ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

ポケモンとのび太とノートと その2

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akakami

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一行はアサギに着いた。
スネ夫「どうする?
今すぐ皆で灯台に行くかい?」とスネ夫は訊いた。

もちろん、他にすることは無かったし、のび太にとっても全くデメリットは無かったので、そのまますんなり行くことは決まった。

ジャイアン「なかなか長い灯台だな。」

スネ夫「ジャイアン、ここに寄らずにタンバに来たの?」

ジャイアン「ああ、町の端っこにあるし忘れてた。」

ドラえもん「僕も初めて来たよ。」

スネ夫「と、いうことは、ここを通ったのは、僕だけ、もしくは僕としずかちゃんだけか……。みんな!ちゃんと僕に着いて来てよ!!」
スネ夫は以前灯台を登ったことがあることを良いことに、勝手にリーダーシップを取っていた。

スネ夫「ところでのび太は?」
と、スネ夫が訊いた

ドラえもん「あれ、のび太君がいない!」

ジャイアン「大方息が切れて休んでるんじゃないか?」

スネ夫「のび太らしいねwww」
二人の間でいつも通りのやりとりが行われる。

ドラえもん「いや、単独行動はやっぱり危険だ。時間犯罪者の攻撃があるからね。
戻ってのび太君を探そう。

ジャイアンとスネ夫は、ドラえもんの言葉で、今の危険な状況を思い出し、文句も言わず、もときた道を引き返した。



三階程下に降りたとき、一行はすぐにのび太を発見した。
のび太は船乗りに絡まれていた。

スネ夫「戦いそびれたトレーナーがいたのか」

ジャイアン「あのバカ!」

のび太『ちっ!奴ら来たのか。これじゃあノートで殺せないじゃねぇか。』

船乗り「俺は船乗りのヨシト!
メガネのボウズ!勝負だ!」
と、言うとうむをいわさずニョロゾを出してきた。

のび太『面倒だな……。こっちの手持ちはポッポとケーシィ。
ここで俺が直々に戦うのも避けたいしな。
まあなんとかするか。』

のび太「行けっ!ケーシィ!」

のび太はケーシィを繰り出した。

ヨシト「ケーシィか……。
ニョロゾ!!みずでっぽう!」
ニョロゾはみずでっぽうを放った
のび太「テレポート!!」

のび太が指示を出した瞬間、ケーシィは消えみずでっぽうをかわした。

ヨシト「ちくしょう……。またみずでっぽうだ!」

しかしまたも、ケーシィはテレポートでかわした。



ヨシト「ちょこまか、ちょこまかしやがって!」

気が短いようであるヨシトは、みずでっぽうを乱射させた。
しかしそれもテレポートにかわされる。

ジャイアン「イライラするなあ。俺が一発で終わらせてやろうか。」同様に気が短いジャイアンもイライラしてきた様である。

ドラえもん「まあまあ」
そんなジャイアンをドラえもんがたしなめた。

依然みずでっぽうをテレポートでかわし続けるケーシィ。
ケーシィのテレポートに翻弄され続けニョロゾにも明らかに疲労の色が見えていた。

16回目のみずでっぽうをかわされたとき、あることがヨシトの頭の中に浮かんだ。



ヨシト『こいつまさか、テレポートしか使えないんじゃ……
しかしテレポートしてるだけじゃ勝てない。何を考えてるんだ?』するとヨシトはあることを閃いた。

ヨシト『わるあがきだ……。
成程。奴がテレポートで技をかわし続けるのはニョロゾの疲労を誘うと同時に自らのPPを削り、奇襲するため。
疲労しているニョロゾならば傷薬の大量使用で頑張れば勝てるかもってとこか?

それなら、こっちだって手はある。
奴は最期のテレポートからすぐにわるあがきに繋げるに違いないから、一発はわざと食らって、逃げれなくなったとこを捕まえて、おうふくびんたで連続攻撃。

傷薬など使う暇を与えない!』

ニョロゾは、20回目のみずでっぽうを放った。



当然のようにケーシィはそれをテレポートでかわした。

そして、ケーシィはニョロゾの背後に現れた。

ヨシト「計画通り!!!
一発はわざと食らって、おうふくびんた!!!」と、ヨシトが言った。しかし、のび太の一言は、ヨシトが全く予期せぬものだった

のび太「ケーシィ!ずつき!」
ケーシィはそのまま頭突きをかました。ニョロゾは疲弊していたのでそれをまともに食らった。

ヨシト『なにっ!こいつテレポートしか使えないんじゃなかったのか!?』

ヨシト「くっ!いや、ニョロゾ!落ち着け!そのまま捕まえておうふくびんただ!」

と、ヨシトは言ったがニョロゾは、今の攻撃でひるんだ。

のび太「ケーシィ!そのままずつきだあ」

何発もの頭突きが命中し、ニョロゾは倒れ、戦闘不能に陥った。

その瞬間ケーシィは体を小刻に振るわせ、体が光り始めた。




突然の事に、今だ驚きを隠せないヨシトに向かってのび太は言った。
のび太「テレポートしか使えないと思って油断したんだね。
それは、ただ一つの攻撃技、「ずつき」を受けさせる為の罠だったのさ。」

