*概要 -&bold(){初登場:}Captain America Comics #1(1941年) キャプテン・アメリカ最初にして最大の敵。 キャップの宿敵に多い、何らかの形でキャップと対置される存在になったというパターンの代表例の一人。 常に携帯する武器としては、浴びたものを呼吸困難に陥れ、死に到らしめる死の灰(dust of death)と呼ばれる、毒の粉末がある。 犠牲者は、肌が真っ赤に染まり、毛髪が抜け落ち、顔が極端に痩せ細り、その死に顔がレッドスカルのマスクを思わせるものになるのが特徴。 レッドスカルに対して仮面のエージェントを必要としたアメリカ側が用意したのが、キャプテン・アメリカである。 スカルからすればキャップは単なる超人兵士でしかなかった。 *設定 **プロフィール -&bold(){本名:}ヨハン・シュミット Johann Shmidt -&bold(){別名:}レッドスカル Red Skull -&bold(){種族・人種:}地球人・ドイツ人 **オリジン -彼を産み落とすと同時に母は死に、父には疎まれ、赤貧の中、周囲の嘲弄と侮蔑に囲まれて育った若者、ヨハン・シュミット。 -世界全体への憎悪を胸に秘めながら犯罪と放浪を繰り返し、ナチ政権台頭の気運が高まりつつあるドイツ各地を転々としていた。 --彼に転機が訪れたのは、ベルリンのホテルでベルボーイとして働いていた時の事、ホテルに投宿していたアドルフ・ヒトラーは、彼の目に燃える憎悪と怒りに己と通じるものを見て取り、彼を己の側近とし、訓練を施し、ナチの工作員とした。 --微塵の容赦もない手口で多くの功績を挙げ、敵国のエージェントのみならず仲間さえもを震え上らせた彼は、ヒトラーに与えられたその仮面にちなんで、レッドスカルと呼ばれ、恐れられるようになっていた。(Tales of Suspense67号、Captain America V1 298号) -60年代、キャップが復活し、Tales of Suspense誌上でキャップが活躍を始めた当初、回想形式で大戦中のキャップの活躍をリメイクしていた時期があり(63-71号)。 --この中でキャップの誕生とレッドスカルとの初対決も描かれていた。 --65号で対決するもそれはスカルの影武者にすぎず、66~67号で本格的な初対決。 --スカルの生い立ちもここで初めて語られた。68号はスカルの部下のエージェントとの対決。 **現代での蘇生 -キャップやシールドと戦い始めていた科学者組織AIMの手でスカルが蘇生させられる。(Tales of Suspense 79号) -キャップとの戦いの最中、爆撃でナチの研究所の地下に生き埋めになったかに思われたスカルだったが、研究中だったガスが漏れだし、老化が停止したまま休眠していた。 -キャップとの戦いに利用されたかに見えたスカルだったが、AIMを出し抜き、彼らが異世界のエネルギーから創り上げたコズミックキューブを奪い取る。 --持ち主の思考を現実化するコズミックキューブを手にしたスカルは世界を支配しようとしたが、キャップの介入によってその野望は打ち砕かれ、スカルはキューブを追って海の藻屑と消えた…… (Tales of Suspense 80,81号) **キャップとの因縁 -無論スカルは生きており、超硬プラスティックの真空バブルを発生させる装置を開発し、都市を丸ごと掬い取る作戦を立案。 --ソードマン、パワーマンコンビやバッキーに似せたアンドロイドをキャップと戦わせ、バブルによるマンハッタン攻撃を盾にキャップを降伏させ、それを全アメリカに放送し、キャップがアメリカを裏切ったかのように情報操作をしたり、原潜を乗っ取って核攻撃を企む(Tales of Suspense 88~91号) --スリーパー4号を復活させたりと何度も世界を危機に陥れ、キャップを苦しめた。(Captain America V1 101,102号) -この時期、後継者を残すことを考え、自分の母親を思わせる境遇の女性に子供を生ませている。この時生まれた娘は急速成長させられ、後の彼の右腕マザー・ナイトとなっていく。(Captain America V1 123号) --このマザーナイトと現在出てきている娘シンは別人である。