ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

ミュウ その7

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『出木杉ドーム前:深夜』
星1つ見えない夜空。
そこに大きな穴が出現し、中から白い戦艦の様な機械が現れた。
「ここが……噂の町か。まるで夢を見ているようだな」
「ここまで長時間に渡ってもしもボックスを使う奴はそう居ないからな」
「早く世界を戻さないと元に戻らなくなる。急いで出木杉を捕まえよう」
「そうはさせない……」
バシュッ!!!
「ぐわっ!」
闇の中からミュウが現れた。
ミュウ「もうそろそろ来る頃だと思ってたよ。タイムパトロールの皆さん。
悪いけどあなた達には死んでもらいます」
隊員A「くっ、こいつがポケモンか。みんな、武器を持つんだ!」
隊員はそれぞれの武器を手に取った。
ミュウ「……行くぞ。波動弾」
隊員B「改造ショックガン!」
2つの光線が爆発を起こし、砂煙を上げる。
隊員A「みんな気を付けるんだ…ぐわっ!」
隊員B「不味い、この煙の中から出るんだ!」
隊員達が煙の中から飛び出した。
隊員D「はぁはぁ…奴は何処だ」
隊員E「うわぁっ!」
隊員Eの体が吹き飛び、壁に叩き付けられた。
隊員「E!?」
隊員B「D、後ろだ!」
隊員D「えっ…」
グシャッ!
隊員Dの後ろから手が現れ、地面に頭を叩き付けられた。
ミュウ「……・



ミュウ「……後はあなただけか」
隊員Bにミュウが迫る……
隊員B「俺は負けない!」
隊員Bの拳がミュウを頭を捉え、ミュウは吹き飛んだ。
ミュウ「何っ!こいつのスピードはいったい……」
隊員B「まだまだ行くぞ!」
隊員Bの攻撃がミュウに次々命中する。
隊員B「とどめだ!」
バシッ!
隊員Bのパンチはミュウの手に止められてしまった。
隊員B「…なっ」
ミュウ「……波動弾!」
隊員B「ぐわっ!」
隊員Bに波動弾が直撃し、吹き飛んだ。
ミュウ「……人間にしては頑張りましたね。でもこんな攻撃じゃ私は倒せません」
隊員B「ショッ…クガン!」
隊員Bが最後の力を振り絞りショックガンの引き金を引く。
ミュウ「……馬鹿な人だ。サイコキネシス!」
ショックガンの光線は跳ね返り隊員Bに命中した。
ミュウ「……後は処理班に任せるか」
ミュウは去って行った。
隊員B「……後は…お前だ…けだ。…頼ん……だぞ」
隊員C「はい…任せて下さい」
その場に隊員Cが現れた。
隊員C「さすがの奴も姿を消せる石ころ帽子のことは知らなかった様だね。
グレートアップ液を使っても勝てないなら……やっぱりのび太君達しか……」
隊員Cはポケットからレーダーを取り出し、サファリパークへと向かった。



『裁きの穴』
ジャイ「ぐっ!こいつらいったい何体居るんだよ!」
裁きの穴に入ったのび太達は穴の中で実験用ポケモンと戦っていた。
だが倒しても倒しても現れる実験用ポケモンに苦戦を強いられている。
のび「スネ夫、後ろだ!」
スネ「ナッシー、サイコキネシス!」
スネ夫の後ろにいたガラガラは壁に叩き付けられた。
スネ「ふぅ……のび太、サンキュー」
バキッ!
スネ「うわぁっ!」
のび「スネ夫!?」
油断したスネ夫の腕にガラガラのホネこんぼうが命中し、
スネ夫がその場にうずくまる。
のび「ハッサム、メタルクロー!」
ガラガラを吹き飛ばしのび太とジャイアンがスネ夫に駆け寄る。
ジャイ「スネ夫、腕を見せろ!」
スネ夫の腕は内出血を起こし、腫れあがっていた。
ジャイ「……折れてはいないみたいだな……のび太、見張りを頼むぞ!」
のび「任せて!」
ジャイアンは慣れた手つきで水を取り出し、スネ夫の腕にゆっくり水をかける。
スネ「うっ!…」
ジャイ「我慢しろ!」
ジャイアンは応急手当てではあるがスネ夫の腕を治療した。
ジャイ「よし!スネ夫、行くぞ」
スネ「あ…ありがとう、ジャイアン」
のび「みんな、気を付けよう!狙われてるのはポケモンじゃなくて僕達だ」
三人はさらに奥へと進んでいった。



