ハピネスチャージプリキュア!の最終回

ラブリー「愛は心から生まれる。」


光がラブリーに集まる。


ラブリー「一つ一つの愛が小さくても力は弱いかもしれない…でも、小さな愛が集まって、繋がって、大きな愛になるの。」
レッド「!」
ラブリー「愛は幻じゃない、皆の愛が私に力をくれる!」


光を掲げるラブリー


カードが出現する

ラブリー「この力で守りたい。皆の思いを、あなたの愛を守りたい!」
レッド「!」
プリチェンミラー「カワルンルン。」
ラブリー「プリキュア・クルリン・ミラー・チェンジ!」
ラブリー「世界を照らす、永遠の愛!フォーエバーラブリー!」


愛は永遠に輝く!
みんな幸せハピネス!

笑みを浮かべるラブリー


レッド「俺の愛を守るだと?」
ラブリー「違う、皆から貰った力で全ての愛を守りたい。だからあなたの愛を…」
レッド「俺は愛など持ち合わせてはいない!ありはしない物をどう守ると言うのだ!?」


手を胸に当てるラブリー


ラブリー「あるよ。」


胸が光る

ラブリー「今の、あなたの心の中に愛がある。あなたのこの星で幸せだという思い出はあなたの胸に刻まれている筈よ。」

光で元に戻る

誠司・ぐらさん・リボン「!」
プリンセス「!」
ラブリー「愛は心に在り続けるんだよ、永遠に。」
レッド「永遠の愛…故にフォーエバーラブリーという訳か…気に入った。
お前を倒せば愛という幻は完全に消え失せよう。俺の全力を以て、お前と共にこの世界を終わらせよう!!」
ラブリー「終わらせないよ。愛も世界も!」
レッド「はあああ!」


パンチを繰り出すラブリー
防ぐレッド
構えを取るレッド


レッド「決意だけでは何も変えられん!はあああ!!」


打ち合いを見せるラブリーとレッド


レッド「はあっ!」
ラブリー「やあっ!」
歩むプリンセス
レッド「ふん!」

突きを繰り出すレッド

ラブリー「はあっ!」

乱打を繰り出すレッド

レッド「ふん!」

飛び道具を繰り出すレッド

飛び道具を捌くラブリー

ラブリー「愛を思い出して!」
レッド「下らん!」

カウンターを繰り出すラブリー

ラブリー「やあっ!」


飛び道具を繰り出すラブリー

瞬間移動するレッド

瞬間移動するラブリー

光の線がぶつかり合う

ハニー「頑張って!」
リボン「フォーエバーラブリー…」
レッド「緑豊かだった大地は荒野となり、生きとし生けるものは皆、消え去った。もはや夢も希望もない!」
ラブリー「…」
レッド「全て消え去るのみだ!!」
ラブリー「!」

飛び道具を繰り出すレッド

レッド「はあああっ!!」

かわすラブリー

レッド「はははははは!」

ビームを繰り出すレッド

ラブリー「はあ!」

ビームを繰り出すラブリー
ビームが鍔迫り合いになる
ラブリー「うっ。」


レッド「どうした?その様では地球は守れない!」


レッドのビームがラブリーのビームを圧倒する
ラブリー「きゃあっ!」
レッド「ふっ。」

不敵な笑みを浮かべるレッド
ラブリー「まだまだ!!」

打ち合いになる両者
レッド「はああ!」

防ぐラブリー
ラブリー「やああ!!」
レッド「はあああ!!」
ラブリー「…」
レッド「生きとし生けるものは、いずれ息絶える…惑星レッドと同じように…地球も滅びる。それが定められた、運命だ!!」
ラブリー「あなたはそれでいいの?」
レッド「!」
ラブリー「運命だからあなたもこの星も地球も消して、本当にそれでいいの?」
レッド「!いいも悪いもない!運命から逃れる術はない!愛から色々生まれると言ったな。」

