自分用SSまとめ
朋也「軽音部? うんたん?」 4/23 金
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meteor089
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朋也「軽音部? うんたん?」
688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 21:54:29.31:1qYNd8dxO
4/23 金
唯「いよいよ明日だねっ。楽しみだなぁ」
朋也「気楽でいいな、試合に出ない奴は」
唯「む、気楽ってわけじゃないよ。私も気合十分だよ」
唯「ほら、こんなのも用意したんだから」
なにかと思えば、鞄からクラッカーを取り出していた。
唯「ゴールしたら、これで、パンッ!ってやるからね」
朋也「パーティーじゃないんだぞ…」
憂「お姉ちゃん、こっちのほうがいいよ」
対して憂ちゃんは、小さめのメガホンを取り出した。
やはり常識があるのは妹である憂ちゃんの方だ。
やはり常識があるのは妹である憂ちゃんの方だ。
唯「なるほど、それで、パンッ!の音を拡大するんだねっ」
ずるぅ!
俺と憂ちゃんは漫画のように転けていた。
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………。
690:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 21:55:00.01:cUBlBpOS0
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昼。
唯「ねぇ、私さ、応援の舞考えたんだけど、みんなでやらない?」
律「応援の舞? なんだそりゃ」
唯「こんなのだよ。みてて」
立ち上がり、目をつぶった。
そして、かっ、と見開く。
そして、かっ、と見開く。
唯「ここから先が戦えるようにやってきた…」
唯「顔の形が変わるほどボコボコに殴られて…死を感じて、小便を漏らしても、心が折れないように…」
唯「あの時のように…2度と心が折れないように、やってきた!!!」
唯「ハッ!」
両手をばっと上げて止まる。
唯「はぁ…はぁ…ど、どうかな…」
律「いや、息切れしてるし、なんか漏らしたことになってるし…絶対やだ」
唯「そんなぁ、私の2時間が水の泡だよぉ」
律「2分考えたあたりでダメなことに気づけよ…」
692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 21:56:13.82:1qYNd8dxO
唯「ちぇ…」
律「そんなもんより、澪の萌え萌えキュン☆161連発でどうだ」
澪「や、やだよ、体力的にも、その中途半端な数字的にも…」
律「まぁ、最後に一発鉤突きが当たったって事だな」
律「単純計算で1分15秒…反撃を許さない萌え萌えキュン☆の連打を打ち込むんだ」
澪「なんの話だ?」
律「いや、なんでもない。気にするな」
澪「?」
唯「そうだ、和ちゃん、全校放送で試合実況とかしちゃだめかな?」
和「ダメに決まってるでしょ…」
唯「ぶぅ、けちぃ…」
春原「まぁ、応援なら、ムギちゃんがしてくれるだけで三日は戦えるけどね」
紬「そう? コストがかからなくて、うれしいな♪」
春原「消耗品扱いっすかっ!?」
律「わははは!」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 21:59:34.26:cUBlBpOS0
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昨日同様、食べ終わると、練習に向かった。
春原「ふーい…なんか、やけに気合入ってるね、岡崎」
キョン「確かにな。昨日、いなくなって、戻ってきたあたりからずっとこの調子だもんな」
朋也「単に負けたくなくなっただけだよ」
春原「でもさ、二年から聞いたけど、秋山としっぽりしてたんだろ?」
春原「そん時なんかあったんじゃないの?」
朋也「なにもねぇよ」
春原「ふぅん…てっきり、平沢と二股かけてんじゃないかと思ったんだけどねぇ」
キョン「え? 岡崎って、平沢さんとそんな仲なのか?」
春原「まだそういうわけじゃないんだけどさ…」
春原「でも、両思い臭いんだよね、朝も一緒に登校して来てるみたいだし」
キョン「へぇ、あの岡崎がね…丸くなったもんだ」
朋也「キョン、こいつの言うことなんて、8割嘘だって知ってるだろ。話半分に聞いとけよ」
春原「でも、残り2割は事実だろ?」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:02:31.14:1qYNd8dxO
朋也「違う。現実逃避の妄想だ」
春原「それ、もう発言全てが妄言ですよねぇっ!」
キョン「ああ、そうだったな。危うくあっちの世界に連れてかれちまうとこだった」
春原「病人みたくいうなっ! こいつが平沢と登校して来てんのはマジだよっ」
朋也「あれ、また幻聴が聞える」
キョン「俺も、かすかに耳に残ってるわ、なんだろ」
春原「取り合ってももらえないんすかっ!?」
朋也「キョン、今、う○こって言ったか?」
キョン「まさか、そんなこと言うの、あいつくらいだろ、あの金髪の…」
キョン「誰だっけ?」
朋也「さぁ?」
春原「ほんと、おまえら最低のコンビっすねっ!」
春原「ちくしょう…これも、去年と変わんないのかよ」
キョン「ああ、悪かった、悪ノリしすぎたよ。つい、懐かしくなってな」
春原「つい、でやらないでほしんですけどねぇ…」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:03:03.26:cUBlBpOS0
そう、いつも春原をいじめた後は、こいつがこうしてアフターケアに入っていたのだ。
この感じも久しぶりだったが、すぐに調子が戻ってきた。
この感じも久しぶりだったが、すぐに調子が戻ってきた。
朋也「おい、明日は勝つぞ。わざわざ俺たち三人、雁首揃えてるんだからな」
キョン「ああ、そうだな」
春原「…ま、そうだね」
朋也「春原の幻影も、どうやら納得したようだな」
春原「ここまできて、まだ僕の存在はおぼろげなのかよっ!?」
キョン「はははっ」
