―――絶望が、世界に満ちる
「さあ、続けましょう、悪夢を」
ベアトリーチェの言葉と共に全員が強烈な脱力感を覚える。
それに気づいて晶が言う。
「こ、こいつ…プラーナを直に吸い取ってる!?」
その脱力感と共にベアトリーチェの傷ついた身体が再構築される。
傷がふさがり、闇色に裂けた断面も消えていく。
「くすくす。私は、倒せないわよ?私は、端末だもの。
グラブ・ル・ガブルの中の“私”を全て消し去らなければ、決して消滅することは無い。
そしてそれができる方法は…たった1つだけ」
アシュレーのアガートラームを見て、笑う。
「諦めてしまってもいいのよ?別に、私は人間が生きてても構わないもの。
私は、ただこの世界の支配者になれれば、十分」
(くそ…アナスタシアの力まで、借りたのに…)
(せっかく、私のこと、頼りにしてくれたのに、また、負けてしまうの!?)
(そんなの…ダメ…だけど、私たちじゃ…)
(詰み…なのか?俺たちの負けだと言うのか)
ベアトリーチェの言葉と共に全員が強烈な脱力感を覚える。
それに気づいて晶が言う。
「こ、こいつ…プラーナを直に吸い取ってる!?」
その脱力感と共にベアトリーチェの傷ついた身体が再構築される。
傷がふさがり、闇色に裂けた断面も消えていく。
「くすくす。私は、倒せないわよ?私は、端末だもの。
グラブ・ル・ガブルの中の“私”を全て消し去らなければ、決して消滅することは無い。
そしてそれができる方法は…たった1つだけ」
アシュレーのアガートラームを見て、笑う。
「諦めてしまってもいいのよ?別に、私は人間が生きてても構わないもの。
私は、ただこの世界の支配者になれれば、十分」
(くそ…アナスタシアの力まで、借りたのに…)
(せっかく、私のこと、頼りにしてくれたのに、また、負けてしまうの!?)
(そんなの…ダメ…だけど、私たちじゃ…)
(詰み…なのか?俺たちの負けだと言うのか)
4人の心に諦めと、絶望が宿った。
…そう4人なのだ。
まだ1人、諦めを知らない馬鹿だけは、諦めない!
…そう4人なのだ。
まだ1人、諦めを知らない馬鹿だけは、諦めない!
「うおりゃあああ!」
「流石は、異世界のイレギュラー。でも、もう太刀筋がへろへろよ?」
柊蓮司の一撃は、ベアトリーチェにかすりもしない。
だが、柊はそれに静かに、答える。
「お前は、言ったな。人間は群れると厄介だと。だが、そいつは違うぜ。
たとえ1人でもな…諦めねえ人間は、つええんだ。強くて、厄介なんだよ!」
「流石は、異世界のイレギュラー。でも、もう太刀筋がへろへろよ?」
柊蓮司の一撃は、ベアトリーチェにかすりもしない。
だが、柊はそれに静かに、答える。
「お前は、言ったな。人間は群れると厄介だと。だが、そいつは違うぜ。
たとえ1人でもな…諦めねえ人間は、つええんだ。強くて、厄介なんだよ!」
その言葉が4人へと届く!
(そうだ!まだ、戦える!守りたい人のために、最後まであきらめて、たまるか!)
(そうだよ!柊くんはまだあきらめてない!だったら私も、諦めない!)
(そうだ!まだ、負けてなんか、ない!)
(…また、助けられたな。これで2度目だ、柊蓮司!)
それぞれが再び攻撃の構えを取る。
その様子を見て、アシュレーは気づく。まだ、1つだけ手が残っていることに。
「そうだ…まだ…やれることがあった」
「え!?ほんとなのアシュレー!」
「…まさか、お前は!?」
アシュレーのつぶやきにARMSの2人はそれぞれの感情を示す。
リルカは驚きと喜びを、ブラッドは驚きと…怒りを。
2人を見て、アシュレーは頷き、答える。その、たった1つの方法を。
「ああ、ベアトリーチェを、事象の地平に、封印する!」
(そうだ!まだ、戦える!守りたい人のために、最後まであきらめて、たまるか!)
