは」

パァン

鷹野「気味悪い子ね・・・。次は・・・沙都子ちゃんかしら?」
詩音「やめてッ!沙都子は殺さないでッ!!」
鷹野「あらあら、自分の命乞いをしなくていいのかしら?詩音ちゃん。」
詩音「私はどうなってもかまわないッ!だから沙都子は、沙都子は助けてッ!」
鷹野「そう、じゃあ考えてあげるわ。」

パァン

47 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22:03:11.71 ID:RGGpyKaB0

鷹野「さぁて、最後になっちゃったわね。沙都子ちゃん。
   詩音ちゃんの頼みもあるし、殺さないでおいてあげようかしら?
   ここで死ぬのと、研究の為のモルモットになるの、どっちがいい?
   選ばせてあげるわよ?」

鷹野は沙都子に歩み寄りながら話しかける。
だが、沙都子は俯いたままモゴモゴとつぶやくだけで鷹野に返事をしようとはしない。

鷹野「あら、沙都子ちゃん、どうしたの?
   ちゃあんと、大きい声でお返事しましょうねぇ?」

鷹野はそう言って俯いた沙都子の顔を持ち上げるように軽く蹴りを入れる。

沙都子「いやぁああッ!やめてッ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
鷹野「あら?私はどっちがいいか聞いてるのよ?
   ごめんなさいじゃ、わからないわよ。くすくす・・・。」
沙都子「いやッ!私じゃないんです。叔父さまッ!!やめて!!やめてくださいまし!!」
鷹野「叔父さま・・・?あぁ・・・そういうこと。」

鷹野は沙都子がジタバタともがきながら発した叔父という言葉で全てを理解する

51 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22:04:18.47 ID:RGGpyKaB0

鷹野「精神的ストレスが大きすぎて発症しちゃったのかしら。
   流石に子供には刺激が強かったかしらねぇ。うふふふ。」
沙都子「嫌ぁッ!!叔父様ッ!!ごめんなさいぃぃいい!!
    やめてくださいまし!!やめてッ、嫌ぁあ!!どうしてッ!?」

鷹野はしばらく、面白いものでも見るかのように沙都子を観察していた。
観察される沙都子の目には、もう叔父しか映っていなかった。
鷹野も山狗も、近くに倒れる仲間達も全て叔父にしか見えなかった。

沙都子「何でなんですのッ!?いやぁあああ!気持ち悪いのは嫌ぁあぁああ!!」
鷹野「うふふ・・・。何で、ですって?
   私と沙都子ちゃんは仲良しだったわよね。
   だから特別に教えてあげるわ・・・。」

52 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22:05:10.96 ID:RGGpyKaB0

鷹野は沙都子に優しく語りかけるが、沙都子には聞こえていない。
錯乱し続ける沙都子に鷹野は語り続けた。

鷹野「この世はね、ババ抜きなのよ。知ってるでしょう?ババ抜き。
   あなた達は部活と言ってよくゲームをするらしいじゃない。」
沙都子「嫌ッ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・。」
鷹野「誰もがババを互いに押し付けあう。一人の敗者と生贄を求めて。
   私はそのババを引かされたのよ。だから押し付けるの。あなた達に。
   この村に。ババを押し付ける。そうすれば私は敗者にならない。
   敗者にならなければ勝者。私は・・・神になる。私も、おじいちゃんも神になるのよッ!」




「へぇ、ババ抜きねぇ。ババを押し付けあうのはいいんだが・・・、
 もう一枚ジョーカーが居たらどうするんだい?」




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