人外と人間
マスコット系人外と少女 怪文書 2
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怪文書 2 3-672様
「…………で、なんなんだ、この怪文書は」
「いや……ハルカが最近、悩んでいたようだったからな。お前はけしてマイノリティではないと言う事の証明に」
「マイノリティなのは自覚してるから電波垂れ流すな」
「ちなみに私はマイノリティではないぞ。恋に落ちてしまえば種族など関係あるものか。
私の場合、たまたまハルカがヒトだっただけだ。だがハルカはハルカだし、例えハルカがどんな種族であろうが、私はハルカを娶りたい」
「………………」
「……ハルカ? おーい、はーるー」
「うっさい死ねッ!!」
「いや……ハルカが最近、悩んでいたようだったからな。お前はけしてマイノリティではないと言う事の証明に」
「マイノリティなのは自覚してるから電波垂れ流すな」
「ちなみに私はマイノリティではないぞ。恋に落ちてしまえば種族など関係あるものか。
私の場合、たまたまハルカがヒトだっただけだ。だがハルカはハルカだし、例えハルカがどんな種族であろうが、私はハルカを娶りたい」
「………………」
「……ハルカ? おーい、はーるー」
「うっさい死ねッ!!」
私は身長3,40センチほどの奴を蹴り飛ばすと、そのまま部屋を飛び出した。
元々丸っこい体をしていた分、ゴムボールのようにぼよんぼよんとよく跳ねる奴を見送って。
「ま、待て、ハル……ガフッ」
……あ、倒れた。
元々丸っこい体をしていた分、ゴムボールのようにぼよんぼよんとよく跳ねる奴を見送って。
「ま、待て、ハル……ガフッ」
……あ、倒れた。
わかってる、マイノリティであることは嫌でもよくわかってるんだ。
いつもいつもあのぬいぐるみ野郎は、歯の浮くような、砂糖水に蜂蜜とメープルシロップを溶かし込んだ上キャラメルで仕上げたような事をよく言う。
顔が熱くてしかたがない。きっと私の顔は真っ赤になっていることだろう。
いつもいつもあのぬいぐるみ野郎は、歯の浮くような、砂糖水に蜂蜜とメープルシロップを溶かし込んだ上キャラメルで仕上げたような事をよく言う。
顔が熱くてしかたがない。きっと私の顔は真っ赤になっていることだろう。
お互い過去に何があったか知らないし、未来にどうなるかなんてわからない。
それでもあいつは、ただ私にそんなことばかりを言う。
何でそんなに私を好いてくれるのかわからない。
私には誰かを好きになる資格なんてないのに。
それでもあいつは、ただ私にそんなことばかりを言う。
何でそんなに私を好いてくれるのかわからない。
私には誰かを好きになる資格なんてないのに。
鼻の奥がつうんと痛くなった。花粉の季節も過ぎたのに。
ぴちゃりと頬が濡れたかと思うと、急に足元の影が大きくなった。夕立だ。
ぴちゃりと頬が濡れたかと思うと、急に足元の影が大きくなった。夕立だ。
「……ハルカ」
軒先で雨宿りしていた私に、奴が話しかけてきた。何故か、私の傘を引きずって。
「初めて会った時も、こんな風だったな」
私は何も言わない。言う事もない。
「なあ、ハルカ。……その、すまない」
何も言わない。
「確かに、私の言動も問題だったかもしれない。だが……」
何も、言わない。
「私がハルカを好きなのは、本当だ。それは、初めて会った10年前から変わらない、何も」
何も――
「戻ってきて、くれないか? 私たちの家に」
…………
「初めて会った時も、こんな風だったな」
私は何も言わない。言う事もない。
「なあ、ハルカ。……その、すまない」
何も言わない。
「確かに、私の言動も問題だったかもしれない。だが……」
何も、言わない。
「私がハルカを好きなのは、本当だ。それは、初めて会った10年前から変わらない、何も」
何も――
「戻ってきて、くれないか? 私たちの家に」
…………
びちゃびちゃに濡れた彼をおんぶして、私は傘を差した。
「すまんな、ハルカ。重くて持てなかった」
「いや……別に、それはいいよ」
「すまんな、ハルカ。重くて持てなかった」
「いや……別に、それはいいよ」
私たちはどしゃぶりの雨の中を、アパートへと戻っていった。