CSR活動による内部効果

次にCSR活動が企業内部に与える影響について見ていく。

クレイグ・コンサルティングの小河光生氏は「企業の社会的責任と組織風土」の中で、CSR活動が社員のモチベーション換気につながると指摘している。
現在と昔では働くことに対する価値観に変化が見られ、従来のように金銭的報酬と出世だけでは従業員のモチベーションは喚起されない。今の日本の若者は、働くことを通じて市場で通用する知識や経験を身につけたい、自らの理想的な働きがいやスキル獲得が大きなモチベーション要因となっている。そこで小河氏は、現代の働き手を動機づける方法として、自己の成長、優秀な仲間に恵まれた仕事環境、仕事が世のため人のために役立っていることの三点を挙げており、それに関連したCSR活動を行うことで企業と社会にWin-Winの関係が築けると主張している。
そのようなCSR活動の例として、トヨタ自動車は社員がものづくりの技能を生かして、おもちゃの修理を無料で行うボランティア活動を展開している。また、資生堂は顔にあざのある女性が引きこもり状態になっていることが多いことに着目し、化粧に高度な技術を持つ社員に、特殊な化粧素材を持たせて、こうした女性に無料で化粧を行っている。こうしたCSR活動は、社員が自らの事業内容とスキルに自信を深めるだけでなく、社会に貢献し、人のために役立っているという喜びが生まれる。さらには、社会貢献できる環境を用意できる会社に対しても“誇り”を感じることができる。
以上のことから、小河氏は、CSR活動の究極的な目標は、企業の外向きのブランド向上に加え、内なるブランド向上、つまり社員のモチベーション喚起につながることと述べている。

CSR活動の外部効果についてはさまざまな実証研究がすでになされている。しかし、今回この小河氏の論文を読んで、






CSRの会社が会社でどういう位置づけか。CSRレポートとかの会社の位置づけを利用する。
最終更新:2009年10月28日 18:07
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