その後の展開は、一方的だった。
ヨシトのメノクラゲとドククラゲは進化したユンゲラーのねんりき一発ずつで沈んだ。

ヨシト「完敗だ!
まさかあれ程のレベル差を知恵で覆すなんてな!
また戦おうぜ。」

のび太『キシシシシ。次なんてねぇけどなwww』のび太は既に、ヨシトの手持ちと名前を知っている。もうヨシトの命はのび太の手に握られていた。

ジャイアン「遅いぞ!のび太!!!」
のび太「ごっ、ごめ~ん。」
のび太『今、ここで殺る訳にもいかないか。』

一行は、また頂上に向かった。
途中、またのび太が何人かのトレーナーに絡まれたが、なんとか撃退し、頂上へ着いた。頂上には必死にデンリュウの看病をする一人の少女がいた。彼女が言わずも知れたアサギジムリーダー、ミカンだった。

ミカン「あっ、秘伝の薬を持ってきてくださったのですね。」
そう言われたスネ夫は薬をミカンに手渡した。薬を使われたデンリュウはみるみるうちに元気を取り戻した。



ミカン「みなさん。ありがとうございます。これで安心してジムに戻れます。」
彼女はそう言い、灯台から降りて行った。一行はそれを見届けた後、相談を始めた。

スネ夫「ミカンは鋼タイプの使い手だったよね。」

ジャイアン「ああ。」スネ夫「僕がいくよ。マグマラシがあるから、上手く行けば一匹で完封出来るだろう。」

ジャイアン「俺に戦わせろ!!」
ジャイアンがいきり立ったが、すぐにドラえもんに鎮められた。

ドラえもん「今はそんな状況じゃない。
とにかく、先にバッジを取ることを優先させるべきだ。
もたもたしてたらまた、ジムリーダーを殺されてしまう。」

ドラえもんの一言もあり、結局一行はセオリー通り、炎タイプのポケモンが主力であるスネ夫で挑戦する事にした。



一行はアサギジムにやってきた。
ジム内には、唯一人、少女が立っていた。

ミカン「さっきはありがとうございました。
でも勝負となると、話は別です。さあ、誰が私と戦うのですか?」

スネ夫「僕だ!!!
鋼ポケモンなんて炎で一撃さ。」
スネ夫は鋼ポケモン使いに対してかなり失礼な発言をしたがミカンは眉一つ動かさず言った。

ミカン「わかりました。
勝負は3対3でいきましょう。
いきなさい。レアコイル!」

ジャイアン「ゲームと違うじゃねぇか!」ジャイアンは予想外のポケモンに驚いた。

スネ夫「そんなこと何度もあったさ。
所詮鋼。炎で一発!
行けっ!マグマラシ!」
スネ夫は速攻で勝負を決めるため、マグマラシを繰り出した。



ミカン「マグマラシ……。
早速弱点ですね。レアコイル、でんきショック!」

レアコイルから大量の電撃が放たれ、それがマグマラシを襲う。
マグマラシはそれをまともに食らったがなんともないようだった。

ミカン「まもる……ですね?」
ミカンがそう呟いたとき、既にスネ夫はマグマラシにかえんぐるまの指示を出していた。
豪火がレアコイルを襲い、レアコイルは倒れた。

ミカン「戻って、レアコイル。」

ミカンはレアコイルを戻した。
スネ夫「どんなもんだい!!」

ジャイアン「弱点をせこく突いてるだけなのにな。」
スネ夫は喜んだが、戦えなかったジャイアンは冷たく言い放った。



ミカン「やはり弱点は辛いですね。」

スネ夫「どんな奴が来たって燃やしちゃうよ。」
スネ夫は勝ち誇ったかのように言った。

ミカン「そんなことないですよ。
今までアサギには山ほどの炎ポケモン使いが訪れてきました。
私だって、学習するし、成長します。
次のポケモンは、その炎ポケモンに対する回答です。
いきなさい、ハガネール。」

そうミカンが言うと、とても巨大な鋼鉄の蛇が現れた。しかしスネ夫はそれを見ても落ち着いていた。

スネ夫「なあんだ。ハガネールか。ゲームと一緒じゃないか。
それじゃあまり変わらないよ。
マグマラシ、かえんぐるま!!」マグマラシの豪火がハガネールを襲う。しかし、

