企業目的としての“社会性”(岡本大輔)

要約


  • 社会性が重要視されるようになった背景

①日本企業の影響力の大きさ
 →企業の社会的影響力が大きくなったことで、企業の社会に対する責任が増大した
②企業のフィランソロピー活動は企業の国際化、共生の問題と密接に結びつき、世界的な問題となっている
 →日本企業の国際化、グローバル化が進むにつれ、その企業が活動基盤を置く地域との関係、国との関係、世界全体との関係は
  ますます重要になる
③価値観・ゆとりの問題
 →日本が豊かになり、価値観が多様化してくると、企業に対する要求に変化が出てくる

②、③は企業の社会的責任の考え方に加えて企業の社会貢献、フィランソロピー活動という考え方を生み出した。


  • 収益性・成長性と社会性

<従来の経営>長期の維持発展‐収益性・成長性‐社会性

このとき、社会性は下位の手段とされていた。

<フィランソロピーブーム>
長期の維持発展‐収益性・成長性

      社会性

このとき、社会性は企業本来の利益追求活動を離れて、または本業と関係のない分野で社会のために行う支援であった。

<企業のための社会性>長期の維持発展←収益性(短期)
       ←成長性(中長期)
       ←社会性(超長期)

このとき、社会性は収益性・成長性と同じレベルの目的に位置づけられる。


  • 社会性を考慮した企業評価の試み

ソサイアタルパーフォーマンス
長期の維持発展という目的達成のための収益性+成長性+社会性という指標

評価の結果
加点主義人事を行う企業は収益性・成長性ばかりでなく、社会性も高い。
最終更新:2009年07月01日 23:42
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