(そうだよ!柊くんはまだあきらめてない!だったら私も、諦めない!)
(そうだ!まだ、負けてなんか、ない!)
(…また、助けられたな。これで2度目だ、柊蓮司!)
それぞれが再び攻撃の構えを取る。
その様子を見て、アシュレーは気づく。まだ、1つだけ手が残っていることに。
「そうだ…まだ…やれることがあった」
「え!?ほんとなのアシュレー!」
「…まさか、お前は!?」
アシュレーのつぶやきにARMSの2人はそれぞれの感情を示す。
リルカは驚きと喜びを、ブラッドは驚きと…怒りを。
2人を見て、アシュレーは頷き、答える。その、たった1つの方法を。
「ああ、ベアトリーチェを、事象の地平に、封印する!」
2人の表情が驚愕に彩られる。
「そ、そんな!?アシュレー、それって!?」
「本当にやる気か、アシュレー!?それをすればどうなるか、知らぬわけではあるまい!?」
それはかつて、魔神を倒すことができなかった剣の聖女が取った手段。
伝説の通りにそれを行えば、その結末もまた、剣の聖女と同じとなる。それはすなわち…
「駄目だよ!そんなの、最悪だよ!死んじゃうんだよ!?」
リルカの目から涙があふれ落ちる。アシュレーの体に取りすがり、ボロボロと泣きながら、必死に叫ぶ。
そんなリルカに、アシュレーは静かに手を頭にのせて、言う。深い決意を込めて。
「それでも、俺は、やりたいんだ。大切な人たちを、この世界を、守りたいから」
静かに、アガートラームを構える。
心が落ち着いていく。静寂に満ちて、平穏な場所へとアシュレーを連れていく。
(アナスタシア。せめて、俺のこと、笑ってむかえてくれよな)
そして、アシュレーは…
「…アクセラレイター!」
神速でもってベアトリーチェに刃を突き立てた。
「くすくす。そう、あなたの存在を賭けた、最後のゲームと言うわけね?
いいわ、特別に乗ってあげる。どっちにしても、あなたは消滅するけどね」
自らに突き刺さった刃と、剣に満ちていく力を感じながら、ベアトリーチェは不敵に笑った。
「…アーク、インパルス!」
そして、アシュレー・ウィンチェスターは持てるすべての力を燃やし始めた!
「そ、そんな!?アシュレー、それって!?」
「本当にやる気か、アシュレー!?それをすればどうなるか、知らぬわけではあるまい!?」
それはかつて、魔神を倒すことができなかった剣の聖女が取った手段。
伝説の通りにそれを行えば、その結末もまた、剣の聖女と同じとなる。それはすなわち…
「駄目だよ!そんなの、最悪だよ!死んじゃうんだよ!?」
リルカの目から涙があふれ落ちる。アシュレーの体に取りすがり、ボロボロと泣きながら、必死に叫ぶ。
そんなリルカに、アシュレーは静かに手を頭にのせて、言う。深い決意を込めて。
「それでも、俺は、やりたいんだ。大切な人たちを、この世界を、守りたいから」
静かに、アガートラームを構える。
心が落ち着いていく。静寂に満ちて、平穏な場所へとアシュレーを連れていく。
(アナスタシア。せめて、俺のこと、笑ってむかえてくれよな)
そして、アシュレーは…
「…アクセラレイター!」
神速でもってベアトリーチェに刃を突き立てた。
「くすくす。そう、あなたの存在を賭けた、最後のゲームと言うわけね?
いいわ、特別に乗ってあげる。どっちにしても、あなたは消滅するけどね」
自らに突き刺さった刃と、剣に満ちていく力を感じながら、ベアトリーチェは不敵に笑った。
「…アーク、インパルス!」
そして、アシュレー・ウィンチェスターは持てるすべての力を燃やし始めた!
