エコファンド

環境保全に積極的に取り組む企業を選定して投資する株式投資信託。エコファンドの誕生は、企業の環境への取り組みの強化は株価対策になるという道筋を具体化したものであるため、企業戦略論としての環境経営という性格を明確化することになった。積極的に社会貢献を行う企業に投資することで、よりよい社会を築く活動を後押しするSRI(社会的責任投資)の一種。

評価基準はおおまかに以下の通り、

  1. 環境保全に係る方針が、経営戦略の中で明確化されているか
  2. 環境管理システムが社内に構築されているか
  3. 製品、サービスについて環境配慮がなされているか
  4. 業界特有の環境課題を設定し、それに対する取り組みをしているか
  5. 環境保全の取り組みの数量的目標が掲げられているか
  6. 積極的に取り組みを情報開示しているか


環境対応で企業を評価する投資家のかずが増加することが、さらに企業の環境への取り組みを加速化させる。


6つ目の評価基準「積極的に取り組みを情報開示しているか」について
これは言い換えれば、ステイクホルダー(利害関係者)と積極的にコミュニケーションを図っているかという点で、情報開示とコミュニケーションに熱心な企業を評価している。
評価手順としては、評価項目ごとに基準を設け、基準を満たしている場合には、あらかじめ定めておいたスコアを与えるかたちで取り組み度合いを集計化している。主成分分析(1)を合成点数を算出するとともに、定性的情報を加味して、最終的に環境配慮を積極的に行う企業として約250社を選定する形態をとっている。

(1)主成分分析
大量のデータ群を可能な限り損失をせずに数個の合成変数で表す方法。
特殊な算出方法により、指定された主成分の数ごとに各項目の固有値を算出、その負荷量によって変数の位置を決定する。

例えば、企業とステイクホルダーとの関係は以下のように挙げられる。
企業→サイト公開→地域住民
  →グリーン購入→消費者
  →規制→行政
  →投資、融資→株主、投資家、金融機関など
  →格付、調査→NGO、研究者、マスメディアなど
  →グリーン調達→取引先企業、子会社
  →環境教育→従業員
最終更新:2009年06月08日 23:02
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