自分用SSまとめ
朋也「軽音部? うんたん?」 4/20 火
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meteor089
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朋也「軽音部? うんたん?」
577:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:37:10.69:cUBlBpOS0
4/20 火
朋也「毎朝そんなもん持って、大変じゃないのか」
平沢が抱えるギターケース。
見た目、割と体積があり、女の子が抱えるには重そうだった。
見た目、割と体積があり、女の子が抱えるには重そうだった。
唯「全然平気だよ? 愛があるからね、ギー太へのっ」
朋也「ぎーた?」
唯「このギターの名前だよ」
こんこん、と手の甲でケースを叩く。
朋也「名前なんてつけてんのか」
唯「そうだよ。愛着湧きまくりなんだぁ」
朋也「ふぅん、そっか」
唯「岡崎くんは、なにか持ち物に名前つけたりしないの?」
朋也「いや、しないけど」
唯「もったいないよ。なにかつけてみようよっ」
朋也「なにかったってなぁ…」
唯「憂だって、校門前の坂に、サカタって名前つけてるんだよ?」
578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:38:48.85:1qYNd8dxO
坂が擬人化されていた。
憂「そんなことしてないよぉ…っていうか、もう普通に人の名前だよ、それ」
憂ちゃんも俺と同じ感想を持ったようだった。
朋也(つーか、なんかつけるもんあったかな…)
朋也(まぁいいや、適当に…)
朋也「あそこの、あれ、あの飛び出し注意の看板な」
朋也「あれを春原陽平と名づけよう」
唯「って、縁起悪いよ、それ…」
朋也「そうか?」
唯「うん。だって、あれ、車に衝突されて首から上がなくなってるし」
朋也「身をもって危険だってことを教えてくれてるんだな」
朋也「人身御供みたいで、かっこいいじゃん」
唯「それが縁起悪いって言ってるんですけどっ」
唯「ていうか、愛着のあるものにつけようよ」
朋也「じゃあ…おまえだ」
579:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:39:06.54:cUBlBpOS0
ぽん、と平沢の頭に手を乗せる。
唯「わ、私…? そ、それって…」
朋也「おまえに、『憂ちゃんの二番煎じ』って名前をつけよう」
唯「って、私が姉なのにぃっ!?」
唯「ひどいよっ、ばかっ!」
ひとりでとことこ先へ歩いていった。
憂「あ、お姉ちゃん待ってぇ~」
憂ちゃんもその後を追う。
朋也(朝から元気だな…)
俺はそのままのペースで歩き続けた。
―――――――――――――――――――――
………。
―――――――――――――――――――――
昼。もう、何も言わずとも、自然とみんなで食堂へ集まるようになっていた。
ほんの二週間前までは、春原とふたり、むさ苦しく食べていたのに。
あの頃からは考えられない。
ほんの二週間前までは、春原とふたり、むさ苦しく食べていたのに。
あの頃からは考えられない。
580:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:41:30.99:1qYNd8dxO
唯「それ、おいしそうだね。ごはんに旗も刺さってて、おもしろいしっ」
春原「だろ? O定食っていって、僕が贔屓にしてるメニューなんだぜ?」
朋也「お子様ランチをカッコつけていうな」
律「お子様ランチなんてあったっけ?」
朋也「月に一度、突如現れるレアメニューなんだよ」
律「そんな遊び心があんのか…やるな、うちの学食も」
唯「春原くん、その旗、私にくれない?」
春原「ああ、いいけど」
唯「やったぁ、ありがとう」
春原から旗を受け取る。
唯「よし、これを…」
ぶす、と自分の弁当に刺した。
唯「憂ランチの完成~」
律「はは、ガキだなぁ」
唯「む、そんなことないもん、えいっ」
582:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:42:01.15:cUBlBpOS0
旗を取り、それを部長の弁当に突き刺した。
律「あ、なにすんだよっ。こんなのいらねぇっての、おりゃっ」
隣に回す。
和「ごめん、澪」
それだけ言って、流れ作業のように受け流した。
澪「え…私も、ちょっと…ごめん、ムギ」
最後に、琴吹の弁当に行き着く。
紬「あら…」
唯「これがたらい回しって現象だね」
春原「…なんか、ちょっと傷つくんですけど…」
紬「さよなら♪」
バァキァッ!
