エピソード:シークレット・インベージョン

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エピソード:シークレット・インベージョン - (2022/01/11 (火) 23:09:53) の1つ前との変更点

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-リスト >半角 >で始めると引用文になります。 **概要 -宗教原理主義者の女王ヴェランケに率いられたスクラル達は「地球はスクラルの物となるべき」と書かれた聖典に従って地球を狙っていた。 -擬態能力により地球のヒーローやヴィランに化けて潜入していた彼らの一斉攻撃は、1隻の宇宙船の墜落と同時に始まる。 -New Avengers #40-47、Mighty Avengers #12-20はタイトル通りの内容ではなく、SIのサイドストーリーとなっている。 -ライターのベンディスは長い間この話のプロットを練っており、伏線を[[Secret War>エピソード:SECRET WAR]]や[[New Avengers #1>刊行誌:NEW AVENGERS]]から張っていた。 **クリエイター -本誌ライター:ブライアン・マイケル・ベンディス -本誌アーティスト:ラナイル・ユー **あらすじ(※注意 完全なネタバレです。) ***伏線  スクラル帝国は、主星ターナックスIVがギャラクタスに喰われ、さらにアナイアレーションにより大打撃を被る。  この壊滅的危機を打開し、地球のヒーローに対抗するため、スクラルは女王ヴェランケ(予言により地球を新たな母星とする情熱を抱いていた)の指揮下、地球への浸透作戦を開始していた。 ***スクラルの浸透  日本でニンジャ集団[[ザ・ハンド]]と戦っていた[[ニューアベンジャーズ]]。彼らはハンドを率いていた&link_anchor(エレクトラ,page=Bios【マーベル】ア行){エレクトラ}を殺害し、彼女が擬態宇宙人[[スクラル]]に入れ替わられていたことを知った。 今度のスクラルは地球上の科学でも魔法でも検知できない新たな擬態方法を開発していたのである。(New Avengers &link_anchor(New Avengers #40){#40},&link_anchor(New Avengers #44){44}を参照。) しかし、誰がスクラルであるかわからない状況下にあって、この事件を誰かに伝えるべきかとニューアベンジャーズの意見は割れていた。チーム内にすらスクラルがいるかも知れないからだ。 そんな中、&link_anchor(ウルトロン,page=Bios【マーベル】ア行){ウルトロン}が起こした騒ぎに便乗して&link_anchor(スパイダーウーマン,page=Bios【マーベル】サ行){スパイダーウーマン}は独断で死体を[[アイアンマン>キャラクター:アイアンマン]]の元へ運んだのだった。  &link_anchor(リード・リチャーズ,page=Bios【マーベル】ラ行){リード・リチャーズ}は届けられた死体を&link_anchor(ハンク・ピム,page=Bios【マーベル】ハ行){ハンク・ピム}と共に調査を開始する。そして同じ頃には、&link_anchor(サヴェッジランド,page=MARVEL用語集){サヴェッジランド}にて1隻の宇宙船が不時着していた。 駆けつけたニュー&[[マイティ>マイティ・アベンジャーズ]]の両アベンジャーズだったが、スクラルが誰に擬態しているかわからない状況下ではお互いすら信用できない。 アイアンマンはスクラルの罠を疑い、宇宙船のドアを開けるべきでないと主張する。しかし逆に&link_anchor(ルーク・ケイジ,page=Bios【マーベル】ラ行){ルーク・ケイジ}はそんな彼を疑ってドアを開放する。 ***同時多発攻撃  開かれるドア。それが合図となり、スクラルの一斉テロは始まった。S.W.O.R.D.の宇宙ステーションは大爆発を起こし、スクラル・デュガンは「彼は君達を愛してる」とつぶやくのだった。 スターク社のあらゆる製品はウィルスによって汚染され、S.H.I.E.L.D.は無能力化してしまう。マリア・ヒルの乗るヘリキャリアーまで海に墜落し、 スクラル・ジャービスは「彼は君達を愛してる」とつぶやいた。アイアンマンはアーマーはもちろん、中のトニーまでウィルスに汚染されてしまう。 バクスタービルではネガティブゾーンのゲートが開放され、ビルは完全に壊された。スクラル・スーザンは「彼は君達を愛してる」とつぶやいた。 死体を調べていたリードは擬態方法を解き明かしたものの、実はスクラルだったピムに銃で撃たれて捕まってしまう。 彼を見下ろしたスクラル・ピムは言う。「彼は君ですらも愛してる」と。誰よりも長く戦ってきたリードは、スクラルにとってヒトラーも同然の鬼畜なのだ。 サンダーボルツマウンテンでは自分がスクラルだと気付いたスクラル・キャプテンマーベルが彼らを襲った。 そしてサヴェッジランドの宇宙船からは&link_anchor(シルバー・エイジ,page=MARVEL用語集){シルバー・エイジ}の姿をしたヒーロー達がぞろぞろと出てきたのであった。  宇宙船のヒーロー達は自分たちを本物で、スクラルの宇宙船を奪って逃げてきたのだと信じきっており、地球にいたヒーロー達をスクラルと呼んで戦いを挑んできた。 戦いの中でローニンは、自分たち夫婦しか知りえない堕胎の事を知っていた亡き妻モッキングバードの姿をした者を本物だと確信する。 宇宙船にいたホークアイの死体がスクラルの姿に戻るのを見たモッキングバードも、ローニンが本物の自分の夫だと確信するのだった。 セントリーはスクラル・ヴィジョンの嘘に騙され、自分の半身であるヴォイドが事件の黒幕であると信じて宇宙に失踪してしまう。(&link_anchor(Mighty Avengers #14){Mighty Avengers #14}を参照。) スパイダーウーマンは自分がスクラルの女王である事を明かし、アイアンマンは自分の正体を覚えていないスクラルだという。 アイアンマンは困惑する。しかしウィルス攻撃を受けた張本人であるアイアンマンが彼らの仲間であろうはずはなく、 状況を逆転させうる男である彼を混乱させ、苦しめる為のブラフである事をブラックウィドウは指摘するのだった。  両アベンジャーズがサヴェッジランドで戦っていた頃、世界はスーパースクラル軍団の猛威に晒されていた。 墜落したS.H.I.E.L.D.ヘリキャリアーにて、一人で現れたスクラル・ジャービスに降伏勧告をうけたマリア・ヒル。 彼女は部下達に応戦するように命じるが、傍にいた部下もみなスクラルであった。部下達はスクラル・ジャービスに従ってヒルに銃を向けるのだった。 ニューヨークでは失踪していたニック・フューリーが新結成したシークレット・ウォーリアーズを連れて戦いを始める。(&link_anchor(Mighty Avengers #13){Mighty Avengers #13},&link_anchor(Mighty Avengers #18){18}を参照。) さらにヴィラン軍団を率いるザ・フッドも「地球がなくなれば商売の場所がなくなる」とスクラルに戦いを挑む。 ハンマーを持った神や星条旗のコスチュームを着た男までがスクラルの前に立ちふさがり… アベンジャーズタワーでスクラルに襲われるセントリーの妻リンディ。