**概要 -アベンジャーズを現代的、映画的に見事に再構成している。アルティメット・マーベルの代表的作品。 ---- **ライター&アーティスト -ライターはマーク・ミラー。アーティストはブライアン・ヒッチ。 **タイトルの変遷 -Vol.1,2合わせて全26号であるが、発行は不定期であり、5年かかっている。 **主要関連タイトル ***メインシリーズ ***ミニシリーズ&ワンショット -[[ULTIMATES(Vol.3)]] --同じく、アルティメッツをメインキャラクターにした作品ではあるが、脚本、アートともにVol.1,2とは大きく異なっている。 ---- **主要登場キャラクター ***アルティメッツ -キャプテンアメリカ(スティーブ・ロジャース) --ナチスの核ミサイルを爆破して行方不明になった第二次大戦の伝説の英雄。 --現代になって氷の中から発見された。 --主な正史との違いは以下の通り。 --正史のような模範的なヒーローではなく、むしろ模範的な軍人に近い。 --ピムと別れたワスプと恋愛関係にある。 -ニック・フューリー将軍 --主な正史との違いは以下の通り。 --スキンヘッドの黒人である。階級は大佐ではなく将軍。 -アイアンマン(トニー・スターク) --エキセントリックで女好き、白昼から酒を飲む社長。アルティメッツの商品化権の50%を持っている。 --主な正史との違いは以下の通り。 --ブラックウィドウと結婚を考えている。 -ソー(ソーリーフ・ゴルメン) --ヒッピーを率いる自称神の平和主義者。アルティメッツは軍の傀儡であるとしてチーム入りを拒む。 --Vol.2では反逆を疑われ、アルティメッツに倒されて投獄される。 --主な正史との違いは以下の通り。 --彼は精神異常者であると思われている。またムジョルニアは巨大な戦斧であり、ソー自身にはアゴヒゲが生えている。完全な現代英語で喋る。 -ハンク・ピム(ジャイアントマン、アントマン) --ジャイアントマン血清を開発した天才科学者。ワスプとは普段は仲のいい夫婦であるが、彼にはDVの癖があり#6では病院送りにしてしまう。 --この事が明るみになった彼は逃亡。しかしキレたキャプテンアメリカに見つかって叩きのめされた挙句にアルティメッツをクビになる。 --Vol.2では縮小化する血清を開発し、自称ヴィジランテチームのディフェンダーズに参加。しかしあまりにも弱い彼らを助ける為にスーツなしで巨大化し、モザイク入りの股間を全国紙の一面で晒すことになった。 --Vol.2後半ではあろうことか敵であるリバレイターズに参加。 --リバレイターズが倒された後、自分は寝返ったフリをしていただけと言い張るもあえなく逮捕されてしまう。 -ワスプ(ジャネット・ピム) --ハンク・ピムの妻。体を縮小したり、電撃を放つことができる。実はミュータントである。 -ブルース・バナー(ハルク) --超人血清実験の失敗により、感情が高ぶると緑の巨人ハルクになってしまう天才科学者。 --そのため職場では不当に扱われており、不満と怒りを静かにつのらせている。(特にライバルであるピムに対して。) --キャプテンアメリカの血液と混ぜたハルク血清を摂取した事により、灰色のハルクとなった。 --主な正史との違いは以下の通り。 --ハルクの人格は明らかにバナーの抑圧された自己として書かれている。 --ハルクには性欲があり、人肉食なども行う。 -ホークアイ -ブラックウィドウ -クイックシルバー --冷酷なミュータント・テロリストのマグニートーの息子。非常に速く走る事が出来る。冷酷な父を裏切って姉とともにアルティメッツに入隊した。 --主な正史との違いは以下の通り。 姉のスカーレットウィッチとは近親相姦的な恋愛関係である。 -スカーレットウィッチ --冷酷なミュータント・テロリストのマグニートーの娘。魔法のような力を使える。 ***チタウリ ***ディフェンダーズ ***リバレイターズ -"GRAND THEFT AMERICA"に登場。悪のアルティメッツと言える対極の能力を持ってアメリカを襲う。 --全員がアメリカと敵対する国家の出身者である。 -カーネル・アブドゥル・アル=ラーマン --イラン出身。キャプテンアメリカの対極に位置する。