のび太達はポケモンの攻撃で怪我を負いながらもどんどん先へ進んでいく。
のび「はぁはぁ…うわっ!」
カブトプスのハイドロポンプをのび太は避けた。
だがカブトプスはその発達した両腕でのび太に切りかかってくる。
のび太『うわっ!……あれ』
何故かのび太にはカブトプス攻撃が少しゆっくりに見えた。
シュン!シュン!
のび『やっぱりだ!僕は攻撃が見えている』
この洞窟での命がけの戦いの中のび太は自分自身が成長し、強くなっていたのだ。
のび『僕……ミュータントだったのか…』
のび太は自分の力に感激し、次々攻撃を避けていく。
のび太「ハッサム、とどめの破壊光線!」
のび太は自分の力に興奮していて気づいてないが、
カブトプスを一撃で粉砕する程ポケモンも強くなっていた。
ジャイ「……のび太、お前もか」
のび「うん。パパが言ってた意味がやっと分かったよ。
命がけの戦いを人を強くするんだね。
このままこの洞窟を突破しよう。そうすれば僕達はきっと……」
その時だった。
スネ「みんな!こっち来てよ!」
スネ夫が呼ぶ方へ行くとそこには見た目は普通の壁だが、
良く見るとドアになっていて窓が付いてる壁があった。
ジャイ「何だ?この壁は……」
三人は窓を覗いてみることにした。



三人が窓を覗くとその壁の中は部屋になっているのが分かった。
その部屋には男が二人。一人は鎖で繋がれているボロボロの男。
そして横には見たことがある男がいた。
スネ「あいつはミクリじゃないか!」
そこに居たのは出木杉の幹部の一人であり、
次のスネ夫の対戦相手であるミクリだった。
ミクリ「タイムパトロールさん。正直に言ってくださいよ。
あなた達は本当に四人だけ何ですか?」
隊員B「しつ…こいぞ。俺は…何も知らないと言って…るだろ」
ミクリ「じゃあもう用済みだな。裁きの穴行きだ」
のび「そうはさせないよ!」
ハッサムのメタルクローでドアを壊し、のび太が部屋に入りこんだ。
ミクリ「あなたは……野比君。何故ここに…」
ジャイ「俺様達もいるぜ」
ジャイアン達ものび太に続いて入ってきた。
ミクリ「なるほど……裁きの穴で特訓って訳ですね。
ふふふ、只では帰しませんよ」
のび「来るか!」
ミクリはスイクンを出して背中に乗る。
ミクリ「三対一で勝てる訳無いでしょ?だから一旦ひかしてもらうよ。
そして最後に一言。
ここは裁きの穴へと続いている出木杉ドームの地下で私は水使い。
意味が分かるかな?」
ミクリはそう言うと部屋の奥へ去っていった。



ジャイ「ミクリが逃げたぞ!追うか?」
のび「待って!まずはこの人の手当てが先だ」
のび太達は倒れている男に近づき、とりあえず部屋に置いてあった薬を塗り、包帯を巻いた。
それから10分後。
男は目をさました。
隊員B「…君達は?」
のび「僕はのび太と言います」
この大きいのがジャイアンでカッパ頭がスネ夫」
隊員B「そうか……君がのび太か。
ドラえもんの話通りの顔だな」
のび「えっ!?ドラえもんを…」
隊員B「ああ。知っているよ。私はドラえもんの古くからの親友だからね」
のび「あなたは……」
隊員B「自己紹介が遅れたね。私はタイムパトロールの隊員の蜂倉。通称ビー(B)だ」
のび「ビーさん。もしかしてあなたはドラえもんの要請で来たんですか?」
ビー「そうだ。三日前ドラえもんから途切れ途切れのメッセージが届いてな。
この町がもしもボックスで大変なことになってると聴いてすぐにこの時代に仲間と来たのさ」
ジャイ「おい!他の仲間は…」
ビー「やられたよ……黒い人型のポケモンにほとんど倒されてしまった…
後は私と隊員Cだけだ」
のび「隊員Cは何処に?」
ビー「分からない……だがあいつなら信用出来る。
だってあいつは…」
ドスン!!!
!?
急にドアのある壁を覆う鉄壁が落ちてきた。
そして部屋に少量の水が流れてきた。



スネ夫は少し考え、そして気付いた。
スネ「……スイクン……地下……まずい!ミクリはここを水没させる気だ!」
スネ夫の声を聞き、みんなも気付いた。
ここは地下。水が流れ込めば死はまのがれない。
しかも相手は水使いのミクリ。本気を出せばここを水没させるくらい訳は無いだろう。
のび「ビーさん、これを使って下さい」
のび太はポケットから穴抜けの紐を取り出しビーに渡した。
のび「これを使えば外に出れます。僕のパパに助けてもらって下さい」
ビー「待て!君達は…」
ジャイ「俺達はミクリを倒してから行く。
おっちゃんは安心して外に行けよ」
ビー「……分かった。1つ頼みがある。
中に居る隊員を助けてやってくれ」
ビーは 穴抜けの紐を使い部屋から消えた。
スネ「先に進もう!もう時間が無い!」
三人は少し水に浸った通路を走り抜け、小さくて上に長い部屋に辿り着いた。
部屋の壁に円上に階段が備えつけられている。
ジャイ「ここは……」
ミクリ「私が反逆者を処刑するのに使う部屋の1つさ!」
ミクリの声が部屋の上部から響き渡る。
ミクリ「この階段を早く登りきらないと君達は溺れ死ぬことになる。
さぁ間に合うかな!」
どんどん増えている水はいつのまにかのび太の膝辺りまで来ている。
ジャイ「クソッ!早く登るぞ!」
三人は階段を登り始めた。