彼女を救ったのはセントリーでなく、ヴォイドだった。 -セントリーに出来ない事をするのが自分の役目だという彼はSI劇中からフェードアウトする。今後はダーク・レインに続くと思われる。 マウンテンでオズボーンによって説得されたスクラル・キャプテンマーベルは、ヒーローとして戦うことを決意。スクラル艦隊を壊滅させ、力尽きる。 そのスクラル・キャプテンマーベルの死に様をみたノー・ヴァー(マーベルボーイ)は戦士としてスクラルと戦うことを決意する。 (&link_anchor(Mighty Avengers #19){Mighty Avengers #19}を参照。) スクラル艦隊壊滅のどさくさに紛れ、S.W.O.R.D.のエージェント・ブランドは習得したスクラル語をいかして潜入、囚われていたリードの奪還に成功する。 ***反撃  サヴェッジランドに到着したリードは、スクラルの擬態を解く特殊弾を撃ち込んで全スクラルを元の姿に戻した。 宇宙船から出てきたヒーローは全員がスクラルであることがわかり、敵味方がはっきりしたヒーロー達はスクラルを一気に倒す。 そして信じていたモッキングバードまでスクラルだと知って逆上し、彼女を殺害したローニンはスクラルを最後の一人まで絶対に許さないと叫びをあげた。  ヘリキャリアーで絶望的な状況に置かれていたヒルは降伏を拒否し、「『ニック・フューリーは正しかった』Tシャツでも作りたい気分だ」とつぶやいた。 ジャービス・スクラルの指示で彼女を射殺したS.H.I.E.L.D.隊員スクラルだったが、それはヒルでなく、彼女がフューリーの忠告で作った精巧なLMDロボットであった。(&link_anchor(Mighty Avengers #12){Mighty Avengers #12}を参照。) 遠くで狙撃ライフルを構えていた本物のヒルはS.H.I.E.L.D.隊員スクラルを全員射殺し、ヘリキャリアーを自爆させるのであった。  サヴェッジランドの戦いを終え、ニューヨークに帰還する両アベンジャーズ。彼らが見たのは轟音を鳴らす巨大な雷。それはソーが双方を呼び寄せる目印として轟かせていた物だった。 集まった全ヒーロー、ヴィランと全スクラル…  女王の「彼は君達を愛してる」に「彼って誰?」と軽口を叩くスパイダーマン。 自分達の神だと答える女王に、フューリーは「俺達の神はハンマーを持ってるぜ」と応じるのだった。 アイアンマンは戦いの雄叫びを高らかに上げる。「アベンジャーズ・アッセンブル!!」 それを合図に総攻撃を開始するアベンジャーズ、FF、サンダーボルツ、ザ・フッド軍団、さらにはハワード・ザ・ダック… 「お前は監獄にいるべきだ」「お前がな」戦いながら悪態をつき合うフューリーとオズボーン。 戦闘の途中、アーマーの調子が回復しない為に離脱するはめになるアイアンマン。 「ウアトゥが来なけりゃ安心だよ。変革も来ないってことだから…」安堵するスパイダーマン。 言いながら振り向くと、そこには巨大なハゲ頭のウォッチャーが戦いを見守っているのだった… スクラルの負けが決定的になったその時、ワスプに異変が起こった。 彼女の身体はスクラル・ピムの与えたジャイアントウーマン血清に混入された反ピム粒子によって絶大な威力を持った爆弾へと変えられていたのだ。(&link_anchor(Mighty Avengers #15){Mighty Avengers #15}を参照。) スクラルにとっては勝敗すら問題ではなかった。それは地球のヒーローもスクラルも巻き込んだ自爆テロだった。 ソーは敵を討つこと(アベンジ)を誓い、同じく[[アベンジャーズ]]創立メンバーである彼女を殺害した。 ***戦いの終わり  テレビカメラが見守る前で、オズボーンが瀕死の女王を殺害することによって戦いは終わった。そしてその姿は全世界に中継されたのである。 ウィルスに汚染されていない古いアーマーに着替えたアイアンマンは、生き残ったスクラルの宇宙船を発見する。そこにはスクラルに擬態されていたみんな――デュガンやピム、エレクトラ達――がいたのだ。 アイアンマンが彼らを解放し、思わぬ展開にヒーロー達は喜びのムードに包まれる。しかし、妻であるワスプの姿が見当たらないことに気付いたピムの疑問に答えられる者はいなかった。 また、ジャービス・スクラルに子供を預けていたルーク・ケイジ、ジェシカ・ジョーンズは、ジャービス・スクラルが子供を連れ去ってどこかに消えてしまったことを嘆き悲しんだ。  スクラルの侵攻が終わり、大統領はスタークとS.H.I.E.L.D.への信頼を完全に失っていた。 そして彼はオズボーンを新組織H.A.M.M.E.R.(ハンマー)の長官に任命し、登録法やイニシアチブの統括権を彼に委譲してしまう。 新たに自分の物になったアベンジャーズタワー。そこにDr.ドゥーム、ロキ、ネイモア、エマ・フロスト、ザ・フッドを呼び寄せたオズボーンは彼らに協力を要請するのだった… -擬態キャラクターリスト --【ネタバレ】&color(white){スパイダーウーマン}はスクラル女王ヴェランケだった。 --【ネタバレ】&color(white){ジャーヴィス}はスクラルだった。 --【ネタバレ】&color(white){エレクトラ}はスクラルだった。本物はアベンジャーズ・ディスアッセンブルドの頃に入れ代わる。 --【ネタバレ】&color(white){ハンク・ピム}はスクラルだった。本物はニューアベンジャーズ結成の頃に入れ代わる。 --【ネタバレ】&color(white){ダムダム・デュガン}はスクラルだった。本物はキャプテンアメリカ暗殺の頃に入れ代わる。 --【ネタバレ】&color(white){ブラックボルト}はスクラルだった。本物はスクラルの宇宙船に監禁されている。 **後のマーベルユニバースへの影響 -【ネタバレ】スクラルによって擬態された全員は&color(white){生きていて、アイアンマンによって救出されて地球に帰ってきた。} -【ネタバレ】&color(white){ワスプ}は死亡。 -【ネタバレ】ルーク・ケイジの子供は&color(white){スクラル・ジャービスによって誘拐される。} -【ネタバレ】トニー・スタークは&color(white){失脚。エクストリーミスも失う。} -【ネタバレ】アベンジャーズ、S.H.I.E.L.D.、イニシアチブは&color(white){ノーマン・オズボーンの指揮下に。} --【ネタバレ】セントリーが&color(white){宇宙に失踪。ヴォイドが復活。} **関連エピソード -[[ダーク・レイン>エピソード:ダーク・レイン]] **掲載誌 ニュー&マイティアベンジャーズ誌はメインライターのベンディスによって書かれており、SI本誌を補完する外伝短編集となっている。 ***New Avengers -&aname(New Avengers #40,option=nolink){#40}  スクラル帝国の王ドレックに対して預言に従うよう直訴したヴェランケ姫。 「破壊の波」、「惑星を食らう者」、「青い惑星」… そんな預言をおとぎ話にすぎないと主張するドレック王は、ヴェランケを辺境の惑星に追放する。 ドレック王は、科学を司る宮廷神官ドロッジェにリード・リチャーズの複製体を作りギャラクタスの事を聞き出すよう命令するも、失敗に終わる。 -イルミナティはスクラルに捕まった際、(New Avengers: Illuminati #1)DNA等のデータを採取されている。  