概要
各種の素材から薬を生成する錬金術について記載された本。
魔術師ギルド、雑貨屋などに多く見られ、特に錬金術店には売り物じゃないのに大量に陳列されている。
基礎というタイトルだが、説明書ばりにかなり詳しく書かれている。
これを読めば錬金術はバッチリの、まさに入門書というべき一冊。
魔術師ギルド、雑貨屋などに多く見られ、特に錬金術店には売り物じゃないのに大量に陳列されている。
基礎というタイトルだが、説明書ばりにかなり詳しく書かれている。
これを読めば錬金術はバッチリの、まさに入門書というべき一冊。
- 薬は複数の素材(最大4種類)を混ぜて作るが、ひとつの材料で薬を作れるスーパー錬金術師もいる。
- 大抵はいい効果と副作用を併せ持つ薬ができるが、副作用しかない組み合わせだと毒になる。
- 素材をそのまま食べると効果スロットの一番上の効果が発揮されるが、その効果は一瞬で終わる。
- 薬の作成には乳鉢と乳棒が絶対必要、他の道具だけがあっても意味がない。
- 紅花草+朝鮮人参で解毒剤になる。
- レトルトは薬のいい効果アップ、蒸留器は副作用軽減、燃炉は薬、毒の効能アップ。
- 錬金スキルが上がると、素材の効果スロットに新たな効果が追加される。
価値 | 5 |
重量 | 1 |
見た目 | 本(中) |
本文
全6ページ。
錬金術の基礎
アリャンドン・マスイエリ 著
若い魔術師は見落としがちだが、錬金術は歴史のある学問で、極めれば人生が変わるほどやりがいもある。錬金術の公式で使われる材料の知識を深めるのは難しく、危険をともなうが、あきらめずに真摯に研究を続けていけば、最後には大きく報われる学問と言えよう。
成功を勝ち取るためにも、それを目指すためにも、まずもって初級の錬金術師は錬金術の基本原理を理解しなければならない。この世の道具のほとんどは自然界の有機物から作られており、マジカの特性を含んだ根源的な成分に分解することができる。腕のいい錬金術師になると、材料のさまざまな特性を利用できるようになる。数種類の材料の源を混ぜ合わせることで薬ができあがる。もちろん、誰が飲んでもよい。(伝説によると、真に偉大な錬金術師はひとつの材料から薬を調合できたという。それだけの離れ業を身につけるには並大抵の努力では足りないだろう)
錬金術師の調合する薬は材料によって多彩な効能が生まれる。そのなかには毒となるようなものさえある。たいていのレシピからは、正と負の効果を併せ持つ薬が生成される。どのレシピが最高の結果をもたらすのか、それを見つけるのは錬金術師にかかっていると言えよう。(負の効果だけを持つ薬を生成すれば毒として利用できることも覚えておくといいだろう。本書ではこの実践を推奨しないため、これ以上の言及は避けておく)
ウォートクラフト
ウォートクラフトは、実際のところ、素人向けの錬金術である。材料を食べるには歯ですりつぶさなければならないが、その結果、もっとも純粋な源だけが解放され、食べた人に瞬間的な効果をもたらすのだ。ウォートクラフトでは、きちんとした道具で作られる薬のような効果は期待できない。
錬金術のツール
乳鉢と乳棒は錬金術に欠かすことのできないツールである。これがないと、薬として仕えるように材料をうまく下準備することができない。新進の錬金術師はこれらのツールを肌身離さず持ち歩き、早いうちにその扱いに慣れておくべきだろう。材料をすりつぶすことは薬を作るうえで欠かせない基本手順となる。きちんと製粉された紅花草の花弁は粉末状になり、朝鮮人参のような材料を混ぜ合わせることで解毒剤ができあがる(これは錬金術師がもっとも早いうちに学んで身につけるレシピのひとつだろう。調合に失敗したときにお世話になることの多い薬だからである)。
腕のいい錬金術師なら、薬の質を高めるためのツールも扱えるようになる。レトルトを使うと混合物を純化することができ、薬の正の効果を高める。混合物を蒸留器で洗浄すると、不純物が取り除かれ、負の効果を減らすことができる。燃炉を使えば、混合物の不純物を焼却することができ、薬の効能がアップする。これらの道具は薬の生成に必ずしも必要なわけではないが、使わない手はないだろう。
材料の組み合わせ
薬の質は材料に依存する。同等の効果を持つ材料だけで薬を調合するのが無難だろう。ひとつの薬に対して4種類までの材料なら、問題なく使用できるようである。
錬金術師は材料の下ごしらえの腕前が上がっていくと、新たな特性を見つけられるようになり、それらを薬に利用することができる。錬金術師としての幅が広がるわけだから嬉しい瞬間には違いないが、完成時にどのような効果を持った薬になるのかしっかりと把握しておくべきであろう。すでに確立されたレシピの結果が変わる可能性があるうえ、すべてがプラスに働くわけではないからである。
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