すさまじい勢いで、自らの存在が剣に吸われる感覚。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!???????????」
身体がばらばらに引き裂かれそうになる。自分の中の何かが零れおちていくことが感じられる。
(ARMSのみんな…マリナ…トニー…せめてしあ…わ…せ…に…)
薄れ行く意識の中、アシュレーは祈る。残される者の幸福を。
そして、意識が闇に閉ざされた。
「馬鹿野郎。一人で、格好つけてんじゃねえよ」
「ぐおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!???????????」
身体がばらばらに引き裂かれそうになる。自分の中の何かが零れおちていくことが感じられる。
(ARMSのみんな…マリナ…トニー…せめてしあ…わ…せ…に…)
薄れ行く意識の中、アシュレーは祈る。残される者の幸福を。
そして、意識が闇に閉ざされた。
「馬鹿野郎。一人で、格好つけてんじゃねえよ」
右手に何かが触る感触と、ぶっきらぼうな言葉に、アシュレーは意識を取り戻す。そして、右を見る。
「こいつは、元々は俺の魔剣だったんだ。こいつの持ち主にできることが、俺にできねえはずがねえ。そうだろ!魔剣よお!」
アシュレーに柊から、何かが流れ込む。それは消え去ろうとしていたアシュレーに力を与えた!
「…もう、2人で勝手に盛り上がらないでよ。こういうのは、みんなでやるもんだよ!」
柊の手に晶の手が重ねられる。それを見て、柊は晶にほほ笑み、言う。
「ああ、そうだな!こういうのは…」
「みんなでやるもんだよ!」
アシュレーの左手に小さな手が重ねられる。リルカは、アシュレーに微笑み返し、言う。
「1人じゃ無理なことでもみんなでなら、できる。そう教えてくれたのはアシュレーと、ARMSのみんなだもん!」
「…そうだな。やる前に諦めるなど、愚の骨頂だ」
4人の手を丸ごと包み込むような、大きな手が覆いかぶさる。
「ああ、そうだ。今度は、みんなで終わらせるんだ!」
5人の心が1つになる。そして、全員で叫ぶ!
「こいつは、元々は俺の魔剣だったんだ。こいつの持ち主にできることが、俺にできねえはずがねえ。そうだろ!魔剣よお!」
アシュレーに柊から、何かが流れ込む。それは消え去ろうとしていたアシュレーに力を与えた!
「…もう、2人で勝手に盛り上がらないでよ。こういうのは、みんなでやるもんだよ!」
柊の手に晶の手が重ねられる。それを見て、柊は晶にほほ笑み、言う。
「ああ、そうだな!こういうのは…」
「みんなでやるもんだよ!」
アシュレーの左手に小さな手が重ねられる。リルカは、アシュレーに微笑み返し、言う。
「1人じゃ無理なことでもみんなでなら、できる。そう教えてくれたのはアシュレーと、ARMSのみんなだもん!」
「…そうだな。やる前に諦めるなど、愚の骨頂だ」
4人の手を丸ごと包み込むような、大きな手が覆いかぶさる。
「ああ、そうだ。今度は、みんなで終わらせるんだ!」
5人の心が1つになる。そして、全員で叫ぶ!
「「「「「アーク、インパルス!」」」」」
―――タウンメリア。5人の帰りを待つ、マリナの表情は暗い。
(ああもう、そんな顔すんなよ!)
トニーは困っていた。こんな顔させてたんじゃ、アシュレーに申し訳がない。
「ほらほら!元気出せって!あんちゃんが、負けるわけねえよ!」
「…でも、ただの敵じゃないのよ?リルカちゃんやブラッドさん、それにあの人たちの力も借りて…
きっと、ものすごく強いんだわ。そんなのとアシュレーが戦わなくちゃいけないなんて…」
トニーの必死の励ましも通用しないマリナにトニーは頭を抱える。
「だああああ!もう!大丈夫だっての!」
大体こんな締め切った部屋なのがいけないのだ。外の空気も入ってこないし、何より暗い。
そう決めつけてトニーは窓を開け放つ。部屋の中に光と風が入ってくる。
「ほら、マリナ姉ちゃん、見てみろよ!外はこんなに晴れていい天気なんだぜ?
こんないい日に悪いことなんか起きるわきゃねえよ!」
(ああもう、そんな顔すんなよ!)