琴吹の握力で粉々にされ、粉塵がさらさらと空に還っていた。
春原「すげぇいい顔でトドメさしてきたよ、この子っ!」
律「わははは!」
583:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:43:21.05:1qYNd8dxO
―――――――――――――――――――――
………。
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放課後。軽音部の部室へ赴き、茶をすする。
春原「そういやさぁ、あの水槽なんなの」
部室の隅、台座の上に大きめの水槽が設置されていた。
初めてここに来た時には、あんなものはなかったような気がする。
初めてここに来た時には、あんなものはなかったような気がする。
唯「あれはね、トンちゃんの水槽だよ」
春原「とんちゃん? とんちゃんって生き物がいんの?」
唯「違うんだなぁ。トンちゃんは名前で、種族はスッポンモドキだよ」
唯「まぁ、正確には、あずにゃんの後輩なんだけどね」
澪「いや、スッポンモドキの方が正解だからな…」
春原「スッポンが部員ってこと?」
唯「そうだよ」
それでいいのか、軽音部は…。
春原「もう、なんでもありだね。いっそ、部長もなんかの動物にしちゃえば?」
584:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:43:42.06:cUBlBpOS0
春原「デコからポジション奪い取ったってことで、獰猛なヌーとかさっ」
ヌーにそんなイメージはない。
律「デコだとぉ!? おまえなんか最初から珍獣のクセにっ!」
律「トンちゃんより格下なんだよっ!」
春原「あんだと、コラっ」
律「なんだよっ」
春原「………」
律「………」
律「………」
朋也「人間の部員はいいのか」
いがみ合うふたりをよそに、そう訊いてみた。
唯「人間の方は、全然きてくれないんだよね…」
唯「だから、せめて雰囲気だけでも、あずにゃんに先輩気分を味わってもらいたくて」
澪「それ、後付じゃないのか?」
澪「おまえが単純に、ホームセンター行った時、欲しがってたように見えたんだけど」
唯「てへっ」
舌を出し、愛嬌でごまかしていた。
585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:44:23.78:cUBlBpOS0
梓「それでもいいんです。今ではもう、私の大切な後輩ですから」
唯「あずにゃん…」
中野は、俺に向ける厳しい眼差しとは違う、優しい目をしていた。
本来のこいつは、こんなふうなのかもしれない。
それが少しでも俺に向いてくれればいいのだが。
本来のこいつは、こんなふうなのかもしれない。
それが少しでも俺に向いてくれればいいのだが。
唯「あずにゃんっ、いいこすぎるよっ」
中野の後ろに回り、背後から抱きしめて、頬をすりよせる。
梓「あ…もう、唯先輩…」
春原「うおりゃああああ!」
律「うおりゃああああ!」
律「うおりゃああああ!」
突然雄たけびを上げるふたり。
澪「なにやってるんだ、律…」
律「みてわかんないのか!? ポテチ早食い対決だよっ」
律「これで白黒つけてやろうってなっ」
春原「ん? 勝負の最中に余所見とは、余裕だねぇ…」
春原「おまえ、ヘタすりゃ死ぬぜ?」
指についたカスを舐めな取りがら言う。
586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:44:58.55:cUBlBpOS0
セリフとまったく噛み合っていないその姿。
律「死ぬって言ったほうが死ぬんだよ、ばーかっ」
春原「そんな理屈、僕には通用しないね」
律「どうかな…」
春原「へっ…」
一瞬の間があり…
律「どりゃあああああ!」
春原「どりゃあああああ!」
勝負が再開された。
唯「なんか、楽しそう。私も参加するっ」
澪「やめとけって…」
唯「いいや、やるよっ。私もこの世紀の一戦に参加して、歴史に名を刻みたいからっ」
澪「そんな、おおげさな…」
唯「って、あれ? お菓子がもうないよ…」
机の上に広げられた駄菓子類は、全て空き箱になっていた。
紬「唯ちゃん、タクアンならあるけど、いる?」
587:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:46:14.54:1qYNd8dxO