それから数年が経ち、ギャラクタスはスクラルの首都星スローンワールドを壊滅に追い込み、追放されていたヴェランケが女王に即位することとなった。 女王は聖典の預言に従い、地球と言う青い惑星を手に入れることを宣言する。 ドロッジェは数年前に得たイルミナティのデータから、能力まで完全に擬態できる上、能力を合成する事まで可能な新型のスーパースクラルの製造に成功していた。 彼が連れてきた新型スーパースクラルの第1号はギャラクタスのスローンワールド襲撃を生き延びた唯一の戦士であった。 -彼こそがNew Avengers: Illuminati #5でブラックボルトに擬態していた非常に強力なスーパースクラルである。 さらにドロッジェは、エレクトラに化けたスーパースクラルを既に地球に侵入させており、未だ誰も彼女を検知することは出来ていない事を明かした。 そして女王は自分も計画に加わる事を希望し、ドロッジェは計画で最も重要な立場にいる人物を提示した――スパイダーウーマンを。 -&aname(New Avengers #41,option=nolink){#41}  サヴェッジランド。スクラルと戦っていたスパイダーマンはケイザーに遭遇。 サヴェッジランドでは数ヶ月前からS.H.I.E.L.D.に化けたスクラル達がビブラニウムを採掘していた事を教えてもらう。 誰も信じられない状況下にあって、当然彼を疑うスパイダーマンだったが、ケイザーは自分の父の名誉にかけて真実だと言う。 ――「お前達が名誉の何を知っていると言うんだ?」 彼らの話に割り込んだのは宇宙船から現れたキャプテンアメリカだった… -&aname(New Avengers #42,option=nolink){#42}  ハイドラに化けたスクラル達は、ハイドラ構成員でもあるスパイダーウーマンを誘拐する。 スパイダーウーマンになりかわったヴェランケ女王は仲間達と 地球における3つの脅威、「埋蔵されたビブラニウム」、「多すぎるミュータント人口」、そして「超人たち」のことを話し合う。 女王は超人刑務所ラフトで大規模な脱獄事件を起こし、S.H.I.E.L.D.の信頼を勝ち取ろうとする。 だが、ニューアベンジャーズの結成という思わぬ結果を招いてしまう。 女王から報告を聞くまでアベンジャーズの復活を聞かされていなかったスクラル・ピムは「あいつらはいつもハンクをゴミのように扱う」とボヤくのであった。 -&aname(New Avengers #43,option=nolink){#43}  &link_anchor(New Avengers #41){#41}の続き。キャプテンアメリカはケイザーの部下に毒矢を受け、スクラルの姿を現した。 それでも自分はキャプテンアメリカだと主張し続ける。 彼はスクラルに捕まっていて逃げてきたというキャプテンアメリカの改竄された記憶を持たされていたのだ。 自分をキャプテンアメリカだと思い込んだまま死んでいくスクラル・キャップ。 そんな事はつゆ知らず、スパイダーマンは死体を置いてケイザーについて行くのだった。 -&aname(New Avengers #44,option=nolink){#44}  どうにかしてリード・リチャーズの複製体に完璧な擬態方法を考えさせようとするドレック王と科学の司祭ドロッジェ。 複製体を様々な過酷な状況に置いて吐かせようとするも、失敗が続く。そこでテレパスの司祭は逆に平和な状況に置く事を提案する。 フランクリンを寝かしつけるリード複製体。フランクリンは寝る前に「スクラルが誰にもわからない擬態をしてきたらどうする?」と質問した。 その質問はリード複製体の知的好奇心を刺激し、翌朝には彼は完全な擬態の理論を完成させるのであった。 複製体はそこで用済みになった。スクラル達は彼を殺害し、死体からメモをとりあげるのだった。 -&aname(New Avengers #45,option=nolink){#45}  #42の続き。[[ハウス・オブ・M>エピソード:ハウス・オブ・M]]で目覚めた女王。 同じく元の世界の記憶を持ったスクラルであるピムを自分が失敗した時のバックアップとし、自らの手でワンダ・マキシモフを殺害しようとする。 ジェノーシャでの戦闘の末、世界は元に戻り、危惧していたミュータントは大幅に数を減らした。 女王は「彼は私達を本当に愛している」とつぶやくのであった。  [[アニヒレーション>エピソード:アニヒレーション]]・デー+15日、預言どおりの破壊の波がスクラル母星を壊滅に追い込んだ。 報告を聞いた女王は地球を手に入れる決意を新たにするのだった。 -&aname(New Avengers #46,option=nolink){#46}  地球にスクラルが潜入していたことに気付いたザ・フッド。 スクラルの完全な擬態すら見破れる自分のマントに疑問を持ったフッドは鏡に向かってその正体を問いかけた。 そして現れたのは暗黒次元の悪魔ドーマムーだった。 -&aname(New Avengers #47,option=nolink){#47}  数週間前、自分を捨てた父に会いにいったルーク・ケイジ。だが彼は今は会えないと言う。 そして現在。ルーク・ケイジは娘をスクラルにさらわれて絶望していた。 ***Mighty Avengers -&aname(Mighty Avengers #12,option=nolink){#12}  [[シークレット・ウォー>エピソード:シークレット・ウォー]]で失踪したニック・フューリーは、スクラルの地球侵入に気付く。 彼は自分の後を継いでS.H.I.E.L.D.の長官となったマリア・ヒルの部屋に忍び込み、忠告する。 彼女の命を狙う者がいること。だから彼女に似せた精巧なLMDロボットを作って、危険を感じれば入れ替わって隠れておくことを。 しかし、彼女は警報を鳴らして部下にフューリーの逮捕を命じた。フューリーは自分の後を継いだ者の強固な意志に感心するのだった。 -&aname(Mighty Avengers #13,option=nolink){#13}  フューリーの部下だったデイジー・ジョンソンは、仲間を集めていた。 自分と同じように親、あるいは祖父母が超人で、力を受け継いでいて誰にも知られていない者達を。 アレスの子:フォボス、 ザ・グリフィンの娘:後にヨーヨーの名を与えられる。 ファントムライダーの孫:後にヘルファイアの名を与えられる。 ドクター・ドルイドの息子:後にドルイドの名を与えられる。 (ある有名キャラクターの息子らしい):後にストーンウォールの名を与えられる。 そしてフューリーは集まった彼ら、シークレット・ウォーリアーズへのトレーニングを開始するのだった。 -&aname(Mighty Avengers #14,option=nolink){#14}  シルバーエイジ。セントリーは自爆テロを行うスクラルに遭遇する。 彼はスクラルにはリードをここまで憎む者もいる事を知る。そしてスクラルもセントリーの存在を知った。  現代。セントリーの底知れぬパワーはスクラルにも再現する事はできない。 セントリーを気遣うふりをしてアイアンマンに彼のデータを見せてもらったスクラル・ジャーヴィスは、セントリーの精神的な脆さを知った。  サヴェッジランドの戦い。スクラル・ヴィジョンはヴォイドに化け、全てはセントリーが無意識に望んだ事だと言った。 そして絶望したセントリーは宇宙へと逃げ去るのだった。  ニューヨーク。スーパースクラル軍団はアベンジャーズタワーまでも襲撃していた。 