トニーは困っていた。こんな顔させてたんじゃ、アシュレーに申し訳がない。
「ほらほら!元気出せって!あんちゃんが、負けるわけねえよ!」
「…でも、ただの敵じゃないのよ?リルカちゃんやブラッドさん、それにあの人たちの力も借りて…
きっと、ものすごく強いんだわ。そんなのとアシュレーが戦わなくちゃいけないなんて…」
トニーの必死の励ましも通用しないマリナにトニーは頭を抱える。
「だああああ!もう!大丈夫だっての!」
大体こんな締め切った部屋なのがいけないのだ。外の空気も入ってこないし、何より暗い。
そう決めつけてトニーは窓を開け放つ。部屋の中に光と風が入ってくる。
「ほら、マリナ姉ちゃん、見てみろよ!外はこんなに晴れていい天気なんだぜ?
こんないい日に悪いことなんか起きるわきゃねえよ!」
―――背塔螺旋入口。マリアベルは茫然とそれを見つめていた。
目の前には、すまなそうな顔をした2人の仲間と、見るも無残な姿になった可愛い2体のゴーレム。
マリアベルは思わず絶叫した。
「おぬしら少しは手加減せんかーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!」
「す、すまない。あまりにも強かったので、つい…」
「す、すみません。倒すのに精いっぱいで…」
2人は必死に謝罪する。もとはと言えば誑かされたマリアベルも悪いんじゃないかと思わないでもないが、
そんなことを言ったらマジギレする。絶対する。そう、2人の直感が告げていた。
その時だった。
巨大な咆哮のような声と共に、地面が揺れる。そして、一拍ずれて巨大な爆発音がここまで響いてきた。
本々白い顔をさらに白くしながら、マリアベルはティムに尋ねる。
「…ときにティムよ。ルシファの行方を知らぬか?」
「…あの、多分、ここに来る時にロンバルディアさんを撃ってきたのがそうなんだと…」
「ルシファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!????????」
「あ、駄目ですよマリアベルさん!」
思わず駆け出すマリアベル。ティムの必死の制止も聞こえていない。
マリアベルは爆発音のした方に駈け出して…
「あづッッッ!?」
マリアベルは背塔螺旋の影から1歩でた腕を抑える。マリアベルの腕が火傷でもしたように赤く火ぶくれている。
マリアベルは忌々しげに空を見上げた。空に輝くはノーブルレッドのお肌の天敵。
「ええい忌々しい!こんなことなら赤い月のままのがナンボかマシじゃ!」
完全な八つ当たりモードでマリアベルは暴れる、まるで駄々っ子のように。
目の前には、すまなそうな顔をした2人の仲間と、見るも無残な姿になった可愛い2体のゴーレム。
マリアベルは思わず絶叫した。
「おぬしら少しは手加減せんかーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!」
「す、すまない。あまりにも強かったので、つい…」
「す、すみません。倒すのに精いっぱいで…」
2人は必死に謝罪する。もとはと言えば誑かされたマリアベルも悪いんじゃないかと思わないでもないが、
そんなことを言ったらマジギレする。絶対する。そう、2人の直感が告げていた。
その時だった。
巨大な咆哮のような声と共に、地面が揺れる。そして、一拍ずれて巨大な爆発音がここまで響いてきた。
本々白い顔をさらに白くしながら、マリアベルはティムに尋ねる。
「…ときにティムよ。ルシファの行方を知らぬか?」
「…あの、多分、ここに来る時にロンバルディアさんを撃ってきたのがそうなんだと…」
「ルシファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!????????」
「あ、駄目ですよマリアベルさん!」
思わず駆け出すマリアベル。ティムの必死の制止も聞こえていない。
マリアベルは爆発音のした方に駈け出して…
「あづッッッ!?」