どこからかタッパーを取り出す。
唯「ほんとに? じゃあ、ちょうだいっ」
紬「はい、どうぞ」
唯「ありがとーっ。よし、いくぞぉ」
ガツガツと勢いよく素手で食べ始めた。
澪「はぁ、まったく…」
―――――――――――――――――――――
律「おし、そんじゃ、もう帰るか」
西日も差し込み始め、会話も途切れてきた頃、部長が言った。
澪「って、まだ練習してないだろ!」
梓「そうですよっ、帰るのは早すぎだと思います」
律「でぇもさぁ、今から準備すんのめんどくさいしぃ」
律「お菓子食べて幸せ気分なとこ邪魔されたくないしぃ」
澪「それが部長の言うことかっ」
ぽかっ
588:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:46:33.00:cUBlBpOS0
律「あでっ」
唯「いいじゃん、澪ちゃん。ここはいったん退いて、様子見したほうがいいよ」
梓「なにと戦ってるんですか、軽音部は…」
澪「ダメだ。今日こそ、ちゃんと練習をだな…」
律「ムギ、食器片付けて帰ろうぜ」
紬「うん」
席を立ち、食器を持って流しに向かった。
澪「って、ああ、もう…」
動き出した部長たちを前にして、呆然と立ち尽くす秋山。
澪「明日は絶対練習するからなっ」
律「へいへい」
以前、平沢は、こんな光景が日常だと言っていたが、まさに聞いていた通りの展開だった。
先日は先に帰ったので、どうだったかは知らないが…
実際目の当たりにしてみて、俺は妙な親近感を覚えていた。
無為で、くだらないけど…でも、笑っていられるような時間。
そんな時間を過ごしているのなら、きっと、俺や春原からそう遠くない位置にいるんだろうから。
もしかしたら、最初から遠慮することはなかったのかもしれない。
だから、平沢は言っていたのだ。俺たちのような奴らでも、受け入れてくれると。
ささいなことを気にするような連中ではないと。
先日は先に帰ったので、どうだったかは知らないが…
実際目の当たりにしてみて、俺は妙な親近感を覚えていた。
無為で、くだらないけど…でも、笑っていられるような時間。
そんな時間を過ごしているのなら、きっと、俺や春原からそう遠くない位置にいるんだろうから。
もしかしたら、最初から遠慮することはなかったのかもしれない。
だから、平沢は言っていたのだ。俺たちのような奴らでも、受け入れてくれると。
ささいなことを気にするような連中ではないと。
589:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:49:24.69:y1qBevVn0
万札出すくだりで大爆笑しちまったが
よく考えたら芽衣ちゃん√であったっけね
よく考えたら芽衣ちゃん√であったっけね
590:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:50:10.00:1qYNd8dxO
一緒にいれば、きっと楽しいだろうから、と。
全部、本当だった。
全部、本当だった。
―――――――――――――――――――――
唯「えい、影踏~んだっ」
律「あ、やったなっ」
坂を下る途中、影踏みを始めた部長と平沢。
澪「小学生じゃないんだから…」
紬「やんちゃでいいじゃない」
澪「母親みたいなこと言うな、ムギは…」
春原「はは、ほんと、ガキレベルだな。普通、頭狙って踏むだろ」
こいつもガキだった。
律「ガキとはなんだっ」
唯「そうだそうだっ」
律「うりゃうりゃっ」
唯「えいえいっ」
唯「えいえいっ」
げしげしげしっ!
591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:50:44.09:cUBlBpOS0
春原の影が踏まれる。
春原「あにすんだ、こらっ」
律「うわ、怒ったぞ、こいつ。逃げろぉい」
唯「うひゃぁい」
春原「うっらぁっ! まてやっ」
どたどたと走り出す三人組。
坂の上り下りを繰り返し、めまぐるしく攻守が入れ替わる。
坂の上り下りを繰り返し、めまぐるしく攻守が入れ替わる。
唯「ひぃ、疲れたぁ…っと、わぁっ」
足がもつれ、体勢が崩れる。
朋也「おいっ…」
たまたま近くにいた俺が咄嗟に支えた。
唯「あ、ありがとう、岡崎くん…」
朋也「気をつけろよ。なんか、おまえ、ふわふわしてて危なっかしいからさ」
唯「えへへ、ごめんね」
だんだんだんだんっ!
