どっかに行く
「おー、これいいな。」
「せっかくだから、皆に買っていったらどうかな? 」
「おー、いいな、それ。」
「ね? 」
「じゃあ前島にはこれと、
あとクラスの奴にはこれと…、あー、○○はどうすっかな」
あとクラスの奴にはこれと…、あー、○○はどうすっかな」
「わ、私が買ってくから」
「そーか?…じゃあ俺はいいか。」
そうはいいつつ、あいつにも買ってかなかったらうるさいかも知れないしなぁ…。
やきもち焼きだし。初音には内緒にして買っておくか。
やきもち焼きだし。初音には内緒にして買っておくか。
初音に買う
ー翌日ー
環にも買ってきたけど、お土産いつ渡すかなー。
初音にも内緒だし…初音がいない時に渡すか。
俺なんか悪いことしてるみたいだ…。
初音にも内緒だし…初音がいない時に渡すか。
俺なんか悪いことしてるみたいだ…。
初「健、私他のクラスの友達にお土産渡してくるね」
け「お、おお。」
け「お、おお。」
おお、今がチャンスか。
前「ちーす!」
け「おっす!ちょうど良かった。昨日、○○に行ってきたんだけど、これ土産。」
前「いよっ!ブルジョア健君!」
け「んで、ほら、これがお前の。」
環「え?私にも!?さんきゅー」
前「いいんですかー?そんなことして。君の嫁さん怒るんじゃないか?」
け「たかがお土産くらいでそんなことないだろ。まぁ、でも実はは常には内緒なんだ。
お前も秘密にしておけよ。」
お前も秘密にしておけよ。」
環「え!?う、ううん…。なんか、初音に悪いなぁ…」
け「まぁ日頃のお礼ってヤツ。ほら」
環「さんきゅ♪今度またカラオケでも行くかー!あ…!」
け「え?」
振り向くと初音が教室から戻ってきてしまった。
け「は、初音…!」
初「…」
け「ちょ、ちょっと待てよ!初音!」
教室を駆け出して行く初音を呼び止めたが、無視された。
環「は、早く追いかけなよ!」
け「はぁ…」
こうならないようにしてきたんだが…。
ぶっちゃけ女の子って面倒だ…。
ぶっちゃけ女の子って面倒だ…。
とりあえず教室を出てきたが、初音のヤツ、どこに行ったんだ…。
1屋上
2校庭
3下駄箱
2校庭
3下駄箱
1 屋上
け「はぁはぁ…あ」
初「…」
け「おい…その…あのなぁ…なにも教室出てくこと無いだろ…」
初「…どうして…内緒にしてたの…?」
け「どうして…まぁ、その…」
初「内緒にされる方がよっぽど嫌だよ…」
け「お前が怒るのわかってたし…。でも環は友達だし…。土産買わないわけにもいかないしなって」
初「…嘘つく程なら、買ってくれたほうが良かったよ…」
そういいながら初音はとうとう泣き出してしまった。
け「な、なにも泣くこと…」
初「もう、健のことよくわかんないよ…」
け「俺も初音がよくわかんねーよ、妬きもちとか、もよくわかんない…」
初「友達のままの方が…良かったのかな…」
け「な、なんでそんなこと、言うんだよ…!」
初「だって、もう妬きもちもやかなくて…済むし、健に迷惑かけなくてすむ…から。」
ぱたぱたと零れる雫が初音の足元に落ちる。
初「好きで一緒になったのに切なくなるよ…。付き合ってるのに片思いでいるように感じる…。」
け「…」
初「ごめんね…」
俺の横を走っていく。
それを俺は黙って見届けてしまった。俺は、追いかけることが出来なかった。
一緒にならない方が良かったのだろうか。
…。
蝉が鳴き始めている。
それを俺は黙って見届けてしまった。俺は、追いかけることが出来なかった。
一緒にならない方が良かったのだろうか。
…。
蝉が鳴き始めている。
け「どうしたらいい…のか…?」
雲ひとつ無い青空を見つめながらこれからどうしたらいいかを問いかける。
答えが返ってくるはずも無いのに。
答えが返ってくるはずも無いのに。