ハミングロード
◆ ◆ ◆
――――伸ばした手は、届くはずもなくて
◆ ◆ ◆
私はずっと走っていた。
それは、まるで悪夢のようだった。
目の前で繰り広げられたあの惨劇は。
あるわけないと思ってた、悪夢そのものだった。
それは、まるで悪夢のようだった。
目の前で繰り広げられたあの惨劇は。
あるわけないと思ってた、悪夢そのものだった。
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ――――!!」
ただ譫言のように私は嘘だと言い続けた。
社長が死んだ。
あの時、私はショックのまま気絶しそうになった。
血を見てショックを受けない方がおかしいとも思う。
その後気づいたら私は立っていたのだ。
数分後、声が聞こえた。
そこまでは良かったのだ。
社長が死んだ。
あの時、私はショックのまま気絶しそうになった。
血を見てショックを受けない方がおかしいとも思う。
その後気づいたら私は立っていたのだ。
数分後、声が聞こえた。
そこまでは良かったのだ。
その瞬間、何も考えず逃げた。
四条さんに理由を聞けるわけもなく。
真ちゃんの傍に駆け寄るのでもなく。
ただただ、その場から逃げたのだ。
四条さんに理由を聞けるわけもなく。
真ちゃんの傍に駆け寄るのでもなく。
ただただ、その場から逃げたのだ。
「真ちゃんが、死ぬわけ、ない……!」
信じたくなんかなかった。
あんなに強かった彼女が。
真っ直ぐだった真ちゃんが。
死ぬわけなんて、ない。
あんなに強かった彼女が。
真っ直ぐだった真ちゃんが。
死ぬわけなんて、ない。
あれからどれだけ経ったのかわからない。
でも、私は目の前に建っている水族館を見ていた。
ここなら、休めるのではないだろうか。
水族館の中に休憩所くらいはあるだろう。
そう思いながら、中に入る。
でも、私は目の前に建っている水族館を見ていた。
ここなら、休めるのではないだろうか。
水族館の中に休憩所くらいはあるだろう。
そう思いながら、中に入る。
「……涼しい」
中は水族館というだけがあって涼しい。
ずっと走り続けて汗まみれで怠い体には丁度良かった。
汗が冷され、徐々に消えていく感じがした。
ずっと走り続けて汗まみれで怠い体には丁度良かった。
汗が冷され、徐々に消えていく感じがした。
「……」
館内マップを見る。
軽食が買えると書いてある店が3階にあるらしい。
とりあえず休憩できる場所はそこだろう。
別に道で座っていても誰も咎めないだろうけど。
椅子に座って、ゆっくりとしたかった。
軽食が買えると書いてある店が3階にあるらしい。
とりあえず休憩できる場所はそこだろう。
別に道で座っていても誰も咎めないだろうけど。
椅子に座って、ゆっくりとしたかった。
「…………」
ただ、無言で歩き続ける。
周りに色々な魚がいて泳いでいるのを横目に、ただ歩く。
階段を昇り、3階に着く。
そこから少ししたところに、幻想的な雰囲気の水族館から外れたような場所があった。
目的地の軽食コーナーである。
外の景色が見え、光が差し込んでくるため明るい。
そこに足を踏み入れる。
やはり、誰もいない。
まるで世界に自分だけしかいなくなったかのような錯覚すら覚える。
魚はいる、音声案内板のボタンを押せば動く。
なのに、私しか人がいない。
周りに色々な魚がいて泳いでいるのを横目に、ただ歩く。
階段を昇り、3階に着く。
そこから少ししたところに、幻想的な雰囲気の水族館から外れたような場所があった。
目的地の軽食コーナーである。
外の景色が見え、光が差し込んでくるため明るい。
そこに足を踏み入れる。
やはり、誰もいない。
まるで世界に自分だけしかいなくなったかのような錯覚すら覚える。
魚はいる、音声案内板のボタンを押せば動く。
なのに、私しか人がいない。
「……………………」
外の景色が見える席に座る。
店員がメニューや水を持ってきてくれるわけもない。
ただ、そのままぼーっと外を見る。