マリアベルは背塔螺旋の影から1歩でた腕を抑える。マリアベルの腕が火傷でもしたように赤く火ぶくれている。
マリアベルは忌々しげに空を見上げた。空に輝くはノーブルレッドのお肌の天敵。
「ええい忌々しい!こんなことなら赤い月のままのがナンボかマシじゃ!」
完全な八つ当たりモードでマリアベルは暴れる、まるで駄々っ子のように。
―――ライブリフレクター。この世界で最も高い場所にあるそれの上で、エリィ=コルドンは下界を睥睨し、言う。
「ときにベアトリーチェ嬢。魔王に最も必要な資質とは何か、分かるかね?」
答えるものなどいない宇宙空間で、エリィは一人喋り続ける。
「我輩らはな、裏界に幽閉されてから数え切れぬほど、ファー・ジ・アースを掌中に収めるべく戦いを挑んできた。
だがな、それは今なお、誰一人として成し遂げたものはいない。守護者どもやウィザードの邪魔によってな。
なかなかに笑えるだろう?失敗しか続けていないそれに、我輩らは億単位の年月を費やしているのだ。
そんな我輩ら、裏界の魔王に名を連ねようと言うのなら、これだけは、必ず必要となる。
それは、たとえ幾度失敗しようとも、千年、万年費やした計画が水泡と帰そうとも、あきらめぬ執念。
それが無くては、魔王はとうてい勤まらぬ」
それは、自嘲を含んで。
「ベアトリーチェ嬢、君にはそれがあると、我輩は信じている。故にいくらでも待ってやろう。
ファルガイアの魔王、ベアトリーチェの誕生をな。それが為されるまで、ひとまず、アディオス」
そして、魔王エリィ=コルドンは、ファルガイアから去った。
「ときにベアトリーチェ嬢。魔王に最も必要な資質とは何か、分かるかね?」
答えるものなどいない宇宙空間で、エリィは一人喋り続ける。
「我輩らはな、裏界に幽閉されてから数え切れぬほど、ファー・ジ・アースを掌中に収めるべく戦いを挑んできた。
だがな、それは今なお、誰一人として成し遂げたものはいない。守護者どもやウィザードの邪魔によってな。
なかなかに笑えるだろう?失敗しか続けていないそれに、我輩らは億単位の年月を費やしているのだ。
そんな我輩ら、裏界の魔王に名を連ねようと言うのなら、これだけは、必ず必要となる。
それは、たとえ幾度失敗しようとも、千年、万年費やした計画が水泡と帰そうとも、あきらめぬ執念。
それが無くては、魔王はとうてい勤まらぬ」
それは、自嘲を含んで。
「ベアトリーチェ嬢、君にはそれがあると、我輩は信じている。故にいくらでも待ってやろう。
ファルガイアの魔王、ベアトリーチェの誕生をな。それが為されるまで、ひとまず、アディオス」
そして、魔王エリィ=コルドンは、ファルガイアから去った。
アガートラームはベアトリーチェの転送を始める。世界の果て、事象の地平へと。
ついに、封印が発動した。そして、それを受けてなお…
「くすくすくすくす…」
ベアトリーチェは笑っていた。
「残念。今回も私の負けみたい。諦めの悪い馬鹿のせいで負けるのは、これで2回目」
そして、5人の方を見て、呟く。
「…200年、よ」
自分を見る5人の顔に不思議そうな表情が見える。
それを見て、ベアトリーチェは、満足したようにさらに笑みを深める。
「あの、力押ししか能のない魔神でも500年で破った封印。私なら、200年で破ってみせる。
何千年も1人だったんだもの。いまさらそのくらいの時間、どうってこと無いわ。
でも、その時あなたたちはもう、いない。だから、そのときこそ、ファルガイアを奪い去って見せる。
精々、楽しみにしていなさい」
ベアトリーチェはそれを確かな自信と不敵さを持って言い放つ。
「…させない。たとえ俺たちじゃなくても、このファルガイアの誰かが、必ずお前を止める!」
それに答えるは、アシュレー・ウィンチェスター。
「誰かが英雄になれるなら、誰でも英雄になれる。お前を倒す英雄は無数にいるッ!」
それは、かつて魔神を倒したときにたどり着いた。アシュレーなりの結論。
「くすくす。人間の強さってこと?でもね、人間は忘れるものよ。200年。私には短くても人間には長い時間。
