勇者候補の一人、
プレヤーが愛用している剣。
十八歳の誕生日、プレヤーが旅立つ際に両親から餞別として与えられた。
元々は
人魔共存の象徴とする儀礼用の剣として造られた物。
『互いに手を取り合える世界が来てほしい』という願いを儀式魔術として施されている。
素材には
ダークジャッジメンターと
ホーリースラッシャーの欠片、ダガラスの角の一部も使われているらしい。
持ち主の成長に伴って剣自体も成長するという特性を持っている。
『ヨル』
最初の状態。
漆黒の刀身を持つ、飾り気も少ない両刃のロングソード。
柄と鍔は銀色で、鍔には漆黒の宝珠がはめ込まれている。
一見すると
エビルソードの様でもあり、やや禍々しいと思うかもしれない。
しかし不思議と不吉な印象を与えず、どこか温かみすら感じさせる。
夜だからこその『闇への安堵』の想いが込められた形態。
刀身を構えれば対象を包み込むかのように闇が広がり、害ある効果を無効化する事が可能。
ただプレヤー自身は闇属性の能力を上手く使いこなせず、普通の剣として使っていた。
相性の悪いこの剣の特性を把握し使いこなせるようになるのが、冒険者としての第一歩であった。
『ヨアケ』
宝珠の色は黄色。
刀身がやや幅広になり、黒い刀身に宝珠から伸びた薄黄色の三本線が剣先に向かっているのが特徴。
地平から昇り始めた太陽を表しているらしい。
少々の魔法なら受け止めて吸収する能力に加え、刀身を振るうと光の矢が放てるようになっている。
闇属性の魔物の力を大幅に削ぐ事が可能。
『アオゾラ』
宝珠の色は赤。
『ヨアケ』よりも一回り大きくなり、鮮やかな青い刀身の中央には赤い太陽の紋様が描かれている。
剣を振れば強力な光の斬撃を飛ばせるようになっているが、『ヨル』の持っていた無効化能力は消失した。
代わりに『空間』に干渉する能力を得ている。
これによって瞬間的ではあるが自身の移相を僅かにずらしたり、歪んだ空間にその身を隠す相手を『白日の下に晒す』ように捕えて攻撃する事が可能。
『距離と言う概念を無視する』ディメの能力にプレヤーはこれで対抗し、重傷を負いながらも撃退に成功した。
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『タソガレ』
『アオゾラ』から更に成長を遂げる事で至るとされる形態。
宝珠の色は金色。
刀身は少し細くなったが長くなり、鍔部分もやや飾り気が増えている。
全体が美しい夕焼けの様な光を帯びており、全ての形態が持っていた能力を強化した上で使用が可能。
想定ではこれが一応の最終段階となっている。
しかし使用者の成長次第では更に次の段階への可能性も秘めているらしいが…。
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『ホシゾラ』
プレヤーがこれまで関わってきた者全ての心が剣に反映されて昇華された、剣の制作者達すら想定していなかった『真なる最終形態』。
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最終更新:2022年09月18日 16:56