そこで殺されかかったセントリーの妻リンディを救ったのは、なんと復活したヴォイドだった。 セントリーに出来ない事をする彼は、失踪したセントリーの代わりにリンディを救いに来たと言うが… -&aname(Mighty Avengers #15,option=nolink){#15}  ハンク・ピムは女子大生に化けたスクラル:クリティ・ノルによって倒され、擬態されてしまうのだった。 スクラル・ピムは新型ウルトロンを作り、インベージョン時に備えてエクストリミスを含むスターク社のあらゆる機器を破壊する計画を進める。 さらにワスプにはジャイアントウーマン血清をプレゼントし… -&aname(Mighty Avengers #16,option=nolink){#16}  数ヶ月前。スクラル・エレクトラは超人刑務所ラフトを訪れ、エレクトロに脱獄の手引きをしていた。  さらにその数ヶ月前。エレクトラはスーパースクラルに襲われ、入れ替わられていた。  それから数週間。エレクトラはハイドラに従っていたザ・ハンドの主を倒す事によって、ハンドを手中に収めるのだった。 -&aname(Mighty Avengers #17,option=nolink){#17}  スクラル・ピムことクリティ・ノルは間近に控えた地球攻撃が失敗に終わると言い出した。今まで自分達は地球のヒーロー達を過小評価していたのだと。 スクラル・デュガンは、そんなクリティ・ノルの考えを、天才的な頭脳を持ったヒーローと意識を共有したせいで起こした錯覚であると断じた。 そもそもハンク・ピム自体が本当の自分を省みず、自らを天才的な頭脳を持ったヒーローだと錯覚するような男なのだ。妻を殴り、ウルトロンを作った男。 スクラル・デュガンはクリティ・ノルの言ってる事はスクラルの考えではなく、ピムがいつもする下らない考えだと指摘する。 しかしクリティ・ノルは食い下がらず、復活したソーにも行方不明のスカーレットウィッチにも対策がないと反論を続けた。 結局スクラル・デュガンは彼を始末した。だが新たなスクラル・ピムを作っても、また反乱するかもしれない。 計画遂行までにあと何人のピムが必要になるのだろうか? いや、何度でも同じことを繰り返せばいい。 そしてスクラル達は別のスーパースクラルを新たなクリティ・ノル、新たなハンク・ピムに変えるのだった。 -&aname(Mighty Avengers #18,option=nolink){#18}  &link_anchor(Mighty Avengers #13){#13}の続き。シークレット・ウォーリアーズに過酷な訓練を課すフューリー。さらにマリア・ヒルがスクラルであると言い、ウォーリアーズには彼女を狩るように命じた。 ヒルを捕らえる事に成功したウォーリアーズ。だが彼女はスクラルではなくLMDだった。これはヒルとウォーリアーズ、双方に対する実戦訓練だったのだ。 -&aname(Mighty Avengers #19,option=nolink){#19} -&aname(Mighty Avengers #20,option=nolink){#20}  シルバーエイジ。氷漬けのキャプテンアメリカを蘇生しようとするハンク・ピム。 彼が目覚めれば世界の全てが変わってしまっていることに悲しむだろう、と同情するピム。 そんな彼を、妻のワスプは「あなたが氷漬けになったとしてもずっと待ってるわ。」と励ますのだった。  現在。インベージョンが終わって地球に帰ってきたピム。世界はあまりにも変わっていた。 ――ハウス・オブ・M、シビルウォー、キャプテンアメリカの死、ワールドウォーハルク、そしてワスプの死。 ピムは妻の葬式場でトニー・スタークを責めなじった。 そしてそこに同じくアベンジャーズ創立メンバーであるソーが現れ、二人で喪に伏そうと彼を連れ出すのだった。 ***その他 -Avengers: The Initiative #14-19 -Black Panther (vol. 4) #39-41 -Captain Britain and MI: 13 #1-4 -[[Deadpool (Vol.3)>刊行誌:Deadpool (Vol.3)]] #1-3 フューリーの依頼である任務の為にスクラルを倒しに来たデッドプール。 ところが、なぜかスクラルの仲間になってしまい…? -Guardians of the Galaxy (vol. 2) #4-6 -Incredible Hercules #117-120 スクラルの言う「彼」が登場。 -Iron Man: Director of S.H.I.E.L.D. #33-35 [[War Machine(Vol.2)>刊行誌:War Machine(Vol.2)]]のプロローグとなっている。 -Marvel Spotlight: Secret Invasion #1 -Ms. Marvel (vol. 2) #28-30 -New Avengers: Illuminati #1 -New Warriors (vol. 4) #14-15 -Nova (vol. 4) #16-18 -Punisher War Journal #24-25 -Secret Invasion: Amazing Spider-Man #1-3 -Secret Invasion: Dark Reign #1 シークレット・インベージョンのラストシーンの続きであり、ダーク・レインのプロローグでもある。 ([[ダーク・レイン>エピソード:ダーク・レイン]] 参照。) -Secret Invasion: Fantastic Four #1-3 -Secret Invasion: Front Line #1-5 -Secret Invasion: Home Invasion (デジタルコミック。) -Secret Invasion: Inhumans #1-4 -Secret Invasion: Prologue (デジタルコミック。Secret Invasion #1 -Director's Cutにも収録。) -Secret Invasion: Requiem #1 -Secret Invasion: Runaways/Young Avengers #1-3 -Secret Invasion: Thor #1-3 -リンボからは出られたものの、スクラルにストームブレイカーを奪われたベータ・レイ・ビルは義兄弟ソーのいるアスガードへ向かう。 -Secret Invasion: War of Kings Special #1 -Secret Invasion: Who Do You Trust? one-shot -Secret Invasion: X-Men #1-4 -She-Hulk (vol. 2) #31-33 -Skrulls! one-shot -Thunderbolts #122-125 -X-Factor (vol. 3) #33-34 -WHAT IF!?SECRET INVASION -【ネタバレ】もしも&color(white){ノーマン・オズボーン}がスクラルになり替わっていたら。 --【ネタバレ】&color(white){地球侵略成功、後に本物のノーマンによって地球半数の生命}が死亡? -WHAT IF!?WORLD WAR HULK -【ネタバレ】もしもハルクとの死闘で&color(white){スパイダーウーマンことヴェランケ女王}は死亡? --【ネタバレ】地球は&color(white){スクラルの手に落ちるがギャラクタスによって}滅ぼされる?? **単行本