スネ「うわぁぁぁ!」
どんどん水が迫ってくる。
この狭い部屋では水が貯まるのもとても速い。
ジャイ「スネ夫、遅いぞ!気合いで走れ!」
スネ「はぁはぁ…み…水」
スネ夫が座り込み周りの水をすくおうとした。
ジャイ「……おい。スネ夫、逃げろ…」
スネ「へ?」
スネ夫の横には巨大なサムハダーが口を開けていた。
スネ「……う…うわぁぁぁぁぁ!」
スネ夫はジャイアン達を一瞬で抜きさり、トップに踊りでた。
のび「あのサムハダーも実験されたポケモンか……
みんな、油断しないで!きっとまだ罠がある!」
三人がさらに走っていると急に何か飛んで来た。
ジャイ「うわっ!何だ!?」
のび「当たった場所が凍ってる!きっと氷系の技だ!」
さらに次々と光線が飛んで来る。
バシュッ!
ジャイ「うわっ!ミクリの奴……絶対許さないぞ!」
スネ「は、早く登っちゃおう!このままじゃ水に追い付かれちゃうよ」
のび「分かってるけど…こんなんじゃ登れないよ!」
三人の動きは止まり、水がすぐそこまで近付く。
のび「くそっ、後少しで登りきれるのに…」
階段の終着点はもう見えてる。うっすらミクリの姿も見える。
もちろんそこから発せられる光線も……
のび「こうなったらダメ元だ!ピカチュウ、10万ボルト!」
電撃が光線の発せられる方へと飛んで行く。
すると光線が急にピタリと止んだ。



のび「……あれ?もしかして当たったのか!
凄い、凄いぞ!ピカチュウ!」
ジャイ「特訓の成果だな!今のうちに登りきるぞ!」
三人は全速力で走り、ついに階段を登りきった。
すると腕を抑えてしゃがんでいるミクリがいた。
その周りを大量の水ポケモンが囲っている。
ミクリ「……誰だ…私に電撃を当てたのは!」
のび「このピカチュウだ」
ミクリ「嘘をつくな!
そんな雑魚ポケが遠くにいた私に電撃を当てる何て……」
ジャイ「じゃあ今から見せてやるよ。俺達のポケモンの力」
ミクリ「ふん……私にはスイクンだけじゃなくて大量の実験ポケモンがいる。
お前らガキに負ける訳が無いだろ!」
ミクリは体から大量のモンスターボール取り出し、全てのポケモンを出した。
ミクリの周りに約20体のポケモンが現れる。
ミクリ「私を傷付けた罪は重いぞ!」
のび「これくらいの数倒せないとあいつらには勝てない!
戦うよ、みんな!」
三人の全てのポケモンがその場に出され、戦いが始まった



スネ「僕達……こんなに強くなってる何て…」
ジャイ「早く先に進むぞ。まだここを抜けれそうに無いからな」
三人はさらに先に進んでいった。

………
……………
ミクリ「この私が……あんなガキどもに……私が…」
ミクリの周りにはボロボロになった大量のポケモンが倒れている。
隊員C「君はのび太君達をみくびりすぎだよ」
ミクリ「お前は…」
隊員C「君が会いたがってる人物と言えば分かるかな?」
ミクリ「タイムパトロールか!何でここに……」
カチャッ
ミクリの顔に銃がつきつけられる。
隊員C「僕の質問にだけ答えるんだ。
ドラえもんはどこに監禁されてる?」
ミクリ「…あの青いタヌキのことか。私は何も知らない……
幹部の中でも限られた奴しか教えて貰えないんだ」
隊員C「……まぁそうだろうね。僕が覚えてる限りでもそうなってるから」
隊員Cは銃はミクリから離した。
隊員C「それじゃあね。そのサメ君と仲良くするんだ」
隊員Cは部屋を出て、扉の鍵を閉めた。
隊員C『早くのび太君達に追い付かないと!」

ミクリ「サメ?何のことだ」
ミクリがサメハダーに襲われるのはそれからすぐのことだ。



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