ミカン「いわおとし!」

ハガネールが尾を振ると無数の岩がマグマラシの前に落ち、炎を遮った。

スネ夫「くっ!炎が届かない!
それなら、でんこうせっかで肉弾戦だ!」

マグマラシは素早い動きで岩の回りを回りこみ、ハガネールに激突した。しかし、ハガネールには全くダメージがなく、長い体で捕まってしまった。

ミカン「愚かな……。
ハガネールの防御力は絶大。並の攻撃ではびくともしません。
ハガネール、いつものを。」



ミカンがそう言うと、ハガネールはその大きな体でマグマラシを包みこんだ。
一ミリの隙間もない程に。
スネ夫「マグマラシ!」

ミカン「こうなってしまってはどうしようもありません。
投了を勧めます。」
ミカンがそう言うと、スネ夫は不敵に笑った。

スネ夫「くくく……
逆にさ、包まれたことで的に近くなったと思わない?
マグマラシ!
奴の体の中でかえんぐるまだ!!」

ドラえもん「スネ夫君、なんて無茶するんだ!
それじゃ、マグマラシも燃えちゃう!」
ドラえもんが叫んだ

スネ夫「大丈夫。マグマラシは炎ポケモン。炎技は効果がいまひとつ。
先にハガネールがやられるさ。」

ミカン「投了しませんか……。残念ですね……」

スネ夫の指示通り、マグマラシはかえんぐるまを放った。
ハガネールの顔は苦痛で歪んでいる。
ジャイアン「効いてるみたいだぜ」

スネ夫「へへっ。どうだ!」
スネ夫が言った瞬間、ハガネールの様子がおかしくなった。苦痛で歪んでいた顔がまた平然となっている。

ミカン「……ハガネール。
もうそろそろ止めてください。」
そう言うと、ハガネールは、マグマラシを包んでいた体を元に戻した。



ハガネールの中からは、ぐったりしているマグマラシが出てきた。
スネ夫「マグマラシ!
なんで………」
スネ夫はマグマラシに駆け寄った。

体には火傷はおろか、外傷の痕も全くない。

ミカン「確かにあなたのマグマラシは、自らの炎に耐えました。
しかしあのびっちりと密閉されているハガネールのしめつけるの中は、空気を通す隙間もありません。

あなたのマグマラシの炎は、その中の酸素を全て燃やし尽し、酸欠状態に陥ったのです。」
マグマラシは最早、戦闘が出来る状態ではなかった。



唯一の炎ポケモンであり、スネ夫の主力であるマグマラシを失った今、スネ夫はもうミカンのハガネールに、手も足も出なかった。

五分後、スネ夫はハガネールに完封されてしまい、一行はアサギジムを後にした。

スネ夫「あのハガネール、炎が効かないなんてずるいよ~」

ドラえもん「どうする、早く倒さないと、また時間犯罪者に先を越されてしまう……」

のび太『殺って奪おうにも、最後の一匹がわからない……。』
三人は頭を悩ませた。

そこで唯一人の悩まない男、我等がガキ大将が口を開いた。
ジャイアン「やっぱりここは俺にまかせろ!」



スネ夫「ジャイアン、勝算はあるの?」
スネ夫が訊いた。

ジャイアン「は?勝算?
なんだ。それは?」
ジャイアンは答えた。

スネ夫『……………。』

スネ夫は昔の事を思い出していた。

ああ僕は今までこいつの無茶に何度苦しめられてきたことだろう。危ないといっているのにラジコンの無理な操縦でかみなりさんの家のガラス割ったり(僕が謝りにいった)、こないだもも、
スネ夫「見て、ジャイアン、ウソッキーの体力があと僅か。捕まえられるよ♪」

ジャイアン「どれどれ、ちょっと貸せよ。
あっ、もう少し弱らせられるな。えーと、はかいこうせんかな?」

スネ夫「あああああっっっっっっっ!!!
………ちくしょう」
余談だがスネ夫はウソッキーをじわじわ弱らせる行程に三時間程、時を費やしていた。



スネ夫『きっと、即負けて、時間犯罪者に先を越されて現実に帰れなくなるんだ……』

スネ夫が悲観に暮れているとき、突然、ドラえもんが閃いたように言った。

ドラえもん「あるっ!
炎以外でミカンの鋼ポケモンに対抗できる手が!」
ドラえもんが言った。
スネ夫「なにさ、それ。」
スネ夫は怪訝そうな顔で訊いた。

ドラえもん「それはね、ちょっとのび太くん…………」
ドラえもんの説明で時間が数分経った。

スネ夫「成程……」
のび太「僕にとってもいい話だね。」

ジャイアン「その通りにすればいいんだな。」とジャイアンは訊いた。

ドラえもん「うん、不確定要素はミカンの最後のポケモンだけど、ハガネール、レアコイルは確実に倒せる!」ドラえもんは言った。

ジャイアン「成程!腕が鳴るぜ!」

ドラえもん「とりあえず準備だね。
僕とスネ夫君は砂浜で、例のポケモン捕まえてきてジャイアンに貸すから。
のび太君とジャイアンは、例の事をしておいて。」

三人「わかった!!」
のび太『キシシシシ。
これでまた俺も戦力アップだ。』
さあジャイアンは、ミカンに勝つ事が出来るのか、そして、ドラえもんの作戦、のび太の企みとは!?