-リスト >半角 >で始めると引用文になります。 **概要 -宗教原理主義者の女王ヴェランケに率いられたスクラル達は「地球はスクラルの物となるべき」と書かれた聖典に従って地球を狙っていた。 -擬態能力により地球のヒーローやヴィランに化けて潜入していた彼らの一斉攻撃は、1隻の宇宙船の墜落と同時に始まる。 -New Avengers #40-47、Mighty Avengers #12-20はタイトル通りの内容ではなく、SIのサイドストーリーとなっている。 -ライターのベンディスは長い間この話のプロットを練っており、伏線を[[Secret War>エピソード:SECRET WAR]]や[[New Avengers #1>刊行誌:NEW AVENGERS]]から張っていた。 **クリエイター -本誌ライター:ブライアン・マイケル・ベンディス -本誌アーティスト:ラナイル・ユー **あらすじ(※注意 完全なネタバレです。) ***伏線  [[スクラル]]帝国は、主星ターナックスIVがギャラクタスに喰われ、さらにアナイアレーションにより大打撃を被る。  この壊滅的危機を打開し、地球のヒーローに対抗するため、スクラルは女王ヴェランケ(予言により地球を新たな母星とする情熱を抱いていた)の指揮下、地球への浸透作戦を開始していた。 ***スクラルの浸透  日本でニンジャ集団[[ザ・ハンド]]と戦っていた[[ニューアベンジャーズ]]。彼らはハンドを率いていた&link_anchor(エレクトラ,page=Bios【マーベル】ア行){エレクトラ}を殺害し、彼女が擬態宇宙人[[スクラル]]に入れ替わられていたことを知った。 今度のスクラルは地球上の科学でも魔法でも検知できない新たな擬態方法を開発していたのである。(New Avengers &link_anchor(New Avengers #40){#40},&link_anchor(New Avengers #44){44}を参照。) しかし、誰がスクラルであるかわからない状況下にあって、この事件を誰かに伝えるべきかと[[ニューアベンジャーズ]]の意見は割れていた。チーム内にすらスクラルがいるかも知れないからだ。 そんな中、&link_anchor(ウルトロン,page=Bios【マーベル】ア行){ウルトロン}が起こした騒ぎに便乗して&link_anchor(スパイダーウーマン,page=Bios【マーベル】サ行){スパイダーウーマン}は独断で死体を[[アイアンマン>キャラクター:アイアンマン]]の元へ運んだのだった。  &link_anchor(リード・リチャーズ,page=Bios【マーベル】ラ行){リード・リチャーズ}は届けられた死体を&link_anchor(ハンク・ピム,page=Bios【マーベル】ハ行){ハンク・ピム}と共に調査を開始する。そして同じ頃には、&link_anchor(サヴェッジランド,page=MARVEL用語集){サヴェッジランド}にて1隻の宇宙船が不時着していた。 駆けつけたニュー&[[マイティ>マイティ・アベンジャーズ]]の両アベンジャーズだったが、スクラルが誰に擬態しているかわからない状況下ではお互いすら信用できない。 アイアンマンはスクラルの罠を疑い、宇宙船のドアを開けるべきでないと主張する。しかし逆に&link_anchor(ルーク・ケイジ,page=Bios【マーベル】ラ行){ルーク・ケイジ}はそんな彼を疑ってドアを開放する。 ***同時多発攻撃  開かれるドア。それが合図となり、スクラルの一斉テロは始まった。[[S.W.O.R.D.]]の宇宙ステーションは大爆発を起こし、スクラル・デュガンは「彼は君達を愛してる」とつぶやくのだった。 スターク社のあらゆる製品はウィルスによって汚染され、[[S.H.I.E.L.D.]]は無能力化してしまう。マリア・ヒルの乗るヘリキャリアーまで海に墜落し、 スクラル・ジャービスは「彼は君達を愛してる」とつぶやいた。アイアンマンはアーマーはもちろん、中のトニーまでウィルスに汚染されてしまう。 バクスタービルではネガティブゾーンのゲートが開放され、ビルは完全に壊された。スクラル・スーザンは「彼は君達を愛してる」とつぶやいた。 死体を調べていたリードは擬態方法を解き明かしたものの、実はスクラルだったピムに銃で撃たれて捕まってしまう。 彼を見下ろしたスクラル・ピムは言う。「彼は君ですらも愛してる」と。誰よりも長く戦ってきたリードは、スクラルにとってヒトラーも同然の鬼畜なのだ。 サンダーボルツマウンテンでは自分がスクラルだと気付いたスクラル・キャプテンマーベルが彼らを襲った。 そしてサヴェッジランドの宇宙船からは&link_anchor(シルバー・エイジ,page=MARVEL用語集){シルバー・エイジ}の姿をしたヒーロー達がぞろぞろと出てきたのであった。  宇宙船のヒーロー達は自分たちを本物で、スクラルの宇宙船を奪って逃げてきたのだと信じきっており、地球にいたヒーロー達をスクラルと呼んで戦いを挑んできた。 戦いの中でローニンは、自分たち夫婦しか知りえない堕胎の事を知っていた亡き妻モッキングバードの姿をした者を本物だと確信する。 宇宙船にいたホークアイの死体がスクラルの姿に戻るのを見たモッキングバードも、ローニンが本物の自分の夫だと確信するのだった。 セントリーはスクラル・ヴィジョンの嘘に騙され、自分の半身であるヴォイドが事件の黒幕であると信じて宇宙に失踪してしまう。(&link_anchor(Mighty Avengers #14){Mighty Avengers #14}を参照。) スパイダーウーマンは自分がスクラルの女王である事を明かし、アイアンマンは自分の正体を覚えていないスクラルだという。 アイアンマンは困惑する。しかしウィルス攻撃を受けた張本人であるアイアンマンが彼らの仲間であろうはずはなく、 状況を逆転させうる男である彼を混乱させ、苦しめる為のブラフである事をブラックウィドウは指摘するのだった。  両[[アベンジャーズ]]がサヴェッジランドで戦っていた頃、世界はスーパースクラル軍団の猛威に晒されていた。 墜落したS.H.I.E.L.D.ヘリキャリアーにて、一人で現れたスクラル・ジャービスに降伏勧告をうけたマリア・ヒル。 彼女は部下達に応戦するように命じるが、傍にいた部下もみなスクラルであった。部下達はスクラル・ジャービスに従ってヒルに銃を向けるのだった。 ニューヨークでは失踪していたニック・フューリーが新結成したシークレット・ウォーリアーズを連れて戦いを始める。(&link_anchor(Mighty Avengers #13){Mighty Avengers #13},&link_anchor(Mighty Avengers #18){18}を参照。) さらにヴィラン軍団を率いるザ・フッドも「地球がなくなれば商売の場所がなくなる」とスクラルに戦いを挑む。 ハンマーを持った神や星条旗のコスチュームを着た男までがスクラルの前に立ちふさがり… アベンジャーズタワーでスクラルに襲われるセントリーの妻リンディ。彼女を救ったのはセントリーでなく、ヴォイドだった。 -セントリーに出来ない事をするのが自分の役目だという彼はSI劇中からフェードアウトする。今後はダーク・レインに続くと思われる。 マウンテンでオズボーンによって説得されたスクラル・キャプテンマーベルは、ヒーローとして戦うことを決意。