地団駄を踏む音。
592:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:52:15.62:1qYNd8dxO
振り返る。
梓「ふんふんふんふんっ!」
中野が俺の影、股間部分を激しく踏み砕こうとしていた。
朋也(わざわざ急所かよ…)
―――――――――――――――――――――
唯「岡崎くーん、どうしたのぉ」
平沢が俺の前方から声をかけくる。
唯「なんでそんなに離れてるのぉ」
朋也「………」
春原と坂の下で別れてからというもの、俺はあの集団の中で男一人になってしまっていた。
あいつがいる間は考えもしなかったが、こうなってみると、異様なことのように思えた。
俺のわずかに残った体裁を気にする心が、輪に入っていくことを拒むのだ。
だから、一定の距離を取るべく、歩幅を調節して歩いていた。
あいつがいる間は考えもしなかったが、こうなってみると、異様なことのように思えた。
俺のわずかに残った体裁を気にする心が、輪に入っていくことを拒むのだ。
だから、一定の距離を取るべく、歩幅を調節して歩いていた。
梓「唯先輩、察してあげましょう。岡崎先輩は、きっとアレです」
唯「アレ?」
梓「はい。お腹が痛くて、手ごろな草むらを探しているんです」
梓「それで、私たちの視界から消えて、自然にフェードアウトして…その…」
593:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:52:55.68:cUBlBpOS0
梓「ひっそりと…催す計画だったんでしょう」
唯「ええ? そうなの?」
中野に誘導され、俺がとんでもなく汚い男になろうとしていた。
律「おーい、岡崎、この先に川原あるから、やるなら、そこがいいぞぉ」
朋也「んなアドバイスいらねぇよっ」
急いで平沢たちに追いつく。
唯「岡崎くん、そんなに急いだら、お腹が…」
朋也「もういいっ、そこから離れろっ。俺は腹痛なんかじゃないっ」
唯「でも、あずにゃんが岡崎くんはもう限界だって…」
朋也「信じるなっ。ほら、俺は健康体だ」
その場でぴょんぴょん跳ねてみせる。
唯「あはは、なんか、可愛い」
朋也「これでわかったか?」
唯「うん、まぁね」
なんとか身の潔白を証明できたようだ。
にしても…
にしても…
594:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:54:06.54:1qYNd8dxO
朋也「おい、おまえ、あんまり変なこと言うなうよ」
梓「あれ? 違いましたか? それは、すみません」
反省した様子もなく、突っぱねたように言う。
朋也(こいつは…)
今後は、もっと警戒しておくべきなのかもしれない。
平気で毒でも盛ってきそうだ。
平気で毒でも盛ってきそうだ。
―――――――――――――――――――――
部長たちとも別れ、平沢とふたりきりになる。
今朝一緒に来た道を、今は引き返すような形で逆行していた。
今朝一緒に来た道を、今は引き返すような形で逆行していた。
唯「あ、みて、岡崎くん、バイア○ラ販売します、だってさ」
古ぼけて、いつ貼られたかわからないような、朽ちた張り紙を見て言った。
連絡先なのか、下に電話番号が書いてある。
連絡先なのか、下に電話番号が書いてある。
唯「懐かしいね。バイアグ○って、昔話題になってたけど、結局なんだったんだろう」
唯「岡崎くん、知ってる?」
朋也「さぁな。でも、おまえは多分知らなくていいと思うぞ」
下半身の事情を解決してくれるらしい、ということだけはぼんやりと知っていた。
唯「そう? まぁ、あんまり興味なかったんだけどね」
595:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:55:44.59:1qYNd8dxO
朋也「じゃ、訊くなよ」
唯「素通りしたら、張り紙張った人がかわいそうじゃん」
朋也「悪徳業者だろ、貼ったの」
唯「そうなの? くそぉ、よくもだましたなっ」
唯「電話して、お説教してやるっ」
朋也「おまえそれ、注文してるぞ」
唯「え? 電話しただけで?」
朋也「ああ」
というか、そもそももう繋がらないだろうと思う。
だが、万が一を考えて、そういうことにしておいた。
だが、万が一を考えて、そういうことにしておいた。
唯「ちぇ~、私のお説教で改心させようと思ったのになぁ…」
朋也「残念だったな」
頭に手を乗せる。
唯「岡崎くん、手乗せるの好きだよね」
朋也「嫌だったか?」
唯「ううん、逆だよ。もっとしていいよ?」
597:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 20:56:56.88:1qYNd8dxO
朋也「おまえは、乗せられるの好きなのか?」
唯「う~ん、そういうわけじゃないけど…なんか、落ち着くんだよね」
朋也「そっか」
唯「うん。えへへ」
夕日を浴びて、微笑むこいつ。
それを見ているだけで、俺も何故か心が落ち着いた。
それを見ているだけで、俺も何故か心が落ち着いた。
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唯「じゃあね、また明日」
朋也「ああ、じゃあな」
家の前で別れる。
俺はその背を、見えなくなるまで見送っていた。
少しだけ、別れが名残惜しかった。
いや…かなり、か。
俺はその背を、見えなくなるまで見送っていた。
少しだけ、別れが名残惜しかった。
いや…かなり、か。
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