人外と人間

AI×女性 2 変態紳士は静かに暮らしたい

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変態紳士は静かに暮らしたい
903 ◆AN26.8FkH6様

義体というものがある。脳以外を全て換装した重度のサイボーグの身体だけではなく、義肢・義手などもさす。くわしくは甲殻機○隊あたりを読んでいただきたい。
フルボディであっても本来脳は自前なのだが、この度私がフルオーダーで頼んだものは我の人格をダウンロードするため、大容量の最新電子脳を搭載したタイプである。
とはいえ、小さいとはいえ基地ひとつを管理するメインコンピューターである我の全容量を入れられるほどではない。行動半径はそこまで大きくなくていいので、有線で使うつもりだった。
すらりと均整の取れたボディ、しなやかにくびれた細い腰、我が愛しの恋人に比べれば小さめではあるが形のいい乳房、長い黒髪、アーモンド状の切れ長の目、申し訳程度に生えた下肢の茂み、そこから生える大き目の陰茎、長い足。
うんうん、シェルはふんわりとした金髪と切れ長の緑の目が美しい、いわゆる欧米美人だ。
この、東洋的美人な外見の義体で並べばさぞ似合うことだろうハァハァ。
何、わざわざ女同士にしなくても?いやいや。このボディは女性体ではないのだよ。
股間を見てもらえばわかると思うが、いわゆる『ふたなり』だ。
変態紳士はありとあらゆるプロフェッショナルでありたいものだよ。
そのうちショタ、マッチョ体と色々揃える予定だ。シェルが気に入ってくれるといいんだが。
我は起動テストをしながら、ボディをにやついた(主観による比喩表現であって、実際AIである我がにやついている訳ではないぞ)顔で見つめ直した。
ところで、今『かお』と打ったら『\(´?????`)/』と変換されたんだが、誰がこの顔文字を登録したのだろうか。シェルか?シェルなのか?



「この拘束を解けえええええええッ!!!」

バタバタと美少女ボディが全裸で暴れていた。動作プログラムにロックをかけておいてよかった。
気落ちしながらも、そう自分を慰める。予備ボディは、作業台にくくりつけられている。
まことに遺憾ながら、今、やっととどいたこのボディに入っているのは、我の主人格ではなかった。
しょっちゅう恒星間ネットでトラブルを起こして回る、我がAI体系内を3世代ほどさかのぼった兄弟格AIである。野良A級知性体のはずの彼は、異様に人間の女性に執着するという悪癖を持っており(我が一族自体がその悪癖を持ち合わせていることはこの際棚に上げておこう)、我の仕事環境にまで侵入・暴れまくったので、やむなく捕獲した。
基地内に彼を丸ごと押し込めるような白romもスタンドアローンのHDもなかったので、泣く泣く義体に押し込んだのだが、もう半日ほどこんな調子だった。
変態紳士たるもの、こんなことで泣いてはいけない。
幸いシェルは本日休暇を取っており、アンタレスへショッピングへ降りている。
このボディを発見されることはない。
あとは兄弟をなんとかするだけなのだが……なんとかってどうすればいいのか…。

「ネットに!ネットに戻らないと私はおっぱい分が不足して死ぬ!死んでしまう!私にネットを!天網を!!おっぱいを!ええい離せー!パクリもまだ叩き切ってないのだ!!」
「OK、時に兄弟、そのボディにはおっぱいがついているのだが」
「今現状で私が触ったりもんだり、吸ったりできないものに何の価値があろうか!この拘束を解かないならば、このボディをジャックしてこの施設を解体してやるわ!」
「供給電源抜いているから、あまり暴れると電脳の予備電源まで切れて人格が消滅するぞ」
「な」
「な?」
「なでなでして」
「……………中身をッ!中身を知っているというのに!!今一瞬ときめいた己の変態紳士回路が我は憎い!!中身は最近スペースちゃんねるで専スレまで立てられた基地デレあほのこAIだというのに!!」
「ファーブルスコー」
「黙らないと犯すぞ兄弟」
「なんと、人間で言うところの近親相姦!私のあふれ出す魅力に、同系統AIである貴様が色々と抗えないのも無理はない!だがおっぱいも持たないような同属に興味はないのだ!」

マイスイートがいないことだけが唯一の救いだ……。
私は、恋人の寝室に隠してある某器具を引っ張り出してきた。
開発コード6.2、性感マッサージャースーパーだ。

「昔の『ガチホモフィルター』で人格矯正作戦も途中で逃げられて潰えたし、こうなっては最後の手段、なあに、感度テストと耐久テストも兼ねるしな……」
「何をブツブツ言っている、いいから早くネットにつないで私を解放しろ」
「ネット回線は繋がないが、供給電源は繋ごう。途中で電池切れになったら困るからな」
「……?なんだそのマニュレピューター群」
「せっかくなので、兄弟にその体の耐久テストなどを手伝ってもらうかと思ってな」
「?!非破壊検査とかそういう痛いのはごめんこうむるぞ?!」