スクラル艦隊を壊滅させ、力尽きる。 そのスクラル・キャプテンマーベルの死に様をみたノー・ヴァー(マーベルボーイ)は戦士としてスクラルと戦うことを決意する。 (&link_anchor(Mighty Avengers #19){Mighty Avengers #19}を参照。) スクラル艦隊壊滅のどさくさに紛れ、S.W.O.R.D.のエージェント・ブランドは習得したスクラル語をいかして潜入、囚われていたリードの奪還に成功する。 ***反撃  サヴェッジランドに到着したリードは、スクラルの擬態を解く特殊弾を撃ち込んで全スクラルを元の姿に戻した。 宇宙船から出てきたヒーローは全員がスクラルであることがわかり、敵味方がはっきりしたヒーロー達はスクラルを一気に倒す。 そして信じていたモッキングバードまでスクラルだと知って逆上し、彼女を殺害したローニンはスクラルを最後の一人まで絶対に許さないと叫びをあげた。  ヘリキャリアーで絶望的な状況に置かれていたヒルは降伏を拒否し、「『ニック・フューリーは正しかった』Tシャツでも作りたい気分だ」とつぶやいた。 ジャービス・スクラルの指示で彼女を射殺したS.H.I.E.L.D.隊員スクラルだったが、それはヒルでなく、彼女がフューリーの忠告で作った精巧なLMDロボットであった。(&link_anchor(Mighty Avengers #12){Mighty Avengers #12}を参照。) 遠くで狙撃ライフルを構えていた本物のヒルはS.H.I.E.L.D.隊員スクラルを全員射殺し、ヘリキャリアーを自爆させるのであった。  サヴェッジランドの戦いを終え、ニューヨークに帰還する両アベンジャーズ。彼らが見たのは轟音を鳴らす巨大な雷。それはソーが双方を呼び寄せる目印として轟かせていた物だった。 集まった全ヒーロー、ヴィランと全スクラル…  女王の「彼は君達を愛してる」に「彼って誰?」と軽口を叩くスパイダーマン。 自分達の神だと答える女王に、フューリーは「俺達の神はハンマーを持ってるぜ」と応じるのだった。 アイアンマンは戦いの雄叫びを高らかに上げる。「アベンジャーズ・アッセンブル!!」 それを合図に総攻撃を開始するアベンジャーズ、FF、[[サンダーボルツ]]、ザ・フッド軍団、さらにはハワード・ザ・ダック… 「お前は監獄にいるべきだ」「お前がな」戦いながら悪態をつき合うフューリーとオズボーン。 戦闘の途中、アーマーの調子が回復しない為に離脱するはめになるアイアンマン。 「ウアトゥが来なけりゃ安心だよ。変革も来ないってことだから…」安堵するスパイダーマン。 言いながら振り向くと、そこには巨大なハゲ頭のウォッチャーが戦いを見守っているのだった… スクラルの負けが決定的になったその時、ワスプに異変が起こった。 彼女の身体はスクラル・ピムの与えたジャイアントウーマン血清に混入された反ピム粒子によって絶大な威力を持った爆弾へと変えられていたのだ。(&link_anchor(Mighty Avengers #15){Mighty Avengers #15}を参照。) スクラルにとっては勝敗すら問題ではなかった。それは地球のヒーローもスクラルも巻き込んだ自爆テロだった。 ソーは敵を討つこと(アベンジ)を誓い、同じく[[アベンジャーズ]]創立メンバーである彼女を殺害した。 ***戦いの終わり  テレビカメラが見守る前で、オズボーンが瀕死の女王を殺害することによって戦いは終わった。そしてその姿は全世界に中継されたのである。 ウィルスに汚染されていない古いアーマーに着替えたアイアンマンは、生き残ったスクラルの宇宙船を発見する。そこにはスクラルに擬態されていたみんな――デュガンやピム、エレクトラ達――がいたのだ。 アイアンマンが彼らを解放し、思わぬ展開にヒーロー達は喜びのムードに包まれる。しかし、妻であるワスプの姿が見当たらないことに気付いたピムの疑問に答えられる者はいなかった。 また、ジャービス・スクラルに子供を預けていたルーク・ケイジ、ジェシカ・ジョーンズは、ジャービス・スクラルが子供を連れ去ってどこかに消えてしまったことを嘆き悲しんだ。  スクラルの侵攻が終わり、大統領はスタークとS.H.I.E.L.D.への信頼を完全に失っていた。 そして彼はオズボーンを新組織H.A.M.M.E.R.(ハンマー)の長官に任命し、登録法やイニシアチブの統括権を彼に委譲してしまう。 新たに自分の物になったアベンジャーズタワー。そこにDr.ドゥーム、ロキ、ネイモア、エマ・フロスト、ザ・フッドを呼び寄せたオズボーンは彼らに協力を要請するのだった… -擬態キャラクターリスト --【ネタバレ】&color(white){スパイダーウーマン}はスクラル女王ヴェランケだった。 --【ネタバレ】&color(white){ジャーヴィス}はスクラルだった。 --【ネタバレ】&color(white){エレクトラ}はスクラルだった。本物はアベンジャーズ・ディスアッセンブルドの頃に入れ代わる。 --【ネタバレ】&color(white){ハンク・ピム}はスクラルだった。本物はニューアベンジャーズ結成の頃に入れ代わる。 --【ネタバレ】&color(white){ダムダム・デュガン}はスクラルだった。本物はキャプテンアメリカ暗殺の頃に入れ代わる。 --【ネタバレ】&color(white){ブラックボルト}はスクラルだった。本物はスクラルの宇宙船に監禁されている。 **後のマーベルユニバースへの影響 -【ネタバレ】スクラルによって擬態された全員は&color(white){生きていて、アイアンマンによって救出されて地球に帰ってきた。} -【ネタバレ】&color(white){ワスプ}は死亡。 -【ネタバレ】ルーク・ケイジの子供は&color(white){スクラル・ジャービスによって誘拐される。} -【ネタバレ】トニー・スタークは&color(white){失脚。エクストリーミスも失う。} -【ネタバレ】アベンジャーズ、S.H.I.E.L.D.、イニシアチブは&color(white){ノーマン・オズボーンの指揮下に。} --【ネタバレ】セントリーが&color(white){宇宙に失踪。ヴォイドが復活。} **関連エピソード -[[ダーク・レイン>エピソード:ダーク・レイン]] **掲載誌 ニュー&マイティアベンジャーズ誌はメインライターのベンディスによって書かれており、SI本誌を補完する外伝短編集となっている。 ***New Avengers -&aname(New Avengers #40,option=nolink){#40}  スクラル帝国の王ドレックに対して預言に従うよう直訴したヴェランケ姫。 「破壊の波」、「惑星を食らう者」、「青い惑星」… そんな預言をおとぎ話にすぎないと主張するドレック王は、ヴェランケを辺境の惑星に追放する。 ドレック王は、科学を司る宮廷神官ドロッジェにリード・リチャーズの複製体を作りギャラクタスの事を聞き出すよう命令するも、失敗に終わる。 -イルミナティはスクラルに捕まった際、(New Avengers: Illuminati #1)DNA等のデータを採取されている。  それから数年が経ち、ギャラクタスはスクラルの首都星スローンワールドを壊滅に追い込み、追放されていたヴェランケが女王に即位することとなった。 女王は聖典の預言に従い、地球と言う青い惑星を手に入れることを宣言する。 