LEGEND OF NAVY BLUE

LEGEND OF NAVY BLUE(レジェンド・オブ・ネイビー・ブルー)は、くろこげめろんによる日本のローファンタジーライトノベルである。

概要

これまでMotchiyサーバーなどで設定が断片的に語られるだけだったMotchiyの神話を、一話完結型の短編小説としてまとめ上げた一連の作品群である。
日本(作中では『とある地』とされている)を守護する神Motchiy、そしてその友や仇敵が繰り広げる神話をその眼で見届けよ!!
現在2作しかない。

キャラクター

Motchiyサイド

Motchiy

ストーリーの主人公。初登場は『紅い月、偽りの銀河』。小柄な少女で、紺色の短髪と琥珀色の瞳を持っている。一人称は『自分』。
とある人里離れた山の頂上付近にログハウスを建て、そこに住んで静かに暮らしているようだ。ログハウスの周辺には米、リンゴ、小麦の田畑が広がっているとのこと。

必要以上に畏れ敬われることを良しとせず、自らを神であるとひけらかすこともなく、まるで一人の人間であるように生活している。
冒頭の描写からして、本を読むこともあるようだ。

能力(マジック)は『雅透式(ワゥンズ・ワン)』。厳密にはスキルカテゴリであり、Motchiyの各種刀術をサポートするもの。
純粋な技力・武力を強化するタイプ(居合斬りの能力『剣に迷い無く(ディシンヴァーク・スロウン)』など)と、神力を五元の力へ変幻させ操るタイプ(炎系統の『剣の往く先へ(ファーム・ペイサー)』など)を内包する。

彼女の友人も謎は多い人物ばかりだが、Motchiyも『往日の咎罪の白銀杖(ドルチェ・ン・リゾルート)』の使途を答えないなど、行動原理には不明な点が多い。

詳細は個別ページLEGEND OF NAVY BLUE/Motchiyを参照。

山本

永き時を生きる謎多き少女。一人称は『俺』。
白羽根研究所』と号する超高層ビルの最上階を住居としている。山奥の僻地で暮らすMotchiyとはある意味対象的だが、人里に溶け込んで暮らしているという点では似たもの同士でもある。

豪華な超高層ビルの頂上で暮らすほどの大金持ちであり、企業を経営していることが示唆されている。
好物はカフェオレらしく、いつも飲んでいる。

研究所のオーナーなだけあって博識で、Motchiyも知らなかった古代の楔形文字を解読、暗唱してみせた。

能力(マジック)は『磔へ向え(フェターファイト)』。
銃火器を使用する際に聖約(『殺害する』『貫く』など)を定め、それを継続して達成する限り威力などが上昇し続ける。グラフは累乗グラフのようになる模様。

詳細は個別ページLEGEND OF NAVY BLUE/山本を参照。

最高裁(シュプリームコート)

元・正義の神。初登場は『導く霊火、揺らぐ天秤』。
一人称が『此方』、文章体じみた堅めの口調の少年。長いため、Motchiyからは『(コート)』、山本からはシュープと呼ばれている。言及のみだが、カイハや『名前を呼んではいけないあのお方』はフルネームで呼ぶらしい。
もともと彼が学長を務めていた大学跡をそのまま家として使っているらしい。その大学のあった国は滅んだとのこと。

山本と同じく彼も謎が多く、Motchiyも知らないことが多い。

能力(マジック)は『想は現の黒鏡(ブリーチローダー)』。書物に描かれたものを具現化するもので、作中ではMotchiyに恒等ソード=typeJを渡したり、超伝導加速レールで山本のライフル弾の威力を向上させたりした。

それ以外にも裁きを下す力、亜空間からなにかを取り出すもあるようだが、詳細は不明。また、裁判空間に出入りする、亜空間からものを出し入れする時はドロネー三角形分割状に歪む描写がある。

『六法』と表紙に書かれた本を持っているらしい。

ウマトマ

最高裁』の飼い猫又その1。三毛猫。
冒頭で『最高裁』のプリンを盗み食いした罪で、三日のおやつ抜きを宣告されていた。
セリフはひらがなで「にゃー」。

カレイ

『最高裁』の飼い猫又その2。毛並みはグレーで、ウマトマとは逆にセリフはカタカナの「ニャー」。

『正義の画定者』スフェクル

『最高裁』の裁判開始時に名を呼ばれた存在。その直前の意味深な会話の相手の可能性が高い。

どうやら『最高裁』とは協力しているわけではなく、互いの正義のあり方で意見が衝突しているようだ。彼には『過去に囚われた幻影』とも呼ばれており、謎が深まるばかり。

カイハ

現時点では言及のみ。

名前を呼んじゃいけないあのお方

現時点では山本の言及のみ。桃色らしい。
おそらく国家機密のことから、丸亀先輩のことではないかと推測できる。

ボス

紅い月・兎

『紅い月、偽りの銀河』のラスボス。突如として真紅の月が昇ると、月より来る侵略者が全てを破壊すると言う伝承があった。
赤い流星が降り注ぎ、大地を割り海へ沈める威力を誇る。さらに兎は単体でもそれなりの強さを誇るうえ、隆盛によって無限に援軍が訪れるため手に負えない。実際、これまでも何度も神々をも殺害したようである。

Motchiyも苦戦し、敗北し掛けたが、すんでのところで『月の観手(ムーンサイター)』を手にしたことで粉砕され、すべて消滅した。

砕かれた月はその後普通に沈み、翌晩になると白い月に戻っていたとのこと。

往日の咎罪の白銀杖(ドルチェ・ン・リゾルート)

『導く霊火、揺らぐ天秤』のラスボス。かつて『最高裁』の先代が封印した、邪悪な杖。『白銀の杖』とも呼ばれる。
かつて多くの無実の人を粛清するのに使われたため、その怨念が強く、まともに関われば神でも即死するというとんでもない代物。

今回はその魂が融合して生まれた疑似人格を伴いMotchiyらに襲いかかった。無数の幻影を操り消耗させた後、弱体化したように見せかけて油断したMotchiyに致命傷を与えるなど狡猾。
しかし、大魔法の構築が完了した『最高裁』により裁かれ、敗北した。
長時間をかけて核になりつつあった疑似人格が消えたため、杖自体は残ったものの大きく弱体化したようである。

その後は最初の目的通り、Motchiyの手に渡った。

関連項目



最終更新:2025年07月15日 10:51