企業のホームページを見るとほとんどの大企業では「環境への取り組み」、「社会貢献活動」といったCSR活動に関する情報が記載されている。CSRとは、Corporate Social Responsibilityの頭文字をとったもので、企業の社会的責任を意味する。2000年以降CSRが議論される機会は年々増え続け、2003年は「CSR元年」とも言われただけに、それ以降急速に世の中に浸透してきた。
これまで多くの企業は企業経営の支援をしてくれる株主、金融機関、監督官庁を主な
ステークホルダーとしてみなしてきた。ここで言う
ステークホルダーとは、企業との何らかの利害関係を有する主体のことを指す。しかしCSRが取り上げられる機会が多くなるにつれ、「企業の社会的責任」の意味する範囲は広がり、これまで大きな影響力を持っていなかった消費者、従業員、NPO、地域社会や環境にまで配慮した企業活動を行う必要性が高まってきたのである。
そのため企業は、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス全部のステークホルダーにとって大切
最終更新:2009年10月30日 05:53