「行くぞ!ベアトリーチェ!」
戦いが始まると同時に、アシュレーはアクセラレイターを使い、加速を開始する。
だが、ベアトリーチェはその時既にアシュレーへと迫っていた。
「何ッ!?俺より、速いだとッ!?」
「くすくす。この世界は私の悪夢。夢の主の望みは、全てに優先される。
この世界において、アクセラレイターが貴方の専売特許だとでも思っていたのかしら?」
とっさにアシュレーはベアトリーチェの一撃に備える。
恐ろしいほどの速さで放たれるアガートラームの一撃。それはアシュレーの身体を切り裂きながら吹き飛ばした。
「ぐあッ!」
「アシュレー、大丈夫!?」
「ああ、何とかなッ!」
とっさにリルカがアシュレーにかけよる。すさまじい一撃だ。二撃は耐えられないだろう。
「くっ…はええ!」
「ダメ!防がれた!」
「なかなかの威力でしょう?流石はエルゥの残した遺産と言ったところかしら」
柊の攻撃を避け、晶の攻撃をアガートラームで受けとめながら、ベアトリーチェは言う。
「エルゥ、だと?馬鹿な!貴様がエルゥだとでも言うつもりか!」
その言葉にブラッドが疑問を呈し、同時にARMを発射する。
エルゥとは獣の耳を持つと言う伝説上の種族である。高い知能と文明、ガーディアンの加護を持つ。
だが、公式の記録に存在が記されているノーブルレッドと違い、このファルガイアでは存在すら確認されていない。
そんな、おとぎ話の中の住人である者の遺産など、ありえるはずが無かった。
「あんな奴らと一緒にしないで」
その弾丸をアガートラームで叩き落としながら、ベアトリーチェは眉をひそめて言う。
「私は…魔族よ」
その言葉と同時に全員を痛みと共にテレパスタワーの時と同じ強烈な睡魔が襲う。
意識を失いそうになる感覚に、5人は必死で耐えた。
「魔族…?」
急いでミスティックでポーションベリーの力を拡大したリルカの治療を受けながら、アシュレーが聞き返す。
魔族。水銀の血と鋼の身体を持つと言う、恐るべき侵略者。
だが、エルゥと同じく、魔族もまたファルガイアにおいてはおとぎ話の中にしか存在しない。
「くすくす。知らなくて当たり前。そもそもこのファルガイアを選んだのは、エルゥも魔族もいなかったからだもの」
「…このファルガイア、だと?どういうことだッ!?」
不可思議な発言を繰り返すベアトリーチェに、アシュレーが聞き返した。
戦いが始まると同時に、アシュレーはアクセラレイターを使い、加速を開始する。
だが、ベアトリーチェはその時既にアシュレーへと迫っていた。
「何ッ!?俺より、速いだとッ!?」
「くすくす。この世界は私の悪夢。夢の主の望みは、全てに優先される。
この世界において、アクセラレイターが貴方の専売特許だとでも思っていたのかしら?」
とっさにアシュレーはベアトリーチェの一撃に備える。
恐ろしいほどの速さで放たれるアガートラームの一撃。それはアシュレーの身体を切り裂きながら吹き飛ばした。
「ぐあッ!」
「アシュレー、大丈夫!?」
「ああ、何とかなッ!」
とっさにリルカがアシュレーにかけよる。すさまじい一撃だ。二撃は耐えられないだろう。
「くっ…はええ!」
「ダメ!防がれた!」
「なかなかの威力でしょう?流石はエルゥの残した遺産と言ったところかしら」
柊の攻撃を避け、晶の攻撃をアガートラームで受けとめながら、ベアトリーチェは言う。
「エルゥ、だと?馬鹿な!貴様がエルゥだとでも言うつもりか!」
その言葉にブラッドが疑問を呈し、同時にARMを発射する。
エルゥとは獣の耳を持つと言う伝説上の種族である。高い知能と文明、ガーディアンの加護を持つ。
だが、公式の記録に存在が記されているノーブルレッドと違い、このファルガイアでは存在すら確認されていない。
そんな、おとぎ話の中の住人である者の遺産など、ありえるはずが無かった。
「あんな奴らと一緒にしないで」
その弾丸をアガートラームで叩き落としながら、ベアトリーチェは眉をひそめて言う。
「私は…魔族よ」
その言葉と同時に全員を痛みと共にテレパスタワーの時と同じ強烈な睡魔が襲う。
意識を失いそうになる感覚に、5人は必死で耐えた。
「魔族…?」
急いでミスティックでポーションベリーの力を拡大したリルカの治療を受けながら、アシュレーが聞き返す。
魔族。水銀の血と鋼の身体を持つと言う、恐るべき侵略者。
だが、エルゥと同じく、魔族もまたファルガイアにおいてはおとぎ話の中にしか存在しない。
「くすくす。知らなくて当たり前。そもそもこのファルガイアを選んだのは、エルゥも魔族もいなかったからだもの」