邪悪のオーラを発するレッド

レッド「勇気、優しさ、希望、だが!」

再びぶつかり合いになる両者

レッド「勇気は徒労に終わり、優しさは報われず、希望は砕け散る!望もうと望むまいと!滅ぶのが運命…最後には何もかも消え失せる!!」
ラブリー「!」
レッド「この世界に永遠などないのだ!!」
ラブリー「!」
レッド「うおおおお!」
防ぐラブリー
レッド「はあっ!」
防ぐラブリー
ラブリー「それでも。」
レッド「!」
ラブリー「倒れてる人がいたら、助けたい。泣いている人がいたら、笑って欲しい!」
離れるレッド
ラブリー「あなたにも笑って欲しい!」
レッド「…。」
ラブリー「あなたは優しいね、滅びた星を忘れずに、ずっと思い続けるなんて。それって、とっても強い愛だよ!」
レッド「…! 黙れ!愛では何もできぬ!何も!」
ラブリー「そんな事、ないよ!」
打ち合うレッドとラブリー
ラブリー「愛があれば頑張れる、どんな困難にも、負けない!」
レッド「ぬうん!!」
ラブリー「ふうう!やああ!!」
レッド「うおお…」
防ぐレッド
レッド「何だ?この力は…?」
ラブリー「愛は消えないよ。」
レッド「…。」
ラブリー「愛は皆の心から生まれる。あたし達一人一人の心の中から生まれ続ける!」
レッド「!」
ラブリー「一人の愛は小さいかもしれない…でも愛は伝わって、集まって、繋がっていく。だから愛は永遠に、消えたりしないんだよ。」
笑みを浮かべるラブリー
レッド「…!うおおおおおっ!!」
ラブリー「はあっ!!」
レッド「はあ!!」
ラブリー「やあああ!!」
一閃するラブリー
レッド「…!」
レッドに抱きつくラブリー
レッド「うおっ!」
ラブリー「もう一度愛を信じて、幸せになる事を諦めないで。」
レッド「…。」
呆然とするレッド
ラブリー「"プリキュア・フォーエバーハピネスシャワー"!!」
レッド「これが…愛か…」
浄化されるレッド

プリンセス「わあ、あったかい。」
ハニー「この光はできたてご飯みたいに心がホカホカする。」
フォーチュン「この光は。」
誠司「ああ、めぐみの。」
ぐらさん「愛の光だぜ。」
リボン「綺麗ですわ。」

地球に暗雲が消える

日本

イギリス・ロンドン


サイアーク「ゴクラーク。」

浄化され消滅するサイアーク

浄化され消滅する

シェリー「うわあああ…」
ミラージュ「何て暖かな愛。」
ブルー「ラブリーの愛が世界を照らしているんだ!ほんと。」

落ちるレッド

大の字になって倒れるレッド
レッド(俺に傷めつけられても諦めない…憎んでも、決して揺るがない…何という愛の力…)
?「ラブリー!」
プリンセス「ラブリー!」
抱きつくプリンセス
ラブリー「プリンセス、ありがとう。」
誠司「めぐみ。」
ぐらさん「フォーエバー・ラブリー最高だぜ!」
ラブリー「ありがとう。皆のおかげで愛を、伝える事ができたよ。」
レッド「だが、その前にいつかは消える。」

立ち上がるレッド

レッド「幸せになっても必ず終わりが来る。幸せは永遠には続かない…命は儚い…たとえ、新たな命が生まれたところでいずれ、消えてしまう…」

手を握るレッド

レッド「気付いたら幸せも脆く消え去る運命だ。」

涙を零すレッド

レッド「だからこそ。」
ブルー「愛おしい。」

ブルーが現れる

レッド「ブルーか…」
ブルー「レッド…いや、兄さん。」
ラブリー・プリンセス・ハニー・誠司「えっ!?」
レッド「俺は失う事を恐れ過ぎていた…自分の悲しみで我を忘れていたのも…俺はこの星、惑星レッドを蘇らせたい。再び命溢れる星に。」