次の日、一行はまたアサギジムにやってきた。

ジャイアン「たのもー」大柄な少年は勢いよく扉を開けた。つい最近掃除したらしく昨日に比べてジム内は綺麗になっていた。

ミカン「またいらっしゃったんですか?今日はどなたが相手をして下さるのですか?」

ジャイアン「俺だ!!俺は昨日の奴が一万光年修行しても勝てないレベルだぜ!!」
ジャイアンはどこかで訊いたような言葉を吐いた。

ミカン「勝負の形式は昨日と同じでよろしいですか?」
ジャイアン「問題ねぇ!!!」ジャイアンは即答した。

ミカン「わかりました。いきなさい、レアコイル!!!」
ミカンはレアコイルを繰り出した。

それを見たジャイアンはお見通しだとばかりに、ニカーとしている。歯に海苔がついている。

ジャイアン「やっぱり、そいつで来たな!
行けっ!カイリキー!」
ジャイアンがそう叫ぶと四本腕の筋肉質のポケモンが出てきた。
昨日のうちに、のび太と通信進化をしておいたのだ。同様にのび太のユンゲラーはフーディンになっていた。

ミカン「カイリキーですか……
レアコイル、10まんボルト!!」

ジャイアン「カイリキー!!クロスチョップ!!」

レアコイルの電撃が、カイリキーに命中した後、カイリキーはレアコイルにきつい一撃をお見舞いした。レアコイルのボディにヒビが入り、レアコイルは倒れた。
ジャイアン「やったぜ!
見たか!鋼の弱点は炎だけとは限らない!」



ミカン『成程……カイリキーの攻撃力ならレアコイルを一撃で倒すことも不可能じゃない………』

ミカンはレアコイルをボールに収めた。
ミカン「多少対策はしてきたようですが、そんなに私が甘いものと思ってもらっては困ります。
いきなさい、ハガネール。」
昨日に続いてまた、巨大な鋼の蛇が現れた。しかしジャイアンは動じない。

ジャイアン「そいつの対策もバッチリさ。」と、ジャイアンは不敵に笑った。

ミカン「そうでしょうか?残念ながらハガネールは鉄壁の防御力を誇ります。
弱点であろうと、物理攻撃ではほとんど有効なダメージを与えられませんよ。」とミカンが言った。しかしジャイアンは、

ジャイアン「だから対策はバッチリだっていってるだろ。
戻れ!カイリキー。
そして、行けっ!ストライク!」



ミカン「ストライク………。
私の話を聞いていたのですか?
物理攻撃は効果が薄いと言ったでしょう。
これならまだ弱点をついている分、カイリキーの方がマシです。」

ジャイアン「何度もいわせんな!対策してきたと言ってるだろ!
俺はこいつでいい。
行けっ!でんこうせっかだ!」

そうジャイアンが指示をするとストライクは凄まじい早さで距離を詰め、ハガネールに斬りかかった。
しかし

「ガチッ!」
虚しいことに、ストライクの一撃は全くハガネールにダメージを与えることなく、逆に捕まってしまった。

ミカン「だから言ったでしょう。
ハガネール!またあの時のようにしめつけなさい。」

そうミカンが指示を出すと、ハガネールはストライクを包むようにして、また、あのしめつけるの状態に入った。



ミカン「どうしょうもないでしょう。
このまま、中の酸素を吸い付くし、酸欠になるまで待たせてもらいますよ。」

ハガネールの中では、ガチッ、ガチッとストライクが、斬りかかっている音がする。

ジャイアン「ところでさ。俺たちが助けた、デンリュウって今、元気か?」突然のジャイアンのバトルに関係のない質問に、ミカンは戸惑ったが、

ミカン「今はバトル中です。終わったら話しましょう。」
ジャイアン「いや、今知りたい。」
ミカン「後で、と言ってるでしょう!!」

ミカンが大声で返答したとき、ハガネールの様子が突如、おかしくなった。
体を振るわせ顔は苦痛で歪んでいる。

ミカン「なっ、なんで!」ミカンは珍しく取り乱した。

ジャイアン「ストライクに中で、れんぞくぎりをさせているのさ。」ジャイアンは言った。

ミカンは、はっ、とした
ミカン『成程……
当たる度に威力が二倍になるれんぞくぎり……

高い防御力を誇るハガネールといえど、何度も何度も斬られたら、ダメージを受けることは、明白……。
恐らくさっきの会話も、時間を稼ぐと共に、れんぞくぎりを悟らせないためのもの。』ミカンは焦っていた。

ミカン「仕方ないです!
ハガネール!もっと高圧でしめつけなさい!」



指示通り、まるでストライクを圧縮するかのようにしめつけた。

ミカン「本当はハガネールのボディにも負担をかけるためしたくなかったのですが……
しかし、れんぞくぎりは途絶えました。
これで終りです!」ミカンがそう言ったが、しかし、ジャイアン達の作戦はまた、その上をいっていた。

ジャイアン「そんなこともあろうかと、もう一つの作戦だ!
ストライク!
手筈通りに……」

ミカン「?
何をする気?」


ジャイアンが何かを確認するとドラえもんが叫んだ!
ドラえもん「ジャイアン、今だ!」
そしてミカンは、信じられない言葉をきくことになった。

ジャイアン「だいばくはつ……!」



ミカン「だっ、だいばくはつですって!!!!!」
ミカンが、そう言った瞬間、
「ドガーーーーン!!!」
と、いう音と共に、ハガネールの腹部から想像を絶する、爆発が起きた。
ミカン「な、何故……」
信じられないといった顔付きで、事態を目のあたりにしているミカンに、ドラえもんが言った。

