ISO

環境マネジメントシステム(EMS)」を構築し、運用している企業において、環境負荷の削減効果がどの程度出たのか、また経営効果がどの程度あったのか、どのように評価すればよいだろうか。

  • ISO14031
環境パフォーマンス評価の規格。
活動結果をデータに基づいて評価することにより、経営者の意思決定に材料に役立つ。
データを使って説明・説得することができるため、活動の周知徹底や情報開示に役立つ。

ここに評価の手法として、二つの指標が考えられる。
この際に注意するのは、データを必ずしも絶対量で評価するのではなく、「生産量当たり」「売上高当たり」電気使用量―といった「原単位指標」で評価するということ。なぜなら、企業の成長が電気使用量の増加と結びつくことを考えると、「電気使用量を毎年削減」などの目標は企業の成長を否定することにもなりかねないからである。

①「オペレーション指標
事業活動に伴う環境負荷を捉える指標。
コストに直接影響する資材やエネルギー、廃棄物を扱うため、経営管理の面から見ても重要な指標となる。

例)製品を作るために資材(原材料、水、油など)をどれくらい使っているか


②「環境マネジメント指標
経営資源(人・もの・カネ)の運用を捉える指標。
オペレーション指標はデータをもとに定量的な数値として表現しやすいのに対して、環境教育や製品開発などのマネジメントそのものについては努力しても数値では表しにくい。このようなマネジメントの努力を表現するのが環境マネジメント指標である。

例)環境教育の回数や出席率~教育の充実度、地域社会とのコミュニケーション回数


これらの指標のうち、ひとつでも自社に適切と思われるものを採用し、目標設定することによって、環境マネジメントシステムに新たな活力を生むことができる。

最終更新:2009年06月10日 02:39
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