武器はダースモールにそっくりのビーム剣。 --元は貧弱な17歳の少年だったが、キャップによって侵略される祖国を見てスーパーソルジャー計画に志願。唯一生き残る。 -アボミネーション --中国出身。ハルクの対極に位置する。ハルク以上の腕力を持ち、天才的な知能を維持している。 -クリムゾンダイナモ --中国出身。アイアンマンの対極に位置する。 -ペルーン --ロシア出身。ソーの対極に位置する。名前はスラヴ神話の雷神から。 --ソーのパワー源であるベルトを装備している。 -ハリケーン --北朝鮮出身。クイックシルバーの対極に位置する。 --ピエトロの速度についていけず、マッハ10で塵になる。 -スウォーム --シリア出身。ワスプの対極に位置する。 -スキゾイドマン --フランス。マルチプルマンの細胞から得た同様の能力を持つ。一人だけアルティメッツのメンバーとは類似性がない。 -アントマン --アルティメッツを裏切った小心者の科学者ハンク・ピム。 --自作のロボット・ヴィジョンとウルトロンを従える。 -ロキ --ソーの弟。父オーディンにより『ドアのない部屋』に幽閉されていた邪神。 --リバレイターズの実質的なボスだが、オーディンに見つかる事を恐れて終盤までほとんど力は使わなかった。 ---- **リーフ個別ストーリー簡易解説 ***Vol.1 #1-6 "SUPER-HUMAN" -#1では第二次世界大戦時、ナチスのロケットを止めようとするキャプテンアメリカの戦いを描く。 --映画『プライベート・ライアン』のようなリアルな戦場のシーンは圧巻であった。 -"2-5では怒りを爆発させ、大暴れするハルクとアルティメッツの戦いを描く。 -#6ではピムのDVを描く。 ***Vol.1 #7-13 "HOMELAND SECURITY" -エイリアン種族・チタウリとアルティメッツの戦いを描く。 -#7-8ではキャプテンアメリカとジャイアントマンの戦いを描く。 -#13での「あいつがお前の恋人に手を出したぞ」とか「あの宇宙船の奴らはお前をホモだと言っていた」などと小学生レベルの嘘でハルクをけしかけるキャップの姿は正史では拝めないだろう。 ***Vol.2 #1-6 "GODS & MONSTERS" -アルティメッツに裏切り者がいることが判明する。 -ノルウェーから来たソーの弟は、狂人である兄がヨーロッパのスーパーソルジャー計画から装備を盗んだ事を告白。アルティメッツに証拠の映像まで見せる。 -他のアルティメッツと対峙したソーは、弟の正体は邪神であり現実を操作して過去を捏造したと主張する。 -キャプテンアメリカは彼を狂人と呼び、アルティメッツとヨーロッパの超人の力を結集してソーを倒し、投獄した。 ***Vol.2 #7-13 "GRAND THEFT AMERICA" -ロキ率いる反米テロリストスーパーヴィランチーム・リバレイターズがアメリカを襲う。 -アルティメッツの裏切り者が明らかに。 **アニュアル個別ストーリー簡易解説 -アニュアルの号数とあらすじを一行程度で。 **その他個別ストーリー簡易解説 ***"ULTIMATE WAR" -全4号。ULTIMATE X-MENとのクロスオーバー。脚本は両シリーズの本編を書いたマーク・ミラー。 -マグニートーの復活とX-MENとアルティメッツの戦いを描く。 -新潮社のアルティメットXメン9巻に日本語版が収録されている。 ***"ULTIMATE SIX" -全6号。ULTIMATE SPIDER-MANとのクロスオーバー。脚本はUスパイダーマンの本編を書いたブライアン・M・ベンディス。 ---- **単行本紹介 -TPB --1 Vol.1 #1-6 "SUPER-HUMAN" --2 Vol.1 #7-13 "HOMELAND SECURITY --3 Vol.2 #1-6 "GODS & MONSTERS" --4 Vol.2 #7-13 "GRAND THEFT AMERICA" --ULTIMATE ANNUALS 1,2 --"ULTIMATE WAR" --"ULTIMATE SIX" ---- **トピック -アルティメッツは新潮社の邦訳予定に入っていたが、ついにリリースされることなくアメコミ新潮は終わってしまった。 ----