ドラえもん「確かに、ただのだいばくはつでは、圧倒的高さを誇る、ハガネールの防御力を看破することなんて出来ない。
だからこちらも頭を使わせてもらった!
普通、物体が爆発するとき、爆発は四方に広がるが、物体を圧縮することによって、威力は収束し、爆発力を増す!
ハガネールの高い圧縮力を逆に利用させてもらった!」そうドラえもんは言ったが、ミカンの疑問は全く晴れなかった。

ミカン「私が驚いているのはそんなことではありません!
それくらい想定の範囲内ですし、相手が爆発系の技を使うときは、警戒して、しめつけるを使いません!
私が驚いているのは、何故ストライクがだいばくはつを使うことが出来るのかということです!」
と、ミカンはまくし上げたがその謎をすぐに明らかになった。



そのやりとりの内に、砂煙は消えていった。
そこには、ハガネールが倒れていた。腹部の損傷が激しく、戦闘はもう、出来そうになかった。
ミカン『やはりやられてましたか………』
しかし、よく目を凝らしてみると、ハガネールの横で何かが倒れている。
赤と白の丸いボディ。どこからどう見てもストライクには見えなかった。

ミカン「ビリリダマ!?」
ミカンは叫んだ。
スネ夫「種明かしをしようか?」
スネ夫が言った。

スネ夫「最初から僕達はハガネール対策用だいばくはつ作戦のみを計画していた。
しかし僕達は考えた。もし、素でビリリダマを使った時、しめつけるを使わずに地面技で一撃でやられるおそれがある。
なら相手を警戒させず確実にしめつけるを使わせ成功率を上げるために、何かもうひと捻りする必要があった
。そしてある技を選らんだんだ。」

ミカン「まさか!」
スネ夫「そう。バトンタッチさ。」



ミカン『バトンタッチ……
バトンタッチは普通、補助効果の伝達の為に使われる。
しかし忘れがちなある利点は、ポケモンの変更が不可能な時も、ポケモンが自ら入れ替わってくれること。
まさかこんな使い方もあったとは……
すごい……』
確か、ストライクはバトンタッチを通常、覚えない筈だが、大方タマゴ遺伝等で覚えさせたのだろう。
ミカンはジャイアン達の戦術を称賛するとともに自らの戦術が完全に上をいかれていた事実に気付いた。
これはジムリーダーとして最も屈辱的なものだった。

ミカン「戻りなさい。ハガネール。」
ミカンはハガネールをボールに収めた。

ドラえもん「ジャイアン!!
あと一匹だよ!」
ジャイアン「おう!
さあ、最後のポケモンを出せよ!」
ジャイアンが急かせた。
ミカン「わかりました。
本当はこの子を出したくはなかったのですが仕方ありません。
いきなさい、アカリちゃん」



そう言うとミカンはデンリュウを繰り出した。
ジャイアン「そっ、そいつって……」
ジャイアンが驚いたがミカンは淡々と答えた。
ミカン「そうです。
この子はあなたがたに救って頂いたデンリュウです。その節はありがとうございました。しかし、勝負となると話は別です。さあ、あなたもポケモンを繰り出してください。」
デンリュウは灯台の時が嘘のようにハツラツとしている。

ジャイアン「いいのか?
怪我しても、薬はもう取りに行ってやらねぇぞ。怨むなよ。
行けっ!ストライク!」
ジャイアンは再びストライクを繰り出した。



スネ夫「ドラえもん…。どうしてジャイアンは先にストライクを出したの?
弱点なのに。」
と、スネ夫が訊いた。
ドラえもん「恐らく、かげぶんしん、こうそくいどう、つるぎのまいを、した後に、またバトンタッチを決める気だろう。
病みあがりで動きの鈍いデンリュウは、高速で移動しながら、かげぶんしんをする標的に攻撃を、当てるのはさぞ難しいだろうからね。」
そしてドラえもんの予想通り、ジャイアンはストライクにかげぶんしん、こうそくいどうを命じた。
たくさんのストライクが高速で移動している。
ミカン「厄介ですけど仕方ないですね……
アカリちゃん!眠りなさい!」



予想外のミカンの一言にジャイアンは驚くというより寧ろ憤慨した。
ジャイアン「やる気あんのかよ!!
起こして勝負しやがれ!!」
と、ジャイアンは言ったがミカンはひょうひょうとしている。
ミカン「実は、アカリちゃんは今、病み上がりでコンディションが優れないのです。体調回復も立派な戦い。それにあなたの戦術は読めてます。
今の内にいくらでも補助効果を積んでください。」
このミカンの挑発ともとれる一言にジャイアンの怒りが爆発した。
ジャイアン「ストライク!
かげぶんしんとかこうそくいどうとか止めろ!
つるぎのまいつるぎのまいつるぎのまいつるぎのまい………防御は性にあわねえ!」

ジャイアンは無茶苦茶にただつるぎのまいを繰り返させた。
ストライクの攻撃力が最大まで上がったとき、アカリちゃんは目を覚ました。
ミカン「補助効果は積み終わりましたか。
じゃあ始めましょうか。」