(Captain America V1 290号) -再びキューブを手に入れたスカルは、その能力を用い、キャップと肉体を交換、彼の評判を落とす作戦を取る。 --だが、皮肉にも、キャップの名声を利用しようとサイドキックにしたファルコンの介入によって作戦は失敗し、身体を取り戻された上キューブをまたも失うことになる。(Captain America 115-119号) -この後に目立つ活動としては、ラスヴェガスを舞台に、キャップ&ファルコン、キングピンらとスリーパー五号を巡る戦いを繰り広げたり(Captain America V1 143,145,148号) --新たなキャプテン・アメリカとなったロスコーを死に至らしめたりしている。(Captain America V1 182,183号) -また、ナチ時代の仲間だったアーニム・ゾラやヒトラーのクローンであるヘイトモンガーらと組んでコズミックキューブを再び創ろうとした。 --その結果キューブの所有権を巡ってモンガーと争い、月面から地球人類全体を洗脳する光線を照射する作戦の過程で、ドクター・ドゥームと戦うことになったりと、ヴィラン同士で戦いを繰り広げていた時期でもある。(Super-villain Team-up 10-12,16,17号) **老い -何度もアメリカとキャプテン・アメリカを絶体絶命の危機に陥れたスカルにも老いの影が忍び寄り始めた。 --老化緩和ガスの効果が切れ、スカルは一気に年老い始めた。何としても命ある内にキャップを殺すことを決意、マザーナイトやゾラ、二代目バロン・ジーモらを手足に使い、キャップの隣人たちを利用、彼の飲食物に老化を促進する物質を混入、更にファルコン、ノーマッドらを人質に取り、キャップをおびき出す。 --そして、老化を食い止める薬品一人分を賭けて、シンボルだったマスクを取り去り、老いさらばえた素顔を晒し、キャップに一対一の決闘を挑む。 --死闘を繰り広げた二人の老人だったが、先に倒れたのはスカルだった。 --かくして第二次大戦に端を発する戦いはついに幕を下ろしたのだった。(Captain America V1 293~300号) **新たな肉体 -だが、スカルはゾラが創りだしたキャプテン・アメリカのクローンの身体に意識を移し、生き延びていた。 -生まれ変わったスカルは、決して表に出ることなく、影から政府に食い込み、内側からアメリカを破壊する方向に作戦を切り換える。 --当時キャップと戦っていた組織に資金援助をし、議会内に味方を増やしていった末、政府の超人活動管理委員会を動かし、スティーヴ・ロジャースからキャプテン・アメリカの装備と名称の使用権を奪い、スーパーパトリオット(ジョン・ウォーカー)にそれを与えた一方で、ウォッチドッグスによる彼の両親の殺害などを裏で画策、彼を精神的に追いつめスティーヴ・ロジャースと同じ顔を晒すことによってウォーカーにロジャースが悪の黒幕であったかのように思い込ませ、二人のキャプテン・アメリカの同士討ちを画策した。(Captain America 350号) -その後は、マグニートーとワシントンDCを戦場に死闘を繰り広げたり(Captain America 365-368号) -クロスボーンズやマザーナイト、マシンスミスらを組織し、スケルトン・クルーを結成。(Captain America V1 369号) -キャップを誕生させた超人化血清の秘密を巡り、またもキングピンを交えた泥試合を繰り広げたりした。(Captain America V1 372~378号) -キャップとの最初の戦いで少量の死の灰を自ら吸ってしまい、皮肉にもかつてのマスクと同じ顔になってしまう。 **オペレーション・リバース -かつてコズミックキューブを奪いあったヘイトモンガーの部下が再びキューブを作り直し、キューブの中に残留しているモンガー=ヒトラーの意識を実体化させ、ヒトラーを復活させようとするのを防ぐため(真意はキューブを手に入れるため)、超人化血清の副作用で死に瀕していたキャップに自らの血液を輸血(キャップと同じ肉体を持つスカルの血液でなければ、キャップの血液の代用になり得なかった)、ネオナチとの戦いに於いて一時共同戦線を張る。 -戦いの終盤キューブを破壊したかに見えたキャップだったが、ぎりぎりのところでスカルにキューブの内部に囚われてしまう。 -キューブの力で自分の理想を反映して体現した過去世界の中、ヒトラーとの戦いに向かうキャップ。 -だが自分がキューブの力が創りだした幻影に過ぎないことに気付いたバッキーがぎりぎりのところでキャップを押し留め、キューブの外へ帰還したキャップは一瞬のうちにスカルを叩きのめす。 -それでもキューブを追い、その手に掴んだスカルだったが、キャップが投げたシールドに腕を切断され、落としたキューブの膨大なエネルギーの爆発により、壁に影を焼付け消滅。(Captain America V1 445~448号) -ヒトラーとの戦いは、キューブの中のヒトラーの意思とキャップを戦わせ、相討ちに持ち込ませてキューブを独占するスカルの意図 **コズミックパワード -オペレーション・リバースにおけるキャップとの戦いの結果、影となり消失したスカルであったがカーンの導きにより再生を果たす。(Captain America 3期 14号) -影となっていた間に近隣島の人間を襲い、骨だけ残してエネルギーとして取り込んだ。(Captain America 3期 4号) -この際スカルは、キューブの力を取り込みその力を得た。更にカーンの助言を聞きつつ、この力を以てギャラクタスの船を引き寄せる。 -引き寄せる間にアメリカを侵略し、キャップを弄び、超人兵士になる前の虚弱体型に戻すなどを行う。(Captain America 3期 16号) **シビルウォー -シビルウォーに前後し、アーニム・ゾラに命じてシャロン・カーターを洗脳。キャップの射殺に成功する。 -ロシアの富豪の肉体と一体化した状態だったが、その宿主が死亡。なんとか命をつなぐため、やむなくスカルの精神はゾラのマシンボディへと移された。 **MARVEL NOW! -AvsX編で死亡したエグゼビア教授の遺体を奪い、自らの脳を教授の肉体に移植。強大なテレパスを身につける。 **AXIS -エグゼビアの能力により遂にオンスロート化。スタークセンチネルを使いヒーローヴィラン連合軍を蹴散らす。 --精神の奥底に眠るエグゼビアの意識とスカルの意識を「反転」させる魔法を喰らい、敗北。拘禁される。 ---- *後付設定など: ---- **能力・技能 ---- *登場作品一覧 ---- *メディア展開 **実写映画 -キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望 -キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー **実写ドラマ **アニメ -ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ --第2シリーズのボス。ロキが倒された後、セレブリティ5からバイオコードを奪い、彼らの所有ヴィランを「マスターズ・オブ・イーブル」として使役。 --地球破壊作戦として5か所同時攻撃を行ったり、ヒカルを洗脳、ソーと他のアベンジャーズを争わせたりするも、ホークアイがクロスボーンズと入れ替わっていたことには気がつかなかった -アベンジャーズ・アッセンブル --シリーズのメインヴィラン。肉体の限界を迎えたため、当初はキャップの肉体を求めていたが、アイアンマンのアーマーボディを得て延命に成功している。 **ゲーム -MMO RPG「MARVEL HEROES」にてボスヴィランとして登場。VerUPによって、劇中マンダリンに掌握されたヒドラを蹴散らし、自身のレッド・ヒドラと共に参戦した。 --高難度モード解禁用MAPでも最終試験とばかりに立ちはだかり、新人プレイヤーを抹殺し続けている。 --オンスロート化したスカルと戦うAXIS編を題材としたレイドモードも実装された。 -CAPTAIN AMERICA AND THE AVENGERS --最終ボスとして登場 **小説 ---- *関連キャラクター **ヒーロー -[[キャプテンアメリカ(スティーブ・ロジャース)>キャラクター:キャプテン・アメリカ]] --宿敵。 -バッキー(ウィンターソルジャー) -ファルコン **ヴィラン -クロスボーンズ -アーニム・ゾラ -シン **その他