―――――――――――――――――――――
………。
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放課後。
春原「なんなんだろうね、こんなとこで待機してろなんてさ」
朋也「さぁな」
キョン「あの人の考えは読み辛いからなぁ。突拍子もないことも割とするし」
さわ子さんに退室するよう言われ、男三人、部室の前でだべっていた。
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:04:12.92:1qYNd8dxO
がちゃり
さわ子「お待たせ~」
間の抜けた声を伴って、室内を一望できるほどに扉が広く開け放たれた。
さわ子「どう? この子たちは」
唯「いぇい、似合う?」
律「動きやす~」
紬「うん…ちょっと胸がきついかなぁ…」
澪「うぅ…」
梓「………」
見れば、全員チア服を着ていた。
限界まで短いスカート、ノースリーブの薄い服、動けばわかる、胸の揺れ…
目のやり場に困るその姿に、逆に俺たちは釘付けとなり、言葉を発せなかった。
限界まで短いスカート、ノースリーブの薄い服、動けばわかる、胸の揺れ…
目のやり場に困るその姿に、逆に俺たちは釘付けとなり、言葉を発せなかった。
さわ子「明日はこれで応援するのよ」
澪「先生、やっぱり、やめませんか、これ…」
梓「そ、そうですよ、恥ずかしいです…」
梓「それに、岡崎先輩とかが、いやらしい目でみてくると思うんです」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:04:33.43:cUBlBpOS0
なぜ俺限定なんだ…。
さわ子「あら、でもそういう衣装の方が、男は喜んで、力が発揮できるものなのよ?」
さわ子「そうでしょ?」
俺たちに振ってきた。
朋也「いや、まぁ…」
キョン「でも、これはさすがに…」
春原「さわちゃん、やっぱわかってるねっ」
欲望に忠実な変態が一匹。
さわ子「ふふ、まぁね。だてに二十数年生きてないわ」
さわ子「って、歳のこと言うなっ」
ぽかっ
春原「ってぇっ! 自分で言ったんでしょっ!」
さわ子「あら、そうだったわね、ごめんなさい」
春原「誰かさん並に理不尽だよ、この人…」
唯「ねぇねぇ、どう? 可愛くない? この服」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:05:30.34:0XX6NZKd0
キョンって何気に良いキャラだよな。
人当たりというか世渡り上手というか……
人当たりというか世渡り上手というか……
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:05:48.70:1qYNd8dxO
言って、くるくると回った。
朋也「わ、馬鹿、おまえ、んな激しく動くなっ」
唯「え? なんで?」
朋也「いや、それは…」
梓「あーっ! この人、見たんですよ、絶対っ!」
唯「何を?」
梓「唯先輩の下着ですっ!」
唯「…いやん」
朋也「不可抗力だろっ」
梓「目をそらせばよかったじゃないですかっ! ガン見することないでしょっ!」
朋也「してねぇよ…」
梓「嘘つきっ! 目にしっかり焼き付けてましたっ!」
朋也「だぁーっ、なんなんだこいつはっ!」
キョン「先生、こういうことにならないためにも、チアはやめたほうが…」
さわ子「あら、そう?」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:06:11.00:y1qBevVn0
あずにゃんと一緒にハンバーガー食べたり猫とじゃれたりした日が懐かしいぜ…
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:06:14.86:cUBlBpOS0
春原「あ、てめぇキョン、余計なこと言うなよっ」
キョン「いや、でもだな…」
さわ子「じゃあ、バニーガールなんてどうかしら?」
キョン「ぶっ!」
春原「なに過剰反応してんだよ、むっつり野郎」
キョン「ち、違う、二年前のトラウマが蘇っただけだ…」
梓「先生、私もこの衣装を着るのはやめたほうがいいと思います」
梓「絶対、岡崎先輩が本能をむき出しにして、警察沙汰になると思いますから」
朋也「だから、なんで俺だけを槍玉に挙げるんだ…」
澪「私も、普通に応援したいです…」
唯「私はこれ着て応援したいな~」
朋也「いや、やめてくれ…」
唯「ええ? なんで?」
朋也「普通にしてくれてたほうが、いろいろと助かる」
唯「えぇ…なら、しょうがないかぁ…ちぇ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:07:11.86:1qYNd8dxO
春原「ムギちゃんは、それ着てくれるよね? ていうか、もう普段着にしようよっ」
律「やらしいやっちゃなー、このエロ原め」
春原「っせぇよ、おまえは一年中ジャージでも着てろ」
律「おまえならジャージの上からでも欲情してきそうだけどな、こわいこわい」
春原「はっ、ジャージの上着をズボンにインしてる奴なんかにするかよ」
律「そんな着こなし方しねぇよっ、ヘタレっ!」
春原「ヘタレは今関係ないだろっ!」
一応ヘタレという自覚はあったらしい。
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:07:28.50:cUBlBpOS0
朋也「春原、落ち着つけ。まず自分の足元をよく見てみろ」
春原「あん? なんだよ…」
春原「って、なんで靴下にズボンがインされてるんだよっ!?」
朋也「いつも社会の窓がアウトしてる分、細かいところで取り戻しておこうと思って…」
春原「まずその前提がおかしいだろっ!」
律「わはは!」
この後、結局コスプレは取りやめとなった。
当日は普通に制服で応援してくれるらしい。
さわ子さんや平沢、春原なんかは不満そうにしていたが、これでよかったんだと思う。
…俺も、少しだけ名残惜しかったが。
当日は普通に制服で応援してくれるらしい。
さわ子さんや平沢、春原なんかは不満そうにしていたが、これでよかったんだと思う。
…俺も、少しだけ名残惜しかったが。
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