ジャイアン「終わったな。
一撃で倒してやる!
ストライク!バトンタッチ!」
ストライクのバトンタッチが決まり、フィールドに、カイリキーが立った。もちろん、ストライクの補助効果を受け継いでいる。
スネ夫「すごい!ジャイアン!
当たれば一撃で倒せるね」
ジャイアンの作戦を賛美するスネ夫にミカンがクスリと笑いかけた。
ミカン「当たれば……ですけどね?」
ジャイアン「何いってんだ!?
目にもの言わせてやれ!
カイリキー!からてチョップだ!」
カイリキーの凄まじい威力の手刀がデンリュウに襲いかかる。
しかしミカンは落ち着いて対応した。
ミカン「アカリちゃん……フラッシュ」
ミカンがそう指示を出した瞬間、デンリュウの体から目が潰れんばかりの光が放出された。
「バガーーン!」
音からしてカイリキーのからてチョップは地面に命中したらしい
ジャイアン「くっ、何も見えねえ!」
ミカン「アカリちゃん。でんきショック。」
ビリリッという音と共に、カイリキーの鳴き声が聞こえた。
まともにヒットしたらしい。
ドラえもん「バカな!フラッシュをしながらでんきショックを放っただって!」
ドラえもんが驚いた。
デンリュウの体からは常に強い光が放出されていて目も開けられない。
ミカン「通常フラッシュは、一瞬だけ強い光をだし、目をくらます技です。
しかし、灯台の光として特殊に訓練された、アカリちゃんは、フラッシュの光をずっと出し続ける事が出来るのです。」
そう言って、ミカンはサングラスをかけた。



ミカン「アカリちゃん!またでんきショック!」
それはまた、カイリキーにヒットした。
ジャイアン「くそっ!全く見えねえ!」
デンリュウのフラッシュはカイリキーだけでなく、ジャイアンやドラえもん、スネ夫、のび太のミカン、デンリュウを除く全員の目をくらまさせていた。
ジャイアン「くそっ!目も全く開けられねぇ。
仕方ない!カイリキー!あたりに攻撃をしまくれ!」
カイリキーは身の周りのものを殴りまくった。
しかし、それは一発もデンリュウにヒットすることはなかった。
ただ砂埃がたち岩がパラパラと舞うだけ。
ミカン「どんなに高い攻撃力もあたらなければ意味がないです。
さあ、止めです。」
ジャイアン『ヤバい。やられる……
なんとか、奴の場所を探る方法は……
そうだ!カイリキーのパワーを利用して……』



デンリュウはカイリキーに止めを刺そうと、電気を溜め始めた。
ミカン「今です!でんきショック!」
デンリュウの電撃がカイリキーに飛んだ。
ジャイアン「今だ!いわくだき!」
通常、いわくだきはあまり威力の高い技ではなかったが、攻撃力補助を受けていてしかも元の攻撃力が高いカイリキーが放てば話は別。
空中に大量の石が舞い、カイリキーを電撃から救った。
電撃により砕けた石がパラパラと舞い、カイリキーに当たった。
ジャイアン「今だ!
石がぶつかった方へこわいかお!
そして、クロスチョップだ!」
カイリキーのこわいかおに、デンリュウは一瞬体が固まった。
そして、カイリキーのクロスチョップをまともに食らってしまった。
ミカン「アカリちゃん!!!」
攻撃を受けたデンリュウは壁にたたき付けかれもう動けない状況に陥ってしまった。

ミカンは暫し、呆然としていたがやがて口を開いた。
ミカン「私の負けですね。
では約束通り………」
そう言うと、ワンピースのポケットの中からバッジを取り出した。
ミカン「スチールバッジを差し上げたいと思います。」




ジャイアン「うおっしゃあああー!!」
ドラえもん「凄いよ!ジャイアン!」
スネ夫「見直した。」
のび太「…………」
ジャイアン達は歓声を上げている。
そこにミカンがやってきて言った。
ミカン「お見事でした。
用意周到な作戦、機転のきいた戦い、近年で最高の戦いです。
旅の成功をお祈りします。」
とミカンが言った
ジャイアン「ありがとな!!!
達者でよ。」
そう言い、ジャイアンはミカンと握手を交し、去ろうとした。
しかし去る直前で、ドラえもんが言った
ドラえもん「ああ、言い忘れていたけど、実はタンバのシジマさんが死んだんだ。」

ミカン「知っていますが何か……?」

ドラえもん「実はシジマさんは事故で死んだんじゃない。
殺されたんだ!」
ドラえもんがそう言うと、ミカンは驚いた。
そして、ドラえもんは、シジマを殺した奴の目当てがジムバッジであること、不思議な力で、直接手を下さずとも命を奪うことが出来ることを話し、ジムを後にした。ミカンはドラえもんの話を信用してくれ、警戒し、ジムを一時閉めてくれることになった。

ジャイアン「ミカンちゃん大丈夫かな……?」
ジャイアンは心配そうに呟いた。
ドラえもん「大丈夫さ。少しジムを閉鎖するって言ったし。」
と、ドラえもんが言った。
のび太「あっ」
スネ夫「どうした?のび太?」
のび太「ジムに忘れ物してきちゃった。」



