マイヤ:月光の射手
「コスプレ?」と僕は聞いた。
「知らなかったの?」
「いや、知らなかった」
「馬鹿みたい。見ればわかるじゃない」と
ナナは言った。
「彼女にその趣味があるかは知らないけど、あれはとにかくコスプレよ。完璧に。二〇〇パーセント」
Wise choice.
賢明な判断の目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。エゴの拡大にではなく、縮小にある。分析にではなく、包括にある。
スキル名 |
冷却 |
消費MP |
効果 |
ターボ (パッシブ) |
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通常攻撃が命中する毎に攻撃速度+5%。 4秒間継続。 8回重ねがけ可能。 |
フィッションショット
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11.0 |
80 |
スキル使用後、通常攻撃が2つの方向に分裂する。 目標の敵に5/8/11/24/17/20物理ダメージを与える。 目標以外の敵には30%の通常攻撃を与える。 4/5/6/7/8/9秒間継続。 |
レインアロー
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10.0 |
80 |
指定した場所に矢を放ち、敵に5回、各30/40/50/60/70/80物理ダメージと減速効果を与える。 4回命中後、敵にフリーズ効果を与える。 1秒間継続。 |
ターボスティール
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38.0 |
120 |
使用すると自身の受けている移動制限効果を取り除き、1秒間のステルス状態になる。 6秒間、攻撃速度+35%/55%/65%。 2.5/3/3.5秒間、自身と周囲の味方の移動速度+45%/55%/65%。 |
目次
考察
マイヤについて語り尽くすことは僕にはできないかもしれないし、
あるいは世界中の誰もそんなことはできないかもしれない。
「どうせ一時的なノリだろう」とためしに僕は言ってみた。
言うべきではなかったのだ。キーボードが氷河のように冷たくなった。
「なぜ知ってるんだ?」と相棒が言った。
とにかく、そのようにしてマイヤをめぐる記事が始まった。
長所
短所
スキル説明・解説
パッシブ |
ターボ 六月にデートした女の子とはまるで話があわなかった。 僕がマイヤのパッシブについて話している時、彼女はキャリーのスキル3のことを考えていた。 |
スキル1 |
フィッションショット 好むと好まざるとに関わらず、きみはそれを“発動”しなければならない。 |
スキル2 |
レインアロー レインアローには優れた点が二つある。 まず対象指定では無いこと、それから一人も人が死なないことだ。 放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。 |
スキル3 |
ターボスティール 「やれやれ」僕は加速した。 |
ビルド考察
マイヤはいつも両手に何かを持っていた。
それは片方は弓--確か月の力を秘めた弓だったと思う--で、もう片方は決まって何か装備を持っていた。
僕が見たとき、それは
ナイフだった。正確には、
ナイフに見えた。
彼女は何にも持っていなかったという人だっている。とにかく僕には
ナイフを持っているように見えたんだ。
僕が聞くと、彼女はニヤリと笑ったように見えた。
そして、僕を見つめながら勢い良く
ナイフと
ナイフを合成したんだ。そしてこう言った。
何が何だかわからなかった。けれど、何も言わないのも悪いので「なるほど」とだけ言った。
すると、マイヤはおもむろに、今度は
ダガーと
ジャベリンを取り出してきた。
職人のように慣れた手つきだった。そして、同じように合成した。
僕は頷き、「なるほどね」と言った。もちろん、何にも納得はしていない。今だってそうだ。
「その二つをどうするんだい?」
僕は聞いた。それは無粋な質問だったかもしれない。だけど、聞かざるを得なかった。
彼女は再び--ある程度は予想していたが--両手に持った二つを合成した。そして、言った。
その言葉を二回繰り返した。
それで終わりだ。この話に続きはないし、それ以上でもそれ以下でもない。
ある時期に、僕達の前にはマイヤという女性がいた。それだけだ。
立ち回り考察
きみがマイヤの立ち回りを考えようとしている事実について、僕は何も興味を持っていないし、何かを言う権利もない。
勝手にミニオンでファームすればいいし、自分の装備が揃うまで待てばいい。その間、きみが何をしようが自由だ。
ジャングルモンスターを狩っててもいいし、敵の居ぬ間にタワーを攻めてもいい。全チャ野郎の退屈な話に耳を傾けたっていい。悪くない選択だ。
ただ、一つだけ言いたい。
完璧な立ち回りは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
著:デコポン@クラン団長殺し
最終更新:2017年07月11日 16:49