「…このファルガイア、だと?どういうことだッ!?」
不可思議な発言を繰り返すベアトリーチェに、アシュレーが聞き返した。
「そうね…昔話をして上げる」
防御力上昇と回避率上昇、2つの防御呪紋を使いながら、ベアトリーチェは言う。
防御力上昇と回避率上昇、2つの防御呪紋を使いながら、ベアトリーチェは言う。
「むかしむかし、ここではないファルガイアに、2つの種族がいました。
1つはファルガイアに根付き、ガーディアンの加護を受けて暮らすエルゥ。
もう1つは、新天地を求め、空の彼方からやってきた、魔族。
彼らはとっても仲が悪くて、お互いを滅ぼそうといつも争っていました。そんなある日のことです」
1つはファルガイアに根付き、ガーディアンの加護を受けて暮らすエルゥ。
もう1つは、新天地を求め、空の彼方からやってきた、魔族。
彼らはとっても仲が悪くて、お互いを滅ぼそうといつも争っていました。そんなある日のことです」
それは、優位に立つが上の余裕。5人はそれぞれに攻撃を加えるが、2つの防御呪紋に阻まれてベアトリーチェに有効打を与えられない。
「エルゥが、1つの武器を完成させました。その名は、アガートラーム。
それはガーディアンの力を吸い上げ、力に変えることで絶大な威力を発揮する武器でした。
沢山の魔族がその刃の前に破れ、ついに魔族は滅んでしまいました。
しかし、アガートラームは、エルゥにとっても災いの武器だったのです。
力を奪われたガーディアンは衰え、ファルガイアに恵みをもたらすことが出来なくなりました。
また、その絶大過ぎる力はファルガイアをも切り刻み、ファルガイアを荒野の世界に変えてしまいました。
こうして、ガーディアンの恵みを得られなくなったエルゥもまた衰退し、世界は人間に奪われてしまいましたとさ」
それはガーディアンの力を吸い上げ、力に変えることで絶大な威力を発揮する武器でした。
沢山の魔族がその刃の前に破れ、ついに魔族は滅んでしまいました。
しかし、アガートラームは、エルゥにとっても災いの武器だったのです。
力を奪われたガーディアンは衰え、ファルガイアに恵みをもたらすことが出来なくなりました。
また、その絶大過ぎる力はファルガイアをも切り刻み、ファルガイアを荒野の世界に変えてしまいました。
こうして、ガーディアンの恵みを得られなくなったエルゥもまた衰退し、世界は人間に奪われてしまいましたとさ」
くすくすと、こらえきれないと言った風情でベアトリーチェが嘲う。
「面白いと思わない?相手を滅ぼすために作った武器が、自分も一緒に滅ぼすなんて。
これはね、そんな“想い出”から生み出した、アガートラーム。
そうね…そちらのアガートラームが明日への希望を生み出したアガートラームなら、
こっちのアガートラームは明日への絶望を生み出したアガートラーム」
そして、ベアトリーチェは再び剣を構える。
「そんな、名前だけ一緒の魔剣では、本物の、相手を滅ぼすためだけに作られた武器には勝てない」
にこやかにほほ笑みながらベアトリーチェが挑発した。
これはね、そんな“想い出”から生み出した、アガートラーム。
そうね…そちらのアガートラームが明日への希望を生み出したアガートラームなら、
こっちのアガートラームは明日への絶望を生み出したアガートラーム」
そして、ベアトリーチェは再び剣を構える。
「そんな、名前だけ一緒の魔剣では、本物の、相手を滅ぼすためだけに作られた武器には勝てない」
にこやかにほほ笑みながらベアトリーチェが挑発した。
「みんな…」
回復を終えたアシュレーが立ち上がり、全員の方を見る。
言葉はいらない。それは、何度も繰り返してきたことだから。
ただ、全員で頷き、5人はほぼ同時に行動を開始する!
「喰らえ!ベアトリーチェ!」
アクセラレイターの神速の反応で、アシュレーは再びARMを構える。使う弾丸は…
「マルチブラスト!」
嵐のようにベアトリーチェに空中で拡散した無数の弾丸が降り注ぐ。
「こんな豆鉄砲で、私を倒せると思ったのかしら?」
ベアトリーチェはアガートラームを盾代わりにしてそれを防ぐ。アシュレーの狙い通りに。
「今だ!晶!」
アガートラームを盾にしたことによってベアトリーチェに生まれた死角。
それはごくわずかな、だが、歴戦の戦士たる晶には十分な死角。
「任せて!これでも…くらいなさい!」
その死角を利用して晶はベアトリーチェの後ろに回り込み自らの魔剣をつきたてる。
「かふぁ!?」
背中に深々と魔剣を刺し込まれ、ベアトリーチェがよろける。
魔剣を抜き、ベアトリーチェから距離をとって、晶が叫んだ!