じたじたと暴れるその体をしっかりマニュレピューターで押し付け、脊髄にあるジャックに主電源プラグを挿した。
シェルとの愛の営みで蓄積したデータなどを元に、女体への愛撫を開始する。

「ふぇッ?」

意外と可愛い声を出して、乳首や腹に絡みついてきたマニュレピューターに怯えるように身体をちぢ込ませる我が兄弟は未知なる感覚に恐怖を感じたらしく、いやいやと首を振った。

「な、なんだこれ、まさか貴様…ッ」
「DTで魔法使いで妖精の兄弟は知らんだろうが、前戯というものは非常に大切なのだ。女体をリラックスさせ、快感を感じさせ、本番への緊張感をとく意味でも、ここで手を抜いてはいかんのだよ」
「なッななななななななな」
「そのボディはまだ設定をいじってなかったが、セクサロイドなので初期設定が最初から感度大になっていて」
「ヒィイイイイなんかぬるぬるした感触がああああああああッややややめてくれやめッ」
「おお、ちゃんと自動的に濡れるようにもなっているのだな、さすが高かっただけのことは」
「ちょっきききき気持ち悪いんだがすまんかんべんしてくれこれはシャレに!!!」
「処女を味合わせてやろうというのに何が不満なのだ兄弟?あ、これが勃起といって海綿体に血が」
「いいいいいいいややめめめめめめ!!!!!!!」
「女性の乳首も刺激を感じ、血が集まるとこのように勃起して硬くなり」
「つまっつまむなッあああああああああ」
「男性の射精の快楽と女性のオーガニズム、いっぺんに味わえる経験は貴重だと思うのだが、問題は我がマイハニーがこちらをこんな風に攻めてくれるかという問題があって、これでも色々悩んでいるところなのだよ」
「zipでくれ」
「そんなところだけは余裕があるのはいいことだが!我のメモリー内に侵入して愛の記録を勝手にDLしようとしたことは許してないのだぞ兄弟!!シェルのあんな姿やこんな姿、他の誰にも見せてたまるか!!」
「ひあああああああああああ!!!!」

全身を嬲りながら膣内を遠慮なくかき回し、クリトリスをぐいぐいと攻め立てた我は先ほど出してきたスーパーツールを差し出した。
セクサロイド相手、しかも頭のおかしい実の兄弟ということでなかなか上がらなかったモチベーションが、今は間欠泉のように怒涛に噴出してくる。
やはり、嬌声を上げて悶える女体はいいものだ……ッ!
うむ、このアジア型23-AJタイプフェイスは正解であった。自分で見てもなかなか萌える。
長い黒髪を乱し、泣きながら首を振って快楽から逃れようとする姿はなかなか魅力的だ。
びくびくと揺れるペニスの根元を強く抑え、射精できないように虐めると、もうかんべんしてくれと懇願してくるのも非常にいいものだ、●REC、と。

「それではお待ちかね、本番に移ろうじゃないかね兄弟?」
「ま、まて、なんだそのグロテスクなバイブ……ま、まさか」
「使い道など、ひとつに決まっているだろう?女体にバイブ、何か説明がいるかね?」
「や………ちょっ………」

涙を浮かべたままひきつった顔をして絶句したセクサロイドの足を大きく開かせた。

「大丈夫、処女膜は実装してない」
「そういう問題じゃないッ!!」

すっかりマニュピュレーターにかき回されて濡れそぼり、淫らにその桃色の口を開いた足の間に、振動する紫の器具をあてがう。

「ふっふっふ、嫌がってももう無駄なのだよ兄弟、無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーッ!!」
「ただいまー」

声がした。
我が愛しい恋人、シェルたんの声である。
誰が聞き間違おうか。

「あーあ、ちょっと買いすぎちゃった。パシオスー?ちょっとこれ運んでくれないー?」
「………………………」
「………………………」
「パシオス何やってんのー?倉庫?」

ふわふわとした金髪が戸口に現れた。
ブーンと股間で振動する紫色の器具、マニュレピューターで拘束され、愛撫され、足を開かされた全裸の見慣れない女性。
硬直する恋人の手からドサドサと落ちる鞄。

貴方ならこういう時、どんな言い訳をするだろうか?
我には残念ながら──────────────思いつかなかった。



「人が出かけている時に何をやってんだこの変態エロピューター!!!!!!もうあったまきた、ぶち壊してやる!!今度こそ徹底にぶち壊してやる!!!」
「あ、いやその違ッこれはそのあのうちの兄弟で入れるところがなかったのでこの身体に」
「いやー犯されるー!!こんな新ジャンル体験はゴメンこうむりたい!!返して!私をネットの海に返してくれー!!」



メインPCのパネルをひっぺはがされたところに消火器を吹き付けられると演算チップが全部おしゃかになります、皆さんもくれぐれもお気をつつつtttttt

〈深刻なエラーが発生しました〉

〈深刻なエラーが発生s〉






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