レッドに肩をかけるブルー

ブルー「大丈夫です、兄さんならできますよ。」
フォーチュン「神様とレッドって…」
プリンセス「兄弟だったの!?」
ブルー「ああ、地球と惑星レッドは兄弟星なんだ。」
レッド「俺は自分の星が滅んでしまった絶望のあまり…弟の地球を羨んでしまった…」

回想

惑星レッドに一人佇むレッド


レッド「何故、自分の星は地球のように命に溢れず美しくないのか…いつしか、俺はブルーを憎むようになってしまったんだ…。」
ブルー「いいんだ、心に鏡を持っている。」

心の鏡が出現する

ブルー「心の鏡に憎しみが映れば、憎しみが広がり、悲しみが映れば悲しみが広がる。でも、強い愛があれば…」

鏡が光る

ブルー「皆の心に愛が広がり、世界に愛が満ちていく。ラブリーの愛が皆の心を照らし、愛を再び蘇らせたんだ。」
ミラージュ「うん。」
ブルー「ありがとう、皆のおかげでレッドと地球は救われた。」
レッド「…。」
ブルー「本当に、ありがとう。」
ラブリー「皆が幸せハピネスならそれが一番だよ!」
ブルー「僕らは地球から去る事にしたよ。」
ラブリー、プリンセス、ハニー、フューチュン、誠司、リボン、ぐらさん「えっ?」
ブルー「一度滅びた惑星レッドが再び命溢れる美しい星になるんだよ、長い時間がかかる。だから、僕はレッドの手助けをしたいと思う。」
ミラージュ「そう思うようになったのもラブリーたちのおかげよ。誰かの力になりたい、助けたい、あなたたちを見ていて私もブルーもレッドの力になりたいと思ったの。」
ブルー「神が一人きりでは不安になったり、時には挫けたりする。でも、誰かと一緒ならどんな困難も乗り越えられると思うんだ。皆のように…」
リボン「でも、ブルー様が地球からいなくなっても大丈夫なのですか?」
ぐらさん「そうだぜ!また地球がピンチになったらやばいぜ!」
?「大丈夫だ!」
ラブリー達の元に行くファンファン
ファンファン「地球には俺達がいる!」
ミラージュ「ファンファン…」
涙を零す
ミラージュ「地球を、お願いね…。」
ファンファン「…」
涙ながら笑みを浮かべる
歩み寄るブルー
ブルー「地球には愛を生み出し続ける君たちがいる。僕は何も心配してないよ。」
ラブリー「ブルー…」
プリンセス「神様…」
ブルー「これは僕から君達への感謝の気持ちだ。」
差し出すブルー
ブルー「皆が愛に恵まれるように…」