ミカン「ここで最後ですね。」
ミカンは、四人が去った後、ジムを閉鎖し、先程のバトルの跡の修復作業にあたっていた。
しかし今、考えると、素直にあの青狸ポケモンの言うことを聞いてジムを閉鎖してよかったのか心配になってくる。
確かに、自分もシジマの死に何か普通では無いものを感じていたが、それなら、何故わざわざ海の向こうのシジマさんを先に狙ったのだろう。
順序からいって先ず自分ではないか。
しかもシジマさんはいつも、平気で二十四時間特訓とかしている人だ。何かの弾みで心臓が止まったりしても仕方がない。

そもそも、直接手を下さずに人を殺せる能力なんてポケモンの世界でも聞いたことがないし、非科学的である。
ミカン『私、騙されたのかしら?』
と、思いながら最後の床の穴を塞いだ瞬間、ジムのドアを叩く音が聞こえた。



今、考えていた事が考えていた事だけに、ミカンの背筋に冷たい物が走った。
しかし、
「すみませ~ん。忘れ物をしましたぁ~。あけてくださ~い。」
と、冴えない声が聞こえてくる。
しかも、何処かで聞いたことのある声だったので、恐る恐るドアを開いてみると、さっき、ジム戦に来ていた(付き添いではあったが)眼鏡を掛けた冴えない少年だった。
のび太「すみませ~ん。忘れ物したんですけど入っていいですか?」
少年は言う。
この少年がシジマを殺した犯人な筈が無かろうし、立ち入りを拒否する理由も無かったので、
ミカン「そうですか……
ではどうぞ」
と、快く中に入れてあげた。
のび太「すみませんね、ホント、んじゃお邪魔しま~す」
ミカン「いえいえ。」
少年はバッグをあさりながら色々聞いてきた。
のび太「もうジム戦はやらないんですか?」
ミカン「まあ、長くはないと思いますけど。」
のび太「ジムバッジ持ってませんか?
ついでにジム戦もしたいんですけど。」
と少年は言ったが、今はそれどころではない。そもそも、忘れ物を取りに来たのではなかったのか。
ミカン「バッジは持ってますが、ジムは閉鎖するのでジム戦は出来ませんね。」
のび太「へぇー、そうですか。
ミカンさんの本名はミカンでいいんですか?」



ミカンは、何だか変なことを聞くなあ、と思ったが、別に答えてもどうってこと無かったので、素直に、はい、と答えた。
そこでミカンは少年の異変に気付いた。
何かを書いている。
その何かは何だか分からなかったが。
ミカンはこの少年にかつて無いほどの薄気味の悪さを感じた。
のび太「これで終わりましたよ。」
ミカン「忘れ物、みつかったんですか?」
のび太「いやいや、待ってくださいよ。あと10秒程です。」

10秒?この少年が何を言ってるのか分からない。しかし何だか………

「ドクン」



ミカン「ツッ!?」
ミカンは胸の痛みを感じ、その場に倒れた。
ミカン「はあはあはあ………」
苦しい。体も麻痺している。
目の前の少年はこちらを見て笑っている。今までに見てきた人の顔の中で、最も禍々しい顔で。
ミカン「ま……さか、あなたが……ジジマさ……んを……した……人…」
ミカンは精一杯声を出したつもりだが、声が出ない。
少年は近付いてくる。
ミカン『いや……来ないで……』
ミカンは少年の接近を制しようと、力一杯声を出そうとしたが、やはり声は出なかった。
のび太「ああ、今から忘れ物を取らせて貰うぜ。先ずバッジと……」
と、少年は言いミカンのワンピースの中を探ってバッジを入手した。
その後、去り際に少年は、
「お前の命だよ。キシシシシ。」
と言い、ジムを出ていった。
最後の言葉はもはやミカンには聞こえてなかった。



ドラえもん「のび太君……まだかな?」

のび太「みんな~、ごめ~ん」
のび太はジムを後にしたのち、また一行と合流した。
スネ夫「遅いぞ!のび太!
このノロマ!!」
いつもの如く、スネ夫が文句を言ってきた。

のび太「ごめん。」
『こいつウザい。絶対名前割り出して殺す。』
のび太は殺意を覚えたがとりあえず目的の為に抑制した。



今はそんな事より大切な事がある。
そう、最後のバッジについてだ。

最後のバッジを誰が取るかはこの世界の脱出にかなり重要な要素になってくる。
確か出木杉とかいう奴がフスベのバッジを入手するためには、あるイベントをこなす事が必要で、それに必要なアイテムはこの世界でひとつしかないと言っていた。故にバッジを手に入れた瞬間独占した状態になると。

もし、奴らが先にバッジを手に入れた場合、自分は最後のバッジを入手する手段がなくなるため、奴らを殺して奪うしか方法がなくなる。
しかしそれはかなりリスクが高い。
殺す条件を満たす為に、行動すれば足がつくかも知れないし、力づくで奪うにはやはり戦力が足りない。
それに出木杉達の手持ちも不明。
戦うのは得策じゃない。
だが逆に俺が最後のバッジを手に入れられたとしたらどうだろう。
ジムリーダー死亡のため、もう入手不可能になってしまったバッジは自分は両方所有している。裏を返せば、その他のバッジは、自分が所有していないその他のバッジは、これからいくらでも入手出来るということだ。

