十二音技法は現代音楽の技法。セリエリズムともいう。一般的にはArnold Schönbergによって体系化されたとしている(ただし、それより以前にも同様の技法は存在したそうだ)。
概要
西洋音楽では1オクターブは12音である。これに偏りが出ると調性が発生するが、この12音を均等に使おうとしたのが十二音技法である。これによって調性に縛られることなく作曲が可能になる。
また曲に変化を付けるためにフレーズ全体の音の高さを均等にあげる移高や楽譜をひっくり返す逆行形、反行形などの手法がある。
また曲に変化を付けるためにフレーズ全体の音の高さを均等にあげる移高や楽譜をひっくり返す逆行形、反行形などの手法がある。
トータルセリエリズム
十二音技法は音の高さのみを制限したが、音の長さ・強弱なども制限しようとしたのがトータルセリエリズムである。しかしながら人間には限界があるため正確な演奏が難しく、その上パターンに乏しいという欠陥がある。
十二音技法やトータルセリエリズムは現在はあまり使用されることがない技法であるが、一時期の現代音楽の根幹となった技法であり歴史的に大変重要である。