「今ですブラッドさん!」
「まかせろ!」
全精神力をARMに注ぎ込み、意図的に暴走状態へと移行させる。こうすることで破壊力が爆発的に跳ね上がる。
のけぞったことによってさらされたベアトリーチェの無防備な姿。そこにブラッドは己の最大の一撃を放つ!
「リニアレールキャノン、発射!」
空中に浮かぶ要塞すら貫く、へヴィアームの中でも最大の火力を誇る1発きりの弾丸を、ブラッドは正確にベアトリーチェに直撃させた。
回復を終えたアシュレーが立ち上がり、全員の方を見る。
言葉はいらない。それは、何度も繰り返してきたことだから。
ただ、全員で頷き、5人はほぼ同時に行動を開始する!
「喰らえ!ベアトリーチェ!」
アクセラレイターの神速の反応で、アシュレーは再びARMを構える。使う弾丸は…
「マルチブラスト!」
嵐のようにベアトリーチェに空中で拡散した無数の弾丸が降り注ぐ。
「こんな豆鉄砲で、私を倒せると思ったのかしら?」
ベアトリーチェはアガートラームを盾代わりにしてそれを防ぐ。アシュレーの狙い通りに。
「今だ!晶!」
アガートラームを盾にしたことによってベアトリーチェに生まれた死角。
それはごくわずかな、だが、歴戦の戦士たる晶には十分な死角。
「任せて!これでも…くらいなさい!」
その死角を利用して晶はベアトリーチェの後ろに回り込み自らの魔剣をつきたてる。
「かふぁ!?」
背中に深々と魔剣を刺し込まれ、ベアトリーチェがよろける。
魔剣を抜き、ベアトリーチェから距離をとって、晶が叫んだ!
「今ですブラッドさん!」
「まかせろ!」
全精神力をARMに注ぎ込み、意図的に暴走状態へと移行させる。こうすることで破壊力が爆発的に跳ね上がる。
のけぞったことによってさらされたベアトリーチェの無防備な姿。そこにブラッドは己の最大の一撃を放つ!
「リニアレールキャノン、発射!」
空中に浮かぶ要塞すら貫く、へヴィアームの中でも最大の火力を誇る1発きりの弾丸を、ブラッドは正確にベアトリーチェに直撃させた。
「…だから、人間は嫌いなのよ。群れると、厄介だもの」
流れるような連携攻撃は、ベアトリーチェに確かなダメージを与えていた。ところどころの肉が裂け、黒い闇がのぞいている。
「まだよ。まだ、終わっていない!最後は…」
攻撃力上昇の呪紋を唱えながら、リルカは言う。その対象はもちろん…
「レンジ!とどめお願い!」
「任せとけ!」
自らの魔剣に強力な魔力が宿るのを待っていた。魔剣使い、柊蓮司!
流れるような連携攻撃は、ベアトリーチェに確かなダメージを与えていた。ところどころの肉が裂け、黒い闇がのぞいている。
「まだよ。まだ、終わっていない!最後は…」
攻撃力上昇の呪紋を唱えながら、リルカは言う。その対象はもちろん…
「レンジ!とどめお願い!」
「任せとけ!」
自らの魔剣に強力な魔力が宿るのを待っていた。魔剣使い、柊蓮司!
柊は、プラーナを解放し、刃に乗せる。全力の一撃のために。刃が、赤く燃え上がる!
「魔器、解放おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」
柊の呼び声に応えるかのように魔剣は会心の軌道でもってアガートラームをすり抜け、ベアトリーチェの身体を捉えた!
「くすくす…痛いわ…でも…この程度では、グラブ・ル・ガブルと同化した私は、倒せない」
身体を引き裂かれ、その断面から漆黒の闇をこぼしながらなお、ベアトリーチェは余裕を崩さない。
「ところで、ヒイラギレンジ…私が、ただ、暇つぶしに無駄な話をしてると思った?」
余裕の表情のまま、ベアトリーチェはアガートラームを握り直す。
柊が、驚愕の表情を浮かべる。アガートラームから放たれる、先ほどまでとは桁違いのプラーナを見たのだ。
「貴方を一撃で倒せるだけの力、グラブ・ル・ガブルからくみ上げるのに、こんなに時間がかかっちゃった」
ベアトリーチェは、アガートラームを振り抜く。
それを柊は避けられない。ただ、意識の中の時間だけがゆっくりとなり、柊の眼がゆっくりと自分の身体に染みこんでいく刃を捉える。
「さよなら。ヒイラギレンジ。貴方みたいに諦めの悪い人、私、だいっ嫌いなの」
そして、弾丸のように柊蓮司の身体が吹き飛ばされた。
「魔器、解放おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」
柊の呼び声に応えるかのように魔剣は会心の軌道でもってアガートラームをすり抜け、ベアトリーチェの身体を捉えた!