もし、そうなれば奴らと行動を共にする必要もなくなる。
折りをみて行方不明にでもなればいい。
その後は各地のジム破り、そして、脱出。
奴らは一生自分を探し続ける。

想像しただけでも笑えた。
とにかく、そのような状況を作るには少しでも最後のバッジの情報が欲しかった。
そこでのび太は切り出した。
のび太「ねぇ、出木杉達は今、何してるの?」



(月) 17:16:25 ID:???
のび太の一言に全員が顔を見合わせた。
ドラえもん「確かに、定期的に連絡をとると言った以上、そろそろ連絡しなきゃいけないかもね。
安否も気になるし。」
ドラえもんは頷き、四次元ポケットからポケギアを取り出そうとした。
その時、突然ドラえもんのポケギアが鳴りだした。
ジャイアン「誰からだ?」
ジャイアンが神妙な顔付きで訊いた。
ドラえもん「大丈夫、丁度よかった。出木杉君からだよ。
もしもし……」
ポケギアからはつい数日前に聞いた声が聞こえだした。
出木杉「あっ、ドラえもん君、無事かい?」
ドラえもん「ああ、無事だよ。」
ドラえもんは自分達と出木杉達の安否を確認すると、ポケギアの音量をめいいっぱい上げた。
ドラえもん達は、出木杉達の無事に安心を覚え、ホッとした。

しかし、その安心感は次の出木杉の一言に掻き消されることになる。
出木杉「あのね……。
ちょっと困ったことになったんだ………。

ジムが開いてない。」



「なんだって!?」
その場にいた全員が全く予想だにしなかったことに驚いた。
しかし、出木杉はそのまま話を続けた。
出木杉「いや、ジムが開いてないと言うより、入れないんだ。変な男がとうせんぼしてる。」
信じられない出木杉の言葉にスネ夫が言った。
スネ夫「何故……何故開いてないんだい?」
すると出木杉は落ち着いた様子で言った。

出木杉「僕らも始めは気になったけどね。
ラジオをつけてごらん。」
それを聞いたジャイアンは無言でラジオのスイッチをつけた。
すると、いつものクルミの声ではなく、変な男のダミ声が流れだした。

「あーー。われわれは――」

スネ夫「まさかこれは……」
出木杉「そう、ラジオ塔がロケット団にのっとられるイベント。
確かフスベのジムが開く条件は、そのイベントクリアだった気がする。」

全員はこのイベントのことを忘れていた。
時間犯罪者の事で手一杯になっていたからである。



全員に沈黙が走ったが、またそれを出木杉が破った。

出木杉「とにかく、僕らは、ジムに入れないことは事実。
だからこれからの事について話そうと思って、連絡した訳さ。」

ドラえもん「成程……。
君はどう思うんだい?」
ドラえもんが訊いた。
出木杉は少し、言うのをためらった。
五秒程経ち、また出木杉は口を開いた。
出木杉「……僕達は、フスベに残り、君達にイベントクリアを任せた方がいいと思う。」
ドラえもん「僕もそう思った。」
ドラえもんは同意した。しかし、スネ夫がそこで口をはさんだ。
スネ夫「えぇぇっっーー!!
時間犯罪者の攻撃もあるのに、危険すぎるじゃないか!
ただでさえ、ルール無用のロケット団との戦闘は危険なのに……
ここは総力戦であたろうよ。」
と、スネ夫が反論した。

ドラえもん「いや、逆にひとまとまりになっていると、一気に皆殺しにされてしまう恐れがあるし、イベントクリア後、すぐにジムに挑戦するために、出木杉君達にフスベで待機してもらった方がいい。

それに、奴は現段階では、僕らを殺せないし、もし、殺せるとしても、イベントクリアまでほっておくだろう。
クリアしたら、出木杉君達がフスベにいる限り、先手を取ることが出来るからね。」
と、ドラえもんは言った。



ジャイアン「よくわからないけど、要するにロケット団をぶっ潰せばいいんだろ。
早くコガネに行こうぜ。」
ジャイアンが言った。彼はまた移動の支度をしている。
出木杉「そうは言ったものの本当にいいの?
僕らは、まだ時間犯罪者の攻撃を受けてないけど、君達は目の前でそれが起こったんでしょ。
それに、ヤドンの井戸の時の奴らを見ただろ。
ゲームとは違って、奴らの数は半端じゃない。
チョウジのアジトは楽だったけど、幹部がコガネの為の準備って言っていたから、かなり大規模になると思うよ。」
ジャイアン「大丈夫、大丈夫。まかせとけって!」
ジャイアンの頼もしい一言に安心したのか出木杉はクスリと笑った。
出木杉「わかった。
コガネは君達に任せるよ。
無事でいてね。」
ドラえもん「そっちもね。」
と、言い、ドラえもんはポケギアの電話を切った。

そして、一行はコガネに向かった。