『決意は焔の玉より熱く』 ◆WPo0ibjc/Y
この狂気に満ち、理不尽なゲームが始まってから既に何分が経過しただろうか。
マリオは灯台の影で考えていた。
マリオは灯台の影で考えていた。
(このゲームはクッパによる遊びの様な戦いだとも思った。だが違う。クッパも参加させられていた。
では、パーティのパフォーマンス?デイジー姫は確かに死んだ。遊びではない。ルイージの叫びも、あの光景も本物だ。)
必死にマリオはこのゲームを何かの冗談だと解釈していた。だが、どの希望も潰えてしまう。
(―ただあの豚の如く肥大したポーキーという少年単独であんな事や、全員にこんな首輪をつけるなんて考えられない。
あんな傲慢で考えも子供の堕落した少年があんな高性能なマシンを作れるか?
それに、あんな光景を作り出すのも予め誰かがデイジー姫を殺しておいて、それでポーキーに起爆装置を持たせれば簡単に―)
ポーキーより更に裏が居る。その可能性も否定できない。
「ポーキーだけを倒しても終わりではないってことか。」
では、パーティのパフォーマンス?デイジー姫は確かに死んだ。遊びではない。ルイージの叫びも、あの光景も本物だ。)
必死にマリオはこのゲームを何かの冗談だと解釈していた。だが、どの希望も潰えてしまう。
(―ただあの豚の如く肥大したポーキーという少年単独であんな事や、全員にこんな首輪をつけるなんて考えられない。
あんな傲慢で考えも子供の堕落した少年があんな高性能なマシンを作れるか?
それに、あんな光景を作り出すのも予め誰かがデイジー姫を殺しておいて、それでポーキーに起爆装置を持たせれば簡単に―)
ポーキーより更に裏が居る。その可能性も否定できない。
「ポーキーだけを倒しても終わりではないってことか。」
だが、マリオはそれよりも気掛かりな事があった。弟のルイージの事だ。
あんな大切な人を苦しく、残酷な目に遭わされ、ルイージ自身も相当な苦痛を味わったはずだ。
確かにマリオも怒りを感じた。ヨッシーやクッパだってきっとそうだ。
だが、ルイージの苦痛に比べれば、計り知れないだろう。もっともその強大な苦痛が=ポーキーへの殺意とは限らないが。
ポーキーは確かに言った。『優勝すればどんな願いでも叶える』と。
なら、ルイージがデイジー姫を生き返らせるためにゲームに―
あんな大切な人を苦しく、残酷な目に遭わされ、ルイージ自身も相当な苦痛を味わったはずだ。
確かにマリオも怒りを感じた。ヨッシーやクッパだってきっとそうだ。
だが、ルイージの苦痛に比べれば、計り知れないだろう。もっともその強大な苦痛が=ポーキーへの殺意とは限らないが。
ポーキーは確かに言った。『優勝すればどんな願いでも叶える』と。
なら、ルイージがデイジー姫を生き返らせるためにゲームに―
マリオは思考を止めた。
(何を考えているんだ?俺は。実の弟を疑うなんて。)
マリオは自分を笑った。頭が困惑している。そのせいで悪い考えを起こす。
…そうでも考えなければ耐えられなかった。もしゲームに乗ったとするならば、マリオと対峙するかもしれない。
もしそうなったら、マリオはルイージを止められるのだろうか。
ルイージにとってはデイジー姫は一番大切な人だった。そこで重要なのは、
『肉親を殺めたとしても大切な人を生き返らせる気があるか』だ。
普段のルイージなら直ぐ「そんなことは出来ない」と苦笑いしながら答える筈だ。
だが、人の考えは変わる。こんな状況なら。例え冷静なルイージだったとしても、その例から漏れる事はない筈だ。
それはピーチ姫やヨッシー、クッパだって変わらない。マリオも、だ。
心まで血で染まるのはあの少年だけに留めたい。
(何を考えているんだ?俺は。実の弟を疑うなんて。)
マリオは自分を笑った。頭が困惑している。そのせいで悪い考えを起こす。
…そうでも考えなければ耐えられなかった。もしゲームに乗ったとするならば、マリオと対峙するかもしれない。
もしそうなったら、マリオはルイージを止められるのだろうか。
ルイージにとってはデイジー姫は一番大切な人だった。そこで重要なのは、
『肉親を殺めたとしても大切な人を生き返らせる気があるか』だ。
普段のルイージなら直ぐ「そんなことは出来ない」と苦笑いしながら答える筈だ。
だが、人の考えは変わる。こんな状況なら。例え冷静なルイージだったとしても、その例から漏れる事はない筈だ。
それはピーチ姫やヨッシー、クッパだって変わらない。マリオも、だ。
心まで血で染まるのはあの少年だけに留めたい。
そうするにはこんな戦いは直ぐ止めさせないといけない。ルイージが人を殺す前に。
ピーチ姫やヨッシーが危ない目に遭わないうちに。
「早く…それこそ死人が出る前に。」
マリオはザックから取り出した玩具染みた銃を握り締める。
スタンガンの類だろうか。とにかく見た目だけでは殺傷力は伺えない。
それなら尚更マリオにとっては好都合だった。相手を殺さず、動けなくする事も出来る。
マリオは現実と戦う。そして打ち勝つのだ。その現実は大きいが、既にマリオには迷いは無かった。
ピーチ姫やヨッシーが危ない目に遭わないうちに。
「早く…それこそ死人が出る前に。」
マリオはザックから取り出した玩具染みた銃を握り締める。
スタンガンの類だろうか。とにかく見た目だけでは殺傷力は伺えない。
それなら尚更マリオにとっては好都合だった。相手を殺さず、動けなくする事も出来る。
マリオは現実と戦う。そして打ち勝つのだ。その現実は大きいが、既にマリオには迷いは無かった。
「Here we go !」
【B-11 エリア4 灯台近く 一日目 午前6時25分】
【名前:マリオ・マリオ@スーパーマリオシリーズ
〔状態〕:良好
〔武装〕:デスビーム@MOTHER2
〔所持品〕:支給品一式
〔思考〕
第一行動方針:ルイージ、ピーチ達を探す。
第二行動方針:率先して説得を行う。
最終行動方針:ゲームを潰す。
】
【名前:マリオ・マリオ@スーパーマリオシリーズ
〔状態〕:良好
〔武装〕:デスビーム@MOTHER2
〔所持品〕:支給品一式
〔思考〕
第一行動方針:ルイージ、ピーチ達を探す。
第二行動方針:率先して説得を行う。
最終行動方針:ゲームを潰す。
】
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