概要
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本文
全7ページ。
九大神教団の十戒
聖アレッシア?の代祷によって、人は神の恵みや、そこから得られる力や知恵で満たされることだろう。その結果、これらの教えから九大神教団とその栄光の神の意味に至ることもできよう。九大神?の知恵が大空というインクで、大海原という羊皮紙に記されているとしたら、多岐にわたる真理と美徳の機微のすべてを人の心に伝えることはきわめて難しい。それでもアカトシュ?は、人というものがせっかちで、悟りまでの苦しい道のりを嫌うとわかっていたため、その知恵において、力強い明確さと簡潔な定義でもってこれらの単純な十の訓戒をはっきりと書き記すことをお許しになられている。
二の戒:アーケイ?いわく、生と死を分け隔てることなく、大地、生物、精霊を敬うこと。この世の恵みを保護し、慈しむこと。また、死者の魂を冒涜しないこと。
三の戒:マーラ?いわく、まじめに穏やかに暮らすこと。両親を尊敬し、家庭や家族の平和と安息をいつも心がけること。
四の戒:ゼニタール?いわく、懸命に働くものは報われ、賢くお金を使えば心が救われるだろう。盗まなければ、罰せられないだろう。
六の戒:キナレス?いわく、母なる自然の恵みを賢く使うこと。自然の力を敬い、自然の怒りを恐れること。
七の戒:ディベラ?いわく、美や愛の神秘に心を開くこと。友情という宝を大切にすること。謎めいた愛のなりかたちに喜びや創造力を見いだすこと。
八の戒:ジュリアノス?いわく、真実を知ること。法を守ること。疑念があれば賢者の知恵を借りること。
十の戒:九大神?いわく、何にもまして、お互いに優しくすること。
おのおのがこの十戒という鏡をのぞきこみ、そこに天の恵みが写って見えたのなら、これらの訓戒を忠実に守っていれさえすれば、人は悲しみ、悔い改め、慎み深くなるだろう。従順なものが九大神の祭壇?を訪れれば祝福され、九大神?の慰みや癒しを授けられ、さまざま慈悲に感謝の意を表することだろう。
聞き分けのない不道徳なものは、顔を背け、全知全能の九大神?より授けられる純粋な知恵をないがしろにし、罪過と無知に満ちあふれた毎日を過ごす。犯した罪の耐えがたい重荷を背負い、人にも神にも邪念を見とがめられ、九大神の祭壇?や神殿を訪れても祝福や安息をを与えられることはないだろう。
それでも、悪人や愚者が救われないわけではない。どこまでも慈悲深い九大神?はこう言っている。「悔い改め、善行を積むのだ。さすれば、恵みの噴水のしぶきはまたおまえにも降りそそぐことだろう」
罪を悔い改めよ。過料として皇帝に金銭を納めるがいい。信仰とその恵みを人々にあまねく伝えるために使われよう。
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