この地域に伝わる伝承について
鬼子姫伝説
「鬼子姫」「鬼子さま」として昔から知られる伝説。いくつかのバージョンがある。
大昔、この辺りで合戦が行われていた時代、大きな地震があり様々な怪異現象が起こった。
その年は稲の生育も思わしくなく飢饉となり、人々の心は荒れた。
一説には人を喰う妖怪まで現れたという。
その時、どこからか鬼姫さまが現れ、人の心を惑わす妖怪を退治し平安をもたらした。
鬼のような形相の醜女(しこめ)であったとも、二本の角を持つ女の鬼だったとも言われる。
別のバージョンでは妖怪は現れず、飢える人々を見かねて寒さに強い稲の種籾をもたらしたとされる。
民間伝承のひとつだが、市内では伝承を元にした邪気払いの鬼子姫グッズも売られている。
伝統的な米菓「鬼焦がし」も、この伝承に基づいて作られたものである。
「鬼焦がし」
市内に本社を持つ老舗の和菓子屋「
愛米堂」が販売しているお焦げの入った米せんべい。
結婚式や米寿のお祝いに食べて邪気を払う。日々のおやつやみやげ物としても人気がある。
(これを祠にお供えして鬼子さんを呼ぶ。)
※これが日本鬼子本人についての言い伝えなのか、別人についてのものなのかは未定。
※最初、「鬼姫伝説」としましたが、「鬼姫伝説」という名前の悲劇の伝承が実在したようなので
「鬼子姫伝説」に変更しました。瓜子姫みたいな音で。
最終更新:2010年12月21日 13:18