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帝立図書館

= 帝立図書館 =

概要


帝立図書館とは、天陽帝国が運営する帝国直属の図書館である。

皇帝の六骸に属する研究機関の一つであり、書籍・新聞・雑誌・論文・図鑑・同人誌など、社会に向けて出版・公開された文献を広く収集・保存している。

帝国に存在した出版物を後世へ残し、研究者だけでなく一般市民も利用できる状態にすることを目的としている。

帝国成立以前に作られた書物や古い文献についても収集しており、古代文明や過去の国家・宗教・文化について記された資料も多数所蔵している。



大資料館との違い


帝立図書館が主に扱うのは、社会に向けて出版・公開された文献である。

これに対して大資料館では、軍部の内部文書、行政記録、測量資料、調査記録、設計図など、国家や各組織が活動の過程で作成した内部資料や原資料を中心に保存している。

同じ出来事について両方の施設に資料が存在することもある。

例えば戦争について出版された戦史や新聞記事は帝立図書館に収蔵され、実際の作戦記録や戦闘詳報などは大資料館に収蔵される。

内部資料を整理して後に一般向けの書籍として出版した場合、元となった資料は大資料館に残り、出版された書籍は帝立図書館に納められる。



収集


帝立図書館では、出版物の内容や現在の評価だけによって収集の可否を決定しない。

学術書、新聞、大衆紙、小説、図鑑、実用書などに加え、同人誌、個人出版物、過去の学説、現在では否定されている研究、オカルトや真偽不明の記事なども収集対象となる。

出版されたという事実そのものが、その時代の文化や思想を知るための記録になると考えられている。

帝国成立以前の書物についても、入手可能なものは収集・保存されている。



納本


帝暦25年の出版法制定以降、政府から指定を受けた出版社が発行した出版物は帝立図書館へ納本される。

新聞、雑誌、書籍、図鑑、学術書、大衆文学、同人誌など、出版物の分野を問わず対象となる。

出版社が後に倒産・解散した場合や、政府から出版指定を取り消された場合でも、既に納本された出版物はそのまま保存される。

指定番号は再利用されないため、現在では欠番となっている出版社の出版物についても、当時のものが帝立図書館に残されている。



保存


収集された出版物は原則として永年保存される。

内容が後世になって誤りと判明したもの、一般には信用されなくなったもの、発行した出版社が後に問題を起こしたものについても、それだけを理由として廃棄されることはない。

誤った学説であっても、その時代にどのような説が存在したのかを知る資料となる。

誤報や虚偽の記事についても、それが当時出版され社会に流通していたという事実そのものが記録として扱われる。

このため暗行倶楽部が出版したオカルト、怪事件、真偽不明の記事などについても保存されている。



閲覧


帝立図書館は研究者だけの施設ではなく、一般市民も利用することができる。

通常の出版物については自由に閲覧することができる。

一方、内容そのものに危険性があるもの、公開によって重大な問題が生じる可能性があるもの、極めて貴重で保存上の問題があるものなどについては閲覧が制限される。

制限された資料であっても、すべてが完全に閲覧禁止となるわけではない。

必要な許可を得ることで閲覧できる資料も存在する。

資料を保存することと、無条件に公開することは別の問題として扱われている。



過去の出版物


長期間にわたって出版物を保存しているため、帝立図書館には現在では歴史資料となった新聞・雑誌・書籍が大量に残されている。

当時は小さな事件としてしか扱われなかった出来事が、後世の別の事件と関連していることが判明する場合もある。

複数の年代や出版社の記事を比較することで、当時の人々には分からなかった出来事の全体像が見えてくることもある。



切り札に関する記録


切り札が活動していた当時、その存在や全容が一般社会に知られていたわけではない。

そのため、帝暦150年以前の出版物に切り札について直接記述したものはほとんど存在しない。

一方で、正体不明の組織、出所不明の研究施設、不可解な失踪、各地で活動する謎の人物などについての記事は残されている。

当時の記事ではそれぞれ別個の事件として扱われていたり、具体的な組織名を伏せて書かれていたりする。

暗行倶楽部などが出版した真偽不明の記事の中にも、後世から読み返すことで切り札との関係を疑うことのできる内容が存在する。

これらの出版物と、大資料館に残された軍・行政・調査などの内部資料を照合することで、当時の事件について新たな事実が判明する場合もある。



思想に関する資料


帝立図書館では、思想的に問題があることだけを理由として出版物を処分することは原則として行われない。

過去の政治思想、宗教思想、過激な主張、現在では支持されていない思想などについても保存されている。

内容によっては閲覧に許可を必要とする場合があるが、許可を得ることで一般人が閲覧できるものも存在する。

過去の思想を研究した人物がその内容に影響され、新たな思想団体や過激派を形成する場合もある。

そのような事件が発生した場合でも、図書館では資料を保存することと、それを読んだ人物の行動は別の問題として扱われる。


最終更新:2026年09月18日 22:58