だが、景色が一向に頭に入ってこない。
見ているはずなのに、見えない。
店員がメニューや水を持ってきてくれるわけもない。
ただ、そのままぼーっと外を見る。
だが、景色が一向に頭に入ってこない。
見ているはずなのに、見えない。
「…………真ちゃん」
ふと浮かんだのは、菊地真の事だった。
あの時、私に何か出来たことはないのか。
ただ、それだけが浮かぶ。
出来る事なんてなかったはずなのに。
何かできたのではないかと言う後悔だけがどんどん出てくる。
自分よりも強い彼女が何もできなかったというのに、自分に何ができるのだろうか。
だが、もし自分が囮にでもなっていれば、その間に動いてくれたのではないのだろうか。
あの時、私に何か出来たことはないのか。
ただ、それだけが浮かぶ。
出来る事なんてなかったはずなのに。
何かできたのではないかと言う後悔だけがどんどん出てくる。
自分よりも強い彼女が何もできなかったというのに、自分に何ができるのだろうか。
だが、もし自分が囮にでもなっていれば、その間に動いてくれたのではないのだろうか。
それはあくまで机上の空論というものである。
そうだとわかっている、はずなのに。
後悔は一向に消えてくれない。
あまりの重圧に涙が出てきた。
このまま、潰れて、逃げてしまえば楽なのかもしれない。
そうだとわかっている、はずなのに。
後悔は一向に消えてくれない。
あまりの重圧に涙が出てきた。
このまま、潰れて、逃げてしまえば楽なのかもしれない。
「……違う」
だが、その弱気を振り切る。
このまま行ってしまうのは、ダメだ。
昔の自分と同じになってしまう。
このまま行ってしまうのは、ダメだ。
昔の自分と同じになってしまう。
「真ちゃんなら、ここで私を責めたりなんかしない、絶対に」
責任逃れと言われれば、それまでかもしれない。
でも彼女の真っ直ぐさは、よくわかっている。
シアターを作る前、今の50人になる前からわかっている。
765プロだけだったあの時からわかっている。
だって、自分は彼女の真っ直ぐさに憧れたんだから。
自分もいつか、彼女のように真っ直ぐに生きたいって。
でも彼女の真っ直ぐさは、よくわかっている。
シアターを作る前、今の50人になる前からわかっている。
765プロだけだったあの時からわかっている。
だって、自分は彼女の真っ直ぐさに憧れたんだから。
自分もいつか、彼女のように真っ直ぐに生きたいって。
そして、すべきことは簡単だ。
真ちゃんなら、これからどうするか。
真ちゃんなら、これからどうするか。
「プロデューサーさんを、止めないと」
この殺し合いを開いた、あの人を止める。
真ちゃんはもう、帰ってこないかもしれないけど。
プロデューサーさんに、四条さんに、償ってほしいから。
真ちゃんはもう、帰ってこないかもしれないけど。
プロデューサーさんに、四条さんに、償ってほしいから。
「――――見ててね、真ちゃん……私、頑張るから」
涙を拭って、外を見た。
先ほどまで曇っていた景色が、晴れた気がした。
広がっていたのは、いつも通りの空だった。
先ほどまで曇っていた景色が、晴れた気がした。
広がっていたのは、いつも通りの空だった。
【一日目/朝/C-7水族館南館3階軽食コーナー】
【萩原雪歩】
[状態]健康
[装備]
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
1:プロデューサーさんを止めて、償ってもらう
2:真ちゃんの分も、真っ直ぐに生きたい
3:四条さんが危険だという事を伝えていく
[状態]健康
[装備]
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
1:プロデューサーさんを止めて、償ってもらう
2:真ちゃんの分も、真っ直ぐに生きたい
3:四条さんが危険だという事を伝えていく
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