ブルー「皆に幸せハピネスが訪れますように。」
受け取るラブリー
ラブリー「ありがとう。」
ブルー「皆、元気で。」
ラブリー達を背に歩むブルー
プリンセス「神様もね!」
ハニー「しっかりご飯を食べて、頑張って!」
フォーチュン「神様たちの幸せを祈ってます!」
レッド、ブルー、ミラージュ「ありがとう。」
地球に帰ったラブリー達
ラブリー(バイバイ、ブルー。)
惑星レッドが離れる
めぐみ「今日~も~ぴかりが~丘~は平和~」
ひめ「明日も」
ゆうこ、ファンファン「明後日も!」
めぐみ、ひめ、ゆうこ、ファンファン「平和~」
誠司「幸せと~」
いおな「ハピネスが~」
リボン、ぐらさん「「愛を生むので~す~」」
老婆の荷物を持つ警官
警官「よいしょ、よいしょ。お婆ちゃん、なかなか重い荷物だが、本官に任せてOKだ!」
とある幼稚園にて
園児A「星先生!食べて!」
園児B「私のも!」
園児C「僕のも!」
星先生「ま~るごと頂きよ。パクっと!」
雨を食べる星先生
園児B「先生。おいしい?」
星先生「最高よ!」
とぼとぼ歩く生瀬
生瀬「会社勤めは面倒臭いですね。」
?「すいません!」
マイクを突きつける記者
美代「元幹部の生瀬さんですよね?プリキュアウィークリーの増子美代です!幹部になってしまった原因を教えてください。」
生瀬「原因って…私、恋愛でゴタゴタがありまして…」
美代「ふんふん。」
生瀬「世の中に嫌気が差して来まして…ギクッ!」
美代「なるほど。」
生瀬「こ、これ以上はノーコメントですぞ!」
逃げる生瀬
美代「待ってください!」
追いかける美代
美代「一言、一言お願いします!」
めぐみ「あれって元のナマケルダ?」
いおな「人間に戻ってたのね。」
ひめ「元気そうで、よかったですぞ。」
めぐみ「ファンファン!」
ファンファン「え?」
めぐみ「お料理の練習、うまくいってる?」
ファンファン「ああ。」
ゆうこ「幸せご飯作るんだって張り切ってるの。」
人間の姿になって料理をするファンファン
ゆうこ「すごーくおいしいのよ!ねっ?」
ファンファン「それ程でもない!」
誠司「ご飯に関して大森に褒められるなんてすごいぜ。」
リボン「おいしいご飯。是非ブルースカイ王国の皆に振舞って欲しいですわ。」
ひめ「それ、いいかも!ファンファンもお城のシェフにスカウトしよう!」
ぐらさん「おひめちゃんは帰るのかい?」
ひめ「え?」
いおな「ブルースカイ王国に。」
ひめ「まだぴかりが丘にいるよ。お母様達から「帰って来い。」って言われてるけど…私、皆と学校を卒業したいもん!」
いおな「そう。」
ひめ「もう、そんなに私の事好きなの?私もいおなの事、大好きだよ。」
いおな「もう!ちょっと心配しただけよ。」
めぐみ、ゆうこ、誠司「アハハハハ!」
ひめ「えっへへへへ。」
いおな「…。」
めぐみ「あたし、皆とプリキュア出来て嬉かった。ひめ、ゆうゆ、いおなちゃん。大切な人が沢山できた。これって愛だよね?あたしすごーく幸せだよ!」
ひめ「なあに言ってるのよ?私だって幸せだよ。私だってめぐみと会えてすっごく、すっごーく嬉しかったよ!」
めぐみ「ひめ…」
ひめ「ほら、ここだよ!私とめぐみが初めて会った場所。」
回想
めぐみ「そうだったね。」
ひめ「私が愛の結晶を投げて、たまたまめぐみに当たった…そのおかげで地球は救われたのだ!」
リボン「あの時はどうなるかと思いましてたの、人と人との出会いってそういう偶然から生まれるかもしれませんわね。」
誠司「家がたまたま隣だったから、それで幼馴染になったんだ。」
ゆうこ「たまたま同じ町に住んで、たまたま一緒にご飯を食べる。それで、生まれる緑もある。」
いおな「それで一緒にプリキュアをしたりする…不思議よね。」
ひめ「私、愛の結晶を投げちゃう!」
いおな「それって神様が何かあった時の為にくれたものなのよ!」
ひめ「いいの!私、これが当たった人を友達になるの!沢山の人と出会って、いっぱい繋がりができれば、もっともーっと愛が生まれるかも。」
いおな「いきなりじゃ、当たった人、困らないかしら?」
ひめ「大丈夫だよ!ゴー!」
走るひめ
いおな「ちょっと、待ちなさい!」
追いかけるいおな
ゆうこ「私は当たった人とご飯を一緒に食べようっと!」
歩むゆうこ
誠司「めぐみはそれでどうするんだ?」
めぐみ「大切な人ができたら、渡そうかな?誠司も?」
誠司「俺も同じだ。」
めぐみ「そっか。同じだね。」
誠司「同じだな。」
階段から飛び降りる誠司
誠司「よっと!行こうぜ。」
めぐみ「うん。」
歩む誠司

ぴかりが丘の光景
二つの玉が残る



(終)

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最終更新:2025年08月02日 11:09