五逆(ごぎゃく)とは、五種の重罪のこと。五逆罪ともいい、また無間(むけん)地獄へ堕ちる業因(ごういん)であるから五無間業、五無間ともいう。一般には小乗の五逆をあげて示す。
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殺父(せっぷ)
- 父を殺すこと
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殺母(せつも)
- 母を殺すこと
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殺阿羅漢(せつあらかん)
- 阿羅漢(聖者)を殺すこと
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出仏身血(しゅつぶっしんけつ)
- 仏の身体を傷つけて出血させること
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破和合僧(はわごうそう)
- 教団の和合一致を破壊し、分裂させること。
大乗の五逆は
- 搭寺を破壊し、経蔵を焼き三宝の財宝を盗むこと。
- 声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・大乗の教えをそしること。
- 出家者の修行を妨げあるいは殺すこと。
- 小乗の五逆。
- 因果の道理を信じず、十不善行をすること。