Penguin Cafe OrchestraはSimon Jeffesを中心に結成されたイギリスの室内楽団。
概要
1972年結成。リーダーSimon Jeffesがクラシックの堅苦しさ、ロックの限界を打破すべく、民俗音楽の自由さや即興性を目指し結成された。
不思議な楽団名はJeffesが食中毒で横になっていた時の夢に出てきた喫茶店が由来。夢を見た翌日"Penguin Cafe"という言葉と楽団コンセプトがふいに思いついたらしい。
不思議な楽団名はJeffesが食中毒で横になっていた時の夢に出てきた喫茶店が由来。夢を見た翌日"Penguin Cafe"という言葉と楽団コンセプトがふいに思いついたらしい。
1976年にアルバム"Music From the Penguin Cafe"をBrian EnoのレーベルObscureから発売。その後80年代にかけてアンビエントの思想を体現する楽団として活動。クラシカルな現代音楽とポップスを両立する唯一無二性ゆえ世界中からカルト的な人気を誇り、Penguin Cafe Orchestra楽曲のみを用いたバレエも存在する。
1997年にSimon Jeffesが亡くなってからもその人気は衰えず、息子Arthur Jeffesによって継承プロジェクトPenguin Cafeが結成・現在も精力的に活動している。
1997年にSimon Jeffesが亡くなってからもその人気は衰えず、息子Arthur Jeffesによって継承プロジェクトPenguin Cafeが結成・現在も精力的に活動している。
作風
- 民族音楽に立脚したポストクラシカル
アンビエントとして紹介されることの多い彼らだが、アンビエントに多く見られるエレクトロではなくポストクラシカル色が強い楽団である。スコットランドなどの民族音楽と伝統的クラシックに立脚しながら、ジャズやロック、ミニマル・ミュージックといった現代音楽的要素まで幅広く取り入れている。メタ的な視座から様々な音楽を取り入れる姿勢は後のポスト・ロックに引き継がれる。
- 人懐っこい現代音楽
即興や非楽音を積極的に取り入れる非常に前衛的な音楽性ながらも、ユーモアと高い演奏力に支えられた楽し気な音楽性はPenguin Cafe Orchestraの大きな魅力である。
代表的な楽曲
Music For A Found Harmonium
京都に捨てられていたハーモニウムを使って作曲された楽曲
Telephone And Rubeer Band
公衆電話の保留音と輪ゴムを使って作曲された楽曲