「くすくす…痛いわ…でも…この程度では、グラブ・ル・ガブルと同化した私は、倒せない」
身体を引き裂かれ、その断面から漆黒の闇をこぼしながらなお、ベアトリーチェは余裕を崩さない。
「ところで、ヒイラギレンジ…私が、ただ、暇つぶしに無駄な話をしてると思った?」
余裕の表情のまま、ベアトリーチェはアガートラームを握り直す。
柊が、驚愕の表情を浮かべる。アガートラームから放たれる、先ほどまでとは桁違いのプラーナを見たのだ。
「貴方を一撃で倒せるだけの力、グラブ・ル・ガブルからくみ上げるのに、こんなに時間がかかっちゃった」
ベアトリーチェは、アガートラームを振り抜く。
それを柊は避けられない。ただ、意識の中の時間だけがゆっくりとなり、柊の眼がゆっくりと自分の身体に染みこんでいく刃を捉える。
「さよなら。ヒイラギレンジ。貴方みたいに諦めの悪い人、私、だいっ嫌いなの」
そして、弾丸のように柊蓮司の身体が吹き飛ばされた。
「…あら、まだ生きてるのね」
吹き飛ばされた先で、柊はキッとベアトリーチェを見据える。だが、立ち上がることは出来ない。
柊は咄嗟に防御にプラーナを全力で解放することで、辛うじて即死は免れていた。
「がはっ!」
柊が地面に血を吐く。明らかに危険な状態だった。
「柊くん!?大丈夫!?」
晶が駆け寄る。その光景を見て、リルカはようやく我に返った。
(か、回復、回復を!)
最高位の回復呪紋のクレストグラフを取り出し、魔力を込め始める。すぐに回復させないと、柊の命が危ない。
「…でも、もう一撃、今の貴方に耐えられると、思う!?」
その言葉と共にベアトリーチェの姿がかき消える。
(またアクセラレイター!?駄目!間に合わない!)
「やらせないよ!」
「奇跡でも何でもいいからお願い!間に合って!ハイリヴァイヴ!」
リルカの呪紋が発動する。光が降り立ち、柊を癒す。リルカの願いどおり、確かに呪紋は間に合った。
「あ、あき…ら?」
1人の少女が柊をかばったことによって。
アガートラームの刃が晶の腹から飛び出している。明らかな致命傷。
「よ、よか…た…まに…たんだね」
その言葉と共に晶は倒れる。
「とことんしぶといのね…まあいいわ、これで、1人減ったもの」
直後に飛んでくる2発の弾丸を受け流しつつベアトリーチェは2人から距離を取り、言う。
「おい、晶…あきら…あきらああああああああああああああ!!!!!!!!」
柊蓮司の絶叫が世界に響いた。
吹き飛ばされた先で、柊はキッとベアトリーチェを見据える。だが、立ち上がることは出来ない。
柊は咄嗟に防御にプラーナを全力で解放することで、辛うじて即死は免れていた。
「がはっ!」
柊が地面に血を吐く。明らかに危険な状態だった。
「柊くん!?大丈夫!?」
晶が駆け寄る。その光景を見て、リルカはようやく我に返った。
(か、回復、回復を!)
最高位の回復呪紋のクレストグラフを取り出し、魔力を込め始める。すぐに回復させないと、柊の命が危ない。
「…でも、もう一撃、今の貴方に耐えられると、思う!?」
その言葉と共にベアトリーチェの姿がかき消える。
(またアクセラレイター!?駄目!間に合わない!)
「やらせないよ!」
「奇跡でも何でもいいからお願い!間に合って!ハイリヴァイヴ!」
リルカの呪紋が発動する。光が降り立ち、柊を癒す。リルカの願いどおり、確かに呪紋は間に合った。
「あ、あき…ら?」
1人の少女が柊をかばったことによって。
アガートラームの刃が晶の腹から飛び出している。明らかな致命傷。
「よ、よか…た…まに…たんだね」
その言葉と共に晶は倒れる。
「とことんしぶといのね…まあいいわ、これで、1人減ったもの」
直後に飛んでくる2発の弾丸を受け流しつつベアトリーチェは2人から距離を取り、言う。
「おい、晶…あきら…あきらああああああああああああああ!!!!!!!!」
柊蓮司の絶叫が世界に響いた。