ドロッジェは数年前に得た[[イルミナティ]]のデータから、能力まで完全に擬態できる上、能力を合成する事まで可能な新型のスーパースクラルの製造に成功していた。 彼が連れてきた新型スーパースクラルの第1号はギャラクタスのスローンワールド襲撃を生き延びた唯一の戦士であった。 -彼こそがNew Avengers: Illuminati #5でブラックボルトに擬態していた非常に強力なスーパースクラルである。 さらにドロッジェは、エレクトラに化けたスーパースクラルを既に地球に侵入させており、未だ誰も彼女を検知することは出来ていない事を明かした。 そして女王は自分も計画に加わる事を希望し、ドロッジェは計画で最も重要な立場にいる人物を提示した――スパイダーウーマンを。 -&aname(New Avengers #41,option=nolink){#41}  サヴェッジランド。スクラルと戦っていたスパイダーマンはケイザーに遭遇。 サヴェッジランドでは数ヶ月前からS.H.I.E.L.D.に化けたスクラル達がビブラニウムを採掘していた事を教えてもらう。 誰も信じられない状況下にあって、当然彼を疑うスパイダーマンだったが、ケイザーは自分の父の名誉にかけて真実だと言う。 ――「お前達が名誉の何を知っていると言うんだ?」 彼らの話に割り込んだのは宇宙船から現れたキャプテンアメリカだった… -&aname(New Avengers #42,option=nolink){#42}  ハイドラに化けたスクラル達は、ハイドラ構成員でもあるスパイダーウーマンを誘拐する。 スパイダーウーマンになりかわったヴェランケ女王は仲間達と 地球における3つの脅威、「埋蔵されたビブラニウム」、「多すぎるミュータント人口」、そして「超人たち」のことを話し合う。 女王は超人刑務所ラフトで大規模な脱獄事件を起こし、S.H.I.E.L.D.の信頼を勝ち取ろうとする。 だが、ニューアベンジャーズの結成という思わぬ結果を招いてしまう。 女王から報告を聞くまでアベンジャーズの復活を聞かされていなかったスクラル・ピムは「あいつらはいつもハンクをゴミのように扱う」とボヤくのであった。 -&aname(New Avengers #43,option=nolink){#43}  &link_anchor(New Avengers #41){#41}の続き。キャプテンアメリカはケイザーの部下に毒矢を受け、スクラルの姿を現した。 それでも自分はキャプテンアメリカだと主張し続ける。 彼はスクラルに捕まっていて逃げてきたというキャプテンアメリカの改竄された記憶を持たされていたのだ。 自分をキャプテンアメリカだと思い込んだまま死んでいくスクラル・キャップ。 そんな事はつゆ知らず、スパイダーマンは死体を置いてケイザーについて行くのだった。 -&aname(New Avengers #44,option=nolink){#44}  どうにかしてリード・リチャーズの複製体に完璧な擬態方法を考えさせようとするドレック王と科学の司祭ドロッジェ。 複製体を様々な過酷な状況に置いて吐かせようとするも、失敗が続く。そこで[[テレパス]]の司祭は逆に平和な状況に置く事を提案する。 フランクリンを寝かしつけるリード複製体。フランクリンは寝る前に「スクラルが誰にもわからない擬態をしてきたらどうする?」と質問した。 その質問はリード複製体の知的好奇心を刺激し、翌朝には彼は完全な擬態の理論を完成させるのであった。 複製体はそこで用済みになった。スクラル達は彼を殺害し、死体からメモをとりあげるのだった。 -&aname(New Avengers #45,option=nolink){#45}  #42の続き。[[ハウス・オブ・M>エピソード:ハウス・オブ・M]]で目覚めた女王。 同じく元の世界の記憶を持ったスクラルであるピムを自分が失敗した時のバックアップとし、自らの手でワンダ・マキシモフを殺害しようとする。 ジェノーシャでの戦闘の末、世界は元に戻り、危惧していたミュータントは大幅に数を減らした。 女王は「彼は私達を本当に愛している」とつぶやくのであった。  [[アニヒレーション>エピソード:アニヒレーション]]・デー+15日、預言どおりの破壊の波がスクラル母星を壊滅に追い込んだ。 報告を聞いた女王は地球を手に入れる決意を新たにするのだった。 -&aname(New Avengers #46,option=nolink){#46}  地球にスクラルが潜入していたことに気付いたザ・フッド。 スクラルの完全な擬態すら見破れる自分のマントに疑問を持ったフッドは鏡に向かってその正体を問いかけた。 そして現れたのは暗黒次元の悪魔ドーマムーだった。 -&aname(New Avengers #47,option=nolink){#47}  数週間前、自分を捨てた父に会いにいったルーク・ケイジ。だが彼は今は会えないと言う。 そして現在。ルーク・ケイジは娘をスクラルにさらわれて絶望していた。 ***Mighty Avengers -&aname(Mighty Avengers #12,option=nolink){#12}  [[シークレット・ウォー>エピソード:シークレット・ウォー]]で失踪したニック・フューリーは、スクラルの地球侵入に気付く。 彼は自分の後を継いでS.H.I.E.L.D.の長官となったマリア・ヒルの部屋に忍び込み、忠告する。 彼女の命を狙う者がいること。だから彼女に似せた精巧なLMD[[ロボット]]を作って、危険を感じれば入れ替わって隠れておくことを。 しかし、彼女は警報を鳴らして部下にフューリーの逮捕を命じた。フューリーは自分の後を継いだ者の強固な意志に感心するのだった。 -&aname(Mighty Avengers #13,option=nolink){#13}  フューリーの部下だったデイジー・ジョンソンは、仲間を集めていた。 自分と同じように親、あるいは祖父母が超人で、力を受け継いでいて誰にも知られていない者達を。 アレスの子:フォボス、 ザ・グリフィンの娘:後にヨーヨーの名を与えられる。 ファントムライダーの孫:後にヘルファイアの名を与えられる。 ドクター・ドルイドの息子:後にドルイドの名を与えられる。 (ある有名キャラクターの息子らしい):後にストーンウォールの名を与えられる。 そしてフューリーは集まった彼ら、シークレット・ウォーリアーズへのトレーニングを開始するのだった。 -&aname(Mighty Avengers #14,option=nolink){#14}  シルバーエイジ。セントリーは自爆テロを行うスクラルに遭遇する。 彼はスクラルにはリードをここまで憎む者もいる事を知る。そしてスクラルもセントリーの存在を知った。  現代。セントリーの底知れぬパワーはスクラルにも再現する事はできない。 セントリーを気遣うふりをしてアイアンマンに彼のデータを見せてもらったスクラル・ジャーヴィスは、セントリーの精神的な脆さを知った。  サヴェッジランドの戦い。スクラル・ヴィジョンはヴォイドに化け、全てはセントリーが無意識に望んだ事だと言った。 そして絶望したセントリーは宇宙へと逃げ去るのだった。  ニューヨーク。スーパースクラル軍団はアベンジャーズタワーまでも襲撃していた。 そこで殺されかかったセントリーの妻リンディを救ったのは、なんと復活したヴォイドだった。 