そんな長い間、果たして人間は忘れずにいられるのかしらね?」
「例え忘れても、必ず気づく。それが、人間だ!」
「そう…じゃあ、結論は、200年後に出しましょう。それまで、さようなら」
その言葉と共に、ベアトリーチェは、事象の地平へと送られ、ファルガイアから消滅した。
ついに、封印が発動した。そして、それを受けてなお…
「くすくすくすくす…」
ベアトリーチェは笑っていた。
「残念。今回も私の負けみたい。諦めの悪い馬鹿のせいで負けるのは、これで2回目」
そして、5人の方を見て、呟く。
「…200年、よ」
自分を見る5人の顔に不思議そうな表情が見える。
それを見て、ベアトリーチェは、満足したようにさらに笑みを深める。
「あの、力押ししか能のない魔神でも500年で破った封印。私なら、200年で破ってみせる。
何千年も1人だったんだもの。いまさらそのくらいの時間、どうってこと無いわ。
でも、その時あなたたちはもう、いない。だから、そのときこそ、ファルガイアを奪い去って見せる。
精々、楽しみにしていなさい」
ベアトリーチェはそれを確かな自信と不敵さを持って言い放つ。
「…させない。たとえ俺たちじゃなくても、このファルガイアの誰かが、必ずお前を止める!」
それに答えるは、アシュレー・ウィンチェスター。
「誰かが英雄になれるなら、誰でも英雄になれる。お前を倒す英雄は無数にいるッ!」
それは、かつて魔神を倒したときにたどり着いた。アシュレーなりの結論。
「くすくす。人間の強さってこと?でもね、人間は忘れるものよ。200年。私には短くても人間には長い時間。
そんな長い間、果たして人間は忘れずにいられるのかしらね?」
「例え忘れても、必ず気づく。それが、人間だ!」
「そう…じゃあ、結論は、200年後に出しましょう。それまで、さようなら」
その言葉と共に、ベアトリーチェは、事象の地平へと送られ、ファルガイアから消滅した。
ベアトリーチェの消滅と共に、世界が、変わる。元の、グラブ・ル・ガブルへと戻ってきたのだ。
「…おわったあ~」
緊張が解けたのか、リルカが尻もちをつく。それを助け起こそうとして、アシュレーは気づく。
自分の腰も抜けていることに。
「はは…なんだか、間抜けだな」
「おいおい。大丈夫か?ほれ、立てるか?」
そう言って柊はリルカとアシュレーに手を貸そうとする。その時だった。
「…おわったあ~」
緊張が解けたのか、リルカが尻もちをつく。それを助け起こそうとして、アシュレーは気づく。
自分の腰も抜けていることに。
「はは…なんだか、間抜けだな」
「おいおい。大丈夫か?ほれ、立てるか?」
そう言って柊はリルカとアシュレーに手を貸そうとする。その時だった。
ずる
柊がそこらじゅうに飛び散ったグラブ・ル・ガブルの破片を踏みつける。
それはつるっと滑って柊の足を取る。
「お?とっとっとっと…」
柊はコケないように必死で踏ん張る。それが逆に仇となった。
コケないように少し間抜けな体制のまま片足ジャンプで柊はグラブ・ル・ガブルの縁まで行き…
「うおおお!?」
「ひ、柊くん!?」
それはつるっと滑って柊の足を取る。
「お?とっとっとっと…」
柊はコケないように必死で踏ん張る。それが逆に仇となった。
コケないように少し間抜けな体制のまま片足ジャンプで柊はグラブ・ル・ガブルの縁まで行き…
「うおおお!?」
「ひ、柊くん!?」
どっぽーん
グラブ・ル・ガブルに落ちた。
「ああ!?柊くん!?」
「ごぼがぼぐぼげぼ(た、助けてくれ~)!?」
必死な形相のまま、グラブ・ル・ガブルに沈んで、否、この男の場合『下がって』行く様を見て。
「…何をやっているのだ」
ブラッドがため息をついた。
「ああ!?柊くん!?」
「ごぼがぼぐぼげぼ(た、助けてくれ~)!?」
必死な形相のまま、グラブ・ル・ガブルに沈んで、否、この男の場合『下がって』行く様を見て。
「…何をやっているのだ」
ブラッドがため息をついた。