セントリーに出来ない事をする彼は、失踪したセントリーの代わりにリンディを救いに来たと言うが… -&aname(Mighty Avengers #15,option=nolink){#15}  ハンク・ピムは女子大生に化けたスクラル:クリティ・ノルによって倒され、擬態されてしまうのだった。 スクラル・ピムは新型ウルトロンを作り、インベージョン時に備えてエクストリミスを含むスターク社のあらゆる機器を破壊する計画を進める。 さらにワスプにはジャイアントウーマン血清をプレゼントし… -&aname(Mighty Avengers #16,option=nolink){#16}  数ヶ月前。スクラル・エレクトラは超人刑務所ラフトを訪れ、エレクトロに脱獄の手引きをしていた。  さらにその数ヶ月前。エレクトラはスーパースクラルに襲われ、入れ替わられていた。  それから数週間。エレクトラはハイドラに従っていた[[ザ・ハンド]]の主を倒す事によって、ハンドを手中に収めるのだった。 -&aname(Mighty Avengers #17,option=nolink){#17}  スクラル・ピムことクリティ・ノルは間近に控えた地球攻撃が失敗に終わると言い出した。今まで自分達は地球のヒーロー達を過小評価していたのだと。 スクラル・デュガンは、そんなクリティ・ノルの考えを、天才的な頭脳を持ったヒーローと意識を共有したせいで起こした錯覚であると断じた。 そもそもハンク・ピム自体が本当の自分を省みず、自らを天才的な頭脳を持ったヒーローだと錯覚するような男なのだ。妻を殴り、ウルトロンを作った男。 スクラル・デュガンはクリティ・ノルの言ってる事はスクラルの考えではなく、ピムがいつもする下らない考えだと指摘する。 しかしクリティ・ノルは食い下がらず、復活したソーにも行方不明のスカーレットウィッチにも対策がないと反論を続けた。 結局スクラル・デュガンは彼を始末した。だが新たなスクラル・ピムを作っても、また反乱するかもしれない。 計画遂行までにあと何人のピムが必要になるのだろうか? いや、何度でも同じことを繰り返せばいい。 そしてスクラル達は別のスーパースクラルを新たなクリティ・ノル、新たなハンク・ピムに変えるのだった。 -&aname(Mighty Avengers #18,option=nolink){#18}  &link_anchor(Mighty Avengers #13){#13}の続き。シークレット・ウォーリアーズに過酷な訓練を課すフューリー。さらにマリア・ヒルがスクラルであると言い、ウォーリアーズには彼女を狩るように命じた。 ヒルを捕らえる事に成功したウォーリアーズ。だが彼女はスクラルではなくLMDだった。これはヒルとウォーリアーズ、双方に対する実戦訓練だったのだ。 -&aname(Mighty Avengers #19,option=nolink){#19} -&aname(Mighty Avengers #20,option=nolink){#20}  シルバーエイジ。氷漬けのキャプテンアメリカを蘇生しようとするハンク・ピム。 彼が目覚めれば世界の全てが変わってしまっていることに悲しむだろう、と同情するピム。 そんな彼を、妻のワスプは「あなたが氷漬けになったとしてもずっと待ってるわ。」と励ますのだった。  現在。インベージョンが終わって地球に帰ってきたピム。世界はあまりにも変わっていた。 ――ハウス・オブ・M、シビルウォー、キャプテンアメリカの死、ワールドウォーハルク、そしてワスプの死。 ピムは妻の葬式場でトニー・スタークを責めなじった。 そしてそこに同じくアベンジャーズ創立メンバーであるソーが現れ、二人で喪に伏そうと彼を連れ出すのだった。 ***その他 -Avengers: The Initiative #14-19 -Black Panther (vol. 4) #39-41 -Captain Britain and MI: 13 #1-4 -[[Deadpool (Vol.3)>刊行誌:Deadpool (Vol.3)]] #1-3 フューリーの依頼である任務の為にスクラルを倒しに来たデッドプール。 ところが、なぜかスクラルの仲間になってしまい…? -Guardians of the Galaxy (vol. 2) #4-6 -Incredible Hercules #117-120 スクラルの言う「彼」が登場。 -Iron Man: Director of S.H.I.E.L.D. #33-35 [[War Machine(Vol.2)>刊行誌:War Machine(Vol.2)]]のプロローグとなっている。 -Marvel Spotlight: Secret Invasion #1 -Ms. Marvel (vol. 2) #28-30 -New Avengers: Illuminati #1 -New Warriors (vol. 4) #14-15 -Nova (vol. 4) #16-18 -Punisher War Journal #24-25 -Secret Invasion: Amazing Spider-Man #1-3 -Secret Invasion: Dark Reign #1 シークレット・インベージョンのラストシーンの続きであり、ダーク・レインのプロローグでもある。 ([[ダーク・レイン>エピソード:ダーク・レイン]] 参照。) -Secret Invasion: Fantastic Four #1-3 -Secret Invasion: Front Line #1-5 -Secret Invasion: Home Invasion (デジタルコミック。) -Secret Invasion: Inhumans #1-4 -Secret Invasion: Prologue (デジタルコミック。Secret Invasion #1 -Director's Cutにも収録。) -Secret Invasion: Requiem #1 -Secret Invasion: Runaways/Young Avengers #1-3 -Secret Invasion: Thor #1-3 -リンボからは出られたものの、スクラルにストームブレイカーを奪われたベータ・レイ・ビルは義兄弟ソーのいるアスガードへ向かう。 -Secret Invasion: War of Kings Special #1 -Secret Invasion: Who Do You Trust? one-shot -Secret Invasion: X-Men #1-4 -She-Hulk (vol. 2) #31-33 -Skrulls! one-shot -Thunderbolts #122-125 -X-Factor (vol. 3) #33-34 -WHAT IF!?SECRET INVASION -【ネタバレ】もしも&color(white){ノーマン・オズボーン}がスクラルになり替わっていたら。 --【ネタバレ】&color(white){地球侵略成功、後に本物のノーマンによって地球半数の生命}が死亡? -WHAT IF!?WORLD WAR HULK -【ネタバレ】もしもハルクとの死闘で&color(white){スパイダーウーマンことヴェランケ女王}は死亡? --【ネタバレ】地球は&color(white){スクラルの手に落ちるがギャラクタスによって}滅ぼされる?? **単行本

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